Quantcast
Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2577

金木犀

$
0
0

わが家から道を隔てたお家の金木犀

蕾さえ姿がない。「金木犀が匂い出したら秋」と思っているが、阪神間海沿いの町では、10月10日現在まだ晩夏状態。

しかしさすがにTシャツ一枚での外出はやめた。

金木犀の夜の理科室は不思議な穴 高野ムツオ 陽炎の家
 
金木犀のうしろの闇は駿馬なり 高野ムツオ 陽炎の家
 
行きすぎて金木犀は風の花 木村敏男
 
旅路の一処暗めて金木犀こぼる 岡田海市
 
金木犀ふりむく季節来てをりぬ 森川光郎
 
リハビリという暗がりよ金木犀 稲岡巳一郎
 
金木犀舌禍のごとく暮れゆくも 阿保恭子
 
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏
 
中年の結城ばさばさ金木犀(大原の里) 殿村菟絲子 『牡丹』
 
出勤のあゆみを止める金木犀 棚橋澄子
 
敷石を縁どりて散る金木犀 熊沢 豊
 
手に掬ふほどにこぼれて金木犀 初村迪子
 
金木犀部屋かへて読む放浪記 鍵和田[のり]子
 
金木犀散るとき風の色となる 大塚とめ子
 
金木犀風の行手に石の塀 沢木欣一
 
金木犀手毬全円子へ弾む 野沢節子
 
金木犀匂ひて妹優しかり 寺木由喜枝
 
金木犀ふいに抱かれ深呼吸 高橋静子
 
金木犀散るや日毎に場をひろげ 中西舗土
 
亡き友の目にも鼻にも金木犀 左伴紀雄
 
犬の睾丸ぶらぶらつやつやと金木犀 金子兜太
 
金木犀訪はれ疲れをまろびをり 石田 波郷
 
雅楽寮出づれば匂ふ金木犀 岡本ひろ子
 
この恋も金木犀のせゐにせむ 仙田洋子 雲は王冠以後
 
沈黙は金なり金木犀の金 有馬朗人
 
金木犀喉を塞いでいる静寂 松原藍夏
 
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏
 
金木犀これよりの日々矢の如し 中嶋秀子
 
戦華のあと金木犀銀木犀 永末恵子
 
降る星へ地は風の渦金木犀 河野多希女
 
みずみずし病後の宇宙や金木犀 中谷寛草
 
金木犀午前の無為のたのしさよ 石田波郷
 
金木犀風の行手に石の塀 澤木欣一
 
流砂ほど金木犀が散る夕べ 対馬康子 吾亦紅
 
乳の匂ひ金木犀の辺にはらふ 中田剛 珠樹以後
 
交叉して金木犀へ蹄の音 中田剛 珠樹以後
 
存在をふりまいている金木犀 高田多加江
 
月光やみなぎるものに金木犀 林宅身
 
神鶏や金木犀を止り木に 羽部洞然
 
金木犀妻の里訪ひ妻に逢ふ 矢島渚男(1935-)
 
中年の結城ばさばさ金木犀 殿村菟絲子
 
金木犀これよりの日々矢の如し 中嶋秀子
 
リア王の消えたあたりの金木犀 坪内稔典
 
金木犀風の行手に石の塀 沢木欣一 雪白
 
祈りの身もだえ金木犀に頭を突入れ 中村草田男

今年最後(と思う)綿の花。これも異常気象のなせるわざ。

 

昨日ロベリアの種を蒔く。

覆土はしていない。鉢底から水を吸い上げている。

 

百日草百日咲いて辞任劇

さすがにもう観賞価値はない

神戸三宮駅近くでの句会に出席

会場へ持ち込んだおむすび

昼食はこれ一つ。

1↓2→3←で開くおむすび樟の花

という句を作ったが、このお結びには矢印が付いている。

出句4句

筐底に小判10枚そぞろ寒

一巡目にエース登場秋日和

町中の廃寺を囲うハナカタバミ (兼題「町」)

ローソク足の長い一日の秋の虹

 

二次会はインド料理店。

 

2年以上人の出入りのないように見えるお家の門前アプローチ

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2577

Trending Articles