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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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秋景色

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庄下川上流秋景色


トマトだと思うのだが、両岸のあちこちにいっぱい咲いている。↓

念のため「花図鑑」に投稿。たちまちに5件位の応答。みな「トマト」と回答。

センダングサ↓

イヌタデ(赤まんま)・溝蕎麦↓

ホシアサガオもまだ咲いている。↑

カモメ、コサギ、鳩、カルガモ、雀。  川鵜は見なかった。


栗山町の中之島公園。立花北小学校が隣接。そのまた南には立花小学校がある。

本日はフー紅葉を見に来たがまだ少し早いか?↓


公園を出て、庄下川へ向かわず、尼崎市の立花支所の前から生島神社へ
その向いは立花幼稚園だが、立花小学校併設だから、立花北小学校とは最短で100メートルも離れていない。しかし正門は500メートルくらい離れている。立花小学校はかなり大きな小学校。

途中の家の前庭。丁寧に管理されている。


↑立花支所
尼崎市北部には、東から園田地区、立花地区、武庫地区と3つに分かれているが、
立花地区は、支所も、公民館もすべて一番貧素である。
ここで手続きをすることはめったにない。
住民票等は塚口駅前の市民サービスセンターでたいてい済ませることができるので。
昨年一度、バスの割引証を貰いにきた。
尼崎市バスは、2016年3月末をもってすべてを阪神バスに委譲する。
神戸市バスと伊丹市バスだけが公的バスとして残りそう。

支所の前を東に折れると生島神社である。
神社の前を南にゆくと山手幹線道路に出る。
立花小学校正門はその通りに面している。

↑青少年センターだが明らかに機能停止状態である。

↑立派な正門。

運動場も広い

山手幹線道路を東へ向いて歩き、庄下川と再会。そこからは左岸を通って帰宅。

8432歩



雌滝(めんたき)

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新神戸駅1階バス乗り場

下を生田川が流れている

新幹線の駅の下をくぐる。そこが布引の滝の「入口」
0.4キロ。

句碑はなく、歌碑、それも平安歌人のものばかり。

1000年前は、雄滝(おんたき)から雌滝まで一本につながっていたらしい。

それが絹糸(白の絹布)をひいたようだったのであろう。

ネズミモチ↑ 楓も栗もまだ青々。11月半ば、未だ紅葉・黄葉なし。




400メートルの間に、道標、新旧30本以上。

↑↓雌滝




滝口周辺にも歌碑多数。

「布引」ないし「布引滝」では例句見つけること出来ず。

三宮発11時23分の地下鉄で1駅乗り、新神戸駅発12時19分の電車で三宮へ戻り、
句会出席。

4句


燃え尽きる黄花コスモス入日中
暮れ残るチロリアンランプ神戻る
紀伊國屋の前を素通り秋の野へ
落葉積むアカシア古木五郎丸

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皇帝ダリア

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ご近所の皇帝ダリア
ここでは毎年、数十株の挿し木(切株?)を用意なさっている。
でも空間的にはこれが限界。

もう10株ほどあるが、それはまだ咲いていない。
近辺ではこれだけ育てている家はない。
緑化植物園もスペースがないためかあまり育てていない。


↓大阪府の服部緑地公園(北大阪急行 緑地公園前駅からすぐ)

同じものを角度を変えて撮影。
「皇帝ダリア」が一般的な名称であるが、木立ダリア、帝王ダリアとも呼ばれているよう。
ネットで見る限り、白咲きや赤色小輪系も開発されているようだが、実見していない。(去年、今年の新発売のようである)
そもそもこの赤紫系(図体に比して花は相対的に小さい)を目にするようになってまだ10年経っていないような気がする。原産地はメキシコらしい。

皇帝ダリアが日本で一般に栽培されるようにって期間が短いので、
歳時記には載っていない、よって例句もないと思う。
「皇帝」で検索
2句

金魚には皇帝の名を付けてやる 櫂未知子

皇帝の愛でし黄ならむ冬薔薇 山田弘子 懐

今日の吟行句会でもメインの探訪先が(日野)草城句碑であったこともあり、皇帝ダリアの句は1句のみ出句されていたが
平凡な句で点は入らなかった。

句碑ひとつ皇帝ダリアの視野の外

↑これは今作った句。


服部緑地のコスモス園
新しく開発された種があるみたい。
昔ながらの高性種である。しかし色合いは矮性種並に改良されていると思う。




公園

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昨日服部緑地公園を歩いている時に、
この公園が日本で一番広い(面積が最大の)公園という話を聞いた。

本当だろうか?

検索。

国が管理している公園面積(国立・国定公園を除く)


国土交通所所管の「都市公園」のうち、最大の国営公園は、
「国営木曽三川公園」。総面積6,107ヘクタール。
⇒ http://www.kisosansenkoen.go.jp/

■都市公園 (国営) 
6,107 ha … 国営木曽三川公園
955 ha … 淀川河川公園
647 ha … 国営みちのく杜の湖畔公園
539 ha … 海の中道海浜公園
399 ha … 国営越後丘陵公園
396 ha … 国営滝野すずらん丘陵公園
353 ha … 国営アルプスあづみの公園
350 ha … 国営ひたち海浜公園
350 ha … 国営備北丘陵公園
350 ha … 国営讃岐まんのう公園
330 ha … 国営明石海峡公園
304 ha … 国営武蔵丘陵森林公園
180 ha … 国営昭和記念公園
82 ha … 国営沖縄記念公園/首里城公園/海洋博公園
54 ha … 国営吉野ヶ里歴史公園
47 ha … 国営飛鳥歴史公園
7 ha … 国営東京臨海広域防災公園

国営の都市公園の最大のものは6000haを超える、(多分愛知県の木曽三川合流地点の)公園。

服部緑地公園は126ha。
大坂城公園は105ha。しかし大阪万博公園は、264ha。
服部緑地公園は、大阪府内最大の公園ともいえない。
ちなみに私が「愛歩」している尼崎都市緑化植物園は2.7ha.
目下計画進行中の尼崎の森中央緑地は29ha.(開園しているのは6.6ha)
最終的には国道43号線の南1000haを緑化することを目標にしている。実現すれば、淀川河川敷公園並のものになり、広さだけでは日本第2の緑地になる。しかし緑地の中に樹木で囲われた工場が点在(密集)し、道路部分と合わせるとそれが800haを超えるであろう。

岡山のドイツの森やファーマーズ・マーケット(農業公園)の面積についてははなかなか適当な案内が見つからない。
人口一人当たりの都市公園面積は、北海道・東北で17㎡以上の県が多い、岡山は14.42㎡(中国四国地方では島根、香川についで広い)
で全国順位は11位。兵庫は23位。全国平均は10㎡弱。

都市公園の総面積では、兵庫は、北海道の半分だが、順位は第2位
6643ha。岡山は順位17位、全国平均の面積を下回り、2423ha。

尼崎市については、市のHPが概略をまとめている。

  • 尼崎市の都市公園は、343箇所200.15ヘクタールあります。
  • 市民一人当たりの公園面積は、約4.28平方メートルです。
  • 市域面積に対する公園の割合は、約3.98パーセントです。
  • 尼崎市内には、子ども広場が226箇所(約12.14ヘクタール)あります。この子ども広場は、都市公園を補完する施設として設置されてきましたが、都市公園の整備等に伴い、見直しの方針を策定しております。
尼崎市の都市公園面積は、全部集めて200ha。
市域が5000ha だから、200÷5000≒4%

PDF  エクセル表はそのままではコピー貼り付けできないようなので、平文で再現。



公園の現況              平成27 年4月1日現在
  種 別        内 容          公 園 名   順で
 街区公園   主として街区内に居住する者の利用に供することを目的とする公園

長洲本通ほか 240 公園 

近隣公園   主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園

大物、橘、宮前、中央、浜田川、大庄、浜田、近松、道意、西向島、芦原、尾浜、北雁替、葭島、椀田、猪名川河川敷、田能西、尼崎城址、潮江緑遊

地区公園   主として徒歩圏域内に居住する者の利用に供することを目的とする公園

今福、蓬川、潮江、塚口北、大井戸、上坂部西、西武庫

総合公園  都市住民の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とする公園

水明、猪名川、小田南

運動公園   都市住民の主として運動の用に供する公園

記念

風致公園   主として風致を享受することを目的とする公園

佐璞丘、猪名川風致

都市緑地   主として都市の自然的環境の保全及び改善並びに都市景観の向上を図るために設けられる緑地

武庫川河川敷緑地他 39 緑地(別表公園一覧表を参照)

ー別表参照というけれど別表は探し出せなかった。代わりに下記のサイトを見つけたー

広場公園   主として市街地の中心部における休息又は観賞の用に供することを目的とする公園

JR尼崎駅北広場、近松の里北広場、御園広場、アルカイック広場

 緑 道   災害等における避難路の確保、市街地における 安全性及び快適性の確保等を図ることを目的とする緑地

 長洲川緑地、常光寺川緑地、常光寺緑地、大門川緑地、新川緑地、西大物緑地、庄下川緑地 

街区公園に分類される240公園の名称・所在地を明示したサイト
をやっと見つけた。

「緑道」の中に「庄下川緑地」というのがある。ひょっとして、私がいつも歩いている庄下川両岸沿いの遊歩道がそれに当たるのかと思ったが、上のサイトを覗くとそうではないよう。特定の場所の200㎡だけを指すようである。


