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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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市の広報を見て、阪神電車尼崎駅前に出かけた。

 

尼崎市制100周年記念事業「尼崎市民まつり」を開催します。今年は平成28年10月8日(土曜日)と10月9日(日曜日)の2日開催となります。詳細は決まり次第、随時尼崎市民まつり協議会のホームページ、フェイスブックにて公開していきますので、ご確認ください。

 

かなりの人出である。

市内の神社66社のうち、半数以上が、秋の例大祭を同じ8,9日に開催するので、

人出40万は無理。80万のパレードとは比較にならないが、この駅前広場と、2階(バスターミナルの屋上)広場には1万人位集まっている感じ。

やきそば・たこ焼きはもちろん何軒も店を出している。
 

目立ったのは鶏のから揚げ。

どの店も「盛り放題」を謳っている。↑↓

一番繁盛(行列の長かった)の店↓

横田のきねつきもちと尼崎市の関係は?

行政相談の会、建築士の会、納税協会などが相談コーナーを設けているのが、「市民」祭の特徴かも。

ベイコム(ケーブルテレビ)は、催し会場の素人的(失敗の多い)独楽芸を映していた。

祭の本番は明日。

大学(同窓会尼崎支部)も出店↑。

近年は、大学構内での大学祭模擬店では、アルコール販売は禁止である。

大学生の4分の一以上が未成年であることと、

所轄の消防局所有の救急車がフル稼働となるので。

 

300円で買ったのは、やっぱり焼きそば。

薄い短冊切りのニンジン2切れ以外、豚肉もキャベツの端くれも見当たらなかった。

みじん切り生姜だけはスプーン一杯分あとから振りかけてくれたが、削り節や青のりはなし。

それでも約1分で平らげた。やっぱり好きなのである。

杵つき餠は実演販売であったので、買いたかったが行列がテントを一周していたので

あきらめた。

2階広場へ向かう階段から。

ここも人出好調。

お猿さんの芸を座って「鑑賞」。

最後に、帽子代わりに大きなざるが出てきた。

面白かったので、百円玉2枚握って、笊の前へ近づくと、ちびっこが、つぎつぎに千円札を投げ込んでいた。

きっと、あれは、さくらである。

立つてゐることもなりまはし 坊城中子
 
復活祭するも西部風 北野民夫
 
有りて小かなしき手振かな 幸田露伴 江東集
 
大江戸[や]なしも花の春 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)

 


宵宮

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例大祭:

 

例祭(れいさい)または「例大祭(れいたいさい)」とは、神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののことである。

例祭は年一回、多くは祭神や神社に特別の由緒のある日に行われる。例えば人物神を祀る神社ではその人物の誕生日や命日に例祭を行うことが多い。特に由緒のある日のない場合は、春祭り秋祭りをもって例祭としている。例祭が行われる日は毎年一定で、みだりに変えることはできないものとされる。第二次世界大戦以降も、神社本庁被包括の神社については、例祭日を変更する場合は神社本庁の承認を受ける必要がある。

 

「例祭」という名称が使われ出したのは近世のことで、それ以前には「大祭(おおまつり)」「御祭(おんまつり)」などと呼んだり、社名に祭をつけて「春日祭」「石清水祭」などと呼んだりしていた。近世には、各地の名所図会などに「○○神社例祭○月○日」と記載されているのが見られ、その神社を代表する重要な祭を「例祭」と呼ぶことが定着していたことがわかる。

 

 

明治の神社制度においては、例祭は祈年祭新嘗祭などとともに「大祭(たいさい)」に定められ、官国幣社・府県社・郷社および一部の村社(神饌幣帛料供進指定神社)には勅使あるいは幣帛供進使が参向して国・皇室から神饌幣帛料が供進された。

第二次世界大戦以降は、国からの幣帛供進制度は廃止されたが、勅祭社については例祭に際し勅使が参向する。それ以外の神社では、公的な幣帛供進制度に代わって神社本庁から「本庁幣」として献幣が行われている(ただし神社本庁被包括の神社に限る)。

 

例祭は祭祀の分類の中で「大祭(たいさい)」に分類されることから、例祭のことを例大祭(れいたいさい)と呼ぶことがある。ただし、これは俗称であり、正式なものではない(例祭の名称として「○○神社例大祭」としていることはある)。 正式には、大祭式例祭(たいさいしきれいさい)とする。

 

本来の「例祭」以外の祭祀についても、祭の名称に「例祭」を含んでいる場合(例えば「春季例祭」)があるが、一つの神社について例祭は一つだけである。

 

以上「例」により、ウィキペディアの丸写し。

 

ところで例によりの「例」と「例大祭」の「例」は同じ意味合いなのかどうか。かねがね気になっていた。

 

ネットの国語辞典による「例」の意味:

 

  1.  以前からのやり方。しきたり。ならわし。慣習。「長年の―にならう」
  1.  過去または現在の事実で、典拠・標準とするに足る事柄。「古今に―を見ない」
  1.  他を説明するために、同類の中から引いて示す事柄。「―を挙げて説明する」「その―に漏れない」
  1.  いつものとおりであること。「―によって話が大きい」

「例によって」の「例」は4の意味。

3は、exampleの訳語として用いられる。

「例大祭」の「例」は、1の意味か?2の意味か?

 

何故、「近世」(日本史の慣例では、江戸時代)になって

「例大祭」という用語が登場するのか?

 

同じgoo辞典の漢和辞書の説明は、用例を挙げてる。

  1. [音]レイ(漢) [訓]たとえる ためし
  1. 学習漢字]4年
  1.  同類の事柄。引き比べて参照すべき事柄。「例外事例前例典例判例範例類例
  1.  きまり。規定。「条例凡例 (はんれい) 法例
  1.  以前から行われている事柄。ならわし。いつもどおり。「例会例祭例年慣例吉例月例古例恒例通例定例不例
  1.  説明のため引き合いに出す事柄。「例示例証例題例文一例引例挙例実例適例文例
  1. [名のり]ただ・つね・とも・みち

例大祭の「例」は、初めの解説では、1の意味、漢和辞典での説明では、用例に登場するように、3の意味のようである。

 

 

昨夜は午後7時前に、ワイフと夜の散歩に出た。

富松神社目指して。

旧の東富松村の領域へ入るとすぐに、

御神燈が現れる。

参道から神社の正面鳥居をみると、静かでだった夜の雰囲気が一気に変化。

宵宮ゆえにちらほらと思ったが、村中総出の感も。特に学童期の子を持つ家庭はみな集まっている感じ。

今年神輿(子供用)が新調なったようである。

神輿は午後7時に村内巡りに出て行った。

神輿はこの子供用のもの1基のみのようである。

たこ焼きも、フランクフルトもすべて100円。ただしワイフと何処かで夕食を摂る予定故

購入は控える。

うど咲いて幣使街道の古家かな 村上鬼城
 
幣使街道麦笛も横切らず 平畑静塔
 
穂俵を捜す鼠も嘉かな 石鼎
 
ふれば恥の赤色雛の段 八木三日女
 
へてコツプ一杯の春の水 藤本草四郎
 
ふれば恥の赤色雛の檀 八木三日女(1924-)
 
ふれば恥の赤色雛の段 八木三日女
 
元日や掃かぬ嘉も松の塵 松葉-妻 俳諧撰集玉藻集

例祭、例大祭の例句が登場しない。

 

港に/鱶は老い/遠き/海の大祭 高柳重信
 
恐山大祭極悪非道亦来 佐々木六戈 百韻反故 初學

重信の句に斜線(/)が入っている。多行形式で句を書いているからである。

 

この地区にも、飛び飛びながら、寿司屋やイタリア料理店や焼き鳥店などがあるが

いずれも地元客で満員。

 

よく空いているイタリアレストランで夕食。

 

道頓堀

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朝、いつもはすっ飛ばしてベッドの隅に丸まっている夏用掛け布団をかき寄せた。

「今朝の秋」である。

 

起きて、いつも通り、半袖のカラーシャツを着たが、寒いので、その上に長袖のものを重ね着した。

秋である。

 

 

私は、金木犀が匂い始める10月1日が関西沿岸部平地の秋の始まりだと思っている。

 

朝起きて、近所の金木犀の木の下へ出かけた。(玄関先から10メートル歩けば数本の金木犀に出会える)

10月10日にして金木犀に金色の花がついていない。よって匂いなし。

美作では金木犀は落花盛んらしいのに。

 

朝食後、蒔き時を狙っていたロベリアを半分蒔いた。ロベリアを蒔くのは初めて。

 

午後の散歩は電車と地下鉄利用で、11,000歩

 

地下鉄心斎橋駅の出口を間違え、四ツ橋方面へ。

旧家かと思ったら寺だった

寺や神社はかならず、踏み込むことにしている。

カトリック教会も。

新教系教会や神道系教会(天理教やPLや金光教)は関係者以外立ち入り禁止の雰囲気が強い。モルモンは立ち入り歓迎だが、10分では退出不可能(過去の経験)。

最近ではアドヴァンティスト教会へ立ち入った。聖堂はプロテスタント風だが、現代カトリック的ともいえる。偶像が見当たらないのがプロ的で、余所者の聖堂立ち入りを禁じていないのがカトリック的。

三津寺 行基菩薩創建。8世紀。

四ツ橋跡付近で、句碑を見つけた

涼しさに四つ橋を四つ渡りけり 来山

後の月須磨から連れに後れけり 井上井月
 
湖南の水楼に後の月みんと、前の日よりたれかれうちかたらひて、すゞろおもひ立ける、さなぎだに秋の空のさだめなければ、いかに今宵の清夜を見過し侍らんと、三井の何がしの上人の書屋に至りて 三井寺や月の詩つ
 
