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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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楊貴妃

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楊貴妃で検索  22句と出るも、

久女の2句が繰り返し登場。


むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず 杉田久女

風に落つ楊貴妃桜房のまま 杉田久女

美麗なる楊貴妃の像初観音 辰巳光子

楊貴妃の宮ありしてふ大枯野 木暮剛平

一本の楊貴妃桜遠出して 中西舗土

さう君は楊貴妃桜なのだから 櫂未知子 蒙古斑

汗ばむや泥人形の楊貴妃も 大島民郎

蕾まだ固き楊貴妃桜かな 辻桃子

楊貴妃の睦言もなしけふの月 秋色 俳諧撰集玉藻集

楊貴妃の捨て沓かけん柳かな 立花北枝



残ったのは、半分の10句。楊貴妃桜の句は5句。
辻桃子の句に存在価値あるかどうか疑問。
杉田久女は1946年没。

今時、この程度の句では楊貴妃桜の名句と言ってもらえないであろう。

楊貴妃桜という名称のいわれについて「家庭菜園日記」というブログの筆者は、「昔、奈良にあった名桜で、花色も優れた豊満な桜ということから、中国の楊貴妃を連想して世人が名付けたといわれています。」と書かれている。
ごく自然な発想だが。
別のHPでは、奈良興福寺に居た玄宗という僧侶が愛した桜ということで、楊貴妃と名づけられたという解説があった。これはまた出来過ぎの語呂合わせ(事実併せ?)である!!!

ともかく普賢象にしろ楊貴妃にしてもかなり古くからあったサトザクラのようである。

桜通りには4本がまとめて植えられている。
今が盛り。↓4月17日の楊貴妃
しかし他のものに比して、身長が伸びないよう。花期も遅い。

4月12日の楊貴妃


背の点では、冬桜が一番よく伸びている。

八重では、有明や関山は成長がいい。

楊貴妃とほぼ同時期に盛期(満開とは表現しにくい)を迎えたのはウコン

ウィキペディア

ウコン鬱金)は、サクラ栽培品種である。開花時期はソメイヨシノより遅めの4月中旬頃(東京)[2]

花弁に葉緑体をもつなど性質はギョイコウ(御衣黄)に似ているが、色は緑色が弱く淡黄色である。数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を咲かせるサクラである。花弁数が15~20枚程度の大輪の八重咲きである。また、ギョイコウのように花弁は厚くなく、気孔もない。

名前は、ショウガ科ウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来し、それらと混同されないよう「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることもある。また、別名として「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などがあるが、これらの別称はギョイコウを指すこともあり、また、ウコンやギョイコウとは別の一品種とされることもある。ウコンの花は日本国外でも人気が高い[3]

同じ日の我が家のさくらんぼ桜

例年以上に実成がいい。ただしこのまま推移するかどうか?
毛虫の発生を抑えるために数日前から頻繁に木酢液を撒いている。


盛春

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ノースポールは、商品名だが、一般名になっている。

カモミール同様一度植えると野草のごとく芽を出すが、群植しないと映えない。

盛春よりは早春に近い時期の花。しかし今、最後の「花」を咲かせている。


初めて通る道でもないと思うが、通るならいまだといった感じ。
一軒のお家。
お家の庭に全部そろっているところは他にもあるだろうが、
垣根沿いになっているのが見事。

↑東面 八重桜 花水木 その右手、こんな風に紹介するつもりでなかったので、何か?気になる。

北側;ジャスミン もう数日で真っ白になるだろう。

一番西端が山吹であることは分かるがその手前が分からない。ヒペリカムの1種であろうが、未央柳ではない。キンシバイでもない。かなり高性なので、カリシナムでもない。
キソケイでも木香薔薇でもない・・・。

未央柳こぼれ初めてより頻り 白石 時子

しなだるる未央柳の蕊の雨 江藤 ひで

水辺の未央柳は揺れ易し 清崎敏郎

又きかれ未央柳とまた答へ 星野立子

彼女眉目よし未央柳をむざと折る 高浜虚子

咲き出でぬ未央柳のたよたよと 蛇足

未央柳年月母のごとく咲く 福原十王

「俳句検索」の例句は紹介済みのような気がする。
「続 俳句検索」で検索。ほぼ同じ句が登場。

未央柳蝶が紛れてしまひけり 水原京子「新山暦俳句歳時記」

胡姫の舞おもはす未央柳かな 富岡桐人「かつらぎ選集」

馬車通しお喋り未央柳の黄 駒志津子

我が家の門前、ささやかに(チューリップから)衣更。

イワダレソウ :クラピアという園芸品種であろう。

マンションの前庭




八重咲きイワダレソウといった感じだが、最近はよくみかける。

今日のトピックは、
井山裕太 7冠達成
それ以上に私にとって衝撃だったのは、
日本の放送の自由度が、国連調査で、香港・韓国に後れをとって、世界第72位。
調査担当者は総務大臣面会を数回拒絶されて頭に来たのでは?


カロライナ ジャスミン

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↑↓塔花であったかどうか?
似た草がもう一種あったようにも思う。

と書いた後で、「塔花の画像集」から1枚借用。↓



たいていこういった排水溝の蓋から顔を出している。それなりの湿気を好み、日陰を厭わないのであろう。

塔花を踏んで出勤係長

塔花を踏んで出勤新課長

下の句の方がいいように思う。

昨日、↓の花の名が分からないと書いた。
あいかわらずワイフのPCを借りて(自分のPC故障を放置して)ブログの書いているので、「花図鑑」を利用できない。

ロライナジャスミンではないかというコメントを頂いた。
そこでまたカロライナジャスミンの画像を一枚借用↓

「カロライナジャスミン」の画像検索結果

画像が小さいが拡大してみると間違いないよう。
そういえば最近この種の葉をした花の大きいジャスミンをよくみかける。

我が家でも数年、塀が真っ白になるほどに、ジャスミンを育てていた。
ご近所でもジャスミンを育てている人がいたが、部屋の畳の間から芽がでてきたという話を聞いてすぐに伐採した。その後に地中海朝顔という名札がついていた朝顔をプランター植えして
塀の上に掛けていたがこれまた家中を一周するほどに蔓を伸ばしいたるところで根を張った。
で、これも数年がかりで退治。

同じような問題をいたどりが欧米諸国で巻き起こしているようである。
イギリスは先年、熊本産のいたどりの天敵のダニを輸入し7年間飼育し他の植物ないし生態系に害はないと判断、野に放ったようである。