家のすぐ近くにある桜公園(=椀田公園)は「近隣公園」で、そこから近い たこ公園(=松が本公園)は、「街区公園」、温室のある緑化植物園(上坂部西公園)は「地区公園」で、その地区は園田地区を指すようである。塚口御坊を含む立花地区の地区公園は「塚口北公園」であるようだ。

画像は昨日見学した服部緑地公園にある古民家博物館内で撮ったもの。


多くの家屋が国あるいは府指定の重要有形民俗文化財である。

↑おじゃみが見える
両の手のおじゃみ遊びや炉のけむり
この句はいただいた。2点句だったのでおおいに褒めた。

最高点句(10点句)は

古民家に祖父母のにおい冬の空
齢80の人の句だった。その人の祖父母だから明治初期の生まれか?
この句は選ばなかった。
取らざる弁を求められたので、
「冬の空」に変えて「冬に入る」にしたらいいと提案。
祖父母の生活を思い起こすのに「祖父母のにおい」とすることに共鳴できなかったがその点には触れず。






苺の花

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一瞬何の実か分からなかった。横にオーシャンブルーが咲いていたが、オーシャンブルーには実が生らない。
買い物帰りらしい主婦さんが声をかけてきたので、話題にすると、
夕顔の実だそうである。

結構怪しげな格好で歩いているのだが、
家に赤いイチゴの花が咲いているので、見てくれと誘われた。

ネット検索したらタキイが売り出しているみたい。
画像集にも沢山紹介されている。

「苺の花」だと6音なので上5ないし下5に配置しにくい。
「木苺の」として5音で取り入れ、「花」以下を中7に配置する句が目立った。
その句を排除すると、「苺の花」の例句は少ない。、



幾畝の苺の花の月夜かな 長谷川 櫂



病状を聞いて苺の花を見る 高浜虚子

室咲に苺の花もあるあはれ 水原秋桜子



医師招く苺の花のような女児 対馬康子 吾亦紅


天童忌苺の花のころとなる 田中冬二 俳句拾遺





俳句

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9月11日門戸厄神道で見た表札。
これを話題にしたときには、この画像を探し出せなかった。

9月11日の段階では、この名前をそれ以前に見聞きした記憶がまったくなかった。そのことを11月のある句会で披露したら、年齢的にはるか先輩の出席者から、その昔阪神タイガースにノミネートされて入団した選手にこの名前の人物がいたそうである。一度も一軍スタメンに名を連ねることなく消えていったとか。

PCに取り込んだ画像は日単位でフォルダを作成、それを翌月以降に
月単位のフォルダへ収録、さらに、年単位のフォルダを作成そこへ収め、PCを更新するときにUSBへ取り込んでいるが、その作業中に上の画像は他の月のフォルダに紛れ込んでしまっていたので、探し出せなかった。


俳句検索システムを「俳句」で検索

寒山か拾得か蜂に螫されしは 夏目漱石 漱石俳句

雨来らんとして頻りに揚る花火哉 尾崎紅葉 紅葉山人俳句

のような作品の中以外に「俳句」が登場する句とダブリの句を捨てると、最初の100句は4分の1に目減り。



極道の一つに俳句霜の声 高野ムツオ 蟲の王

一生を棒に俳句や阿波おどり 橋本夢道

穴を出てわれは俳句の鬼たらむ 下村槐太

待遠し俳句は我や四季の国 三橋敏雄

俳句というしずかなしずかな舟遊び 橋田サカエ

目高泳げり俳句する人空気吸えよ 豊山千蔭

霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷

和歌に痩せ俳句に痩せぬ夏男 正岡子規

俳句思う以外は死者かわれすでに 折笠美秋

毛衣の悪女俳句を得手とせり 小松道子

手抜き料理骨抜き俳句年つまる 郡山とし子

野菊晴母の俳句はをさなくて 清崎敏郎

絲爪忌やドイツに俳句育ちつつ 千原草之

俳磚は俳句曼陀羅花は葉に 滝青佳

俳句とはのつぺらぼうか僕の夢 筑紫磐井 花鳥諷詠

虚子が詠む変な俳句のバナナかな 筑紫磐井 花鳥諷詠

虚子捨て碧梧誤りし俳句子規忌かな 松根東洋城

俳句ちふ淵や在るらし星の秋 河原枇杷男

糸瓜忌や三度俳句に志す 筏井竹の門

俳句にありて落第す 高浜虚子

俳句にも修羅場がありし猫の恋 森田かずや

わが俳句足もて作るいぬふぐり 西本一都

わが俳句玩具にあらず啄木忌 西本一都

小細工の小俳句できて秋の暮 加藤郁乎(1929-)

俳句思へば泪わき出づ朝の李花 赤尾兜子(1925-81)

霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷(1913-69)

秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子(1874-1959)

三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ 正岡子規(1867-1903)



現代俳句協会のデータベースにあたってみたが、「キーワード」に「俳句」を記入すると、
2200句以上、「俳句」という用語を含まない俳句が登場。


2006年3月が最終更新である(続)俳句検索で検索。
ダブリが少ないので、最初の100句全部掲載。
句の外に「俳句」という文字が掲載書、誌に登場するものもあまり数多くなかったので、
そのまま。(旧の)「俳句検索」とのダブリは多いが、高澤良一の句は初めて登場。


俳句やさし俳句むつかしゆすらうめ 後藤比奈夫 めんない千鳥

暑き日々俳句詠むにも糞ぢから 高澤良一 暮津

俳句の息の大いさ歳旦吟 高澤良一 暮津

腰痛の俳句僧正うららかや 山田みづえ

俳句文学館ぼろんかづらの茂るかな 山田みづえ

海溝をたどれば紀音夫無季俳句 八木三日女

もう少し俳句つくらう日向ぼこ 上野 章子

霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷

しらじらとぼけて来はじめ僕の俳句 筑紫磐井

俳句とは禅とは梅の花咲けり 稲荷島人

俳句大事父も大事や海鼠食ふ 石 寒太

初夢の中に俳句が散乱す 山口 剛

去年今年俳句の途中なりにけり 小島宇人

寒卵すすり難解俳句読む 関 藤子

娘にも俳句作らせ夢二の忌 鈴木鷹夫 春の門

我が俳句不作の硯洗ひけり 長尾俊一郎

十三夜俳句のいろははじめかな 津田トシ

鉛筆と俳句手帳と長き夜 北星蒼花

蓬莱に俳句の神を祭らんか 蓬莱 正岡子規

煎餅かんで俳句を談す火鉢哉 火鉢 正岡子規

枝豆ヤ俳句ノ才子曹子建 枝豆 正岡子規

三千の俳句を閲し柿二つ 柿 正岡子規

柿喰の俳句好みしと傳ふべし 柿 正岡子規

虫鳴や俳句分類の進む夜半 虫の声 正岡子規

枕にす俳句分類の秋の集 秋 正岡子規

謡ヲ談シ俳句ヲ談ス新茶哉 新茶 正岡子規

子を祝ふ俳句の会や柏餅 柏餅 正岡子規

和歌に痩せ俳句に痩せぬ夏男 夏 正岡子規

夏近き俳句の会や夏の題 夏近し 正岡子規

蟻地獄俳句の傾斜三十度 花貫 寥

夏期俳句講座切れ字の「や」「かな」「けり」 吉田ひろし

俳句思へば泪わき出づ朝の李花 赤尾兜子

思えばかなし桜の国の俳句かな 折笠美秋

新興俳句忌ちふはなけれど春の雪 三橋敏雄

厚着して俳句はこの眼この脚で 高澤良一 鳩信

トラトラトラ!耕衣俳句は奇襲もて 高澤良一 鳩信

ダチュラ見て俳句作りの面白さ 高澤良一 鳩信

着膨れたやうな俳句の道具立 高澤良一 素抱

木瓜の花もってまはらぬ俳句好し 高澤良一 素抱

冬鵙を前や俳句は気合いもの 高澤良一 随笑

俳句莫迦通す一年亦過ぎて 高澤良一 随笑

南瓜煮る妻に俳句の出来栄え問ふ 高澤良一 随笑

干菓子に型俳句にも型目借り時 高澤良一 随笑

俳句莫迦ばかり集り初句会 高澤良一 随笑

敗荷より俳句授かるまで長居 高澤良一 寒暑

蕣に見者俳句に読み手あり 高澤良一 寒暑

衣食足り何の平成俳句哉 高澤良一 燕音

席惑ふ春着まぶしき俳句会 高田直昭

初仕事俳句の虫をもて任じ 富安風生

八十の恋や俳句や年の花 細見しゆこう

啓蟄の蟇出て俳句文学館 宮下翠舟

霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷

俳句とは泥鰌掘るため曲げる指 鈴木六林男

碧天を占めた俳句の時間帯 浅野逍風

古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明

五加木飯まだまだ惚けぬ俳句馬鹿 丸山太一

俳句とはすっと立つもの葱坊主 中川青野子

くもりのちときどき俳句冬もみじ 高橋京子

底紅や俳句に極致茶に極致 阿波野青畝

からすみや俳句なければ与太になる 大牧広

秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子

涅槃図に顔寄せ俳句亡者かな 藤田湘子 てんてん

・・・・・・・・・・・・・・・

手繰り寄す蓴の茎の長きかな 関多美「雉俳句集」

萍のうごかぬ水の減りにけり 千葉皓史(俳句研究)

