彼岸花を、私は普通には、彼岸花と呼んでいるが、
俳句では曼殊沙華もよく登場する異名である。
彼岸花がこの花の日本における正式名であるかどうかは知らない。
今が彼岸花の最盛期かも。テレビの報道番組でも彼岸花の咲きそろう風景がしばしば登場する。
彼岸花の異名で、曼殊沙華以外では、狐花、死人花位しか思いつかないが、
異名が1000くらいあることを知っている。
熊本国府高校がまとめている別名一覧のうち、ア行のみ紹介。
- アオシ,アオシノハナ,アカカンジ,アカコバナ,アカゴバナ,アカシラゲ,アカノハナ,アカハナ,アカバナ,アキバナ,アタマイタ,アタマイタイ,アタマハシリ,アトサンバナ,アメップリバナ,アメフラシ,アメフラシグサ,アメフラシバナ,アメフリバナ,アワセ
- イー,イエヤキバナ,イカリグサ,イカリバナ,イゲシバ,イシベロ,イシボロノハナ,イジンバナ,イセノチンカラリン,イチシノハナ,イチシバナ,イチジバナ,イチバナ,イチヤコロリ,イチヤニョロリ,イッシセン,イッショバナ,イットキゴロシ,イットキバナ,イツポカッポ,イッポラカッポラ,イッポンカッポン,イッポンバナ,イビラ,イビラボウズ,イモバナ,インノクソバナ
- ウシオイ,ウシオビ,ウシニンニク,ウシノニンニク,ウシビロ,ウシモメラ,ウッドバイ,ウドンゲ,ウマグサ,ウマチャゴチャゴ,ウマチャゴチャゴチャ,ウマノシタマガリ,ウマノベロ,ウマユリ
- エキビョウバナ,エグノハナ,エビラ,エベラ,エンコウバナ,エンコーバナ,エンコバナ,エンバナ
- オイオ,オイモ,オイモチ,オイモナ,オイランソウ,オイランバナ,オウトボボ,オエモチ,オーイー,オオシ,オオスガナ,オオセ,オオバコ,オームシバナ,オオモメラ,オキシラズ,オケサバナ,オケンケンバナ,オコシ,オコリグサ,オゴリクサ,オコリバナ,オシーレン,オシカケバナ,オシノハナ,オシャカバナ,オショリバナ,オシロイクサ,オシロイグサ,オシロイバナ,オゼンバナ,オソビ,オタマハシリ,オチョウチンポンポコラ,オチョーチンボンボラコ,オデンバナ,オトウカバナ,オニオセ,オニバナ,オニババア,オニバンバ,オニモメラ,オニユリ,オハカバナ,オバケバナ,オヒガンバナ,オヒゲバナ,オヒチ,オヒモチ,オブレノハナ,オフレバナ,オヘグロ,オホイイ,オホスガナ,オボングサ,オボンバナ,オマジュバナ,オマンジュウバナ,オマンジュバナ,オミコシ,オミコシグサ,オミコシバナ,オミコッサン,オヤコロシ,オヤシネコシネ,オヤシラズ,オリカケバナ,オリコンバナ,オリバナ,オレハナ,オンコシバナ,オンサンバラ,オンデン,オンビラ
画像の彼岸花は、家の近くの公園。最も近い近隣公園ではないが、
尼崎の主要公園21の中には、その近隣公園はふくまれていないし、
上の画像の彼岸花が咲いている公園は、それよりも小さな公園である。
公園の前に新しいローソンができ、たまたまそこに寄ったので発見。
なにかローソンの出店ラッシュという感じである。コンビニカードは、ロ―ソンカードしか持っていないので、徒歩圏内にあるローソンにはよく立ち寄るが、家の周囲半径500m内に4軒ローソンがある。100均ローソンが1店。そこは焼き芋を扱っているのでよく利用する。
ホームセンターへ行ってリナリアとラナンキュラスの種(球根?)を買った。来春用である。
家の前の空家の庭の萩
ミソハギだと思う。
萩は例句が多い。一応1200句以上
101句目から300句目までの句から
- 芭蕉枯れ萩枯れ吾に少しみどり 窪田丈耳
- 枯萩の曲線描き尽しつつ 上野 泰
- 萩枯るる風光り来る卓の上 岡本 眸
- 枯萩の白き骨もて火を創る 中村苑子
- 枯萩を焚かむとすなり横たへて 成瀬櫻桃子
- 少年の白萩かつぐ祭かな 遠山郁好
- 萩少し咲きたる土のほてりかな 後藤 章
- 山中や萩咲き私の座敷のよう 斎藤一湖
- 萩散つて地は暮れ急ぐものばかり 岡本 眸
- 萩咲いて家中おんなの笑い声 窪田丈耳
- 溝萩やかがむになれし農婦の腰 能村登四郎
- 溝萩を朝刈りて来ぬ一束ね 星野麥丘人
- 青萩の袖染むばかり勿来越ゆ 野澤節子
- いつまでもかくれてゐたく萩青し 飯島晴子
- 夏萩にぱちぱちはぜる朝の膝 児玉悦子
- 夏萩に草山の日の影のさす 岡井省二
- 燃ゆるもの身に夏萩を手折りけり 桂 信子
- 影のまた震へやまざる萩若葉 山下美典
- 萩の野に風狂の眉しぐれをり 原裕 『葦牙』
- 萩に風すでに過ぎゐしわが而立 原裕 『葦牙』
- 萩を刈りはじめ石には替の鎌 波多野爽波 『骰子』