例句1句。しかもジャスミン茶
ジャスミン茶匂ひ濃くあり梅雨曇 高部純子

金瘡小草

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生き地獄血の池地獄氷り初む 三橋鷹女

枯蓮や地獄の如く泥の中 市川和孝

寒詣一灯地獄絵を照らす 石倉啓補

十夜果て箱に収むる地獄絵図 北野民夫

黄落や風の行手に地獄門 宮下翠舟

蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 加藤楸邨

鐘楼のなかの地獄絵うそ寒し 福田甲子雄

水芭蕉地獄めぐりの沢に咲く 里川水章

原爆忌医師がえがきし地獄の図 井上杉香

冬草の青々として海地獄 亀田 俊美

もてなしの地獄に茹でし寒卵 内田 愛子

地獄鬼蓮を刈る年の内 大野 茅輪

八朔の小地獄の噴く馬屋の前 笹原 耕春

春山のあり地獄田といふがあり 笹原 耕春

黄金を掘らねばならぬ地獄の季節 青木重治

地獄絵ざつと見て ま 何とかなりそう 沙羅冬笛

殺し合い地獄へとどく樹の根樹の根 金子兜太

ゆあーんゆあーんコノ世三時ノ針地獄 大井恒行

荒岳に滾つ湯地獄霧氷咲く 石原八束

三伏の地獄めぐりの旗もたされ 中原道夫

地獄絵の鬼が溢るる春浅し 榎本愛子

桂郎の地獄を思ふ寝酒かな 細川加賀 『玉虫』

葉裏見せ月夜地獄の葛の原 原裕 『王城句帖』

地獄愛念艸てふあらば咲けよ 齋藤玄 『玄』

地獄痣なく老いにけり四月馬鹿 阿部みどり女 『雪嶺』

酔い痴れて桜地獄で父に逢う 仁平勝 花盗人

地獄絵に風の牡丹を加ふべし 大木あまり 火のいろに

草の穂や長寿卵の地獄ゆで 大木あまり 山の夢

吸入器地獄のごとく激すなり 山口誓子

煮大根を煮かへす孤独地獄なれ 久保田万太郎

とどろける地獄の空を石たたき 水原秋桜子

蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 加藤楸邨

岩魚棲む上下を断ち地獄溪 福田蓼汀

いんいんと青葉地獄の中に臥す 福田甲子雄

地獄孤独地獄のつづきけり 橋本多佳子

萱の芽を見たり地獄の鳴るほとり 加藤楸邨

地獄絵の赤を春着の裾に見し 大山安太郎

山霧か硫気か地獄枯るる中 水原春郎

蜩や堂に地獄図極楽図 石田麦水

地獄絵に諭さるる子や地蔵盆 芦澤元子

地獄の蓋あいて小芋の煮つころがし 吉澤利枝

十一や坊主地獄へ人の列 渡辺立男

妻の性かけらだになし藺刈地獄 和田照海

あま酒の地獄も近し箱根山 蕪村

梅酒飲む地獄の沙汰に背を向けて 森田幸子

ながらへて見てきし地獄鬼薊 石橋 哲

地獄門押し開けてくるさくらかな 各務耐子

始業ベル子らも教師も咳地獄 田中俊尾

鶏頭花地獄絵の闇たつぷりと 石田阿畏子

地獄絵に野萩の風のひとしきり 南光 翠峰

八月や地獄の沙汰の黒たまご 水原 春郎

ちんぐるますでにほほけつ地獄口 澤田 緑生

地獄よりのがれし蟻に草浄土 白岩 三郎

誘蛾燈直下の地獄照りわたる 軽部烏頭子

地獄絵のあと涅槃図にひざまづく 石野 冬青

地の果ての硫黄地獄の猫じやらし 仙田洋子 橋のあなたに

道をしへだましが跳んで地獄沢 橋本榮治 越在

白山茶花地獄絵のごと蜂群るゝ 高木雨路

吸入器地獄のごとく激すなり 山口誓子

鉦叩たゝきて孤独地獄かな 安住敦

とどろける地獄の空を石たたき 水原秋桜子

地獄絵の朱が目に残り迎鐘 田中驕星

七夕や真赭(まそほ)の地獄湧きたぎつ 山口誓子

蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 加藤楸邨

恐山地獄の道の竹煮草 三谷貞雄

蜀葵見ゆる距離にて地獄見ゆ 森澄雄

雲水に掃除地獄の椎落葉 冨山青沂

いんいんと青葉地獄の中に臥す 福田甲子雄

ばら紅し地獄の先は何ならむ 油布五線

地獄孤独地獄のつづきけり 橋本多佳子

地獄へのみちまつすぐにみちをしへ 井上三余

地獄蝦蛄の鎧もうだり終ゆ 清原麦子

岩魚棲む上下を断ち地獄渓 福田蓼汀

地獄見て憤ろしも大旱 山口誓子

旅三日夕凪地獄三日かな 草間時彦

萱の芽を見たり地獄の鳴るほとり 加藤楸邨

入試地獄に水栽培のヒヤシンス 津田翠女

初竃燃ゆる地獄の世なりけり 新城世

煮大根を煮かへす孤独地獄なれ 万太郎

地獄へは落ぬ木葉の夕哉 宗鑑 (宗祇十三回忌)

七夕や真赭の地獄湧きたぎつ 誓子

大旱や泥泉地獄ふつふつと 誓子

のぞき見て簗の殺生地獄かな 桜桃子

萱の芽を見たり地獄の鳴るほとり 楸邨

横町の春泥地獄燈をつらね 青畝

牡丹焚く人のうしろの地獄めき 原 裕

向日葵や地獄の鬼のかくれんぼ 村井羊風

いんいんと青葉地獄の中に臥す 福田甲子雄

過疎部落この美しき雪地獄 藤井亘

恐山血の池地獄の白砂に吾を裏切りし人の名を書く 石野公子

団栗にうたれし孤独地獄かな 藤田湘子

踏絵ふまざれば獄門ふめば地獄 岩岡中正

中世の地獄図も初景色かな 皆吉司

地獄絵の襖開けたる花見かな 福島せいぎ

蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 加藤楸邨

地獄絵を見て日盛りを戻るなり 佐藤信子

キランソウ(金瘡小草、学名Ajuga decumbens)は、シソ科キランソウ属多年草道端などに生える雑草

根生葉が地面に張り付くように広がることから、ジゴクノカマノフタともいう[2]


金瘡小草でも地獄の釜の蓋でも例句なかったので、↑「地獄」で検索。
230句以上あったので、全部覗いてみたが「地獄の釜(の蓋)」を取り上げるものは見つからず。

花期は3~5月だから、堂々たる春の季語である。
土手一杯に群生している。
我が町では、ほとんど見かけない。
貴重な1株は今年も火事跡のひと隅に咲いていた。


火事跡の鬼門に残る金瘡小草

神戸市北区淡河町神田。

そこへたどりつく手前にヨナクサフジが繁茂する草野がある。

こちらはまだ満開ではないが、咲き揃うと豪華な雰囲気になる。

咲き始めたところである。次回ここへ来る機会は5月8日

上掲の例句の中に

過疎部落この美しき雪地獄 藤井亘

という句がある。

近着「市報みまさか」5月号で、市長さんは
国勢調査の速報値で、美作の総人口は27,956人、ここ5年の減少率8.3%という数字をあげ、「消滅自治体」という表現を使っておられる。
「限界集落」を市町村レベルで表わす表現として出回り始めているのであろう。

美作市の3月の自然減は40人(死亡者が出生数を40人上回る)、
社会減がもっと問題で、-100.市報の「あとがき」もこの件に触れている。

ところで今年は4月の美作行の途上で、市役所へ寄るのを忘れた。
市報の寄贈は、ふるさと納税から1年きっかりで打ち切りではないよう。

昨日、一昨日カロライナ・ジャスミンを取り上げた。
キソケイではないし・・と書いたが、
カロライナ・ジャスミンの別名の中に、カロリナ・ソケイというのがあるのを知った。
ご近所に夫婦「総出」で園芸に励んでおられる家がある。

一度、婦さんの方に話しかけて花の名を教えてもらったことがある。

そこの塀越しの花の中に

かすかに芳香がする。ジャスミン科ではないが、なんとかジャスミンと呼ばれているものであろう。
画像集閲覧からはマダガスカル・ジャスミンと推測。違うかな?

アカメガシ

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大阪御堂筋沿いのビルの中には、広い公共空間を提供しているビルがある。
今日中央区備後町、本町辺りで見たビル空間。


外資系の保険会社のビル

そんな空間の中に見つけたアカメガシの花

3月中旬以降街で目立つのは、レッドロビンという品種
↓3月末

4月4日

父が欲るものみだらなり赤芽樫 塚本邦雄 甘露

4月半ば以降は花が咲きだす。


関西地区の俳句関係者の集まりに出席。
最初の1j時間の会合に出席。そのあとの3時間は会場の外のソファで個別懇親。
その後1時間程、市内散歩。5時過ぎから始まる懇親会には会費を納めていたので、参加。ビール中瓶1本くらいは呑んだ。

牡丹

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「白王獅子」という名札が差し込んであった。
初めて見るような気がする。黄色い牡丹。

ネット検索で、「白王獅子」を検索。名のとおり白花のボタンが登場。
よって名札はまだ花がないか、散ってしまった株用のものであったらしい。
「黄色い牡丹」で検索。「黄冠」といった品種名が紹介されていた。
↑も「黄冠」であろう。

本年ないしこの春6度目の野外食。


たけのこご飯とおでん。飲物のみ持参。

猪名川の土手に近い、浄水場の傍にテント掛けの小屋があって、ここで入手。
4月から雨の日以外は営業。
しかし貼り紙に気付いた。
本年5月末をもって営業終了。長年のご愛顧御礼。


伊丹の梅園は、全木伐採、よって当然、テントもなくなったはず。(今年はでかけていない)。

ここも近在の農協か地区会で運営されていたのであろう。
テント裏を覗くと、朝畑から抜いてきたばかりと思われる泥付き大根が積み上げてあった。
運営担当者の高齢化によるものと思う。

農業公園の目玉は、公園の外の花水木並木。
絢爛豪華まであと数日といった咲き具合。

浄水場で行き止まりとなる道にしては広い道路。近年に専用駐車場が設けられたが、
日曜日なので満杯。わが愛車も道路わき駐車。
他にも何台も止まっているが、
交通妨害にはならない。