山の井に影こそ沈め雪の下 松尾いはほ「現代俳句全集」

貰ひたり杣の遺せし玉忍 諸田宏陽子「新山暦俳句歳時記」

鷺草と運ばれ風に降り立ちし 北見弟花(俳句年鑑)

猫が水飲みをり芹の花揺らし 伊藤芳子「雉俳句集」

いつの日か空を翔けたき千鳥草 城間信子「新山暦俳句歳時記」

一つ葉となりたるほんの序かな 有澤*かりん(俳句研究)

一つ葉のひとつながらに父坐す 中西夕紀(俳句研究)

十薬や雨に重さのありて降る 菊地登紀子「百鳥俳句選集」

昼暗き山路に灯す灸花 川野秋恵「新山暦俳句歳時記」

へくそかづらはわが放浪のそぞろ神 吉田渭城「俳句放浪記」

浜木綿に流人の墓の小ささよ 篠原鳳作「現代俳句

藺の花に夕べの蝶のとまりゐる 増田龍雨「龍雨俳句集」

胸薄く来たりて菱の花愛す 岸田稚魚(俳句)

真宗の国や麦生の一黒穂 向田貴子(俳句研究)

潔斎の箸をちよろぎの二三個に 花谷和子(俳句)

茗荷の子くきと音して摘まれけり 藤木倶子(ウエップ俳句通信)

辣韮の夢は琥珀に瓶の中 青木梢「新山暦俳句歳時記」

夕顔の花を数へにいくところ 九鬼あきゑ「俳句の杜」

夕顔やひだるき吾子と手を繋ぎ 山西雅子(俳句研究年鑑)

越瓜やむかしありける野弁当 山口紫甲「新山暦俳句歳時記」

詩も川も臍も胡瓜も曲りけり 橋間石「橋間石俳句選集」

そらまめへ箸浅草の雨を来て 花谷和子(俳句)

唐辛子の花を咲かせてそば処 志村ゆき子「新山暦俳句歳時記」

あけくれの畑に西瓜の花覗く 大越康次「新山暦俳句歳時記」

苺皿うたげの光ちりばめし 西岡正保(俳句界)

神楽坂下り朝顔の苗を買ふ 松田純栄「新山暦俳句歳時記」

麦飯に夏朝顔の分限かな 恒丸「俳句大観」

午時花咲く方一粁の村に住み 柳澤ゆづる「新山暦俳句歳時記」

サボテンの指のさき~花垂れぬ 篠原凰作「現代俳句

日照草子規の晩年いまさらに 星野麥丘人「鶴俳句選集」

けんくわの子百合の莟のやうに立つ 森賀まり「百鳥俳句選集」

カーネーションの鉢を抱へて自衛官 城間信子「新山暦俳句歳時記」

雨来るとダリアの首を木にくくる 玉木春夫「新山暦俳句歳時記」

星全部はだかで光りダリヤの上 依田明倫(俳句研究)

白菖蒲眦切つてひらきけり 櫛原希伊子「百鳥俳句選集」

鳥辺山ほどにぬれゐるあやめかな 柿本多映(俳句研究)



ついでに芭蕉の古池の句の英訳(haiku)と中国語訳(漢俳)


An old quiet pond...
A frog jumps into the pond,
Splash! Silence again. (Harry Behn 訳。 wikisource:Frog Poem参照)


閑寂古池旁,青蛙跳入水中央,撲通一聲響。
haiku は3行詩であり、漢俳は5字・7字・5字である。
日本語の俳句は5・7・5音を基準にした短長短詩である。



辻地蔵
最近出会った辻地蔵

最近は扉を開けてお地蔵さんと直に対面している。
ところが「お地蔵さん」っていったい何なのかほとんどまったく分かっていない。
ネットで勉強してもなかなか頭の中に入らない。
延命地蔵だの水子地蔵が多いが、このあたりは極めて俗化現象をしめしているようだ。

県立高校の裏にある街区公園(たこ公園)のすぐ北側の辻

このたこさんも市内の他の街区公園でもお目にかかることがある。


↓ダム建設で水没する運命にあったのであろうか?
そうでないかぎり、民家と違って丸ごと移設はできないであろう。
服部緑地公園内の古民家博物館内の一画。

↓布引の滝への道

↓これも移設されたものか?尼崎寺町大覚寺内

↓これは近所 といっても阪急電車の線路を挟んだ南側の地区

若王子熊野神社の近く↓

洪水などで流されたいくつもの祠のものが集められているような気配。

塚口御坊内には大小10くらいの祠がある。↓

.

富松神社の周囲にもたくさんの祠がある。



コミカンソウ

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画像を「みんなの花図鑑」に投稿。
初めて聞く、「コミカンソウ」という名を教わった。
ネットで画像を見るに、コミカンソウのようである。↓「狐の茶袋」という名でも呼ばれているよう。

クサネム(草合歓)という合歓に似た葉を持つ草があるらしいので
探しているがなかなか見つからない。↓の画像もひょおっとして草合歓かと思ったのだが。

コミカンソウ(小蜜柑草、Phyllanthus urinaria)はコミカンソウ科(従来の分類ではトウダイグサ科に入れる)の一年草。別名キツネノチャブクロ(狐の茶袋)。


特徴

高さは10から40センチ、直立茎は紅色を帯び、それから分枝のない小枝を横に出す。は長さ1センチ前後の長楕円形でほとんど無柄。直立茎では下部にのみやや大きい葉が着き、上部では鱗片状に退化しているが、小枝には左右2列に分かれて密に互生し、小枝は羽状複葉のように見える。また小枝の葉は就眠運動し、夜には2列が上側へ閉じる。その点でもマメ科植物の複葉に似ている。

は単性で、萼片(6個)と雌蕊(1個、子房上位)または雄蕊(3個)からなり、緑白色で直径1ミリほど。小枝の葉腋から下向きに夏に咲き、ほとんど無柄。小枝の基部から中央部には雌花、先端部には雄花が着く。果実は直径3ミリ程のやや偏平な球形のさく果で、多数の種子を含み、赤く熟し表面には横方向の凹凸が多い。そのため、見かけは小さなミカンを想わせ、和名の由来にもなっている[1]。その形は、羽状複葉の主軸の下側に実が並んでいる、と見える。

生育環境と分布

道端や畑に多く見られる。日本では関東地方以西の各地、また韓国、華南、東南・南アジアに分布し、さらに世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化している。日本にも史前帰化植物として入った可能性がある。

類似種

類似種には、葉が細く直立茎にも着くヒメミカンソウ、花柄が長い帰化植物ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ)などがある。コミカンソウ属には草本と木本があり、世界の熱帯・亜熱帯を中心に800種前後が分布する。いずれも直立茎(幹)から横に出た小枝に多数の葉が着き羽状複葉風になる。

なお、ハナコミカンボクも見かけは本種によく似ているが、こちらは小さいながらも木本である。


雨の中のコミカンソウ 17日撮影

赤い実のついた枝を切り取ってみたが、すぐに蜜柑を連想するほどでもなかった。

舗装された歩道の隅から4株芽を出していた。付近では他の場所を探すも見つけることができなかった。

↓スペアミント

↑フルーツパプリカという名札が差し込んであった。

特注の俳句詠みたし小蜜柑草

釣瓶落としのお~いお茶と紙コップ

ブロワリア

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ブロワリア

和名は瑠璃歪花 ルリマガリバナ

和名があるということは、昭和時代には日本で定着しているということか?
しかし愛用のウィキさんの解説がない。
ウィキさんがないので、wiki さんから。それも短い。

Browallia speciosa is a blue-violet tender perennial usually grown as an annual flowering plant also called the Amethyst Flower or Bush Violet. It is much used as a garden ornamental.

ルリバナとは英語からの翻訳らしい。「歪」が加えられたのは、花びらが左右対称ではないかららしい。

「瑠璃」で検索。瑠璃蜥蜴とか瑠璃茉莉、瑠璃柳などいろいろ登場するはずと思った、瑠璃茉莉の句はなかった。ブロワリア・スペシオザが瑠璃茉莉のことだろうか?

