ヨモギはほぼ一年中路傍で見かけるが、カメラを向けることはまずない。
この時期、いやに花が目立つので撮った
- ペーチカに蓬燃やせば蓬の香 沢木欣一
- 静電気われ蓬野へ蓬野へ 永末恵子
- 蓬まで蓬まで来て老いざらむ 永田耕衣 冷位
- 夏蓬刈りつつ何を謀るかな 中原道夫
- 蓬餅脣は中傷する道具 中原道夫
- 仮の世の回転扉夏蓬 高野ムツオ 蟲の王
- 七草や神も蓬が島あそび 白 尼
- まつくろに蓬枯れたる伊吹かな 阿波野青畝
- あをあをと十一月の蓬かな 山口いさを
- 蓬庵に禰宜も連なり風炉名残 手島あさ子
- 七浦のかくし田ふかく夏蓬 大中祥生
- 良寛の海を眼下や長け蓬 鳥海むねき
- 山風や人の背丈の夏蓬 勝又水仙
- 雨しげく谷川澄みて夏蓬 松村蒼石
- 蓬生に土けぶり立つ夕立かな 芝不器男
- 香具山の蓬摘まんと大袋 大島雄作
- 餅に搗く蓬奔流しそめけり 皆吉爽雨
- アイヌ等が焼く蓬生の火ぞ濃しや 細谷源二
- 手の中へふくらんでくる蓬摘む 坂巻純子
- 飛鳥仏の鼻梁も青し青し蓬 金子兜太
- 春たくる飛鳥の里の蓬かな 松瀬青々
- 常滑や蓬萌やして休窯日 鈴木真砂女
- 蓬萌ゆ憶良・旅人に亦吾に 竹下しづの女
- 蓬餅うつらうつらと売つてをり 大庭星樹
- ゴツホの糸杉東風に逆立つ我が蓬髪 高柳重信
- きさらぎの蓬を焚けり深大寺 宮岡計次
- ふるがへりたるまゝの葉も夏蓬 佐藤 多太子
- 夏草となってしまひし蓬かな 相須 ミヤ子
- この頃のぐづつき日和蓬萌ゆ 坂田 玲子
- 桑畑に摘みし蓬のやはらかし 穴井 まき
- 蓬餅神に佛に供へたる 河野 みつの
- 草餅を作る気になり蓬摘む 椎野 房子
- 山門の下に摘みたる蓬かな 佐藤 芙陽
- 蓬莱の芋銭の一書掛け句会 佐藤 欽子
- 猛獣です 蓬髪だけが育つのです 高柳重信
- 雲の湧くたびに伸びんと夏蓬 廣瀬直人
- 旅の師を旅して追ひぬ夏蓬 赤松子
- 青年にいきなり出合う夏蓬 森下草城子
- 夏蓬ふぁうる・ふらいを兄が追ひ 中烏健二
- さまよへる翅音かすかに夏蓬 鷲谷七菜子
- パセリ噛む蓬髪の眼は充血し 佐藤鬼房
- 山からの雨の味して蓬餅 伊藤通明
- *えり竹をがらがら落す蓬かな 石田勝彦
- いにしへの田に蓬萌ゆ進むべし 鍵和田[ゆう]子
- 埴輪見てなにか忘れて蓬餅 坂本宮尾
- 天恵のゑくぼつらねし蓬餅 原裕 『出雲』
- 死ぬるほど蓬負ひけり唇の塩 齋藤玄 『狩眼』
- 低くして母のよろこぶ蓬山 齋藤玄 『玄』
- 拱手してをれば蓬の泥乾く 加倉井秋を 『午後の窓』
- 薄月やふたり湯あみの音たてじ(相州伊豆山蓬莱投宿) 上村占魚 『かのえさる』
- 秋風や無禄蓬髪大頭(自嘲) 石原八束 『空の渚』
- 夜露の蓬搗いて八十八夜かな 阿部みどり女 『月下美人』
- 口髭の白くいませる蓬かな 大木あまり 火球
- 西行の清水を引きて蓬の香 大木あまり 火のいろに
- 蓬髪のわれよりたかく芦枯れたり 大野林火
- 冬めくや見舞ひし母の小さき顔 蓬見喜美江
- 夏蓬煤煙くさき江東区 秋元不死男
- 夏蓬瓦礫をふみて虔しみぬ 富安風生
- さながらに河原蓬は木となりぬ 中村草田男
- 母の手の温もり伝ふ蓬餅 太田常子
- 掌中の珠とまろめて蓬餅 富安風生
- 蓬餅母といふもの妻にはなし 安住 敦
- 蓬の香ふりまく湯気の餅搗器 秋川ハルミ
- 俎の蓬を刻みたるみどり 山口誓子
- 蓬摘む籠の中まで夕日入る 鈴木幸子
- ひざまづき蓬の中に摘みにけり 高野素十
- 草蓬あまりにかろく骨置かる 加藤楸邨
- 風吹いて持つ手にあまる蓬かな 水原秋桜子
- 山の湯の宿のロビーに絵蓬 酒井 武
- 蓬や上野の山と相対す 正岡子規
- 雪ふかく蓬かざる山廬かな 飯田蛇笏
- 蓬を語ればいつか父母のこと 西村三重子
- 蓬に能登の荒磯の石を据う 細見綾子
- 蓬や海に始まる人類史 高橋悦男
- 蓬や掛けて隠るる古柱 後藤比奈夫
- 蓬や東にひらく伊豆の海 水原秋桜子
- 蓬のひかげかづらのすゑまでも 阿波野青畝
- 蓬に聞かばや伊勢の初便 芭 蕉
- 掌に火をたもつ蓬髪となり不眠となり 隈治人
- 蓬莱(ほうらい)とは、古代中国で東の海上(海中)にある仙人が住むといわれていた仙境の1つ。道教の流れを汲む神仙思想のなかで説かれるものである。
- 蓬莱をかけ曽根崎に住みにけり 下村梅子