後の月魚となりたき人といる 高野ムツオ 蟲の王
 
補陀落の海まつくらや後の月 鷲谷七菜子
 
姨捨や田毎の稲架に後の月 林 翔
 
後の月鼬に鯉をとられけり 舘岡 晋
 
淋し寒し出羽の清水後の月 河東碧梧桐
 
目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
 
後の月高々ありし旅の町 上原 はる
 
後の月機関車一両だけ走る 田中啓介
 
後の月雨に終るや足まくら(絶句) 角川源義『西行の日』以後
 
後の月繊し言はずともすむほどに 加倉井秋を 『午後の窓』
 
磐梯の晴るる夜まれに後の月 河東碧梧桐
 
後の月雨に終るや足まくら 角川源義
 
木曽の痩もまだなをらぬに後の月 芭 蕉
 
木の香立つ部屋ぬちにあり後の月 守屋房子
 
靴音をビルより落とし後の月 富川三枝子
 
後の月東寺くろぐろ浮かびけり 今井圭子
 
暫は車窓に添いぬ後の月 丸田美年
 
鶴眠る川面を照らす後の月 高岡秀行
 
かくし持つ念珠一連後の月 角川照子
 
壁に笑ふギリシヤの仮面後の月 石田京子
 
串魚のすがたの寂びや後の月 水原秋櫻子
 
後の月祀るや多摩の薄もて 水原春郎
 
球場の森閑とあり後の月 澤田緑生
 
後の月愧色如きを帯びをれり 相生垣瓜人
 
後の月養鶏千羽めつむるも 上田五千石
 
淀むことしらぬ流れや後の月 柏崎要次
 
芭蕉まだ破れずにあり後の月 五十嵐播水
 
目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
 
芭蕉まだ破れずにあり後の月 播水
 
後の月雨に終るや足まくら 源義
 
後の月五臓六腑をおし照らす 鷹女
 
予の国も東のはての後の月 つる女
 
目つむれば蔵王権現後の月 青畝
 
串魚のすがたの寂びや後の月 秋櫻子
 
灯を消せば炉に火色あり後の月 余子
 
後の月稲架を離れて蒼さかな 泊雲
 
後の月に明るうなりぬ八重むぐら 鬼城
 
磐梯の晴るる夜まれに後の月 碧梧桐
 
なぎの花こんにやくの花後の月 乙二
 
後の月須磨より人の帰り来る 士朗
 
後の月葡萄に核のくもりかな 成美
 
川音の町へ出づるや後の月 千代女
 
菊痩せて雁が音ふとる後の月 許六
 
木曾の痩もまだなをらぬに後の月 芭蕉
 
復興に遅速ありけり後の月 五十嵐哲也
 
門出れば後の月ある別れかな 赤星水竹居
 
野となりし国衙を照らす後の月 橋田憲明
 
後の月虧けきて余命思ひけり 牧野春駒
 
療養の須磨の雲間の後の月 田畑美穂女
 
峡深し後の月とていづくより 稲畑汀子
 
後の月仰ぎ生涯一学徒 大久保橙青
 
火をひとつ残しておきぬ後の月 鈴木誠一郎
 
一葉に十三夜あり後の月 富安風生
 
後の月天動説の捨て難し 江隅順子
 
後の月蕪村ふどしを落し去る 佐藤惣之助 春羽織
 
後の月翌は秋なき思ひあり 白居
 
藤棚をはづれて雲や後の月 長谷川かな女
 
思はざる山より出でし後の月 福田甲子雄
 
なぎの花こんにやくの花後の月 乙二
 
清水によき人こもる後の月 松瀬青々
 
仲秋の韻を畳むや後の月 正岡子規
 
きりぎりす行灯にあり後の月 二柳
 
さや豆を手向て悲し後の月 去来
 
菊痩せて雁が音ふとる後の月 許六
 
後の月冷えは白樺林より 原田青児
 
目つぶれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
 
後の月ニコライ堂に通夜の弥撒 原田しずえ
 
木曽の痩もまだなほらぬに後の月 芭蕉
 
後の月庭の山より上りけり 松本たかし
 
後の月ふところ紙に身のぬくみ 下田稔
 
泣虫山闇に沈めて後の月 八牧美喜子
 
山さらに深めて後の月のぼる 佐野美智
 
後の月満ち了りたる夜も見たり 相生垣瓜人
 
後の月そだつや瑞児玉抱きに 赤松[ケイ]子
 
十人の広間泊りに後の月 亀井糸游
 
後の月鼬に鯉をとられけり 龍岡晋
 
目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝(1899-1992)
 
水涸れて池のひづみや後の月 蕪村
 
後の月人待顔をてらしけり 尾崎紅葉
 
後の月虫はと惜む人もなし 尾崎紅葉
 
後の月饂飩もてなす貧おかし 尾崎紅葉
 
下戸同士団子はどうぢや後の月 尾崎紅葉
 
後の月句を売りに行く人に逢ふ 尾崎紅葉
 
後の月清光今夜としたり顔なる 尾崎紅葉
 
白樺の冴きりにけり後の月 幸田露伴 拾遺
 
後の月君姨捨て泣いて行け 会津八一
 
補陀落の海まつくらや後の月 鷲谷七菜子
 
後の月二夜あふぎて一夜欠け 井沢正江
 
後の月に逢ふも揚羽のゆかりなる 沼尻巳津子
 
煮つめゆくたれ糸を引き後の月 熊谷愛子
 
後の月潮の満ちくる鏡の間 加藤三七子
 
円空仏生家に並ぶ後の月 柿本多映
 
後の月のぼれば汐の早くなる 山本洋子
 
雲を出し三田界隈の後の月 深見けん二
 
後の月きのふの如く虚子語り 山田弘子
 
入つてくるなり後の月うつくしと 辻桃子
 
うかれ女や言葉のはしに後の月 炭 太祇 太祇句選後篇
 
後の月庭に化物作りけり 炭 太祇 太祇句選

 

「後の月」最初の100句に、鬼貫の句登場しないので、

「後の月  鬼貫」で検索。

後の月入りて顔よし星の空 上島鬼貫

心斎橋筋も、あと50mで戎橋ともなると身動きできないほど停滞。

その名も道頓号

西アジア系の人も多い。

国慶節休暇は終わったが、賑わいはつづいている。

↑は参道になっている

行きつく先は、

ここも行列

スーツケース引きずっての参拝も

 

 

 

 

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ブログテーマは、できるだけ「俳句」を避け、すでに登録しているテーマ群から選ぶことに方針変更。

この利点は、システムが、同一テーマで書いた過去ログを表示してくれること。

神戸ではポートタワーより港寄りのホテルへでかけることが多い。

一時期、閑散期には宿泊料金が大幅値下げされることが多かったが、

大阪も神戸も、爆買い客のお越しが増えて予約が取りにくくなっているようである。

美作のホテルでも中国語の案内文が目立つようになった。

 

何年か、横浜で船員が泊まるホテルを利用したことがある。

ここでは20年以上前でも案内文の大半は中国語であった。

 

毎朝そこから外国人墓地の横の坂を上って会議の会場へ出かけた。

 

ベレーはみ出る白鬢 神戸でなら死にたい 伊丹三樹彦 覊旅句集三部作 神戸・長崎・欧羅巴
 
神戸美し除夜の汽笛の鳴り交ふとき 後藤比奈夫
 
立つて逢う師走神戸の坂の上 鈴木六林男
 
エトランゼ神戸の落葉踏みをれば 山崎みのる
 
旧正のミナト神戸に小買物 橋本 博
 
黒揚羽神戸の花を病ましむる 攝津幸彦
 
海青く~神戸の余寒かな 久保田万太郎
 
神戸在住七十餘年カン~帽 岩木躑躅
 
杉の実や神戸が裏のほとの神 岡井省二
 
神戸の灯ふり切りて月上りけり 江川虹村
 
海青く~神戸の餘寒かな 久保田万太郎 草の丈
 
生き難し華人下り来る神戸の坂 鈴木六林男 荒天
 
神戸美し除夜の汽笛の鳴り交ふとき 後藤比奈夫 花匂ひ

メリケン粉=小麦粉  小麦公園ではない、(ア)メリケン波止場の公園

メリケン粉積んで奥地へ駱駝橇 田村了咲
 
犀が来てメリケン粉吐く春暮れる 坪内稔典
 
春昼のほろほろと泣くメリケン粉 坪内稔典

何の記念碑かと近づいてみた。

こんな碑も

 

 

 

 

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美作に滝の幾条木守柿

車を停めて徒歩一分以内にある滝

節分草の標識のある神社の横手

田殿という地名がまたいい。

 

浦上桂安、ネットで検索するも、どんな人かわからなかった。

 

 

 

建築

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9月25日

 

セメントを流し込む鉄枠作り

↑9月27日

↓9月28日

 

 

9月30日

鉄骨枠内へのコンクリート流し込み

流し込み完了

金属の建築まっかな雲曳いて 松本恭子
 
建築の釘と睦みて鶏啼けり 攝津幸彦

二人とも顔見知りである。かつて「靑玄」に所属した。

摂津君はお母さんも青玄に居られた。やがて花谷和子さんの独立で、そちらへ移られた。

10月2日

工程の動より静へ寒曝 西村和子 かりそめならず

セメントの渇くのを待っているのか?2日は日曜日。

10月6日

鉄板がのけられ、コンクリートが姿を見せる。

10月7日

 

鉄材の危ういバランス鰯雲

 

先月の神戸句会に出句。好評だった。

今日は10月例会。

金木犀指が記憶のパスワード

関西あるいは尼崎・神戸あたり金木犀が例年より2週間遅れていることが話題になっている。

↑ご近所の、塀際の、金木犀。青い蕾が少しづつだが目立つ。匂いなし。

家から駅までの間に金木犀は、古い家を中心に大小10本くらいはある。

 

鬼灯のいつもさびしき尾骶骨

が出ていた。鬼灯の尾骶骨となるので、「鬼灯や」に直してはと言ったら、

「や」は使いたくないとのこと。

 

今日の神戸三宮駅前

駅前のシンボル的建物であったそごうが西武資本から阪急・阪神へ移るよう。

SOGOの文字もやがて消えるかと思うとさびしい。

↓句会場からの風景

足場の良いところ、JR・阪急・阪神・モノレールのターミナルが集中する場所故に

会場確保は大変だとか。

 

10月9日

配管・配線

前の夜の雨で水たまり

10月11日

10月12日

配管した後に土を掛け、場所によってはさらにコンクリートで固めて・・。

隣家とのわずかな隙間に(たぶん)下水管の埋設

10月13日

土をかぶせた上に今度は綺麗な色のホースかチューブが何本も。

南御堂

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神社や仏閣の訪問記が多いので、「神社・仏閣」というテーマを新たに追加。