- 萩焼の急須とろりと月明り 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 師の没後はじめて萩の紅ととのふ 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 睡るほどに疲れ深まる萩の夜 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- いたはれば萩の体臭曇りくる 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- いつか誰か愛さむと萩耐へゐたり 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 若萩の傷つく息をふと洩らす 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 蝶湧きて倒るる萩を更に吸ふ 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 恥ぢらひて風禍の傷を見せぬ萩(風禍の向島百花園にて) 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 陽をつかむ萩の弾力陽を離す 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 一粒の露のむすびし萩の色 野澤節子 『八朶集』
- 切りし髪ひとの手にあり萩の風 野澤節子 『鳳蝶』
- 師のまへの一語々々よ萩こぼれ 野澤節子 『鳳蝶』
- 青萩の袖染むばかり勿来越ゆ 野澤節子 『鳳蝶』
- 冤罪や手触れぬ萩の散り止まず(勿来の関跡) 殿村菟絲子 『菟絲』
- 炭をおこすかくも手荒く萩を折り 殿村菟絲子 『繪硝子』
- 萩が咲き炭買はむなど心急く 殿村菟絲子 『繪硝子』
- 萩刈つて内を強むることねがふ 田川飛旅子 『薄荷』
- 読み了へし死の書溜れり萩の家 田川飛旅子 『山法師』
- 白萩や袴はきたるをとこの歩 柴田白葉女 『朝の木』
- 白萩の露のやさしさ触れのぼる 柴田白葉女 『冬泉』
- ひとりには少しあまりて萩の風 齋藤玄 『雁道』
- 死の如し萩の裏葉の一夜明く 齋藤玄 『玄』
- 鍵冶町に古簷ひらふ萩の雨 齋藤玄 『舎木』『飛雪』
- 山門といふべく萩の嵐かな 『定本 石橋秀野句文集』
- 萩咲くや主従の鎧いづれとも(相模寿福寺の寺宝に弁慶義経のものと伝ふ鎧ありいづれも古びはてゝよしあしの形わきまへず) 『定本 石橋秀野句文集』
- 萩萌えて戯画の鳥獣親しくす(高山寺) 河野南畦 『風の岬』
- よく燃ゆることのあはれや萩供養 岸田稚魚 『花盗人』
- 寺の端の夕まけて萩刈られけり 岸田稚魚 『雪涅槃』
- 萩すすき亡娘に逢ふこと許されず 角川源義『西行の日』以後
- 萩咲くと正受老人石の上(恵端禅師正受庵) 角川源義 『神々の宴』
- 萩散るや手窪のごとき地を愛し 加倉井秋を 『風祝』
- 萩散りて頼りし白のすべて失し 加倉井秋を 『風祝』
- 酒のむときめて押したり萩の門 上村占魚 『鮎』
- 萩咲くやかしこの山の歌枕 『定本石橋秀野句文集』
- 救世観世音まで夏萩を吹きあまり 飴山實 『花浴び』以後
- 白萩の走りの花の五六粒 飴山實 『花浴び』
萩の字が作者名の一部であるもの、句集名に萩を含むものを省くと100句にもならない。
ホームセンターの花売り場
サザンクロス
イワシャジン
NHK趣味の園芸より
イワシャジンはやや大型の多年草で、関東地方南西部や中部地方南東部の山地の岩場に見られます。秋に紫色の釣り鐘形の花が、岩場から垂れ下がるように開くさまはとても風情があり、人気の高い山野草の一つです。
地下にゴボウ根を束ねたような根茎をもち、春の芽出し後に、株元に栄養葉と呼ばれるスペード形の葉を広げます。その中心から、細い茎と糸状の葉を立ち上げて、茎の先端から花芽を伸ばします。夏の間に花芽が成長し、秋には次々と花を咲かせます。花が終わると、茎は枯れて再び栄養葉を広げます。このときに早いものでは結実しています。冬前には栄養葉も枯れて休眠します。
この仲間は地域変異が多く、それだけ集めても楽しいものです。ヤシャジンシャジン、ウメガシマシャジン、アマハタシャジン、オオヤシャジンなど産地名で呼ばれ区別されていますが、基本的にはイワシャジンの地域変異の域を超えてはいません。また、最近では白花やダブル咲きの花も選別されて流通し、マニアの収集欲を高めています。