瑠璃沼の瑠璃のさざなみ通し鴨 阿部子峡

瑠璃の巣手にとりしとき小瑠璃鳴く 新井 石毛



瑠璃鳥の瑠璃隠れたる紅葉かな 原石鼎

瑠璃沼に瀧落ちきたり瑠璃となる 水原秋桜子(1892-1981)


散る照葉火口湖深く瑠璃なせり 角川源義

瑠璃の穂を吐きつぐ牡丹焚火かな 原 コウ子

新雪の蔵王瑠璃光浴びて聳つ 小倉英男

露草の瑠璃をとばしぬ鎌試し 吉岡禅寺洞

風入るる藤村旧居瑠璃鳥のこゑ 堀口星眠

行きし瑠璃鳥またかへしきぬ山葵沢 橋本鶏二

瑠璃鳴けば蓼科に雲厚くなる 秋山花笠

瑠璃鳥や白灯台に灘の照り 岡部六弥太

下京の仁王の肩の瑠璃蜥蜴 坪内稔典

菖蒲葺く簷あり小瑠璃うたひゐる 水原秋櫻子

疲れ鵜の瑠璃の泪目なせりけり 石川桂郎

瑠璃色の海を秋待つ心とし 細見綾子

鳩の首瑠璃光放つ朱夏の宮 加藤耕子

囀に色あらば今瑠璃色に 西村和子

壷焼や瑠璃を湛へし忘れ潮 水原秋櫻子

瑠璃鳥の鳴くほの暗き籠の中 藤井 俊一

瑠璃王の東西南北みずけむり 夏石番矢


白露や瑠璃空に生きて逆流る 石原八束

陽を砕く貝殻のみち瑠璃あそぶ 堀 葦男

囀の機嫌の瑠璃に筆とむる 大橋敦子

彫刻のうしろ大瑠璃こゑみがく 河野多希女

瑠璃鳴くや熔岩の湿りに掌をおけば 星野麥丘人

立石寺大瑠璃鳴ける岩襖 皆川盤水



瑠璃色の海を秋待つ心とし 細見綾子

ひとつぶの瑠璃ころげいづ龍の玉 飴山 實

雨のなか瑠璃やなぎ咲き夕ごころ 角川源義 『西行の日』

瑠璃やなぎ名も美しき月照寺(松江) 角川源義 『冬の虹』

白山に月傾くと瑠璃鳴くや 角川源義 『口ダンの首』

冬草の一つに瑠璃の玉を秘む 上村占魚 『石の犬』


霧氷林日を得て沼の瑠璃きはむ 角川源義

爆心と言ふも瑠璃なす冬の空 堀内 薫

純粋に木の葉降る音空は瑠璃 川端茅舎

秋冷や瑠璃色尽す山上湖 宮田俊子

底なし沼忽と瑠璃なす深山霧 鷲谷七菜子

ラベンダー畑や夕日を瑠璃色に 青柳志解樹

汐浴びの声ただ瑠璃の水こだま 中村草田男

夏蝶の息づく瑠璃や楓の葉 水原秋桜子

瑠璃鳴くや熔岩の湿りに掌をおけば 星野麦丘人

この沢やいま大瑠璃のこゑひとつ 水原秋桜子

立石寺大瑠璃鳴ける岩襖 皆川盤水

奥の湯へすぐる岩の門瑠璃鳥高音 皆吉爽雨

峡の水打つかはせみの瑠璃つぶて 平井さち子

五色沼その瑠璃沼の明け易き 山口青邨

血を喀けば勿忘草の瑠璃かすむ 古賀まり子

春禽の瑠璃の羽立てて嘴曲ぐる 水原秋桜子

壷焼や瑠璃を湛へし忘れ潮 水原秋桜子

山葵咲く懸崖づたひ瑠璃鳥一羽 橋本鶏二

臘梅に天冥きまで瑠璃きはむ 原 柯城

大華厳瑠璃光つらら打のべし 川端茅舎

晴雪へ瑠璃なすわれの影法師 篠田悌二郎

瑠璃王の東西南北みずけむり 夏石番矢

盛り上る藍の瑠璃光染始 由木みのる

雪中に瑠璃冴えにけり竜の玉 荻野泰成

露草の瑠璃いちめんの昼寝覚 木村蕪城

嘲笑うための瑠璃色臭木の実 鈴木光彦

一天の瑠璃を張りたり鵙の声 伊東 肇

瑠璃や岩壁すでに夜明けたる 石野冬青

瑠璃の声聞く窓を開け放ち 山口ひろし

ルリ貝の瑠璃ひびき合ふ夏館 石崎多寿子

納骨の膝つけば瑠璃いぬふぐり さぶり靖子

犬ふぐり瑠璃濃き日なり素陶干す 中村 彌

まち針の頭の瑠璃も供養かな 野村喜舟



渡りきし鴛鴦に瑠璃なす雪の淵 小田 司


露草の瑠璃より明くる紀の山河 松本 幹雄

土砂降りに明けて朝顔の瑠璃ひとつ 水原秋櫻子

山風や瑠璃深めゆく式部の実 太田 蓁樹

赤蜻蛉天の瑠璃には縫目なし 伊丹 丈蘭

きつつきや瑠璃沼霧の底に醒む 千代田葛彦


秋光が秋光を呼び瑠璃の碗 狹川青史



瑠璃沼の水に瑕瑾の水すまし 伊藤孝一

寸刀のごと苔にあり瑠璃蜥蜴 桂樟蹊子

夏蝶の息づく瑠璃や楓の葉 水原秋櫻子

羊歯くらし小瑠璃のこゑのまろびくる 水原秋櫻子

瑠璃なき雨の木立の暗からず 和田 祥子

瑠璃鳴き胡桃も冷えしヨーグルト 澤田 緑生

朝風に小瑠璃下り来し水場あり 望月たかし

瑠璃鳴き朝は雫す森の径 原 柯城

沢風に吹きさそはれて鳴く小瑠璃 山谷 春潮

瑠璃鳴き瀧のひびきの遠からず 中村 省一

確かに、犬フグリの花も瑠璃色といえないことはない。ルリ・セージもアメジストと同義語ならいえないことはない。
私の知っているのは、ブータンルリマツリ。瑠璃茉莉で花を検索すると、予想に反して房咲き系の花で、瑠璃色は浅い瑠璃色である。

横綱に敬意を表して一句

雄日芝の枯れて一発猫騙し



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尼崎市内の駅
北側の路線から、 
東から西へ駅の名を書きあげてみた。去年なら何かを見ないと書きああげることができなかったかも。今なら、市内探訪歴1年故に簡単。

 尼崎市内を南北に走る鉄路はJR宝塚線だが、市域の東側に偏っているので 南北を繋ぐ幹線とは意識されていない。
乗車人員のみ明示するJRにならって主要3駅のみ書きだした。

阪急電車神戸本線  園田駅
          塚口駅(開業1920年 乗車人員2万9千/日)
            武庫之荘駅
      (伊丹線は塚口駅のみが尼崎市内)

JR神戸線(東海道線)  尼崎駅 1874年開業 乗車人員4万3千/日
                立花駅

JR宝塚線(福知山線)      塚口駅 
                   猪名寺駅

阪神電車本線   杭瀬駅
           大物駅 
           尼崎駅(1905年開業 乗車人員2万5千/日)
           出屋敷駅
           センタープール前駅 
           武庫川駅(東半分)


乗降客はいずれも ≒×2となる。乗降客数では、阪急塚口が、阪急の駅の中では第10位(今や武庫之荘駅の方が多い)、阪神尼崎は4位(梅田、三宮、甲子園の次)、
JR尼崎は、市内ではダントツトップの乗降客数だが、JR西日本内では18位、兵庫県内では、三宮、神戸、姫路に次いで第4位。

画像はJR尼崎駅北側広場

コンテナの花はエリカ・コロランス・ホワイト・デライト



南北をつなぎ、合わせてどの駅からも遠い場所へ案内するのは
市バス。

で、全然気付かなかったが、今や「市バス」もまた死語になりつつある。
兵庫県内で市バスあるのは、神戸と尼崎と伊丹だけになったらしい。
その尼崎も来年3月末で、市バスは全面阪神バスに委託。