朝寒の季節に一気に移った感じ。

吟行会参加。

午前10時大阪地下鉄「本町」駅15番出口が集合地。

予定より遅れて9時20分過ぎに家を出た。意外に道は閑散。出勤時間が過ぎたからであろう。

9時30分過ぎ着発の通勤特急に乗車。通勤特急は最寄り駅に停車する。多分最後の通勤特急であろう。

30分あれば本町に着けるはずだが、吟行会参加者の多くは、(幹事役はもちろんだが)かなり早く集合地に着いているのが普通だから少し焦って速足で、阪急梅田駅から地下鉄大阪駅へ。

地下鉄御堂筋線の大阪~難波間は、2,3分間隔で電車が来るので、15番出口へつながる改札口には10時数分前に到着。

 ただし15番出口への正確な道を歩めず、船場センタービルの一角から地上へ。

で、

十五番出口へ秋も駆け足で

という句を得た。

 

(幸い?)さらに遅れて到着した人もあり、遅参は目立たず、

南御堂へ。

寺の案内よりも芭蕉句碑の案内の方が目立つ。

南御堂(浄土真宗大谷派難波別院)へ来たのは、初めてではないが、今回は案内役付き。

本堂の最前列に座って説明を聞いた。

第2次大戦末期、1945年の3月13日の空襲で、本尊と親鸞像以外は焼失。

東と西との分裂の細かな経緯を記した文書類も焼けてしまったとか。

解説役は大分県の寺の住職であるが、役職上ここで生活しているとか。宗務部長と聞こえたが、ネットで大谷派を勉強したが、宗務総長以外の役職名を見つけ出せなかった。

まさか門主に次ぐ高位聖職者が10数人の俳句会の団体の前へ案内役で現れることはないと思う。

しかし私は熱心に拝聴。

私的にもいろいろ質問した。

俳句作家は邸内の芭蕉句碑の方に関心があるのは先刻ご存じ。

 

句碑は19世紀に建立されたものだから、重要文化財の資格はない。

 

周りには芭蕉が植えこまれているがまだ若い。「芭蕉林」という用語を使った句が出たが、

馴染みにくい造語の感じがした。そう発言した人もいたが、れっきとした秋の季語であることを

知った。

いみじくも湧ける水かな芭蕉林 森田 峠
 
大寺や霜除けしつる芭蕉林 村上鬼城
 
水中を水の流るる水芭蕉 林 翔
 
芭蕉林ゆき太陽を忘れけり 野見山朱鳥
 
水光る刻過ぎ易し芭蕉林 矢野葉子
 
葉を透きて海の夕陽の花芭蕉 林蓬生
 
芭蕉林童子出没してありぬ 喜舟
 
芭蕉林小さき芭蕉草の中 青邨
 
芭蕉林雨夜ながらの月明り 鬼城
 
ことごとく風に玉とく芭蕉林 高野素十
 
芭蕉林風に驚き易くあり 山田弘子
 
月代や芭蕉林に砧打つ 沢木欣一 沖縄吟遊集
 
豚の仔の遊んでゐるや芭蕉林 篠原鳳作
 
芭蕉林ゆけば機音ありにけり 篠原鳳作

「芭蕉」という言葉で俳句が終わり、続けて作者名の最初に「林」という文字が来れば

当然ながら検索摘出対象になる。

梵鐘についても解説あり。

青畝や誓子の句碑も傍らにある。

御堂筋その一筋を翁忌へ 阿波野青畝
 
翁忌に行かむ晴れてもしぐれても 阿波野青畝

金色の御堂に芭蕉忌を修す 山口誓子

 

戦前の御堂の様子も事務所内で説明を受けた。

謙虚な方であった。

↑御堂筋は南北御堂への細い参道であった。

御堂筋の傍にあるから難波別院が御堂と呼ばれるようになったのではなく、

御堂への参道を拡張したものであるから御堂筋と呼ぶのだと力説された。

 

難波神社、摂津一宮、芭蕉終焉の地(花屋旅館跡)碑を見て、中之島公会堂まで歩く。

交差点ごとに、別の町名が記されている。

辻毎に変る町名薄紅葉

当日句会最高点句は、ショウちゃんのこの句と、

かけまわる夢の数々俳聖碑

の2句だった。

 

無季句と見えるので、敢えてこの句を採った。俳聖忌とすれば、簡単に問題は解決するが

そうしなかったところに作者の技量を感じたと評した。

 

 

乳母車

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この詩の「季語」は、アジサイではない。よって夏ではない。

「ビロード」とか「旅急ぐ鳥」などから晩秋ないし冬であろう。

人生の後半において、自分が幼少の頃の若き母を追憶しているのであろうか。

「淡くかなしきもの」とは?

 

詩碑は、↑の像がある近くの茂みの中にある。

像のタイトルは「緑の賛歌」

土佐堀川に面している。

 

今の季節は、多分大阪マラソン開催の頃までは、BBQが楽しめる。

生駒山も見える

昨日の句会には

↑の風景を見たので、

フォックスフェイス造花ではなく秋の昼

という句が出ていた。

句歴60年以上の人の句とは思えない稚拙感がある。

 

ツノナス(角茄子、Solanum mammosum)は、ブラジル原産のナス科の独特な形の果実をつける植物である。一年生植物との表記が多いが日本などの高緯度の国々でのことであり、原産地の低緯度地域では実際はを越す。

 

果実の形に由来して様々な愛称がある。 果実がキツネの顔に似ていることからフォックスフェイスキツネナス(狐茄子)とよばれる。 また、カナリアがとまっているように見えることからカナリアナス(金糸雀茄子)とも呼ばれる。 英語では果実の形から、"nipplefruit"(乳首状の果実)や"Cow's Udder"(牛の乳房)、"Apple of Sodom"(ソドムリンゴ)などと呼ばれる。

 