公園入場者の多くは「新緑浴」。

芝生公園がその場所。


けやきや樟の大木が木陰を作っている。

1週間前なら広場をとりまく八重桜もきれい。

藤棚もある。

藤棚に風海からも山からも 永田蘇水

藤棚をくぐりて拝む磨崖仏 衛藤 睦子

藤棚の下に商ひをりしかな 高島 みどり

実をはじかんと藤棚が時を待つ 廣瀬直人

藤棚や佐渡を隠して凪ぎわたる(越後柏崎天京荘泊) 上村占魚 『石の犬』

藤棚やうつけて数ふ泥亀を 『定本石橋秀野句文集』

藤棚も枯山吹も剪みあり 高野素十

藤棚を透かす微光の奥も藤 長谷川かな女

藤棚に月よく動く初嵐 立子

藤棚や雨に紫末濃なる 鏡花

藤棚の青葉の厚くなりにけり 青葉三角草

花了へし藤棚に風狂ひたり 西村和子 かりそめならず

藤棚をあふるる蔓や地蔵盆 藺草慶子

梅雨に入り藤棚の下人もなく 田中裕明 山信

藤棚の下白藤の影みちぬ 中田剛 珠樹以後

藤棚の日のおとろへや冬隣 升本行洋

藤棚をはづれて雲や後の月 長谷川かな女

藤棚に暗き鏡や髪むすぶ 長谷川かな女

藤棚の柱は御影石をもて 高浜年尾

藤棚の遠き賑い眠り欲し 徳弘純

藤棚の蜂逸れ来る二階かな 会津八一

晩涼や藤棚広き立場茶屋 田中冬二 俳句拾遺

葉ばかりの藤棚暗し寺の縁 吉屋信子

藤棚に風きりたてのうなゐ髪 大石悦子

藤棚や雨に紫末濃なる 泉鏡花

秋風や藤棚の下ひろびろと 辻桃子

藤棚のうへからぬける落ばかな 炭 太祇 太祇句選後篇

藤棚や池の小すみの杜若 美魚 四 月 月別句集「韻塞」

かへりみてなど藤棚のあるべしや 中村汀女

藤棚の下の浄土のこみ合へり 横山白虹

さくらんぼ

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ウィキペディアの解説:

木を桜桃、果実をサクランボと呼び分ける場合もある。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化され店頭に並んだものはサクランボと呼ばれる。サクランボは、の実という意味の「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられている。

花を鑑賞する品種のサクラでは、実は大きくならない。果樹であるミザクラには東洋系とヨーロッパ系とがあり、日本で栽培される大半はヨーロッパ系である。品種数は非常に多く1,000種を超えるとされている。

果実は丸みを帯びた赤い実が多く、中に種子が1つある核果類に分類される。品種によって黄白色や葡萄巨峰のように赤黒い色で紫がかったものもある。生食用にされるのは甘果桜桃の果実であり、日本で食されるサクランボもこれに属する。その他調理用には酸味が強い酸果桜桃の果実が使われる。

殆どの甘果桜桃は自家不和合性があり、他家受粉が必要である。受粉には最低限自家不和合性遺伝子型(S遺伝子型)が異なる必要があり、異なる品種なら何でも良いというわけではない。極僅かだが自家結実する品種もある。一方、酸果桜桃は全ての品種に自家和合性が有る。

一般には「初夏の味覚」であり、サクランボや桜の実は季語であるが、近年では温室栽培により1月初旬の出荷も行われている。正月の初出荷では贈答用として約30粒程度が入った300グラム詰めで3万円から5万円程度で取り引きされ、赤い宝石と呼ばれることがある。

まだ一粒も口に入れていないが、スズメ、鵯、一日百鳥来不絶といったところ。

2階のベランダから見下ろすと雀が実を食べた後の種が目立つ。
鵯は種ごと食べるから軸だけが残る。

桜桃出荷終へたる雨の村しづか 古賀まり子

夜学生教へ桜桃忌に触れず 沢木欣一

蜜舐めて病み隠るるか桜桃忌 清水基吉

黒々とひとは雨具を桜桃忌 石川桂郎

青水無月村の桜桃採りつくし 鳥越やすこ

小樽港桜桃の花ともに暮れ 細見綾子

桜桃の花みちのべに出羽の国 角川源義

蔵王嶺の町の明るさ花山桜桃 皆川盤水

桜桃の花より低き登り窯 磯貝碧蹄館

桜桃花こんなに太き孫の手足 中原 梓

繭ごもるらし桜桃の咲く盆地 市村究一郎

桜桃の花の静けき朝餉かな 川崎展宏

涙ほど降りて晴れたる桜桃忌 小林康治 『存念』

工事場の津軽訛りや桜桃忌 穂坂日出子

水中にくもる白日桜桃忌 鷲谷七菜子

夜学生教へ桜桃忌に触れず 沢木欣一

しらじらと酔後の舗道桜桃忌 轡田 進

黒々とひとは雨具を桜桃忌 石川桂郎

桜桃のみのれる国をまだ知らず 三橋鷹女

桜桃の一粒添へて機内食 金子邦子

桜桃の花の静けき朝餉かな 川崎展宏

繭ごもるらし桜桃の咲く盆地 市村究一郎

桜桃の花より低き登り窯 磯貝碧蹄館

桜桃の花満面に茂吉歌碑 皆川盤水

桜桃の花みちのべに出羽の国 角川源義

蕎麦くふや桜桃の花咲く頃の 森 澄雄

ときめきは遠くより来る桜桃忌 白石みずき

生涯に水子一人や桜桃忌 黒木 胖

天金の一書重たき桜桃忌 伊藤喜太郎

ペンだこも小さくなりぬ桜桃忌 福島 胖

桜桃忌わが身藻抜けの上衣つるす 加倉井秋を

夜学生教へ桜桃忌に触れず 沢木欣一

黒坂に人間と書く桜桃忌 井上行夫

月山の裾桜桃の花浄土 阿部月山子

桜桃の花より低き登り窯 磯貝碧蹄館

蕎麦くふや桜桃の花咲く頃の 森 澄雄

桜桃の花の静けき朝餉かな 川崎展宏

桜桃の花満面に茂吉歌碑 皆川盤水

繭ごもるらし桜桃の咲く盆地 市村究一郎

桜桃の花みちのべに出羽の国 角川源義

桜桃の花に奥嶺の雪ひかる 大竹孤悠

桜桃村月山の雪さやかなり 水原秋櫻子

均斉に桜桃並ぶ心安からず 石田 波郷

ハンカチに買ふ桜桃や子の手曳き 岡田 貞峰

桜桃もぐ腕の下や最上川 三宅句生

末つ子の親となる日や桜桃 和田千恵子

桜桃*もぎ馴染の顔のそろひけり 五十嵐白兆

父なくて多読の生徒桜桃忌 林 翔

水底に聡き魚ゐる桜桃忌 ほんだゆき

掌に受けし螢の匂ひ桜桃忌 長谷川史郊

教科書は置きて説くなり桜桃忌 川口 淀村



最初の100句から成瀬桜桃子さんの句を間引いたら大幅に減った。
桜桃忌の句が多いだろうとは事前に予想したがそれも削ると8割がたなくなる。


地上には

これが芽吹いた時、私は早々に抜いていた。我が家の庭のいたるところから芽吹くオシロイバナだと思ったから。しかしそこに撒いた蕎麦がなかなか芽吹かないので、途中で抜くのをやめた、


どうやらこれが蕎麦のようである。山形の蕎麦屋で無料提供されていたサービス品である。

買って蒔いた種は、バジルとパセリ。
バジルはすぐ芽吹くがパセリはまだ姿なし。


13歳児が学校の課題で野菜造りをやるというのでナスを勧めた。
なすに決定したという通知を今日貰った。
観察記録が途中で途絶えるとまずいので、じ~じも育てろという命を受け明日ナス苗を購入予定。

8号の樹脂製深鉢が一つ空いているので、そこへ1株。
大型プランターに1株、堆肥や有機肥料をたっぷりつぎ込んで久し振りに挑戦。
添木はビニールカバーをした市販物でないものを利用したいがみつかるかどうか?
マラソン、スミチオンなどなしで、木酢液だけでのりきりたいが
どうなることやら。



ウツギ

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桜の花が満開のころ、はっとするような真っ白な花に出会うことがある。
梨の花である。

草花ではイベリス。


今、街角で、小株ながら白い花に出会えば、それはウツギ。

葉の緑もさわやか。

野にはナガミヒナゲシ。1.17の後、更地になった地所に乱れ咲いていた。
その後嫌地現象もあったようだが、今ではこの時期の路傍の花となっている。ひなげしが咲けば、もう初夏である。

↑我が門前のひなげしも咲き始めた。
数日前から私も半袖シャツである。

半袖シャツの下に着ている下着も無用となれば真夏である。真夏までもあと1週間といった感じがする。

句会出席 席題「張」

父の墓へ夕張メロン一つ抱き

さくらんぼ地震に無縁の居場所なし

晩熟故に成し得たことも花筵



アカシア

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俳句でも、一般会話でも、アカシアと呼ぶのは、正確には偽アカシアのこと。
アカシアの花は黄色で、ニセアカシアの花は白。