- 蓬莱や海を見に行く佐田岬 草間時彦
- 蓬莱や法師と翁ここに来し 大串 章
- 吉兆の箸蓬莱の竹とせむ 角川照子
- 蓬莱に氷るはじめの湖の音 佐野美智
- 蓬莱や沖にそのまた沖の海 斉藤美規
- 学僧のふるさと遠し絵蓬莱 大島民郎
- 蓬莱や山よりの雪ちらちらと 岸田稚魚
- 蓬莱や湖の空より鳶のこゑ 森 澄雄
- 蓬莱や海老かさ高に歯朶隠れ 河東碧梧桐
- 蓬莱の国の真紅の賀状かな 小宮山政子
- 蓬莱や一口香に潮の味 織田恭子
- 蓬莱に積む搗栗(かちぐり)の一とにぎり 光信喜美子
- 蓬莱や嶺々の高さのおのがじし 神尾季羊
- 蓬莱やはるか馬蹄のひびきたる 加藤三七子
- 蓬莱に能登の荒磯の石を据う 細見綾子
- 蓬莱の小海老ながらも髭を刎ね 赤尾兜子
- 蓬莱に聞ばや伊勢の初便 松尾芭蕉
日本では浦島伝説の一つ『丹後国風土記』逸文では「蓬山」と書いて「とこよのくに」と読み、文脈にも神仙などの用語が出てくること、田道間守の話や他の常世国伝承にも不老不死など神仙思想の影響が窺えることから理想郷の伝承として海神宮などと習合したとも思われる。
平安時代に、僧侶の寛輔が、「蓬莱山」とは富士山を指すと述べた[5]。
『竹取物語』にも、「東の海に蓬莱という山あるなり」と記される[6]。求婚者の一人車持皇子に難題として「蓬莱の玉の枝」を採取して持参することが課せられ、この玉の枝を巡る話が物語の一章をなす。また、富士山と結び付けられて言及されることがあり、謡曲の一つ『富士山』[7]には「然れば本号は不死山なりしを。郡の名に寄せて。富士の山とは申すなり。是蓬莱の。仙境たり」とあり、林羅山は「士峰元是小蓬莱」と詩に詠んだ[8]。
食用には若葉しか利用しないと思うが、モグサに利用する場合はどの時期がいいのか?
ヨモギ(蓬、学名:Artemisia indica var. maximowiczii[1][2])は、キク科の多年草。 別名モチグサ(餅草)[3]、エモギ、サシモグサ、サセモグサ、サセモ、タレハグサ、モグサ、ヤキクサ、ヤイグサ[4]。 英語ではJapanese mugwortとも呼ばれるが英語のmugwortとは異なることがある。
特有の香りがあり、春につんだ新芽を茹で、おひたしや汁物の具、また草餅(蓬餅)にして食べる。また、天ぷらにして食べることもできる。香りの主成分はシネオール、ツヨン、β-カリオフィレン、ボルネオール、カンファー、脂肪油のパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などである。
灸に使うもぐさ(艾)は、葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したものである。葉は、艾葉(がいよう)という生薬で止血作用がある(なお、艾、艾葉には、ヨモギの他にヤマヨモギ(学名A. montana)も使われる)。
若い芽や、育ち始めた若い株は、干しておいたのちに煎じて飲むと、健胃、腹痛、下痢、貧血、冷え性などに効果がある。また、もう少し育ったものは、これも干しておき、風呂に入れると良い。腰痛を始め、痔に効果がある。また、アイヌの人々は風邪や肺炎の際に、ヨモギを煮る際の蒸気を吸引させて治した。[
シロバナのペンタス
花壇のアクセントになっている。
周りの花はジニア
ペンタスは春から秋まで長期間開花し、暑さに負けずによく開花します。本来は低木状に育ちますが、タネから育てる矮性に改良された品種が小型~中型の鉢物や花壇苗としてよく普及しています。主な品種のシリーズとして「グラフティー」シリーズ、「バタフライ」シリーズ、「ニュールック」シリーズなどがあります。また、ほかに栄養系品種として、八重咲きの「ライカ」シリーズや大きく育ちボリューム感のある「パニックタワー」シリーズ、葉に斑が入った品種なども流通しています。
↑NHK趣味の園芸より。
ウィキペディアに項目がない。比較的新しい(日本への園芸用としては歴史が浅い)花である。
私が、タキイやサカタから各種の種を購入していた時期には、まだカタログに載っていなかったと思う。
今では夏花壇でごく普通にみかける。
言われてみれば、サンタンカに似ている。イエメンなどが原産地らしい。
そのペンタスよりさらにあたらしいのが、アンゲロニア。
和名がないような昭和以後に日本に導入された草花の多くは、歳時記には登載されていない。