3年後には市バスという名称もなくなるよう。

目下の阪急塚口駅前バスターミナル
1番から4番までのホームが半円形に並んでいる

正規料金(210円)を払っている人は少なそう。

バスの尻バスより見えて十二月 行方克巳

歳晩のバスとまりては婆拾ふ 行方克己 知音

室生口桜紅葉の下にバス 星野恒彦

農婦盛装バスに馴れざる暑気あたり 北野民夫

梅雨湿り水上バスで来しことも 永井東門居

定期バス走るお山や蕗の薹 岡田日郎

逗子駅やバスは四方へ三鬼の忌 石野 梢

遠足バスいつまでも子の出できたる 小澤 實

バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷

他人の体温伝えくるバス冥府行き 上野ちづこ

バスの窓かたく閉じられてゆく師走 市原正直

白夜行く長距離バスの後部席 坂本宮尾

山国に行く苗売のバスに立つ 茨木和生

李咲き村は水上バスのよう 本田ひとみ

花見バス待ちゐてひとりひとりなる 細見綾子

春を待つ夢の島バス停留所 田中啓介

バス遠く薬師寺裏のれんげ雨(薬師寺付近二句) 河野南畦 『風の岬』

バスを追ひ雪の角巻翼ひろぐ 岸田稚魚 『負け犬』

西日の尾ふり切り水上バス走る 上村占魚 『一火』

ギター持ち帰郷バス待つ大晦日 近藤勇夫

大年のざはめき乗せる深夜バス 磯崎美枝

バス停の椅子新しく年のくれ 萩原まさえ

霜柱踏んで来て乗る始発バス 原村圭子

冬海やバスに正座をして老婆 村松路生

おでん屋の灯の正面にバス止る 大塚とめ子

ぽんかんを配りてバスの席決まる 高橋悦男

バスを追ひ雪の角巻翼ひろぐ 岸田稚魚

見送りて次のバス待つ大熊手 小林勇二

バス停に取りあってゐる草虱 矢嶋淳子

稲雀女ばかりのバスの旅 安斉君子

海沿ひの狭きバス道鰯干す 宮田俊子

仮橋でバス折り返す秋出水 高橋悦男

バス停の墓苑案内秋めきぬ 佐々木平一

バス囃す小わっぱどもや独活の花 富安風生

日焼せし顔のならびて二階バス 後藤澄子

誰も居ぬバス停に鳴く油蝉 小須田利子

管楽器バスより下ろす西日中 星野明世

山里のバスを待つ間のかき氷 竹内光江

軒下にかたむき停り登山バス 森田 峠

水上バス着いて吐き出す夏帽子 石丸泰子

バス停の人それぞれに緑蔭に 城木タネ女

筒鳥や定刻に来る山のバス 坂本登美子

栴檀の花散る島のバス乗場 高橋悦男

バスを待ちくたびれてをり花あけび 飴山 実

バス停をひとつ乗り越す目借時 佐藤のぶ女

蕨採り一番バスに乗り込みぬ 佐藤仲子

峡の口バスと飛燕と折り返す 平井さち子

養護バス降りる子の手に紙雛 房川喜三男

梅咲くや停車を長く路線バス 満田玲子

バスを待つ春一番を背なにして 小泉はつゑ

バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷

一列に待つ二階バス春隣 白井良治

春著着て荒磯の道にバス待てる 上崎暮潮

世田谷を行く初バスのよく曲がる 名井ひろし

バス停のゴスペルソング初比叡 宮澤せい子

バス停のいらだち撫ずる冬柳 指方幸子

バス見えてきて臘梅の下離る 窪田久美

波の花昨日のバスの運転手 小林こみち

冬河原故人はバスからも降りず 今長谷蘭山

最北のバス地吹雪に呑まれゆく 小笠原弘順

嘘つきのバス時刻表雪もよひ 丸田余志子

歳晩といふ待ち時間バス停に 住谷不未夫

幾度びも宙に乗り出し霧のバス 安田春峰

秋うららバス待つ女紅を引く 杉山青風

緑蔭にバスの半身乗り入るる 黒木豊子

山のバス夏蚕の匂ふ軒につく 殿村菟絲子

始発バス郭公の声入れて発つ 明才地禮子

田植機に横断ゆづり定期バス 壺井久子

はとバスに乗りて貰ひし団扇かな 栗原稜歩

冷房を山風に変へ旅のバス 佐山けさ子

地ビールの店へ連なるバスの客 達山丁字

ハンカチを顔にひとりの夜行バス 丸田美年

日に二度のバスが尾をふる青田道 青木千秋

雪渓や白山指呼にバス走る 磯野多希

夕焼やバス止め戻る牛の列 石垣軒風子

乗り遅れしバス遠ざかる炎暑かな 野村洌子

オレンヂの幼稚園バス麦の秋 榎田きよ子

猫柳お洒落な色のバスが来る 大島登美子

花見バス待ちゐてひとりひとりなる 細見綾子

バス止まり呉れて横切る耕耘機 浅井八郎

春服やバスの車体の漫画文字 小高沙羅

木枯やバス待つ小銭温めつつ 甲賀山村

茸籠を負ひ雲表にバスを捨つ 望月たかし

栗咲くや二便のバスの医者通ひ 三嶋 隆英

バス停の先頭に待つ捕虫網 城台洋子

卯波立つバス江ノ電に追ひ越され 小竹梅堂子

雲海やホテルの地下にバスの駅 澤田 緑生

麦の秋日に三便の定期バス 山田和子

いぬふぐり三時のバスが通つたぞ 有働 亨

野遊や霊園行のバスに乗り 瀧 春一

島に東風バス待ち刻の手打蕎麦 石川 桂郎

バスを待ち大路の春をうたがはず 石田 波郷

角巻の老婆らバス待つ海を背に 岡田日郎


薄紅葉

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↑今日の箕面ではない。昨年の某日の箕面のようである。
コンテスト作品である。


今日の箕面

瀧口周辺

金曜日だが、人出は多かった。久しぶりの快晴だったせいかも。
しかし小旗に誘導された団体客も多かった。東南アジアからの来訪者らしき団体が目立った。
バギーを押している在住者らしき外国人家族も多かった。

本日の徒歩距離10キロ。16,000歩。
箕面駅から瀧口までは片道2,8キロだから、往復1時間で歩ける。
ただし今日は以前に歩いていないコースを選んで寄り道しながらの往復であった。

↑橋の下からこの女性を撮っているのはアジア系の男性だった。↓



音羽山荘↓ 大正モダニズム

ランチコースなら2700円から。たぶんこのコースでワイフは月末に10数人の宴会を予約したようである。

買いとった時に山荘名をもう少し検討すべきであったように思う。
「がんこ山荘」などという名付けは初めから考えないだろうから、音羽さんもせめて「渓」か「巌」という一文字を加えるべきであった。
しかしそう思うのは関西在住者だからであろう。その他の地域から来た人はけっこういい名称と思うかも。

猫騙しを批判した親方の突然の訃報。哀悼。13日目の結びの一番が終わってから1時間後であったようだ。後任者は誰か。千代の富士しか
いないと思うが、理事からも外れているようだし。
大鵬同様なにか特別の事情があるのか。

釣り橋のふんはり揺れて薄紅葉 望月稔

薄紅葉いま安達太良の山気かな 雨宮きぬよ

薄紅葉マリアの像を島うらに 飯塚樹美子

薄紅葉記帳の小筆選びをり 水谷節子

友も鳥も待てば来ぬもの薄紅葉 渡辺水巴

愛されることのみ覚え薄紅葉 鞠絵由布子

母逝きてひととせ墓所の薄紅葉 井上和子

暮れ行くや杉の林の薄紅葉 紅葉 正岡子規

松杉や朱の圍垣の薄紅葉 紅葉 正岡子規

一もとは墓場の中の薄紅葉 紅葉 正岡子規

虹消えて夕山寒し薄紅葉 紅葉 正岡子規

家あれば菊あり村あれば薄紅葉 紅葉 正岡子規

からかねの鑄ぬきの門や薄紅葉 紅葉 正岡子規

薄紅葉紅にそめよと與へけり 紅葉 正岡子規

薄紅葉紅にそめよと與へたり 紅葉 正岡子規

先代の苦労咄や薄紅葉 高澤良一 寒暑

薄紅葉越前和紙に漉き込めり 城村貞子

宿り木も薄紅葉して気多の杜 千田一路

御所桜薄紅葉して岬寺 安田千夜子

羅漢寺の障子あきをり薄紅葉 高橋淡路女

六十里越の濃紅葉薄紅葉 須田冨美子

恋人となるにふたとせ薄紅葉 満田春日

試みに染めて一幹薄紅葉 井芹眞一郎

真青なる紅葉の端の薄紅葉 高浜虚子

錦手や伊万里の山の薄紅葉 宗因

町庭のこころに足るや薄紅葉 太祇

色付くや豆腐に落ちて薄紅葉 芭蕉

肌寒し竹切る山の薄紅葉 凡兆

薄紅葉基調の苑の濃き紅葉 後藤比奈夫 めんない千鳥

薄紅葉日射しとろりとしてきたり ふけとしこ 鎌の刃

廊登る初瀬の長谷の薄紅葉 谷中隆子

肝胆のごとき二タ山薄紅葉 矢島渚男 天衣

膝揃へたる前山の薄紅葉 川崎展宏

薄紅葉より歩を移し観世音 山田弘子 こぶし坂

薄紅葉淵のいろくづ日のつつむ 小澤實

山彦の棲む谷々の薄紅葉 三村純也

薄紅葉即身仏の笑み深き 松田ひろむ

能舞台映す水面や薄紅葉 宮井保彦

肝胆のごとき二タ山薄紅葉 矢島渚男

神々の暮らしの跡の薄紅葉 小泉八重子

湖に沈む村のまぼろし薄紅葉 中拓夫

宿り木も薄紅葉して気多の杜 千田一路

日沈み月昇る間の薄紅葉 村田脩

薄紅葉囲む古刹は柿葺 寺島初巳

慈悲相の一面照らふ薄紅葉 水原秋櫻子

袋回し

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午後1時開始の句会へ飛び込んだ。
会場のあるビルの1階にローソンがあるので、そこで
買ったお~いお茶とお結び2つ持って。