「アカシア」の画像検索結果

↑ウィキペディアが紹介しているアカシアの花の画像。

私が勝手にアカシア通りと呼んでいる通りのアカシア(正確にはニセアカシア)
3月21日

まだ裸木状態↑   ↓4月10日 ようやく芽吹きが確認できる状態に。

↓4月17日まだ葉も出そろっていない。

↓4月22日
毎日毎日撮っているわけでもないが、この道へ出て人が通っていなければ、(人通りは少ない)一枚は撮影。
アカシアの木に達するまでの道は去年までは私道的扱いであった。
さらに数年前までは舗装もされていなかった。
車の駐車場になっていたり、紐で囲われ家庭菜園になっていた。
その頃、何度も交番の自転車やバイクが違法駐車駐輪していて(私道的であったから
違法とはいえないかも)制服警官が「家庭訪問」していた。

登記簿上、この道が公道であることを誰かが気付き、
公道らしくする措置が過去2,3年に渡り、住民の抵抗を徐々に
説得しつつ推し進められていたのであろう。

先日、例の田中さん(尼崎市郷土史研究会会長さん)と家の前で出会ったときに、
今立っているこの道が津門(つと)の中道(北の西国街道、南の中国街道の間の道)ですよねえと念を押すと、
そうですが、もう一本南側の道だという説もあるんです、とのこと。

もう一本南側で、東から西へ通じていた道と言えば、このアカシア通りである、
現在では、この道は↑の方向(東)でもあと100メートルで阪急電車の高架をくぐる幹線道路
に行きあたり、左折して陸橋を渡らねばならないが、それは1970年の万博開催時に生じた変化でそれ以前は、踏切で線路を南へ渡ることが出来た。東へ行く細道もあった。今は変電所があって、東への直進はできないが。

そればかりかそこには保健所があった。

画像の背後でも(西へ向かう)道は途切れている。

途切れてはいるが、長屋的な家へ通じる私道があって、柵はあるが
それを開ければ通り抜けることは出来る。

通り抜けると館長さんの家の前に出る。

↑5日前まではアカシアはこんな感じであった。

27日(今日)帰宅途中に理髪店により、店を出ると雨。
傘をさしてとぼとぼとこの道に差し掛かると芳香。
ふと見上げると、「なんということでしょう!」(テレビの「before after」のナレーターのアクセント)

少し丁寧にみれば、満開一日前という感じ。
前日が夏日であったので、一気に開花へ進んだようだ。


最近は、家を出てまっすぐ東へ直進して駅に向かうのではなく、かならずすぐ東隣りの家の前を南進して人通りの少ない道を選ぶが、その場合でも線路沿いの道へ達する前に、左折する。
するとアカシア通りへ出るのだが、アカシアの木そのものの前は通らない。

昨日の句会でのダントツ最高点句は、

棲み替の出来ぬ地球の蜆汁

であった。私も選句。

私の評も極めて好意的。なかんずく蜆汁がいいと。
難点は、表記。「住替え」と住むの字の変更と送り仮名。住むの「む」(この場合「み」)を省き
替えの方には「え」を追加。

いくら長く棲もうとも「変わる」があれば、やはり住むの表記に直したい。
住替えはあっても棲替えはおかしい。
替る以上棲息ではない。

稗飯や鴉と家隣り合う 中村里子

アパートがつひの家か木の芽和 鈴木真砂女

実ざくろを見上げて終の家なる 甘糟怜子

わが家狐の跡の円の中 桑原まゆ子

さいかちの夜ごと灯に来る家得し 兼巻旦流子

かたこととひとりひの雪眼かな 佐々木有風

花冷の夕ベ日当るかな 岸田稚魚

夏光り午乳壜にある家 対馬康子 愛国

川狩や上の人の見しり貌 蕪村

海見たき時は鐘へ暮の春 伊藤柏翠

こ猿こ布子とかへん木の実酒 中勘助

華葦の伏屋ぞつひの吾が家 竹下しづの女

胡桃に(と)まるカトウノヴィッチ・イクヤーノフの春 加藤郁乎

帰省して村に与せず小屋ひ 竹下しづの女句文集 昭和二十三年

瑞葦に風鈴吊て家とす 竹下しづの女句文集 昭和十一年


ハハコグサ

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毎日、画像をPCへ登録すると、本日のベストショットを数枚選んでくれる。
いつもは余り気にしないで放置しているが、
今日のベストショットは、

さくらんぼ牧師と神父の差異薄れ

雨の中の撮影だが、私も気に入っている。↑
鳥たちのおこぼれを頂く気もあまり起こらない。
もっぱら観賞用である。

さくらんぼ錯亂母子は育ちたる 中原道夫

さくらんぼ紅さして子の嫁ぎけり 村上しゆら

さくらんぼ母に甘えし記憶なく 飯田 波津恵

さくらんぼ右往左往の虚子の句を 阿部みどり女 『石蕗』

笑窪とてひとつは淋しさくらんぼ 清水衣子

朝市の人みな素顔さくらんぼ 工藤眞智子

さくらんぼ並べてありぬ仏頭と 佐藤秋水

さくらんぼ月山の風甘くなる 姉崎 昭

張られたる網に入口さくらんぼ 山本きよ子

寝転んで読む悪女伝さくらんぼ 野村尚子

さくらんぼ碧海流れやまざりき 小檜山繁子

さくらんぼ数へて食べて妻若し 下村ひろし

さくらんぼ採り終へし葉の奥くらし 渡邊千枝子

子との距離近づく思ひさくらんぼ 田中 珠生

さくらんぼ硝子細工に似て少女 山口貞子

さくらんぼ六月生れ讃ふべし 轡田進

さくらんぼ舌に置くとき風まろし 畑耕一

一つ食べ一句考へさくらんぼ 稲畑汀子

さくらんぼ熟れて路傍に俄店 吉良比呂武

さくらんぼ鎧ひて赤き木々並ぶ 吉良比呂武

太陽はいつも一粒さくらんぼ 近藤絹子

さくらんぼ舌に転がる英単語 吉原文音

亡き友の年を追い越すさくらんぼ 対馬康子 吾亦紅

さくらんぼ十年遅刻してきたと 櫂未知子 蒙古斑

恋人はめんどうな人さくらんぼ 畑耕一 蜘蛛うごく

サ行まだ覚束なき子さくらんぼ 谷中淳子

古書市に出会ひて別れさくらんぼ 宮田和子

さくらんぼ一箱買ほか買ふまいか 宇多喜代子

さくらんぼ海峡に潮満ち始む 上野さち子

さくらんぼ踏めば潰れて夏来る 遠藤梧逸

さくらんぼ笑(えみ)で補ふ語学力 橋本美代子(1925-)

国家よりワタクシ大事さくらんぼ 攝津幸彦(1947-96)

さくらんぼ愛別離苦を頒ちたる 宇多喜代子 象

さくらんぼ槲の葉にのせ売居れる 田中冬二 行人

さくらんぼ熟せり晝の汽車が行き 中尾寿美子

童馬漫語童牛漫語さくらんぼ 加藤三七子

さくらんぼ右往左往の虚子の句を 阿部みどり女

食卓は話題の広場さくらんぼ 山田弘子

さくらんぼ摘まみつつ子が欲しといふ 山田弘子

さくらんぼ鬼が影曳くかくれんぼ 坪内稔典

さくらんぼ悲鳴のやうなアリアかな 辻桃子

さくらんぼ盛れば方々灯りぬ 後藤比奈夫 花びら柚子

大蔵王踏み来し笑いさくらんぼ 中島斌雄

しだれ枝の青さくらんぼ更衣 皆吉爽雨

↓雨上がり  ↑この時間帯にはまだ雨が降っている。

↑モッコウバラにジャスミンが絡んでいる。我が家では、真弓の木に生き残りのジャスミンが絡んでいる。

黄色のきれいなハハコグサは絶滅寸前のような気がする。
タチチコクサやチチコクサモドキが目立つ。

ベスト8に選ばれた理由は何か?

ヒペリカムか?   
↑岩南天だそうである。

以上の他、
今日の画像

柑橘類であることは分かるが・・。レモン、金柑ではない。
橙?八朔?