狐の例句多数。

罠覗くの顔をして 大立しづ
 
すっくとすっくと日に並ぶ 中村草田男
 
あな冷やか舎にひとつづつ 水原秋櫻子
 
火やの顔の皆違ふ 佐々木六戈 百韻反故 初學
 
の尾が雄の首を抱く 橋本鶏二
 
火の如き臭の中の檻の 谷野予志
 
を見てゐていつかに見られてをり 加藤楸邨
 
すつくとすつくと日に並ぶ 中村草田男
 
あな冷やか舎にひとつづつ 水原秋桜子
 
おぼろ月の檻にの尾 黒谷忠
 
あな冷やか舎にひとつづつ 秋櫻子
 
火の中うつくしきゆく 塩尻青茄
 
輝きて銀は銀雪は雪 依田明倫
 
火消ゆ金のをしたがへて 齋藤愼爾
 
火やの貌の皆違ふ 佐々木六戈
 
を見てゐていつかに見られをり 加藤楸邨
 
すつくとすつくと火に並ぶ 中村草田男
 
にもの牡丹咲きにけり 相生垣瓜人
 
短夜のを化かすあり 内田百間
 
すつくとすつくと日に並ぶ 中村草田男
 
すつくとすつくと日に並ぶ 中村草田男
 
すっくとすっくと日に並ぶ 中村草田男
 
袂にはいつぞやの文火と 中原道夫
 
火とならずきつねのかみそりは 行方克己 昆虫記
 
田の神に御慶の通りけり 邊見京子
 
藪柑子巣籠る穴小さし 羽田岳水
 
出て遊べしどみの返り花 有働 亨
 
啼く野に星の降る夜なりけり 美柑みつはる
 
細りゆく夜毎の月よ鳴く 長谷川草々
 
三日月に出て見よオホーツク 藤田湘子
 
啼く山ふところに漉屋の灯 矢谷美代子
 
啼きふたたびの声はや遠し 西川光子
 
吉次越の径となりて絶ゆ 水原秋櫻子
 
闇に出て神楽の貌冷やす 宮坂静生
 
罠女もつよき地酒欲る 水谷芳子
 
襟巻のくるりと手なづけし 中原道夫
 
襟巻のの顔は別に在り 高浜虚子
 
火よ鹿火よと山家がたりかな 向田貴子
 
火や鯖街道は京を指す 加藤三七子
 
火をのこして祖谷の灯も消えぬ 松岡月歩
 
火の消えて蒟蒻畑かな 堤 文子
 
火や湯田に湯の池ありし頃 堀口星眠
 
火に河内の国のくらさかな 後藤夜半
 
冬山家を飼へる臭ひあり 清崎敏郎
 
雨あがるの提灯揺れ交し 村上悠太
 
崖見よやの提灯咲きにけり 水原秋櫻子
 
鞄手にさすりて午祭 上野章子
 
山焼けばのすなる飛火かな 河東碧梧桐
 
鳴く村より女来て回向 中村 としゑ
 
鳴く村に嫁ぎて五十年 安倍 希佐恵
 
罠西瓜畑にかけてみむ 香月 房子
 
火や沼に向ひて家一つ 丹羽 玄子
 
嫁入りと見ゆる火往き戻り 宮本 旅川
 
稲荷と目が会う迂闊 ビル屋上 森 早恵子
 
日の夕べ天空を去る一かな 金子兜太
 
枯尾花の祭のはじまりぬ 伊藤 梢
 
火の燃えつくばかり枯尾花 与謝蕪村
 
男ありむさしをあるく銀つれて 阿部完市
 
母の椅子の団地に置いてきた 金城けい
 
哭くぽつぺんを吹く老人のように 上原勝子
 
伏見港失せて火絶えにけり 大島民郎
 
火や大河に近き廓跡 老川敏彦
 
火なり痛烈に糞が臭う 金子兜太
 
顔見世の白吊られて宙に在り 品川鈴子
 
口切や宗旦座にまぎれ 井沢正江
 
らも夜霧の上の風を聴け 夏石番矢
 
ぼくじやないも回る盆踊り 五島高資
 
不知火もまた火も語り継ぐ 後藤比奈夫
 
乾草は愚かに揺るる恋かか 中村苑子
 
公達に化たり宵の春 与謝蕪村
 
福参つきあたりたる穴 寺澤慶信
 
雪しまく行人塚の雌 望月精光
 
罠狸罠あり異ならず 細川加賀 『生身魂』
 
春祭の面が畦とんで 細川加賀 『生身魂』
 
障子貼るおさまの風通ひ 波多野爽波 『一筆』
 
半日は酒を冷やせり川 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
 
薄氷や耳の尖れる石 柴田白葉女 『月の笛』
 
花冷えや障子にをどる指 河野南畦 『湖の森』
 
春の暮きて舞へ石の上(石舞台) 角川源義 『神々の宴』
 
星月夜かぐろく鳴るは川 角川源義 『秋燕』
 
火や二つに岐れ一運河 加倉井秋を 『風祝』
 
火や憑きの落ちたる女形逝く 石原八束 『雁の目隠し』
 
裏門やのかみそり総立に 大木あまり 火球
 
行く年やみな横向きの石 有馬朗人
 
火やまこと顔にも一とくさり 阿波野青畝
 
火を信じ男を信ぜざる 富安風生
 
火の減る火ばかりとなりにけり 松本たかし
 
火や髑髏に雨のたまる夜に 蕪 村
 
火の雨降り出でてなくなりぬ 高浜虚子
 
襟巻のの顔は別に在り 高浜虚子
 
首に捲く銀は愛し手を垂るる 杉田久女
 
いろに着し毛ごろもや野も我も 木下夕爾
 
月の夜はの檻の暗かりし 山口青邨
 
丸く寝て尾が不思議なりの仔 鈴木栄子
 
父なくて檻のに歩をとどむ 草間時彦
 
母と子のトランプ啼く夜なり 橋本多佳子
 
らの夜となる夕焼野にくらし 堀口星眠
 
雪山への馳けし跡いきいき 大野林火
 
いとどしき猟夫の臭炉のほとり 山口誓子
 
火の燃えつくばかり枯尾花 蕪 村

茄子の例句も多数。

しかし「フォックスフェイス」や「狐茄子」の例句は見つからない。

茄子もいで茄子煮て茄子のように寝る 坪内稔典
 
茄子苗や茄子紺といふ茎の色 瀧 春一
 
茄子苗や茄子紺といふ茎の色 瀧春一
 
母をつれて来てをる茄子茄子の紫朝に 西垣卍禅子
 
台風は過ぎ茄子の木に茄子の花 今瀬剛一
 
写らむと寄れば茄子次の茄子世哉 永田耕衣 人生
 
写らむと寄れば茄子次の茄子世かな 永田耕衣
 
茄子の馬嘶くといふ聞き漏らす 中原道夫
 
山寺の鎌掛けに吊る種茄子 升本行洋
 
葛城に雲多き日の種茄子 須賀一恵
 
根の国にたてがみあづけ茄子の馬 鈴木蚊都夫
 
渡岸寺に近道ありて茄子畑 石山ひさ志
 
還暦を過ぎし勤めや茄子汁 前川富士子
 
採る茄子の手籠にきゆアとなきにけり 飯田蛇笏
 
ふるさとにただ親しきは茄子の紺 小寺正三
 
茄子の紺冴え冴えと赤坂昏れ 楠本憲吉
 
夕焼の海せりあがる茄子の紺 阪本謙二
 
芭蕉生家水溢れさせ茄子ひたす 松本 旭
 
雨あとの土息づくや茄子の花 松本一枝
 
あめつちの静かに茄子の花ざかり 阿部慧月
 
うたたねの泪大事に茄子の花 飯島晴子
 
北国にひらたき山や茄子の花 斎藤夏風
 
青空の静まりかへり茄子の苗 千葉皓史
 
茄子苗を揺らして運ぶ鞍馬みち 石田勝彦
 
茄子焼いて牛の生れし祝酒 太田土男
 
茄子漬の一塩濃くし入院す 高橋洋子
 
茄子漬のこの色留守の母に告げん 原子公平
 
母の忌や饐飯によく漬きし茄子 木津柳芽
 
吊ってゐる紐の汚れし種茄子 中畠 ふじ子
 
茄子の馬つくりつゝ又涙ぐむ 寺前 たね
 
茄子漬けて母の消したる厨の灯 山田 百穂
 
良き雨の上りし茄子の美しき 後藤 ミツ
 
浜宿の小さき畑の茄子の花 小林 正夫
 
茄子の一番花のこちらむき 山下 尭
 
四五日の旅より帰り茄子植うる 大賀 賢子
 
茄子植ゑて一番花を心待ち 上田 幸子
 
ふところに暖め茄子の種をまく 森田 雪子
 
次の世は茄子でもよし君と逢わん 折笠美秋
 
茄子ひらたい島を歩きけり 永末恵子
 
茄子の地につきてよりまた太る 高橋悦男
 
縦に割れ横に割れして種茄子 飯島晴子
 
茄子を洗ひざらしの雨降れり 草間時彦
 
茄子焼いて女の城にたてこもる 小宮山政子
 
編年史ならば赤茄子地に震はむ 橋口 等
 
きゆつきゆつときゆつきゆつと茄子小振 長谷川 櫂
 
茄子/牛となり/今宵紺青/一盞の 上田 玄
 
昼夜なき茄子は感電せし花か 後藤貴子
 
この道や茄子までうつらうつらかな 永田耕衣
 
奔放に茄子漬盛りて静まりぬ 渡部陽子
 
茄子漬けの色鮮かに母とほし 古賀まり子
 
茄子の水はじきたる今朝の紺 鈴木慶子
 
茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麥丘人
 
無言よし漬け茄子のつや青夕映 堀 葦男
 
大川に夕汐さして茄子の花 坂本宮尾
 
紫の一色を持し茄子の花 宇咲冬男
 
愁ひある如くうつむき茄子の花 高田風人子
 
茄子の花巧言令色滅ぶべし 澤木欣一
 
下駄鳴つて水屋ともれり茄子の花 長谷川 櫂
 
廃屋にあらず茄子苗植ゑてあり 岡田日郎
 
茄子の花顔洗ふたび齢とつて 細川加賀 『玉虫』
 
妻病んでゐて茄子の花十ばかり 細川加賀 『生身魂』
 
民田茄子の砂糖こぼれぬほとゝぎす 殿村菟絲子 『牡丹』
 
駅前に茄子苗売りのこぼせし土 田川飛旅子 『花文字』
 
茄子の花詩は真実にかへりけり 田川飛旅子 『花文字』
 
茄子の馬ひと日の遅れ責むなかれ 角川源義 『冬の虹』
 
茄子漬や砥に似た石を拾ひけり(背戸は御室川) 『定本石橋秀野句文集』
 
むらさきの泡がたちをり茄子漬 『定本石橋秀野句文集』
 
茄子の紺緊り野良着の中学生 飴山實 『おりいぶ』
 
をしみなく曲がつてゐたる茄子の馬 大木あまり 火球
 
その花のどれもうつむく秋の茄子 大木あまり 火球
 
蚕飼ふまはりの晴れて茄子の花 大木あまり 火球
 
敷藁に尻をうづめて種茄子 岩下幸子
 
茄子を洗ひざらしの雨降れり 草間時彦
 
茄子の地につきてよりまた太る 高橋悦男
 
種胡瓜相憐むや種茄子 高浜虚子
 
茄子の馬鼻づら沖の遠く指す 原田青児
 
子の作る四肢定まらず茄子の馬 林 民子
 
面あげしままにしつらへ茄子の馬 八木林之助
 
ゆるやかにさそふ水あり茄子の馬 杉田久女
 
飽食の子がよく食べる漬茄子 三井千秋
 
茄子漬の彩にひとりの夜を濃くす 福川悠子
 
茄子漬や雲ゆたかにて噴火湾 加藤楸邨
 
茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麦丘人
 
糠床を薄むらさきに茄子漬かる 大塚とめ子
 
星宿す茄子を漬け込む糠深く 殿村菟絲子
 
茄子漬の色鮮かに母とほし 古賀まり子
 
母の手の杳たる昏さ茄子を焼く 永作火童
 
茄子漬の朝の色に執着す 米沢吾亦紅
 
辛味噌の香に立ち初めぬ焼茄子 石塚友二
 
海光を引き寄せ引き寄せ茄子太る 山根きぬえ
 
一様に茄子を育てて貸農園 飯田弘子
 
一個づつ値札貼られて初茄子 荒井英子
 
すずめらに青波しぶき茄子畑 飯田龍太
 
茄子の紺緊り野良着の中学生 飴山 実
 
なにかが恋し茄子の面に山羊映りつつ 中村草田男
 
茄子汁やいつとはなしに夫婦老い 勝又一透
 
犬の背で濡手拭ひて茄子を買ふ 加藤楸邨
 
桶の茄子ことごとく水はじきけり 原 石鼎
 
茄子もぐや日を照りかへす櫛のみね 杉田久女
 
帰省子に葉がくれ茄子の濃紫 水原秋桜子


10月から社会保険の加入対象が広がりました-政府広報: PR

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将来の年金が増えるなど、手厚い保障も!パート・アルバイトの皆さん ご確認を!

布団神輿

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 岡山県北東部の美作市、西粟倉村で15日、ツキノワグマ7頭の捕獲が確認されたことが、県美作県民局勝英地域事務所などへの取材で分かった。7頭のうち4頭は人里近くで見つかり、人に危害を及ぼす危険性が高いとして、県のツキノワグマ保護計画に基づき殺処分した。けが人の報告はない。(山陽新聞デジタル)

 

山陽新聞なのに、西粟倉村を美作市の一部として扱っていると思ったが、

他のニュースで点検すると、美作市東粟倉地区と、西粟倉村の両方で出没したらしい。

 

そこで2句

トップニュースは熊の出没豊の秋

 

ワイフの俳句仲間に西粟倉村にある家の相続者がいて、

姫路の現住所からしばしば郷帰りするらしく、

 

熊の肉送ってやるよと豊の秋

 

同じ西粟倉村の寺からは、熊の出没が山陽新聞の1面トップ記事だったことと、私の(私の母の兄の子である)従兄が津山の病院へ緊急入院したとの報も。

私と従兄は、ともに、寺の現住職とは(数えてみれば)8親等!の親戚。

私と母方の高祖母までが4親等、その高祖母の子の一人(私の又大伯母)が、現住職の祖母である。

 

今日は地元(?)の神社の秋祭り。

祭の奉加帳などが回ってこない地区なので、地元とはいえないかも。

駅前へ神輿を見学に行った。

駅の北側の一方通行の細い道を神輿が抜けてくる。駅前広場(ともいえない)交差点へ出る前に付属の車輪をはずして、担ぎ神輿の体制に入る。そのためなかなか駅前へ出てこれない。