会場へ着くと、袋回しをやるので、題を出せという。
AからFまでの封筒には題が記入済みで、Gの記号の入った封筒を渡されたので
「G」という題を書き入れた。

孕んでいる句やフレーズは何もなかったので、
「G線上のアリア」などと呟くと一人がそれは私が使ったと呟き返されたので、


杭打ちにNG多し秋鯰

という句を出句。結果的に一番評判が良かった。
8月、9月に鯰の姿を見たことはあるので、秋鯰も利用可能かとは思ったが。

他の句は

A 握る
握る手の温み大切神戻る

11月の季題に「神戻る」はないと言われたが、私は当然有り得る季題であると思っている。

B 森

熟柿落ち沢の裾から暮れる森

Cやっぱり

やっぱり午場は釣瓶落としのお~いお茶

D花八手

花八手ひょいと裾あげ祖母小用

E酸素
秋はものの酸素欲しげな鯉浮上

F 幾何

 幾何学は得意と十六むさしかな



「十六むさし」は漢字表記では「十六目石」と書くようである。


一番遅れて着席したが一番先に出句済ませてお~いお茶とお結びぺろり。



1800㎡の土地に建つ(部分的)10階建て48戸のマンション。覆いが徐々に取れて最終段階。

かなりパンフ掲載の重厚な雰囲気と異なる。しかしまだ外化粧は終わっていないので最終判定は持ち越し。


↓4枚 20日撮影



今日撮影↓

晩秋のかまきり  愛車のボンネットの上



枇杷

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枇杷は発芽率が高いようである。
よく人家の庭に育っている枇杷を見かけるが、庭に捨てた種が育ったものであろう。
食用のために実を間引いたり、袋かけしているのは見たことがない。
生り年にはたわわに実をつけるが、摘果していないので、一つ一つは小さくて多くは食用には用いられていないように思う。
枇杷茶などが喧伝されているが、実は今日、私が句会場へ持参した飲み物は、昨日私が買ったお~いお茶のボトルに枇杷茶を詰め替えたものである。
夏の間はわが家でも麦茶を毎日やかん1杯か2杯沸かしているが、最近はそれが枇杷茶に変わっている気配である。


↑箕面川のほとりで見た枇杷の木。
茶色に見えるのは蕾で、花はこれから咲きはじめる。白い地味な花であるが、俳人はけっこう句の対象にする。
11月以降派手な花が少なくなる時の季節感を代表する季語である。


本日の出句 5句 席題は「汚」

譲るもの何も持たずに枇杷の花
パンパスグラスそろそろモップ替え時か
埋もれ火のような句碑あり照紅葉
バギー押す母の汚れて薄紅葉
句碑ひとつ皇帝ダリアの視野の中

近くの公園で見た枇杷。これもわざわざ植えられたものではないと思う。↓

男合羽の女ゆく岬枇杷の花 武政 郁

水汲みに僧が出てきぬ枇杷の花 星野麥丘人

舟宿のうらに猿出づ枇杷の花 浜 明史

翔つ鳥の火山灰を飛ばせり枇杷の花 大岳麗子

溶岩を「らば」と読むのは知っている。「火山灰」は?
「ばい」と読むようである。

客俳人主俳人枇杷の花 遠入たつみ

枇杷の花日輪薄目してゐたり 神蔵 器

他人ごとを空に放つて枇杷の花 天野素子

枇杷の花胸厚き教師病むという 岡本政雄

遠母の一消息や枇杷の花 細川加賀 『傷痕』

枇杷の花チヨッキを吊すドアの裏 田川飛旅子 『花文字』

病む妻に嘘いくつ言ふ枇杷の花 能村登四郎

願かけの絵馬の古びて枇杷の花 下間ノリ

父祖の地を終のすみかに枇杷の花 後藤澄子

故郷に墓のみ待てり枇杷の花 福田蓼汀

枇杷の花大やうにして淋しけれ 高浜虚子

旅に獲し言葉一つや枇杷の花 石田波郷

帰国子に買ふ日本地図枇杷の花 武田光子

枇杷の花五瓣揃ひしものを見し 米田ゆき子

淋しさもその淡さほど枇杷の花 斎藤道子

一人とはもう減らぬこと枇杷の花 阿部正調

里人は信長贔屓枇杷の花 藤本時枝

わが刻を今日はわが待つ枇杷の花 林 翔

枇杷の花同色の蜂を呼び集め 瀧 春一

枇杷の花ちる光陰の水明り ほんだゆき

何処までを幸とや言はむ枇杷の花 長屋せい子

淋しさもその淡さほど枇杷の花 斎藤 道子

崩え果てし夢また育つ枇杷の花 久保田晴朗

舟還る熔岩の入江や枇杷の花 野上 水穂

役者絵の花押にほふや枇杷の花 北川みよ子

枇杷の花少年肘をあげて泣く 島田まつ子

雪嶺より来る風に耐へ枇杷の花 福田甲子雄

枇杷の花散るや微熱が去るやうに 東浦六代

枇杷の花妻のみに母残りけり 本宮銑太郎

枇杷の花くりやの石に日がさして 古沢太穂

枇杷の花暮れて忘れし文を出す 塩谷はつ枝

枇杷の花枢送りしあとを掃く 庄田春子

病む窓に日の来ずなりぬ枇杷の花 大下紫水


枇杷の花母に会ひしを妻に秘む 永野鼎衣



枇杷の花霰はげしく降る中に 野村喜舟

初日さすや古葉の中の枇杷の花 碧雲居

枇杷の花散るや微熱が去るやうに 東浦六代

修善寺物語あり枇杷の花 池内たけし

あたたかな夜風が顔に枇杷の花 岸本尚毅 鶏頭



枇杷の花母とこゑ和すことふえて 上田日差子

チエロ弾くに似合ふは三十路枇杷の花 和田耕三郎

枇杷の花までたちあがる焔あり 山西雅子

枇杷の花たつた一人の発明家 皆吉司

枇杷の花唇あつき独逸語教師 二村典子

枇杷の花らしからぬこの純白は 夏井いつき

故郷に墓のみ待てり枇杷の花 福田蓼汀



むく犬はどこに眼ありや枇杷の花 中村草田男

わが刻を今日はわが持つ枇杷の花 林翔

棲みついてここがふるさと枇杷の花 笹本千賀子

弓かかへきてさきがけの枇杷の花 中田剛 珠樹

日に幾度郵便局へ枇杷の花 藤田あけ烏 赤松

硝子戸に月のぬくもり枇杷の花 矢島渚男

枇杷の花風の乾きにからびけり 広江八重桜

午後すでに海暗澹と枇杷の花 大村昌徳

善人と歩く日向の枇杷の花 寺井谷子

生花に事欠く頃や枇杷の花 賀瑞

帰化人の住居淋しき枇杷の花 撲天楼

枇杷の花母娘と住みてなまめしき 室生犀星 犀星発句集

笹鳴の渡りすぎけり枇杷の花 室生犀星 犀星発句集

枇杷の花ちぢれる家を越しにけり 室生犀星 犀星発句集

軒裏の蜂の古巣や枇杷の花 会津八一

日ざし来て仏偲べと枇杷の花 永井龍男

胸に飼ふこの日の無音枇杷の花 栗林千津

あらそひの古文書ばかり枇杷の花 大島民郎

日を経ては褒貶遠し枇杷の花 大島民郎

医師もどり喪章をはづす枇杷の花 大島民郎

少年の窓やはらかき枇杷の花 攝津幸彦

無住寺に人来る日あり枇杷の花 大峯あきら

咲き満ちてどこか不機嫌枇杷の花 小檜山繁子

贋作に歳月の艶枇杷の花 中戸川朝人

雪嶺より来る風に耐へ枇杷の花 福田甲子雄

枇杷の花老顔鏡の中にあり 瀧井孝作

腹背に貧乏神や枇杷の花 橋本夢道 無類の妻

枇杷の花犬も主も微恙あり 堀口星眠 青葉木菟

枇杷の花しくしく氷雨下りけり 臼田亞浪 定本亜浪句集

椽(たるき)には木練釣りけり枇杷の花 加州-ノ松 俳諧撰集「藤の実」

つまりたる背戸の日影や枇杷の花 野径 俳諧撰集「藤の実」

薫物のもれてやにほふ枇杷の花 中村史邦

枇杷の花ちぢれる家を越にけり 室生犀星

ふるさとに墓のみ待てり枇杷の花 福田蓼汀

誰か来さうな空が曇つてゐる枇杷の花 種田山頭火 草木塔

寒き日にきつとがましや枇杷の花 広瀬惟然

来る年の身もたのもしや枇杷の花 上島鬼貫

実を底に持ちてたのもし枇杷の花 上島鬼貫

皆人の匂ひはいはじ枇杷の花 上島鬼貫

近所の皇帝ダリア

同じ日の箕面のダリア 日はあまり当たりそうにない川渕


ジニア

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百日草の改良種か、変種、異種が花壇に目立ちはじめたのはここ10年以内であると思う。
それらは百日草とは呼ばずにジニアと呼んでいる。ホソバのジニアなどは仏花であった百日草とはずいぶん趣が違う。