麦仙翁

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庶民の日麦仙翁を囲いおり


ヨーロッパから西アジア原産です。乾燥した荒れ地麦畑などに生え、高さは6090センチになります。細く直立し、線形全縁対生します。托葉はありません。7月から9月ごろ、ピンク色から淡い紅色の花を咲かせます。属名ラテン語で「野の花飾りField chaplet)」から。和名では「ムギセンノウ(麦仙翁)」と呼ばれます。

↑に引用のweb事典の解説では7月~9月が花時とあるが、町中で、満開であった、

管理者はもう飽いてしもたが(なんかそんな言い回しだった)ようけえ(こうは言わなかったハズ。これは美作弁。ワイフに聞くと「ようけえ」は河内弁でも言うよう)種ができるので、ついつい
もう10年以上とか。ではではこの夏にでも種取らせてもらいますと挨拶。
ビオラの花殻を丁寧に切り取っておられた。

植え付けをライン送信昭和の日

↑各種揃えて、3日以上前に入手して、雨の為に植え付けできなかったナスの植え付け。
13歳児あてに作業工程を10まい位送信。
その度に、母親の方から「はーい」と代返。

横浜では、20リットル土の入る野菜専用鉢を用意して、ゴム手袋して、マスクして作業。
作業しているのは確かに13歳児であることを画像確認。

当方は木酢液入り乾燥鶏糞と油かすを大量に投入。
底石も未使用の日向土を利用。
そこへ堆肥や培養土や腐葉土など未使用で余っていたものを追加して
いい加減に混ぜ併せ。

植え付け時に、幼葉が残ってるいるか、本場は何枚か、気温は何度かなどの記録対象事項を書き送るのを忘れた。

えらく立派な噴霧式の殺虫・殺菌剤容器まで購入済みであった。
当方は木酢の1000倍液の散布だけで乗り切るつもり。

初なりの3本くらい(スーパーで3本100円位で出回る頃)は自信がある。

我が家のさくらんぼは山場。
本日初めて枝の切り取りや実の収穫をおこなった。

子供が小さいころは食卓の上に枝ごと切ったものを置いていた。

葉があまり傷んでいないのは、毛虫がまだ大量発生していないから。

木酢信仰の発生因。

やっと青空を背景のアカシア。
しかしアカシアの花は今日が限界。

根元は今ひなげし。やがてオシロイバナに代わる。

濡衣の晴れてアカシアの花汚れ

アカシアは私の知る限り6本あった。
今は4本。
しかし線路を挟んで南側にもでかい古木が2本ある。


タツナミソウ

昼間、家のあちこちから土の袋を持ち出し、プランターを洗ったりしていると、
道をを挟んで北側にお住いの園芸好きの主婦様から鉢ごとの提供。
一目見てタツナミソウと分かった。お家の前に紫色のものを植え付けておられる。
↑は白花。