布団太鼓

先導ギャルを先頭に、綱引き児童がつづく。

東町、ずっと「ひがしまち」と呼んでいたが、「ひがしちょう」が正しい発音。その東町の山車。

 

厳しい交通規制をしていないので、何台か車がのろのろと通過。5差路だが、すべて一方通行である。

撮影時間からの推察では、5分以上待ってようやく神輿が駅前へ登場

神輿を高く上げて拍手を浴びていよいよ行進開始。

ウィキペディアの「布団神輿」の解説はかなりくわしい。

 

ふとん太鼓(ふとんだいこ)とは大阪府河内泉州地方や、兵庫県播磨淡路その周辺で担がれる大型の太鼓台のことである。祭りの飾り山車の一種であり、形状的な最大の特徴は、正方形の巨大な布団を屋根にあたる部分に逆ピラミッド型に積む点にある。布団だんじり、布団神輿、布団屋台などとも呼ばれる。

 

このあと大阪各市の布団太鼓行事の詳しい解説が続き、

最後にその他の布団太鼓行事実行祭が列挙されている。

伊丹市の宮前布団太鼓巡行も、「その他」の中に挙げられているが、

尼崎市のものは書き上げの対象になっていない。

塚口まつりは、東町、南町(みなみちょう)、北町(きたちょう)、清水町(しみずちょう)、宮の町

の5地区の山車からなる。計5つではなく、子供神輿なども出す町があるので、10近くになる。

東町は、布団太鼓以外に子供神輿を出している。

 

今年の巡行順位では、東町布団太鼓、宮の町神輿、そしてしんがりが東町の子供神輿であった。昨年は宵宮から始まって、本宮の巡行すべてを見学した。

 

誘導の各町役員の掛け声は「え~えやっちゃあ」、呼応する綱引き児童たちは、「あかんやっちゃ」。昨年初めて祭を真剣にフォローしたが、この「あ~かんやっちゃ」が聞き取れなかった

で、見学者の人に尋ねて確認。

祇園祭りと違って、見学場所を自由に移動できる。

神輿の諸手引上げをやると担ぎ手はへとへと。

20メートルほど行進して次の曲がり角で神輿を降ろす。ここで再び車輪装備のための休憩。

 

後続の宮の町の山車、子供山車を見てから、神輿のやってきた方向へ。

ギャルの提灯先導がつくのは、東町の山車のみ。↑宮の町の山車。

↓東町子供神輿

大人が手助け。

山車がすべて通過した後の屋台風景。モータプールを一日借用しているよう。

私が目下主任選者役を務めている句会の先任者は守田椰子夫さん。故人。

椰子夫さんの句に、

 

提灯の守田氏伸ばす祭来る

 

という句がある。

 

守田さんはれっきとした旧村南町に生まれ育った方。

息子さんの代になっているが、旧の塚口御坊の横にご自宅がある。

残念ながら、「守田氏」の文字は後ろ側で撮影できず。

 

↑巡行を終えて、山車へ戻る南町の山車

↑巡行終了地点へ戻ってきた東町の布団太鼓

あと200メートルほど行くと、東町の山車蔵

↓東町最大の後援者ではないかと思う矢野さんち。菰作り工場が家の前にある。

 

蔵の戸は開いているが、まずは出発地点へ。

その横の福祉会館がまつり実行事務所になっている。各町に同様の施設が用意されている。

すぐそばに尼崎市内唯一の自然石道標

「右 昆陽 中(山) 左 西之(宮)」

 

 

 

 

夜の町

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まもなくこの屋号(?)が無くなる。

神戸三宮駅前のシンボルのようなTMだった。

 

この表示もなくなるところであったが、H2Oなる持ち株会社が誕生、

今や梅田だけでなく、難波、奈良、姫路を行先表示している。

長安門をくぐって、

この店で夕食

横浜と違って超高級店はない。

屋台風の店が幅を利かせている。

南京町への途中には、一流店が何店もある。

 

↓学生時代のコンパ会場だったから1流店とはいえないかも。

 

コンパもコンパニオンも宴会も例句なし。「宴」

天上にありとや雪やまず 上村占魚 『天上の
 
利酒や胡桃を割つてなす 笠原古畦
 
果てゝまかるひとりに薔薇の雨 久保より江
 
姉肥えて母屋のに割り込めり 味元昭次
 
野のへ良夜の靡推して入る 前田秀子
 
数の子の黄金重ねしかな 鷹羽狩行
 
 
角川源義 『神々の』掲載の句がやたらでてくる。削除。

 
冬晴のまつただなかに賀の 上村占魚 『玄妙』
 
つづいて、 上村占魚 『天上の』の句多数。削除。
 
成吉思汗鍋に身火照り冬夜 野見山朱鳥
 
赤飯に新米とある婚の 飯田弘子
 
かみがみのたけなは御降りす 清水里美
 
月の背中合せに上司ゐて 西田安子
 
迎春のに南十字星 峰山 清
 
木挽唄芋煮ののたけなはに 氏家さち子
 
抜け出でしの外の天の川 小林碧郎
 
湾語華語丁々発止と暑し 羽田 岳水
 
菊のいまのわが身にはれがまし 松尾いはほ
 
人媚て朝す新樹陰 暁台
 
寒月に影遊ばせて野の 稲岡長
 
天上にありとや雪やまず 上村占魚
 
源之助留守なるの海鞘酢かな 如月真菜
 
今日シヤトームートン開けん菊の 稲畑廣太郎
 
マンゴーに南国の果てにけり 稲畑廣太郎
 
父ひそと泣くなと言いき春の 対馬康子 愛国
 
成吉思汗鍋に身火照り冬夜 野見山朱鳥
 
日出づるところの天子菊の 福田把栗
 
雙六の石もまばらや菊の 俵雨
 
灯の入りてのごとし雛の店 梛すゞ子
 
蝋涙の富貴なさまや雛の 安藤橡面坊
 
雛の五十の内侍酔れけり 召波
 
終りごろちよつと顔だす花の 鳥羽田重直
 
師の僧は風邪ごもりとや花の 野村泊月
 
花の或は剣に躍るかな 内田秋皎
 
花の庇に沿うて灯りけり 阿波野青畝
 
牧場の月見のに招ばれけり 太田土男
 
春月に地壇のを惜しみけり 荒井正隆
 
艫並べのはての遊び舟 杉本寛
 
夜の雉子望郷の張られたり 村越化石
 
癩の野分吹く樹へ灯を浴びせ 村越化石
 
狂言に鹿おどろきし後能 右城暮石
 
ほこほこと菊のの炬燵の火 木村蕪城
 
夜桜のへ運ぶよ鍋焜炉 北野民夫
 
石庭を見来て松茸焼く 久米正雄 返り花
 
朧夜のの氷菓くづし領く 久米正雄 返り花
 
菊形の菓子賜はりし御かな 寺田寅彦
 
すき者の大臣気疎き月の 寺田寅彦
 
おほし立つ雨の御や杜若 尾崎紅葉
 
さかなせよ十二神将花の 中勘助
 
月の桐箱出でし皿小鉢 品川鈴子
 
漁夫たちの年祝ぐ時化の夜を 大島民郎
 
老櫻のひろがる限りかな 和田悟朗
 
クリスマス魔のとは知らずけり 久保田万太郎 流寓抄以後
 
菊のに心利きたる下部かな 夏目漱石 明治四十三年
 
蕭吹くは大納言なり月の 夏目漱石 明治二十八年
 
初雪に人寒からぬ御かな 黒柳召波 春泥句集
 
雛の五十の内侍酔はれけり 召波 五車反古
 
白障子よりもあわき光束の果 赤尾兜子
 
古井戸や蚊に飛ぶ魚の音くらし 蕪村 夏之部 ■ よすがら三本樹の水樓にして
 
蚊やりしてまいらす僧の坐右かな 蕪村 夏之部 ■ よすがら三本樹の水樓にして
 
月の秋津が聲の高きかな 蕪村遺稿 秋
 
行春や狸もすなる夜の 高井几董
 

 

 

 

 

 

金木犀

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13日の金木犀

 

金木犀天変地異の前触れか

 

↓15日の金木犀 まだ咲いていない。

ちょっと大げさだが、10月半ばを過ぎて、なお金木犀の花が咲かなかったのは半世紀以上なかったのでは?

もっともこの句では句意は伝わらないが。

16日の日曜日はまだ咲いていなかったが、

17日の午後には町中の金木犀が一斉に咲き、意識すれば匂っているのを確認できた。

その日の夜には、玄関先に出ただけで、近所の金木犀の匂いが漂ってきた。

 

金木犀の夜の理科室は不思議な穴 高野ムツオ 陽炎の家
 
金木犀のうしろの闇は駿馬なり 高野ムツオ 陽炎の家
 
行きすぎて金木犀は風の花 木村敏男
 
旅路の一処暗めて金木犀こぼる 岡田海市
 
金木犀ふりむく季節来てをりぬ 森川光郎
 
リハビリという暗がりよ金木犀 稲岡巳一郎
 
金木犀舌禍のごとく暮れゆくも 阿保恭子
 
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏
 
中年の結城ばさばさ金木犀(大原の里) 殿村菟絲子 『牡丹』
 
出勤のあゆみを止める金木犀 棚橋澄子
 
敷石を縁どりて散る金木犀 熊沢 豊
 
手に掬ふほどにこぼれて金木犀 初村迪子
 
金木犀部屋かへて読む放浪記 鍵和田[のり]子
 
金木犀散るとき風の色となる 大塚とめ子
 
金木犀風の行手に石の塀 沢木欣一
 
金木犀手毬全円子へ弾む 野沢節子
 
金木犀匂ひて妹優しかり 寺木由喜枝
 
金木犀ふいに抱かれ深呼吸 高橋静子
 
金木犀散るや日毎に場をひろげ 中西舗土
 
亡き友の目にも鼻にも金木犀 左伴紀雄
 
金木犀訪はれ疲れをまろびをり 石田 波郷
 
雅楽寮出づれば匂ふ金木犀 岡本ひろ子
 
この恋も金木犀のせゐにせむ 仙田洋子 雲は王冠以後
 
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏
 
沈黙は金なり金木犀の金 有馬朗人
 
金木犀手毬全円子へ弾む 野沢節子
 
金木犀喉を塞いでいる静寂 松原藍夏
 
金木犀の香の中の一昇天者 平井照敏
 
金木犀これよりの日々矢の如し 中嶋秀子
 
戦華のあと金木犀銀木犀 永末恵子
 
降る星へ地は風の渦金木犀 河野多希女
 
みずみずし病後の宇宙や金木犀 中谷寛草
 
金木犀午前の無為のたのしさよ 石田波郷
 
金木犀風の行手に石の塀 澤木欣一
 
流砂ほど金木犀が散る夕べ 対馬康子 吾亦紅
 
乳の匂ひ金木犀の辺にはらふ 中田剛 珠樹以後
 
交叉して金木犀へ蹄の音 中田剛 珠樹以後
 
存在をふりまいている金木犀 高田多加江
 
月光やみなぎるものに金木犀 林宅身
 
神鶏や金木犀を止り木に 羽部洞然
 
金木犀妻の里訪ひ妻に逢ふ 矢島渚男(1935-)
 