そして最近では、百日草と呼んでいたものもジニアと呼ぶようになった。

 小雪をはしゃぐジニア・リネアリス

小雪(しょうせつ)は、二十四節気の第20。十月中(通常旧暦10月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が240のときで11月22日ごろ。ではそれが起こるだが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から11/12(約334.81日)後で11月21日ごろ。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大雪前日までである。

西洋占星術では、小雪を人馬宮いて座)の始まりとする。

 以上ウィキペディア

細葉のジニアは百日草よりさらに花期が長いようだ。11月下旬の花壇でまだ頑張っている。
従来型の百日草はジニア・エレガンス、細葉の矮性種はジニア・リネアリスと呼び分けるようである。その交配種も一般的によく見かける。
ジニア・エレガンスには、八重咲き、ポンポン咲き、ダリア咲きなどがあるが高性の百日草は今では田園地帯でもあまり見かけない。


物陰や百日草の今もさく 草の花 正岡子規

心濁りて何もせぬ日の百日草 草間時彦

これからが思ひやられる百日草 高澤良一 暮津

醜態をさらす百日草とはなりぬ 高澤良一 暮津

色褪せる日の来て週末百日草 高澤良一 暮津

ああ今日が百日草の一日目 櫂未知子

見ぬふりというふりをして百日草 岸本マチ子

百日草あらひざらしの色となり 本井英

これよりの百日草の花一つ 松本たかし

このごろの仏事つづきや百日草 川畑火川

萩刈て百日草のあらは也 萩 正岡子規

うしろ手に百日草や萩の花 萩 正岡子規

百日の中の一日や百日草 三沢正恵

百日草姉に言はれしこと守る 石井奈加

これよりの百日草の花一つ 松本たかし

百日草ごうごう海は鳴るばかり 三橋鷹女

百日草今どきこんな花咲かせ 高澤良一 素抱

百日草咲いて質屋の定休日 高澤良一 素抱

百日草咲かせて神父暮しかな 清崎敏郎

百日草百日の花怠らず 遠藤梧逸

これよりの百日草の花一つ 松本たかし

色まづしき百日草の賞与月 能村登四郎

雨やみし百日草に蝶多し 武田操

今朝咲きて野草と別れ百日草 丹間美智子

百日草に魚鱗浴びせて島ぐらし 能村登四郎

百日草奪ひたるもの嵩張りぬ 大石悦子「耶々」

百日草ごうごう海は鳴るばかり 三橋鷹女「羊歯地獄」

ああ今日が百日草の一日目 櫂未知子(鰌化)

百日草百日咲いて退屈す 梶本きくよ「北浦和」

妻若し百日草の首を挿す 宮坂静生 雹

翁の頭媼が剃れる百日草 大石悦子 聞香

製麺所休んでゐたり百日草 秋山幹生

百日草がんこにがんこに住んでいる 坪内稔典

世間が、どういう理由でか(墓花イメージを避けるため?)百日草という呼称をやめても、未だ歳時記はジニアを採録していない。
よってジニアの例句はない。

確かに百日草は、プランター植えにするには大きすぎた。
ジニアはプランター園芸向きである。

あるいは、ジニアは、パンジー→ペチュニア→マリーゴールドと続く群れ咲き花壇花のアンカーかも。

冬桜

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ビル建って視野の狭まる冬桜

我ながら平凡な句。

冬桜の視野を狭める新マンション

工夫らの休息タイム冬桜


配管工事、配線工事、まだまだ作業は進行中のよう。

冬桜へ違う社章のヘルメット


↑冬桜通り。
マンションが建っている場所は、1年以上にわたって、私の貴重な野草観察学習場であった。
メリケントキンソウ、イチビなどはここでたっぷり学習。

・・・・・・・・


昨日は雨
雨の中を、JR塚口駅前1250戸の家が建つZuttocity 内の戸建て住宅街を見学。
最終71戸。最初の売り出し33戸、すでに22戸が契約済みだとか。
(案内パンフでの確認をさぼっているので、数字は1,2誤差があるかも)
案内された家は、敷地100㎡、建て面積100㎡、6480万円の家。
おとぎの国の家のよう。シャッターもポータブル・スイッチ。カーテンもスイッチ。2階に3室。階下はリビングダイニングと4畳半ほどの畳部屋。

この家の売りはリビングの窓から、川の流れる桜(森永製菓工場内にあった桜を残したよう)主体の「森」が目の前に見えること。ただし目下は土砂しか見えない。

強風に新築の音ばかり冴え 廣瀬直人

新築のベランダくまなく布団干す 金元喜代子

新築の祝届ける豊の秋 岡村喜代子

新築の風鈴吊りて住みはじむ 池田博子

新築の木の香の匂ふ初暦 滝はる江

新築の庭赤つちの寒さかな 川本良佳

新築のプランに入れて雛の間 稲畑廣太郎

新築や蒼天上在二○○○年 駒走鷹志

新築の庭にこけたる躑躅かな 尾崎紅葉

新築の青葉がくれとなりにけり 泉鏡花

メイン道路は8メートルの幅がある。住宅街の中も6メートル道路が電柱等の邪魔ものなしで設置されているのでその点は申し分なし。

↑に見えるのは、8.5ha の敷地に隣接する、数年前に建った別のマンション。これも工場跡地を利用したもの。

庭木にはシマトネリコ。はやりである。


ギョリュウバイ

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ギョリュウバイ

園芸関係のHPよりウィキさんの方が情報量が多い。

ギョリュウバイ
(檉柳梅、学名:Leptospermum scoparium)はフトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木。

特徴

桃色のが美しいため栽培される。ニュージーランドオーストラリア南東部原産。

ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ることから。ギョリュウ科のギョリュウ(檉柳)ともバラ科ウメとも関係がない。針葉樹ネズに似るのでネズモドキの別名もある。またマオリ語マヌカManuka)ともいう。葉がお茶や煎じ薬として利用されてきたことからティーツリー(英語では"Tea tree")ともいうが、アロマテラピーで利用されている同名のハーブ(学名Melaleuca alternifolia)とは同じフトモモ科であるものの、別種である。そこでこれらを区別するために、ギョリュウバイは、New Zealand teatreeとも呼ばれる。 .....

利用

原生地では蜂蜜の蜜源としても好まれ、蜂蜜はマヌカハニー:Manuka honey)と呼ばれている。マヌカハニーはピロリ菌駆除力、殺菌力を持ち、民間療法で、胃炎に対し、効果があることが報告されている[1][2]。 整腸・美肌にも良いとされ、オイルマッサージ用のエッセンシャルオイル化粧石けん、ローションなどの化粧品に加工されている。



その近くで支えなしでキダチダリア(コウテイダリア)を育てておられる庭に遭遇。
車を止めて無断侵入。

ゆがんで立っているので余りズームせずに接写が可能。

そのまた近くで、
サルビア・インボルクラータ(ローズ・リーフ・セージ)

    サルビアが恥へ傾く金曜日 坪内稔典

サルビアの真赤な殺し文句かな 徳永球石

サルビアの真つくれなゐに自負一つ 松本千恵女

サルビアの紅に雨降る玻璃戸越し 因藤周一

サルビアに染まりし霧の湖へ出づ 武井耕天

青春にサルビアの朱ほどの悔い 岩岡中正

日陰りしサルビアの赤沈黙す 嶋田摩耶子

俳人が詠うサルビア以外のサルビア(セージ)が最近では目立つ。
チェリー・セージやアメジスト・セージ、ムラサキサルビアなど。


冬知らず ほぼ野生化している。↓

ホトケノザと同居。↑

画像はいずれも神戸市北区三木街道沿い。



マメカミツレ

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カミツレとはハーブのカモミールのことだが、それに似て小さいので
(カモミールほど背が高くはならない)マメがついて、マメカミツレと呼ぶらしい。
1939年に神戸で最初に見つかったらしい。
オーストラリア原産の帰化植物である。

「カミツレ」と「カモミール」の関係は?
オランダ語の和式表記 カミッレの促音が大きく「ツ」と発音され
カミツレとなったらしい。オランダ語のカミッレは、英語のカモマイル、
フランス語のカモミーユを指す。それがまた混ざり合ってカモミールという和式表記になったとか。カミツレは加密列と表記される。
マメカミツレはよって、豆加密列となる。豆の代わりに雛とか姫も使われるが、花がそれほど可憐、可愛くないので「豆」となったか?

神戸に近いせいか、いたるところで目にする。
駅前の空き(放置)花鉢にびっしりと生えていた。

さわっても痛くないので、メリケントキンソウではないと思っていた。
メリケントキンソウは円形の群落を形成する。

探してみると、公園にまだ残っているクローバーの陰などにも生えている。



ベゴニア紅葉と言いたいような風景
このベゴニアは数年の間によく見かけるようになった。木立ベゴニアということであるが、私のイメージでは(草)ベゴニアである。
こんなに赤くなっているのは初めて見る。
普通には花よりも葉を観賞するベゴニアである。ならばやっぱり木立ベゴニアか?