ナス

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ナスビを2株買って、2株目を植え付け。

これ以上大きな鉢がない。あることはあるが、それを利用するためにはいろいろ事前準備が必要で、挙句、それを日当たりのいい場所に置くことが不可能。

この株は接ぎ木苗で、花が咲いている。どう支え棒を差すか見当がつかない。

茄子もいで茄子煮て茄子のように寝る 坪内稔典

茄子苗や茄子紺といふ茎の色 瀧春一

母をつれて来てをる茄子茄子の紫朝に 西垣卍禅子

台風は過ぎ茄子の木に茄子の花 今瀬剛一

写らむと寄れば茄子次の茄子世哉 永田耕衣 人生

茄子の馬嘶くといふ聞き漏らす 中原道夫

山寺の鎌掛けに吊る種茄子 升本行洋

葛城に雲多き日の種茄子 須賀一恵

根の国にたてがみあづけ茄子の馬 鈴木蚊都夫

渡岸寺に近道ありて茄子畑 石山ひさ志

還暦を過ぎし勤めや茄子汁 前川富士子

採る茄子の手籠にきゆアとなきにけり 飯田蛇笏

ふるさとにただ親しきは茄子の紺 小寺正三

茄子の紺冴え冴えと赤坂昏れ 楠本憲吉

夕焼の海せりあがる茄子の紺 阪本謙二

芭蕉生家水溢れさせ茄子ひたす 松本 旭

雨あとの土息づくや茄子の花 松本一枝

あめつちの静かに茄子の花ざかり 阿部慧月

うたたねの泪大事に茄子の花 飯島晴子

北国にひらたき山や茄子の花 斎藤夏風

青空の静まりかへり茄子の苗 千葉皓史

茄子苗を揺らして運ぶ鞍馬みち 石田勝彦

茄子焼いて牛の生れし祝酒 太田土男

茄子漬の一塩濃くし入院す 高橋洋子

茄子漬のこの色留守の母に告げん 原子公平

母の忌や饐飯によく漬きし茄子 木津柳芽

吊ってゐる紐の汚れし種茄子 中畠 ふじ子

茄子の馬つくりつゝ又涙ぐむ 寺前 たね

茄子漬けて母の消したる厨の灯 山田 百穂

良き雨の上りし茄子の美しき 後藤 ミツ

浜宿の小さき畑の茄子の花 小林 正夫

茄子の一番花のこちらむき 山下 尭

四五日の旅より帰り茄子植うる 大賀 賢子

茄子植ゑて一番花を心待ち 上田 幸子

ふところに暖め茄子の種をまく 森田 雪子

次の世は茄子でもよし君と逢わん 折笠美秋

茄子ひらたい島を歩きけり 永末恵子

茄子の地につきてよりまた太る 高橋悦男

縦に割れ横に割れして種茄子 飯島晴子

茄子を洗ひざらしの雨降れり 草間時彦

茄子焼いて女の城にたてこもる 小宮山政子

編年史ならば赤茄子地に震はむ 橋口 等

きゆつきゆつときゆつきゆつと茄子小振 長谷川 櫂

茄子/牛となり/今宵紺青/一盞の 上田 玄

昼夜なき茄子は感電せし花か 後藤貴子

この道や茄子までうつらうつらかな 永田耕衣

奔放に茄子漬盛りて静まりぬ 渡部陽子

茄子漬けの色鮮かに母とほし 古賀まり子

茄子の水はじきたる今朝の紺 鈴木慶子

茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麥丘人

無言よし漬け茄子のつや青夕映 堀 葦男

大川に夕汐さして茄子の花 坂本宮尾

紫の一色を持し茄子の花 宇咲冬男

愁ひある如くうつむき茄子の花 高田風人子

茄子の花巧言令色滅ぶべし 澤木欣一

下駄鳴つて水屋ともれり茄子の花 長谷川 櫂

廃屋にあらず茄子苗植ゑてあり 岡田日郎

茄子の花顔洗ふたび齢とつて 細川加賀 『玉虫』

妻病んでゐて茄子の花十ばかり 細川加賀 『生身魂』

民田茄子の砂糖こぼれぬほとゝぎす 殿村菟絲子 『牡丹』

駅前に茄子苗売りのこぼせし土 田川飛旅子 『花文字』

茄子の花詩は真実にかへりけり 田川飛旅子 『花文字』

茄子の馬ひと日の遅れ責むなかれ 角川源義 『冬の虹』

茄子漬や砥に似た石を拾ひけり(背戸は御室川) 『定本石橋秀野句文集』

むらさきの泡がたちをり茄子漬 『定本石橋秀野句文集』

茄子の紺緊り野良着の中学生 飴山實 『おりいぶ』

をしみなく曲がつてゐたる茄子の馬 大木あまり 火球

その花のどれもうつむく秋の茄子 大木あまり 火球

蚕飼ふまはりの晴れて茄子の花 大木あまり 火球

敷藁に尻をうづめて種茄子 岩下幸子

茄子を洗ひざらしの雨降れり 草間時彦

茄子の地につきてよりまた太る 高橋悦男

種胡瓜相憐むや種茄子 高浜虚子

茄子の馬鼻づら沖の遠く指す 原田青児

子の作る四肢定まらず茄子の馬 林 民子

面あげしままにしつらへ茄子の馬 八木林之助

ゆるやかにさそふ水あり茄子の馬 杉田久女

飽食の子がよく食べる漬茄子 三井千秋

茄子漬の彩にひとりの夜を濃くす 福川悠子

茄子漬や雲ゆたかにて噴火湾 加藤楸邨

茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麦丘人

糠床を薄むらさきに茄子漬かる 大塚とめ子

星宿す茄子を漬け込む糠深く 殿村菟絲子

茄子漬の色鮮かに母とほし 古賀まり子

母の手の杳たる昏さ茄子を焼く 永作火童

茄子漬の朝の色に執着す 米沢吾亦紅

辛味噌の香に立ち初めぬ焼茄子 石塚友二

海光を引き寄せ引き寄せ茄子太る 山根きぬえ

一様に茄子を育てて貸農園 飯田弘子

一個づつ値札貼られて初茄子 荒井英子

すずめらに青波しぶき茄子畑 飯田龍太

茄子の紺緊り野良着の中学生 飴山 実

なにかが恋し茄子の面に山羊映りつつ 中村草田男

茄子汁やいつとはなしに夫婦老い 勝又一透

犬の背で濡手拭ひて茄子を買ふ 加藤楸邨

桶の茄子ことごとく水はじきけり 原 石鼎

茄子もぐや日を照りかへす櫛のみね 杉田久女

帰省子に葉がくれ茄子の濃紫 水原秋桜子


大坂高等裁判所は、佐賀藩蔵屋敷跡のようである。




近場

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アウディご到着。

近くで作業もないよう。駐車はこれ一台

着くや否やデザート採集


昼食は持参。

に~に(実は叔父さん)同伴で散歩

慣例通り、ジャングルジムから滑り台→ブランコ→鉄棒

この公園だけではない。付近の公園どこでも、外国人の父親や母親あるいは(明らかにハーフの)子の姿がある。

↑初めて見る乗り物。三輪車の後輪部分が補助輪みたい。

↓ブランコ

鉄棒

ノースポールも元気がなくなっている。

イベリスは終わり

替ってコマツヨイグサ これまた近着の外来種だと思う。

ジュウニヒトエに代わってカラー

夜; 常連になっていた中華料理屋が「厨房器具の不具合により臨時休業」の貼り紙を出したままもう1ヵ月になるので、
「いかり」の2階へ。予約なし。待ち時間小1時間

近場で孫を接待する老夫婦で満席。

「近場」では例句なし。「近所」で検索

何の旗かぶらりぶらりと近所の山 植村禎子

夕方は近所賑やか末枯るる 爽波

引越して近所変りし夏木立 嶋田一歩

渡り鳥近所の鳩に気負なし 小川軽舟

探梅の思ひに近所あるきけり 瀧春一

夜寒さの買物に行く近所哉 内田百間


ワイフは明日琵琶湖へ。7歳児は学校。で私が夕方宿題済ませた7歳児を迎えに行くことに。

母親「唐揚げ残っているから包んでもらおうか?」
7歳児「そんなみっともないことしないで」
母親「でもさっきのひといかりの袋に料理入れてもらっていたよ」
7歳児「あれはお持ち帰り用に別に注文したものよ」
母親「・・・・・・」
祖母「ちょっと。すいません、唐揚げとこのチャーハンの残り持ち帰りたいんだけど」
店員「ハイハイ」


この会話を聞いていたわけではない。後から祖母に聞いたもの。

火事跡5年

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5月2日現在

ここに15階建ての複合ビルが建つというが、いったいどこから進入するのか。
東側のメインの道路は、踏切待ちの人で、
10分ごとに溢れかえることもあり、
タクシー以外は乗り入れ禁止になっている。タクシーも南向き1方通行である。
バイクに乗って踏切を越えると交通警官が待ち構えている。

整地されてから1か月以上経つので野草がまた生えてきている。

市場の真ん中に排水溝があったよう。↑
このあたりに葦が生えていた。

上の画像の上端部から見ると、
3月17日

各店に下水蓋があったのだから、↓があちこちにあるが、徐々に除去されている。

2月19日

いつ作業が始まったのか知らなかった。

阪急電車千里山線に乗車。千里山駅改札口で7歳児を預かる。
携帯持ってないから、じ~じにしがみついていろと言われて
文字通りしがみついていた。
1年生の時の遠足は、春は万博公園、秋はキッズプラザだったらしい。
いつもは車で移動するので、電車は久し振り、キッズ・プラザ以来とのこと。

そのキッズ・プラザなるもの、初めて聞く場所だった。どこにあるのかと聞いても答えられなかったので、スマホ検索。

梅田から少し東へ行った場所にあることを確認。

幼児に労はられをり菖蒲葺き 小松崎爽青

耳痛き幼児の記憶朝の蜘蛛 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

白襖幼児笑へば亡母来る 飯田龍太

幼児席ある大寺の鬼やらひ 中里泰子

幼児も富士見おぼえる若菜摘み 岩淵喜代子

幼児の知恵づく日々や鳳仙花 高嶋富子

若き主婦の毛橇に幼児湖の眼で 細谷源二

混血幼児みな昼寝して照紅葉 及川貞

梅雨の花幼児の声草のごとし 飯田龍太

初写真紅き幼児を膝に載す 佐久間かよ

啓蟄や幼児のごとく足ならし みどり女

秋の日の仁王は高き幼児なり 和田悟朗

椅子あたたか幼児の足の地にとどかず 皆吉司

枝豆をつまむ幼児と晩酌す 矢島渚男

幼児の持つておもたき桐一葉 川崎展宏

枝豆をつまむ幼児と晩酌す 矢島渚男

幼児の持つておもたき桐一葉 川崎展宏

蒼空の切り傷となる幼児の頸 増田まさみ

れんげ野の幼児漂うたいらな昼 増田まさみ

幼児きて部屋を野となす黒ぶどう 寺田京子

雷雨やむ鼻のつめたき幼児抱く 松村蒼石 春霰

轟々と白昼の砂ひとりの幼児 林田紀音夫

足許のたそがれ幼児ごと掬う 林田紀音夫

今日見た花  名を知らない。

↓はよく知っている アメリカフウロ、ドクダミ、むらさきかたばみ




トキワツユクサ

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花にピントが合っていない。

葉はツユクサのもの、トキワツユクサであると教えてもらった。

いつも通る道端であるのに、今まで気付かなかったし、トキワツユクサという名も
初めて知る名。画像検索以前に、ツユクサみたいだけど、蔓性だからどうかなと思っていた。

ウィキペディア
トキワツユクサ(常磐露草、学名:Tradescantia fluminensis)はツユクサ科ムラサキツユクサ属多年草。別名、ノハカタカラクサ

南アメリカ原産[1]。日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、帰化植物として野生化しており、外来生物法により要注意外来生物に指定されている[2][1]。北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにも定着している[1]

やや湿っている日陰や水辺に生え、群落を形成する。草丈は50cmほど。初夏に白い花弁の三角形の花を咲かせる。

「ノハカタカラクサ」 、カラクサは唐草であろうが、「ノハカタ」の漢字表記が推測できない。

他のHPを覗くと、「野博多」である。

オオトキワツユクサという草もあるようだ。


コピットというゲームの用具↑
ルールを7歳児に教えてもらって対戦。ぼろ負け。


あめんぼの伝言ゲーム終わらない 本田ひとみ

人生ゲームのコマのやうなり花八つ手 小林貴子

短日の椅子取りゲームきりもなく 二村典子

水仙のありかを突き止めるゲーム 櫂未知子 蒙古斑

あたりゲームたうもろこしも焼けにけり 久保田万太郎 草の丈


孫に負けご機嫌の祖父大連休

渋滞

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目下は月に3度、神戸市北区淡河町へ出かける。
年に何回かは高速道の渋滞が気になる時期と重なる。
中国道の西宮北ICと宝塚ICとの間は、
関西では最渋滞区間である。

今日は行きも帰りもそれほど心配していなかったが、
高速道を出たところで大渋滞に巻き込まれた。

この渋滞を解消しようとして建設中の高速道の架橋が、崩落、176号線をふさいでしまった。

西宮北Cを出て北へ向かうと、176号線通行止めに伴う三田方面へのう回路と重なっているよう。

朝がたはもっとひどい状態であったらしい。復旧にはかなり時間がかかるようである。

箱根口渋滞表示去年今年 原裕 『王城句帖』

渋滞の車窓より買ふ夏蜜柑 飯田弘子

渋滞に巻き込まれたる太宰の忌 和田耕三郎

春星がつく渋滞の最後尾 辻美奈子

渋滞のついに鯨に呑まれけり 五島高資

神戸市北区淡河町のあたりは田園地帯である。
藤の見頃である。


いつもこの下で草の観察をしている。

今日は太公望の姿なし。

草藤の方はまだ数日かかるよう。

↑盛りの時にはこの角度では画面いっぱいに紫色になる。

緑化植物園でも育てているが数株だけである。
ここは神戸市の浄水場と一般農園の境目

↓キュリグサだと思う。

近写もズームもピントが合わなくなっている。




ヨナクサフジ

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松江の花図鑑  花名を検索しているとこのHPが必ずといっていいほど登場する。その図鑑の中のヨナクサフジ(弱草藤)の画像
ナヨクサフジ花
今日見たヨナクサフジ
撮影はワイフ(私は運転手)