金木犀部屋かへて読む放浪記 鍵和田釉子
 
中年の結城ばさばさ金木犀 殿村菟絲子
 
金木犀これよりの日々矢の如し 中嶋秀子
 
リア王の消えたあたりの金木犀 坪内稔典
 
金木犀風の行手に石の塀 沢木欣一 雪白
 
祈りの身もだえ金木犀に頭を突入れ 中村草田男
 
犬の睾丸ぶらぶらつやつやと金木犀 金子兜太

兜太の句は兜太らしい句。

 

 

まんさくの帰り花を見て、帰り花の句を作ったことがあるが、

この満作はトキワマンサクのこと。

10月半ばのこんな花を見ていたらもっと早く気付いていたかも。

3シーズンを通して花が咲くから、「常盤満作」という名が付けられたのであろう。

よってもって、晩秋、初冬のトキワマンサクの花をもって、「帰り花」とは言えない。

 

桜にも、ジュウガツサクラなどがあるので、注意注意。

 

ついでにフィカス・プミラ

よくみかけるのは、

↑の感じ。

何百という実が生っているのは、市内ではここだけでしか見たことがない。

 

 

游鉢

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・7日(金)~9日(日) 展示会「秋の“游鉢”展」 ヤシガラ繊維を使った手作りの鉢に秋の植物を 植え込んだ作品約50点を展示します。 ・14日(金)~17日(月) 展示会「みどりとやきもの展」 焼き物に植物を添えた作品 約20席を展示します。 ・21日(金)~23日(日) 展示会 「第32回小品盆栽と山野草展」 秋の風情あふれる小品盆栽約30席を展示します。 ・28日(金)~30日(日) 展示会「秋季さつき樹形

 

「游鉢(ゆうはつ)」という言葉を知らなかったので、

ネット検索。しかし用語解説的なページが見つからない。

 

↑の「日程」は尼崎市のHPから。

 

 

 

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好き勝手に規格に拘らない鉢を手作りして、身近な草木を植えこむ「遊び」のようである。

「鉢」で検索。300句以上出てきたので、

適当な熟語を打ち込んで検索し直し。

 

鉢物のさっと水吸ふ雨水かな 佐藤一城

 

ねこじやらし太りにけりな花鉢に 波多野爽波 『一筆』
 
薄荷の花鉢に愛して隠れ棲む 田川飛旅子 『薄荷』
 
丹精の花鉢たふす芋嵐 谷 和子
 

爽波の句はよくわかる。

我が鉢についていえば、ねこじゃらしはもちろんスベリヒユ、メヒシバ、かたばみだけではなく、

前の年以前に植えたもののこぼれだねが芽吹く。白粉花などはその典型。

 

今日の金木犀

 

何の預言か金木犀の遅れ咲き

夕べの、ローカル局のニュース番組が関西地区の全体の金木犀の遅れ咲きを扱っていた。

私は最低気温が15度にならないと花芽の形成が生じないと推論したが、

番組では20度を基準にして温度と開花の関係を説明していた。

 

金木犀バリアフリーで躓いた

 

金木犀おもしろ話題集というHPからの引用。

 

キンモクセイの原産国 :

中国南部(広東省、広西チワン族自治区、雲南省)と考えられています。 

中国では「丹桂」や「金桂」と呼ばれ、現在でも多くのキンモクセイが植林されたり自生しています。 

中国でのキンモクセイの種類と呼び方。

  • ・丹桂 (Red Osmanthus)
  • ・金桂 (Golden Osmanthus)
  • ・銀桂 (Silver Osmanthus)
  • ・四季桂

日本のキンモクセイは、一般に丹桂に相当すると言われていますが異論もあります。 

 

広西チワン族自治区(中国最大の少数民族チワン族の原住地)の北部、桂林市はキンモクセイの街として有名で、桂林は観光旅行会社などによって「キンモクセイの里」とサブタイトルが付けられることがあります。

 

この方は、一般には「日本の金木犀は中国から江戸時代に雄株だけが輸入された」と解説されているが出所不明であると主張、日本原産説に含みを残されている。 

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樟大樹

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大阪市内で戦争(焼夷弾)をかいくぐって生き延びた最高齢の樟

 

難波神社の中庭。

この辺りは、地下鉄難波駅からは遠いが、かつての上難波村にあたるので

難波神社を名乗る資格がある。

 秋冷えの門に入れば大樹あり

はこの樟大樹を詠った、吟行会後の句会での唯一の句であったが、

①難波神社のそれを指す言葉がない

②「門に入れば」は幼い。

 せめて「秋冷の門を潜れば」であろう。無点句ではなかったが。

 

 

 

 

ケーブルテレビで、刑事フォイルを見てからルイス警部なども含め、

イギリスの田園都市を舞台にするドラマが多数放映されているのを知って、

よく視聴している。といっても放映曜日に番組開始時間をチェックして、初めから最後まで見ているわけではなく、たまたまテレビ番組表を画面上で繰っていて、放映時間内であると知ると途中から見ている程度であるが。

刑事コロンボは警部である。原語チェックではなく翻訳で知っているだけ。

ルイスさんも警部。イタリアの刑事ものでは警視が主人公。

ところがフォイルは(舞台は第2次大戦前後のロンドン周辺)警視正である。

 

日本で警視正といえば、大都市の警察署の署長さんだから、

殺人の現場には登場しない。その殺人事件の捜査責任者にもならない。

おおむねそれは警部で、聞き込みなどは警部補を頭とするグループが行う。

 

ダーテイ・ハリーは警部補である。事件捜査の最前線に出るのは警部補クラスである。

hard to dieのウィルスさんは警部だったかどうか。

ちなみに

警視正より上のクラスは警視長、警視監、警視総監であるが、

主にキャリア組が就く職階である。

 

私の父親は警察官であった。50代初めに退職・転職したが、その際に、退職警部となった。

しかし刑事畑ではなかった。退職時に警部に昇格したのは、部下の一人が警視長にまで昇格して県警本部にいたから特別配慮されたのだと思っている。

 

 

 

 

ハルカス

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あべのハルカスの「ハルカス」という言葉の意味を知らなかったので、

 

ウィキペディア:

 

近畿日本鉄道の前身である大阪鉄道大阪阿部野橋駅構内で1937年昭和12年)から営業を行ってきた阿部野橋ターミナルビル旧本館(百貨店西館。久野節による設計)の建替計画により建築された建物であり、建築規模は高さ300m、延床面積21万2,000m2、地上60階・地下5階(SRCS造)である[7][8]

 

 

2011年2月から地上工事が始まり、2014年3月に竣工、同年3月7日にグランドオープンした[9]。工事中の2012年8月時点で高さ300mに到達し横浜ランドマークタワー(高さ296m)の高さを抜き、「日本一高いビル」の称号が大阪に移った[10][11][12][13]

 

ビル名称の「ハルカス」は古語の「晴るかす」に由来しており、平安時代に書かれた『伊勢物語』の第九十五段では、「いかで物ごしに対面して、おぼつかなく思ひつめたること、すこしはるかさん」という一節が記されている[17]。この言葉には「人の心を晴れ晴れとさせる」という意味があり、ビルの上層階から晴れやかな景色を見渡して爽快感を味わえることや、多彩で充実した施設で来訪者に心地よさを感じてもらいたい、という思いが込められている[18]

 

なお、地名は「あべの」であるが、これに関しては「大阪」「天王寺」「上方」などの案もあった。しかし、日本一の超高層ビルになることで、知名度を上げていけるのなら「あべの」を全国区にしたいという意図により「あべの」が採用された[19]

 

↑の件、まったく知らなかった。

 

「阿倍野」で例句なし。

「天王寺」

天王寺さんは大寺明易し 阿波野青畝
 
ふと訛出て天王寺蕪買ふ 千賀静子
 
菜の花の野末に低し天王寺 子規
 
摘草や三寸程の天王寺 子規
 
木の葉散る奥は日和の天王寺 正岡子規
 
春の雁天王寺道いづれも坂 猿橋統流子
 
谷中天王寺裏すゝき枯れにけり 久保田万太郎 流寓抄以後
 
新聞紙揉めば鳩出る天王寺 摂津幸彦
 
梅散つてそれより後は天王寺 上島鬼貫
 
時雨ても雫短し天王寺 上島鬼貫

 

外回りは1,2度覗いたが、ビルの中へ入るのは今日が初めて。

↑シースルーエレベーターから↓

 

60階まであるが、今日は美術館のある16階へ。 同じ階に展望台行のエレベーター乗り場がある。傍まで行って確認したわけではないが、遠見で掲示を見るに

1500円の乗車賃or 展望料が必要。

 

展示は、妖怪 俳句仲間が招待券を送ってくれた。

エントランス部分は「撮影可」とわざわざ表示されている。

↑↓だれも撮影していなかったので、掲示執筆者に敬意を示してカメラを取り出した。

16階には,私好みの空中庭園もある。

庭園の植栽は平凡(あまり丁寧な管理が要らない?)だが、周囲の見晴らしはいい。

真下の部分は、市立美術館や動物園のある部分のみがグリーン

一般ビルの屋上は美観0

 

先週の金曜日は、吟行会で本町から淀屋橋をまで歩き、途中で自由昼食。

5人で和レストランへ入った。

席についてしばらくすると「火事です。落ち着いて避難してください」と火災報知器の自動放送が。誤作動かと思っていると、2度、3度とけたたましい警報音と共に繰り返し放送。