車の中からの撮影

草藤の阿蘇の紫秋近し 石 昌子

かたまりて草藤といふ夏花かな 西村 きぬこ

この草むらの中に1株エニシダ


↓かなり登ったところにあるのは、浄水場ではなく、神戸市の配水場である。

昨日、胡瓜草ではないかと思ったもの。

1株抜いて撮影してみた。葉をもんで匂ってみた。胡瓜草ではないみたい。

花の形、大きさはイヌフグリに似ている。

クワガタソウの類ではないかと猫缶さんのご教示。
ウィキペディアの画像

花は確かによく似ているが、葉が違うように見える。
それにペンペングサみたいに階段状に花が咲き、実るような生態も。

前を走る車の登録地名に「袖ケ浦」というのを見つけた。
初めて耳にする、目にする都市名。
直観的に千葉県と思った。家に戻ってから検索すると東京湾に面した
千葉県の都市名であった。

茄子

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茄子で検索。500句以上。101~200句をコピー。

日日徒食茄子も終りの花つけて 畠山譲二

茄子の花朝の心新しく 阿部みどり女

提灯をつけて来る児や茄子の花 富田木歩

亡き父の瞳がさしのぞく茄子の花 平井照敏

またおちてぬれ葉にとまる茄子の花 飯田蛇笏

葉の紺に染まりて薄し茄子の花 高浜虚子

茄子植えて新日月のまた来る 百合山羽公

老農は茄子の心も知りて植ゆ 高浜虚子

茄子の苗燈台守にとどきけり 大串 章

茄子苗の少し萎れて無人店 小野寺さわ子

色の濃き茎を選びて茄子の苗 田中こず恵

噴きあげる一本の紺茄子の苗 有馬朗人

売れ残る茄子苗一つ実をつけて 山田節子

茄子苗に今日は日蔽ひを工夫せり 高浜虚子

茄子胡瓜トマトも売られ冬至とは 岡本まち子

茄子ものの垂るるといふかたち 後藤兼志

茄子にひつそりと吹く夜の風 依光正樹

茄子を洗ひざらしの雨降れり 草間時彦

看護婦の手さげの中も秋の茄子 高橋栄子

三界の枷や父母乗る茄子の馬 大塚亜木良

砲兵の兄に大きな茄子の馬 笠 政人

宙に足上げて堰越ゆ茄子の馬 鈴木木鳥

おそき子に糠床あさく茄子残す 岡田和子

採る茄子の手籠にきゆァとなきにけり 飯田蛇笏

茄子を焼く老いること今許されず 柏岡恵子

右の手に鋏左に茄子三つ 今井つる女

水桶にうなづきあふや瓜茄子 蕪村

一身に音なき雨を茄子の花 小川侑子

棄石を打つ閑けさや茄子の花 今関幸代

生涯を村より出でず茄子の花 小池龍渓子

年寄りの話大事に茄子の花 石川幸子

ふんわりと転ぶわが芸茄子の花 小林清子

手塩てふ言葉なつかし茄子の花 松島千代

茄子の花巧言令色滅ぶべし 沢木欣一

また落ちてぬれ葉にとまる茄子の花 飯田蛇笏

茄子苗や童女も土をひとすくひ 和田祥子

茄子苗の三寸のびてどつと伸ぶ 上原富子

茄子苗のさまざまありて他はなし 長沼利恵子

茄子苗に支へ棒して逝きにけり 辻 恵美子

茄子苗はつきたるらしき誕生日 細見綾子

茄子に照る完璧な空原爆忌 百瀬ひろし

漬け茄子のまぶしき色や妻の恩 大矢章朔

庇まで波の来てをる茄子漬 栗栖恵通子

茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麥丘人

茄子の紺さえざえと赤坂昏れ 楠本憲吉

誰そや影茄子漬け色の深みつつ 古屋磯子

朝寝して色変りけり茄子漬 青木月斗

茄子漬のあしたの色に執着す 米沢吾亦紅

種の殻つけ苗床の茄子元気 伊藤冨士子

茄子胡瓜トマトも売られ冬至とは 岡本まち子

初*もぎのわが丹精の茄子の馬 石田あき子

茄子の馬大尉の夫に供へけり 丸田余志子

農守りし兄に嘶け茄子の馬 失吹嘉な江

量られて茄子の小泣きす秋灯 石川 桂郎

茄子紺きつぱりと朝の卓 松本有美子

加茂茄子の田楽でんと主役顔 松岡友江

おそき子に糠床浅く茄子残す 岡田 和子

曳売の茄子にきのふの風の疵 小澤満佐子

朝どりの茄子の紫生きてをり 黒岩 五月

石仏に一燈淡し茄子の花 鷹野清子

朝は鳴く畑の虫あり茄子の花 水原秋櫻子

離れゆく子ごころ追はじ茄子の花 岡田 和子

夕づきて夜のなかなかに茄子の花 石塚 友二

正直に生きて五十路や茄子の花 高岡 千歌

茄子の花昨日にまさる凡に謝す 岡田 和子

母は子を死ぬまで思ふ茄子の花 穐好須磨子

ふるさとは蚊帳の匂ひと焼茄子 米澤吾亦虹

燃えがらのごときが裂けて種茄子 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺

きちきちに茄子の馬やら桃の皮 佐々木六戈 百韻反故 吾亦紅

爆発のいつまで垂れて種茄子 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨

瓜の馬茄子の馬に映りけり 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨

茄子の土に尻すゑなほ太る 山田春子

潮騒や花を小ぶりに種茄子 玉城仁子

老農の聖なる顔と種茄子と 渡辺鳴水

茄子のやうやく紺を失しけり 渡辺何鳴

赤き布つけて大きな種茄子 松本長

藁結んで印たしかや種茄子 本田一杉

鞍低くして茄子の馬つくりけり 鈴木栄子

量られて茄子の小泣きす秋灯 石川桂郎

そぞろ寒茄子の白きをちぎりけり 島田九万字

十月や畑の茄子みな尻まろし 古川芋蔓

茄子籠にまじりて白し茗荷の子 喜多皎友

ちび茄子の紐きりきりと海女部落 桂半夏

朝市へゆく手車か茄子落す 吉岡句城

茄子焼いてさびしさを濃くするばかり 坂間晴子

朝市や*もぎしばかりの茄子並べ 田中蘇水

茄子の紺さえざえと子なし妻 星野麦丘人

ひとりゆゑ茄子安き日はおづか買ふ 岩崎富美子

茄子の紺転がして刃の入れどころ 植松てる

茄子の紺緊り野良着の中学生 飴山実

松風や七輪に茄子くべてをり 森澄雄

まじなひの字を茄子に書く水すこし 下村槐太

桶の茄子こと~く水をはじきけり 原石鼎

なにかが恋し茄子の面に山羊映りつつ 中村草田男

亡き父の瞳がさしのぞく茄子の花 平井照敏

茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす 飴山実

夕づきて夜のなかなかに茄子の花 石塚友二

山の日の少し濡れたる茄子の花 丸田肇

茄子の花朝の心新しく 阿部みどり女

茄子の花知命を過ぎて父母を持つ 相馬遷子

↑実生苗であるが順調。100%かどうかはあやしい。
本葉一枚に小さな穴が開いている。蕾が一つ大きくなってきた。

↓接ぎ木苗

こちらは一番花が咲き終わり実になりはじめた。
2番花も咲いている。
こちらも虫食いの跡らしきものがみえる。

支え棒はあちらこちらこちらから集めてきたがまだ鉢には差していない。

昨日までは下枝に赤い実が数個残っていたが、今朝は・

完璧に若葉のみに。

ヤクルト・レディからオクラの種を貰った。バジルとの選択であったが、バジルの方は100株位苗が育っているのでオクラを選んだ。雨が降り出したので種まきはお預け。

陸蓮根らを今や蒔かなん子と母に

↑オカレンコンと書いて「おくら」と読ませている。


道100選

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全国からお薦めのウォーキングコースを募る「新日本歩く道紀行100選シリーズ 歩いておきたい1000の道」の「歴史の道」に、尼崎市の「尼崎城下町をめぐる道」が選ばれた。

 「日本ウオーキング協会」(東京)などでつくる選考委員会が、観光振興や健康増進を目的に、文化、祭り、食など10テーマの各100コースを選定。825コースから493コースが第1期選定コースに認定された。

 「尼崎城下町」は、阪神尼崎駅周辺が発着点。11の寺が立ち並ぶ寺町界隈かいわいのほか、▽市内最古の洋風建築・ユニチカ記念館▽赤れんが造りのレトロな外壁を楽しめる阪神電鉄旧尼崎発電所――など、11か所を巡る約6・5キロ。所要時間は約2時間という。市は「都市部にありながら歴史散歩を楽しめる、気楽なまち歩きコース」とPRする。