あと数組若い女性客がいたが誰も動かないが、我が5人組のうち私を除く4人は、

堪らずに、食事中の箸をおいて、バッグ置いてそそくさと・・・。

 

しばらくしてその4人が戻って、さらに一呼吸おいてて店内放送。

必ずしも誤作動でなかったよう。キッチンのレンジか何かが高温になり、火災報知器が作動を始めたよう。レンジの温度を下げようとする作業に手間取って事情説明が遅れたとか。

 

それから1週間後の今日は、妖怪展と空中庭園(庭園見学の方が長かったと思う)の見学を終えて、14階のレストラン街を見て回るも入りたい思う店がなく、2時頃にエレベーターで

地下街へ。

 

寿司店で注文を澄ますと、スマホが激しく振動。

鳥取の地震前触れ情報。

まもなく少し揺れを感じる。

 

カウンター席だったので握っている店主に

「今揺れた?」

「いいや別に」

まもなく店内テレビが地震速報

今日は高層階にいることを知っているワイフからもスマホ電話あり。

「揺れたでしょう」

「うんんにゃ~ 今地下にいる。前にいる店主は揺れてないと言っている」

 

↑JR天王寺駅構内表示。一部に遅延が表示されている。

 

帰宅後聞くと

家では震度3以上の揺れを感じたとか。

美作へ電話入れようかとも思ったが、真庭市5強と報道有るも、津山、美作、西粟倉は

震度報道がないので、まあいいだろうということに。

 

阿倍野ハルカスでもエレベーターが途中緊急停止があったよう。数分の差であった。

帰りは地下鉄も阪急も遅れがでていた。

 

 


クレーン

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クレーンの動き始めし柳の芽 行方克己 知音
 
クレーンを見てたたずんで卒業子 行方克己 知音
 
クレーン船沖を指しゆく浜焚火 舘岡沙緻
 
はわはわとクレーン休日の鴎は 毛呂 篤
 
雲をつみあげクレーン工のねむい帰路 益田 清
 
クレーンを吊つているのは冬晴です 尾田秀三郎
 
クレーン立つ仕切り距てて冬菜摘む 小笠原須美子
 
冬の靄クレーンの鉤の巨大のみ 山口青邨
 
クレーン車家吊り上げる青葉光 林真砂江
 
春立つや家鷲づかみクレーンの手 川元安子
 
大寒の富士をそびらにクレーン船 砂田貴美子
 
冬の靄クレーンの鉤の巨大のみ 山口青邨
 
クレーンの首振る速さ麒麟草 河野良文
 
クレーンがキリンに見えて冬霞 西村和子 かりそめならず
 
港でコンテナを船から降ろす作業にはキリン型のクレーンが活躍する。
神戸港などでは、10頭くらいきりんが一か所に並んでいる。
 
クレーン車の力自慢に春の雪 和田悟朗
 
クレーンの爪伸び遺留品掴む 林田紀音夫
 
怒鳴るも愛赤目の老クレーン工 鈴木六林男 第三突堤

青空へ伸びきるクレーン雛桔梗草

「雛桔梗草」の画像検索結果

雛桔梗草と桔梗草とは違う。姫桔梗という草もある。

雛桔梗は一本の軸にいくつもの花が咲く。

野風俳句日記より借用。↓

「雛桔梗草」の画像検索結果

雛桔梗草は(多くは↑の画像より傾いた)細い軸の先に1花のみをつける。

画像紹介したことがあるので、探せば利用できるが↑の2枚は(雛キキョウグサの)画像集から借用。

しゃがみこんでこの姿を見ていると、まるでクレーンのように見えたので、上の句ができた。

 

ここ数日は、毎朝、毎昼、毎夕、クレーンを見上げている。

 

↑このクレーンは鉄塔の中を人が昇っていけるようになっている据え付けタイプで、

高層建築用である。

これも駅前でみることができる。

家の玄関の前、4メートル道路を隔てた隣家(お向いさん)あとで活躍するクレーン車。

3階建ての1ルームマンション建築のためにも、その倍くらい背を伸ばす必要がある。

高さの違う電気線と電話線の間を潜って鉄材等を作業地へ運ぶため。

↑ではガラスドアを運んでいる。これははめ込む場所に待機している作業員を目指しておろされていくが、作業員のする作業は、ジグソーパズルの一片としてこれをはめ込む場所に緩やかに誘導することである。はめ込んだ後のボルト止めなどはあるが、重量物の運搬作業はない。

壁面も同じように一枚ずつはめ込まれ20日の夕刻には2階の2室のベランダ部分が姿を見せた。

↑↓ 19日

2階のベランダは鉄骨の枠組みだけ

1階にはガラス戸が入っている。

↓18日 1階と2階の枠組みが出来上がった。

この段階では鉄骨の枠組み越しに北西の角の空き家の金木犀が見える。

17日

基礎が完成

作業枠は手作業である。

15日

靑は水菅で、ピンクは湯管である。

 

 

14日

13日

12日

セメントが乾いたようである。

隣家とのわずかな隙間に下水管が埋め込まれた。

11日

敷設した下水管に土がかぶせられた。

 

画像を下から逆に見ていくと工程がわかる。

 

 

秋祭

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モンタルバーノさんは、字幕では警視だが、ネット解説(とりわけイタリア語を解する人の)

では警部のよう。署内のふるまいを見ていると、警部以上の格にみえるが。

ウィルスさん演じるマクレーン刑事は、部長刑事(巡査部長)のようだ。今横のテレビで上映されているダイハード3では、上司の警部が登場している。そのまた上司のロス警察の次長は警視である。

 

刑事フォイル(警視正)では、ロンドンから派遣された警視監が登場する。

私はフォイルの運転手役に登場するサマンサ(サム)のファンでもある。

 

大阪府警は、本部長と副ははともに警視監で、刑事部長は警視正のようである。

そんなことを解説するHPもある。

 

 

イタリアでもイギリスでも、探偵(捜査)好きな神父が登場するが、イギリスでもカトリックの神父(ブラウン神父)である。国教会の牧師が登場するシリーズもあったように思う。

 

昆陽池公園の収穫祭は来週のよう

紅葉が始まっている。フ―やナンキンハゼ

今日は

動物愛護フェア

 

舎より仔跳び出す冬の雷 吉田霞峰
 
蚊遣蚊遣にぞ乗り売らる 辻桃子
 
蟻とならんかとならんか見てをり 加藤秋邨 野哭
 
雪解光のみの世界や眠る 高野ムツオ 蟲の王
 
一行の詩があり朱夏のの尻 高野ムツオ 雲雀の血
 
大盛に奄美の首夏の料理 邊見京子
 
肉になってからのの重さである 河本緑石
 
まろび走す仔よ村の受難週 有働 亨
 
馬の耳の尾寒鴉に与える 松本勇二
 
の仔のももいろ冬のにはたづみ 長谷川双魚 『風形』
 
の子が育つ弥生の谷浅し 阿部みどり女 『光陰』
 
声の水に揃ふと地虫出づ 大木あまり 山の夢
 
大海踏へて立てる漁夫のあり 本田あふひ
 
台風の駅を出てゆくの貨車 林 民子
 
花菜雨鳴きながら売られゆく 加古宗也
 
まろび走す仔よ村の受難週 有働 亨
 
オンドルやの腸煮立ちをり 深谷雄大
 
天つつぬけに木犀とにほふ 飯田龍太
 
かりがねや山に追はれし団地 真山 尹
 
の仔の重なり眠る良夜かな 後藤浩子
 
睦言を聞いてをるなり蚊遣 小林貴子
 
乳房よりこぼるる仔桃の花 松本ゆき江
 
物置より出て呆然と蚊遣 有働 亨
 
宙吊りのはももいろ十三夜 仙田洋子 雲は王冠
 
貨車のひしめき過ぐる吹雪かな 高須茂
 
蓼あかし売るとき一寸拭かれ 能村登四郎
 
の耳うすくれなゐや竹の春 多賀よし子
 
柿紅葉しての子のおとなしき 早川草一路
 
天つつぬけに木犀とにほふ 飯田龍太
 
や秋日に透いて耳血色 杉田久女
 
売るの走り出でたる花南瓜 青柳志解樹
 
汗垂れて彼の飲む焼酎の肝臓(きも) 石田波郷
 
灼くる砂上鳴く方へ少女ゆく 須並一衛
 
初市のの鼻みな息をせり 神生彩史
 
春日落つひもじき等鳴きしきる 草田男
 
一燈にと寝につく雨季の宿 佐藤念腹
 
晩餐にの耳削ぐ五月祭 石嶌岳
 
台風を迎え討つ気の舎なり 加藤あきと
 
汗垂れて彼の飲む焼酎の肝臓 石田波郷
 
児の一つ妙ある接木かな 菅原師竹
 
人形劇が主役よ子供の日 八牧美喜子
 
駈けて牧の陽炎汚れける 桂樟蹊子
 
小屋も夜は寝沈む天の川 遠藤梧逸
 
秋冷のおろかに太るの首 石原舟月
 
村ぢゆうの障子が白しを飼ふ 木村蕪城
 
のうすべにあはれ宍粟郡 塚本邦雄 甘露
 
天つつぬけに木犀とにほふ 飯田龍太(1920-)
 
小屋の軒につえたる熟柿哉 寺田寅彦
 
葱大根の油も白かりき 会津八一
 
積極の消極のほしかかな 会津八一
 
石蕗咲いて松山へ売りに行く 坪内稔典
 
が猫鳴きするや秋の風 内田百間
 
木がらしにぐす~の寝たりけり 一茶 ■文化四年丁卯(四十五歳)
 
天つつぬけに木犀とにほふ 飯田龍太 百戸の谿
 
医師迎ふ仔の顔や流感期 堀口星眠 営巣期
 
蓼あかし売るときちよつと拭かれ 能村登四郎 枯野の沖
 
大花白(はくとん)歩いてゆくぜ白鳥だぜ 金子兜太 皆之
 
月まどか羽搏てるがごとの耳 川口重美
 
敗戦日人を上目にが見る 川口重美
 
焦土も春の鼻面もゝ色に 川口重美
 
小屋に潮のとびくる野分かな 篠原鳳作
 
の仔の遊んでゐるや芭蕉林 篠原鳳作
 
かんがえて茂りに入ればが叱る 赤城さかえ
 
炎天を遠く遠く来ての前 西東三鬼
 
朝靄が出てくる人が出てくる 尾崎放哉
 

この地は笹原の森と名付けられている

 

十月桜か?

 

 

コスモス

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梅・桃・櫻・八重桜・花水木・薔薇そして秋は、コスモス・紅葉

近場でもけっこう楽しめる。

ワイフは摩耶山山上で開かれる句会へ。

(大会賞をゲットしたみたい

君知るや君亡き摩耶の紅葉晴  )。

 

私は武庫川縁の髭の渡しへ。武庫之荘駅前から阪神バス(旧の市バス)に乗れば

「髭の茶屋」駅の次が「西武庫」

そこから徒歩5分ほどでコスモス園の上に着く。

その間にあるのが、県と市の動物愛護センター

河川敷からみたセンター。↑

この道には、コスモス客は入り込まない。

コスモス園はこれより南側の一帯である。

川の土手に登ってから、金木犀の街路樹の下を通って

 

河川敷へ

すぐにコスモス畑が展開

月曜日だが老若男女、とりわけケアセンターあたりからの車椅子介助付の人たちがいっぱい。

先週のコスモス情報では、黄花コスモスも咲き始めたとのことであったが、

今日あたりは満開。

 

 

 

姿の良いアキニレの木が何本か、日陰を提供している。

午後は好天、気温も低くなく、汗ばむほど。(夕刻以降は室内でももう一枚重ね着したいほどになったが)

もう1週間は充分楽しめそうだがもう一度来る機会はなさそう。

臨時仮設駐車場は満杯だった。

 

 

 

イシス

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朝日新聞に載ったらしい。摩耶山俳句大会のワイフの大賞受賞

朝からワイフのスマホにお祝いメールがどっさり。

 

髭の渡し跡に辻地蔵の祠がある。

 

吉野講と読める。

行者講、山上講とも呼ぶよう。

大和国吉野の金峰山きんぷせんの蔵王権現に参詣する信者の組合。

お金を積み立てて、代表を参詣に派遣する団体のようである。

 

扉を開くと

 

今度は山本講。何処の山本、何処の寺院を指すのかわからない。

中山講なら分かるが、武庫川周辺の住民なら講を作らなくとも、

山本や中山観音ならオムスビ5個くらい持てば歩いてでも一日で往復できる。

 

その地蔵堂の横に。

 

雨除けのない石嵓がある。

その中にイシス像

句会参加

第463回定例句会

熊肉を送ってやるよと豊の秋

市境で変わる川の名狐花

やっかいな生前退位菊日和

 本日の最高点句は

かくれんぼ座敷童子が嚏する

薄野

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つるべ落としの野へ人の消えてゆく

摩耶山上句会の選者は、昨年から3名人が変わった。1年の間に3名の方が亡くなったそうである。その追悼句が沢山出句されていたらしい。ワイフの句もそういった追悼句として選ばれたようである。

 

こんな風景を見た。

同工異曲の句は多いと思う。花野を季語として利用して。

よって私は「花野」といえば、秋の花が咲き乱れている高原ではなく

さび色の薄野を思い浮かべてしまう。

 

↑のような道を二人連れが歩いていて、いつしか点となった。別に怪しい雰囲気ではない。

近くに住まわれているご夫婦かと思うが、誰も通らない道を通っていく。

 

かなり遠方まで、一般道へ戻る道はないように見えたので、私は途中で引き返した。

 

 花野の例句は多い。

野の水となりて花野を奔るなり 谷野予志
 
花野より花野へ抜けし葬り鉦 山崎羅春
 
見はるかす花野の果ての赤い屋根 鈴木文野
 
野仏となるぞ花野に長居せば 狩行
 
山臥の火を切こぼす花野かな 野坡
 
母連れて花野の果ての枯野まで 鳴戸奈菜
 
見ゆる限り野を傾けて花野あり 伊藤石楠子
 
花野より花野へ湖を渡りけり 太田土男
 
山伏の火を切りこぼす花野かな 志太野坡 (1663-1740)
 
花野の川越えてまた茅花の野 辻田克巳
 
蝶々の身の上しらぬ花野かな 花野 千代尼
 千代女の句の花野は春の季語として用いられているよう。

 
蕎麦白き花野をゆけば花野かな 野澤凡兆
 
花野よりどこ吹く風といふ漢 中原道夫
 
花野風より水の急ぎけり 黛 執
 
降り出して花野あかるむ疲れかな 鍵和田[ゆう]子
 
躬を沈め花野は柩よりつめたし 篠崎圭介
 
合掌して花野の僧となりゆけり 永作火童
 
放牛に日のおとろへし花野かな 青柳志解樹
 
倒れては起きて花野の子供達 村野鶴諒子
 
花野ゆく小舟のごとき乳母車 八染藍子
 
膝抱けば夕べのごとき花野かな 山田みづえ
 
塩の道末は花野にまぎれけり 野崎ゆり香
 
花野より白根を指せる雲の日矢 細見綾子
 
降り出でて花野明りや立石寺 角川源義
 
行くほどに湖の冷えある花野かな 原田青児
 
天渺々笑ひたくなりし花野かな 渡辺水巴
 
一天のあり風のあり花野行く 稲田 眸子
 
花野ゆく過去となりゆく過去のこと 久保田 洋子
 
花野蒜今日も来たりし鳩の群 村井 葉月
 
夜は花野昼は押入れが好きだった 武田伸一
 
身をしばるものなかりけり夕花野 黒田杏子
 
花野ゆく小舟のごとき乳母車 八染藍子
 
棺打ちし石を花野へ戻しけり 小原啄葉
 
花野遠くに人の待つごとし 藺草慶子
 
金剛の杖受けし夢花野なか 原裕 『王城句帖』
 
こめかみに花野を通りきし湿り 長谷川双魚 『風形』
 
羽抜鳥花野に熱き卵置く(奥日光周辺) 殿村菟絲子 『樹下』
 
花野にて見えぬ獣を連れてゐる 田川飛旅子 『使徒の眼』
 
花野にて獣のごとく傷つく日 田川飛旅子 『植樹祭』
 
風なごみ花野かがやくばかりなり 柴田白葉女 『夕浪』
 
老僧の花野遊びは苦行とも 齋藤玄 『無畔』
 
花野あまり白くて鴉降りられず 加倉井秋を 『風祝』
 
花野まなこひかりに動く雲 上村占魚 『方眼』
 
再会の友よ花野に綱引かむ 仁平勝 東京物語
 
蛇に眼を奪はれもして花野かな 大木あまり 火球
 
凶の日の大股に行く花野かな 大木あまり 山の夢
 
風敏し花野の中の吾亦紅 草間時彦
 
撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一
 
二人乗りリフト花野の上を行く 宮田俊子
 
カウベルの遠ざかり行く大花野 斉藤志津子
 
忘られて花野の中の三輪車 浅見さよ
 
ひといきに日の沈みたる花野かな 鷲谷七菜子
 
川一つ跳んで花野の人となる 神蔵 器
 
風呂場より花野のみえて糠袋 中山純子
 
白妙に山羊飼ふ島の花野かな 野見山ひふみ
 
昼は日を夜は月をあげ大花野 鷹羽狩行
 
花野来て神の妬みの雨にあふ 檜 紀代
 
鳥銜へ去りぬ花野のわが言葉 平畑静塔
 
岐れてもまた岐れても花野みち 富安風生
 
花野にて子を負ふ男謳ひ出す 原コウ子
 
噴煙や花野に坐して花摘まず 及川 貞
 
満目の花野ゆき花すこし摘む 能村登四郎
 
花野や犬やはらかくうづくまり 山田みづえ
 
花野夕日とどまるところなし 鬼島雄司
 
いつまでも花野に出口なくてよし 安田直子
 
花野亡き父と行く風と行く 関澄ちとせ
 
花野二十六聖人浮かぶ 廣瀬之扶子
 
召されなば花野このままさまよひて 原 柯城
 
一すじの光り花野の忘れ水 橋口ふみ
 
枝折戸や花野を自我として持てり 中村和弘
 
秋月の町を花野としたりけり 津森延世
 
シヨパン忌を花野に遊ぶ何も持たず 岡崎光魚
 
名ばかりの花野ありけり恐山 石野冬青
 
霧深き花野や声が命綱 黒坂紫陽子
 
小さき手の何か言ひたげ花野ゆく 中村ふみ
 
岐路あまた花野にありて愉しけれ 西野たけし
 
道問へばだんだん遠くなる花野 御崎敏江
 
両脇の子が跳ねてゐる花野道 小西久子
 
風の絵師花野を縫ふて帰らざる 石橋 哲
 
花野道やさしくなれるまでひとり 吉田三千子
 
銃口を花野ヘクレー射撃場 水田光雄
 
名も知らぬ花野に子等の遊びをり 平川まゆみ
 
猫も鳩も出さぬ花野のバスケット 山本紫黄
 
ほどでなけれど趣は花野かな 新井ひろし
 
花野ゆく白をもつとも美しく着て 森川 潔
 
放馬離々柵は花野の中を縫ひ 太田光子
 
地獄谷隣合せの大花野 菅野一狼
 
踏み入りて花野の深さ感じをり 平林孝子
 
花野より生れて真白きグライダー 窪田英治
 
一輌車に慣れて花野の二三日 前田正治
 
風に立ち汝も花野の花となる 大隅三虎
 
花野ときどき雲の影に入り 加藤瑠璃子
 
わがゆめのつづきの花野なりしかな 加藤三七子
 
 

季語解説の説明

花野(はなの) 三秋

子季語花野原、花野道、花野風
関連季語秋の七草
解説萩、薄、桔梗、吾亦紅、釣舟草など秋の草花が咲き乱れる野原のこと。春の華やぐ野とは
違い、秋風に吹かれる花々には哀れをさそう趣がある。 
来歴『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及村雨の晴るる日影に秋草の花野の露や染めてほすらむ 大江貞重『玉葉集』
実証的見解 
参考文献 

 

 

 

そんな薄野の中に、コスモスが飛び火のごとく、数本花を咲かせていた。

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