 コース内容の詳細は、同100選シリーズのホームページで紹介している。


以上は読売新聞の記事。

道100選では、すでに市役所がある橘公園を中心にした橘通りが選ばれている。
(ウィキさん:
日本の道100選(にほんのみちひゃくせん)は、道の日の制定を記念して、1986年度および1987年度に、建設省と「道の日」実行委員会により制定された、日本の特色ある優れた道路104本である。)

今回は「歴史の道」100選の中に、兵庫県からは、加西市と  とともに3つが選ばれた。

阪神電車の現在は倉庫として使用されてる煉瓦建て建築(この地がかつての阪神電車の本社で、煉瓦建て倉庫は発電所であったらしい)、ユニチカ記念館(尼崎紡績の本社社屋)、寺町通りを含む6.5キロが100選の中に加えられた。

しかし今回の選考基準は、「1本の」道ではなかったよう。
↑の尼崎の道のすべては私のブログで何回にも分けて紹介しているが、同じ道を行ったり来たりしなければ見て回ることはできない。



午後ヒルトン・プラザ・ウエストの14階で会合。

JR大阪駅付近 今日私が歩いた道(からの風景)

この地下道も年に2,3度は歩く

しかしこの「壁画」には気付かなかった。

↑↓JRの駅からグランフロント大阪へ行くにはここを通るのが一般的

グランフロント大阪への通路横からは新梅田シティのビルが見える

広場等ではイベントが開催されているようだが、開催日や時間を確認していない。

なんとか緑を増やそうとの努力はしているよう。


ガーベラの群ヨドバシウメダの要塞へ

夏来ても素知らぬふりの観覧車




焼きそば

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7日夜 焼きそば
8日神戸市北区で焼きそば

藤の花の下というわけでもない。

↑準備中

たこ焼き6個と焼きそば半玉分をトレイに盛っている。
青のりやショウガの添加、たこ焼きへのソース塗りも。

↑たこ焼きの画像は撮れるが焼きそばは難しい。撮影係と焼き役が同じなので。

↑日当りのいい場所からはキランソウは姿を消したが、少し日陰になるところではまだ咲いている。

弓の木という由緒ありそうな地点名(交差点名)に茂るヨナクサフジ。

ものすごく広大なテリトリーである。

1haくらいの広さがありそう。

もっとも地所所有者は意図的にさいばいしているのではないよう。
部分的には刈り取られたところもある。

まだ蕾状態のものの方が多い。
侵略的外来種に位置付けられている気配がする。

家に戻って車庫入れしている時に花屋さんの花キューピット便。

まもなくワイフも次女からもらったものを持ち帰り

纏めて記念撮影

母の日母の日傘の中にある 有馬朗人

母の日母の日ひと言ふに堪ふ子亡き胸 及川貞

母の日母の日傘の中にある 有馬朗人 母国

母の日もふるさと遠し桐の花 行方克己 知音

カーネーシヨン赤母の日の母大切に 鈴木栄子

母の日の島を遠目に足浸す 吉田鴻司

母の日も身の置きどころ文机 殿村莵絲子

楠絶えず風生む母の日なりけり 今村俊三

母の日のかがやくばかり塩むすび 角川照子

母の日のルルドマリアを雨浄む 下村ひろし

母の日や大きな星がやや下位に 中村草田男

母の日や明治の母の偲ばるる 吉光 久馬

子の電話待ちつゝ母の日の暮るゝ 吉本 信子

柚子は黄に母の日向といっしょです 田口満代子

カーネーシヨン赤母の日の母大切に 鈴木栄子

母の日の門より高き鉄線花 浅賀穀象虫

母の日やおとうとを眉濃く産んで 江里昭彦

母の日の母の大きな座り胼胝 太田寛郎

母の日の朝日大きなまま昇る 木附沢麦青

母の日の子となるいとけなき母よ 田中朗々

母の日のてっせんの花数知れず 斉藤 節

母の日のくはへて白き木綿糸 長谷川双魚 『ひとつとや』

母の日の提げてごくらくいろの花 長谷川双魚 『ひとつとや』

母の日のあくまで丸く芋煮ゆる 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

母の日のもつとも辞儀の低き母 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

母の日よ妻の日よ供華に埋づもれて 殿村菟絲子 『旅雁』

母の日のうらぶれめけり子が一人 殿村菟絲子 『牡丹』

母の日の母悲しませ定年来 田川飛旅子 『邯鄲』

母の日や教会の木の椅子に傷 田川飛旅子 『外套』

母の日の母きよの名のまたはるか 岸田稚魚 『花盗人』

日向ぼこ母の日課となりにけり 鈴木昌江

落葉掃く父なきあとの母の日々 深見けん二

母の日の己れに買ふてカーネーシヨン 松沢佐多子

母の日のもとより父もすこやかに 高橋悦男

母の日や花屋に母のパート居て 秋元洋子

母の日や母の知らざる世を生きて 金子邦子

母の日の母ともなれず独り住む 青木起美子

母の日や何もせずとも母とゐて 大橋敦子

母の日のてのひらの味塩むすび 鷹羽狩行

母の日を過ぎて山椒の葉の強し 細見綾子

新しき俎母の日の厨 羽吹利夫

祖母の座に居て母の日は子を思ふ 八幡より子

母の日や焦げ目少なき炊飯器 西村英子

母の日やフアックスで来るメッセージ 藤原悦子

母の日の大壺に花あふれしめ 平岡喜美子

母の日のテント継ぎ足す花舗の軒 山野宏子

母の日や大きな星がやや下位に 中村草田男

母の日の花叫び売るスラムの子 滝 春一

母の日の水こんこんと陶の町 長谷川双魚

どこへゆきしや母の日の妻を子が連れて 安住 敦

白萩をこぼして母の日暮かな 大林信爾

母の日の母となるいとけなき母よ 田中朗々

母の日のたそがれにゐるひとりかな 赤井淳子

母の日の大河は音もなく流る 木村日出夫

母の日を子にかかはりて暮れにけり 大嶋洋子

母の日や我を母ならしめる子等 上野山明子

母の日の痩田に走る峡の水 河村すみ子

祝はるるのみの母の日とは佗し 本多芙蓉

母の日や鏡のぞけば母の顔 瀬川秋子

わが炊きし仏飯母の日の母に 澤田緑生

母の日や身体髪膚傷だらけ 村上妙子

母の日の母に帝国ホテルかな 山崎ひさを

母の日も母の磯笛聞こえけり 荻原芳堂

忘れいし母の日なりし句会かな 岡本きよみ

母の日の筆談といふ贈り物 橋本敏子

母の日や巣身赴任の父帰る 花房五城

 「単身」の誤植のよう

母の日や甕いつぱいに水溢れ 秋岡朝子

母の日の母居ぬ部屋はそのままに 久保砂潮

母の日の母となりたり花受けて 土屋いそみ

母の日も母さえ呼べぬ子を看取る 高橋富久江

母の日や古き世を言ふ妻とをり 森田公司

母の日の母悲しませ定年来 田川飛旅子

母の日や頼りの妻の母に似て 成田昭男

万両や父亡きあとの母の日々 江頭 信子

母の日の花の荷が着く男子校 林 翔

母の日や指輪緩みし妻の指 岡田貞峰

白山いちげ白きを胸に母の日ぞ 林 翔

母の日と知る燕麦の穂のひかり 福永 耕二

わが炊きし仏飯母の日の母に 澤田 緑生

子の祝電母の日しかと妻にあり 野上 水穂

母の日の大瑠璃のこゑ濡れひひく 沼澤 石次

母の日の主婦の手籠の花匂ふ 遠藤 はつ

母の日や文字まだ書けぬ子のカード 市ヶ谷洋子

子を見せにゆくや母の日臥す母に 金子 潮

母の日や母の物差角まろき 児玉 寛幸

母の日の家族が囲む往診医 山田ゆう子

母の日の燈台母の灯なりけり 続木 一雄

母の日や試着室より弾む声 平田はつみ

ひらくより鳴り出づ母の日のメール 熊丸 淑子

母の日やじやがたら文の稚な文字 稲葉三恵子

母の日や我が来し方を子に重ね 岩波千代美

母の日や童女のごとき母連れて 恩田秀子

母の日の母の記憶やめくら縞 矢ヶ崎雅雲

うづら豆煮てゐて母の日と思ふ 藤森捨女

母の日の母包紙大切に 安良岡昭一

母の日のてのひらの味塩むすび 鷹羽狩行

母ありといふなしといふ母の日に 小坂順子

母の日や忙を楽しむ母にして 徳永山冬子

母の日のひばりのあがる麦畑 轡田進

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