カモミールには例句はない。一般の歳時記には載っていない。
ベゴニアも例句は少ない。
「俳句検索」は検索したことがあるので、「続 俳句検索」登載の例句

温室にベゴニアわれら遅々として 山崎聰

どの家もベゴニアゆるる異郷かな 重政民子

カタカナ表記しかできない花は、(老齢)俳人には好かれないのかも。

ネットでベゴニアの和名を記したものがないか探したが見つからなかった。
俳諧歳時記にはベゴニアは収載されていない。
ホトトギス歳時記にはベゴニア(和名なし)で収録されている。







地区公園

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↑11月13日に豊中の服部緑地公園の中の古民家博物館の庭で見たもの。
仲間内で、芭蕉とバナナで意見が分かれた。私はバナナ派。

↓昨日家の近くの人家の庭先で見たもの

木ではなく、明らかに草であること。バナナらしい実がなっている。よって服部緑地のものもバナナと思いたい。

と書いてから、ネットで「芭蕉」を学習。芭蕉も多年草でかつ小さなバナナ状の実をつけるとあり、画像も、上に紹介したものと近似のものが掲載されている。

上の3枚の画像はバナナではなくやはり芭蕉のよう。

・・・・

尼崎市内の公園には、街区公園、近隣公園、地区公園の「格付け」がある。
我が家からは西へ徒歩2分で近隣公園がある。桜の木が30本ほど植わっていて、私は「桜公園」と名づけている。
桜公園を行くためには富松川の橋を渡らなければならない。
昨日今日は水量が少し増えている。
水はきれいだが、小魚の姿などは見かけない。
しかし
いつもカルガモが数羽餌を漁っている。

近隣公園桜公園の桜紅葉は終わりかけている。

落ち葉の間に、マメカミツレがいっぱい生えている。
他にはヘラオオバコ、メヒシバ、タチチチコクサ、ヨモギ・・・。
クローバーは姿を消している。

近隣公園から、北ないし西へ向かうと街区公園がいくつかある。
そのうちの一つ、滅多には覗かない富松公園

富松神社の裏辺りの空き地で珍しい野草を見つけた。
まるで夾竹桃の幼木みたい。花は違うが。↓

↑キョウチクトウ科であるのは確か。トウワタ(アスクレピオス 唐綿)だそうである。「花図鑑」に投稿、教えてもらった。初めて見るような気がする。



家を出て東へ向かい、すぐ南へ折れると、線路伝いに「アカシア通り」がある。
そこを通って道なりに駅前へ行き、さらにそこを通り過ぎてゆくと「冬桜通り」に出る。
2000㎡の空き地に面して冬桜が5本ほどと関山や楊貴妃、普賢象などの八重桜や各種の彼岸桜が計40本ほど一列に片並木状に植えられている。

空地に隣り合って小さな街区公園がある。昨日はそこでもマメカミツレを見つけた。勢いはよくないがマメカミツレは緑葉状態で越冬できるようである。

しかしその空地は今や大きな介護付き有料老人施設となり、冬桜への日照は極端に制限されるはめになった。その影響で街区公園もますます狭く感じられる。

その道を通り過ぎると片側2車線の南北幹線道路に行きつく。それをさらに通り越してゆくと、
JR宝塚線に突き当り、道は行き止まりである。線路の向こうは三菱電機の広大な敷地である。
この地点で、JRと阪急電車が立体交差している。


突き当りへ行く前に橋を二つ渡る。手前のものが上坂部川に、もう一つが昆陽川に架かっているが二つの川はすぐ北側で分流している。

↑正面の流れは昆陽川の本流で、目の前で左へ上坂部川が分流している。
この二つの川は久々知で合流して、久々知川となり、すぐに庄下川に合流する。
庄下川は築地で左右に分かれ、西側へ流れる川は旧佐門殿川となり蓬川と合流した後、ポンプで尼ロックの外へ放出される。

東側の流れは、これまた松島排水機場のポンプを利用して神崎川の分流である左門殿川へ放出され、再び神崎川と合流した後、中島川となって大阪湾へ自力で流れてゆく。

松島排水機場はポンプ6台で、台風11号(何年のものか?)の折は、28時間かけて甲子園球場9杯分の水を排出。
庄下川の堤防天高(海面より2.7メートル)まで、あと1,6メートル迄で水位を抑えて洪水を防いだ実績があるよう。建設当時は東洋1の能力を持っていたとか。



・・・
南北に走っているJRを西から東へ抜けるための踏切は、阪急電車の高架をくぐって南へ行くか(そのためには冬桜通りの端っこまで引き返す必要がある)、少し戻って北へ行く道を通って平面踏切のあるところまで抜けてゆく必要がある。

その近くでプランター植えの植物、マメカミツリによく似たものを見つけた。

花は黄色らしいが今は枯れている。
幸い花札が差し込んであった。ダールベルグ・デージー。

踏切越えると完全に三菱電機のテリトリー。わずかに、阪急の高架を抜けてJR塚口駅へ向かう道だけが「公開」されている。
JR利用の社員が正門(まだかなり北である)へ向かう列が朝夕は続くのであろう。
初めて通る道である。

駅の南側から今度はJR線を潜る地下道を通って西側へ出るとそこは、上坂部西地区公園。

バジル・ダークオパール

バジルもまた歳時記未登載植物である。しいて言えば、夏の季語であろう。
バジルで俳句検索や現代俳句協会のデータベースに当たったが例句を探し出せなかった。
「バジル 俳句」でネット検索したら、6月に投稿した私のブログが出てきた。

その日のブログでもバジルの例句がないとぶつぶつ呟いている。まったく記憶していなかった。

アメジストセージはいまや普通に見かける。

↑11月末だからさすがに咲いていない。
↓コバルト・セージ  まだ咲いている。


一般にサルビアといえば、スカーレット・セージ(緋衣草)のこと。

朝晩涼しい田園地帯なら夏でもきれいに咲いているが、最近は都会では秋の花になっている。


ハキダメギク

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ヘクソカズラというカズラ系の草がある。空家なんかの壁沿いに屋根まで伸びて、秋になると金色の実を無数につける。何度も嗅いでみたがそれほどの悪臭がするわけではない。
この草には早乙女草といった別名もある。梅雨のころから花をつけるからであろうか?
灸花という別名もある。これはなるほどと思う。

ウィキさんによれば、ハキダメギク(掃溜菊、学名Galinsoga quadriradiata)は、キク科コゴメギク属一年生植物道ばたなどに生える雑草牧野富太郎世田谷の掃き溜めで発見したのでこの名前がついた
そうだ。

命名者は牧野さんのよう。

駅前近くの排水溝で繁茂していた。↑

人家の門の外に置かれていた鉢物。見慣れない葉だったので画像取り込み。

花は春に咲くよう。宿根わすれな草だとか。花はワスレナグサと同じようなものである。ミオソテイス・ミオマルクと呼ぶらしい・

↓いい画像ではないが・・。わが家の庭にも一時よく生えてきていた。

↑虫取りなでしこと呼ぶらしい。
栽培なさっているのも見かけた記憶があるが、どちらかというと野草あつかいである。



おそろしきまでの隘路。
JR塚口駅を下車して「本通り」を通って勤務先へ行くとかなり遠回りになる
人向けの通勤路である。阪急電車の高架下にわずかな隙間を確保して、阪急電車の北側に会社を構えている人向けで、閉鎖できないのであろう。

ズットシティは森永製菓工場跡8.5haの再開発地であるが、阪急電車を挟んでそれの3倍くらいありそうな三菱電機とその関連子会社の敷地がある。

この隘路に並行して車が通れる道への通路が別にあるが、↑のごとく長い塀が400メートルくらいつづく。私が散歩に出かけるような時間帯では通行人はほぼ0。
途中に御園古墳があり、その部分は墓地になっているのでほそい通りが空いているが周りは塀と柵で囲われているから墓地は袋小路の中にある。その墓地にお参りに来る人は、もっと東の地区(御園地区)からここへ来るので、上に写っている通路は不要である。

古墳の頭頂部に地蔵堂のような建物があり、そこに石棺が置かれ、市の教育委員会の案内板も設置されているから一般人も通行可能であるが、一人で内部へ侵入するのは勇気がいる。

その部分を越えて門が一つあるが、いつもは閉鎖され監視カメラが睨みを利かせ、写真撮影禁止の札が設置されている。産業スパイ対策かどうかは知らないが、私のようにいつもカメラをぶら下げて歩いていると気になる場所である。その門は通勤時間帯には開かれているのかどうかは知らない。

隘路を抜けると(高架下をくぐると)自転車置き場。
その向こうに踏切がある。人だけ通れるものだったが、かなり道幅が広げられ、ズットシティの住人が車利用で通れるものに変わっていた。


↑塀に貼られた完成予想図である。

電車に乗れば梅田まで10分は魅力。(ただし表示は約10分となっている。朝夕はこの駅には快速電車が止まらない。通勤時間帯以外は快速は塚口が終点となる。普通でも大阪駅までの途中駅は尼崎と塚本だけであるが。)
しかもマンション入り口の前まで駅の改札口から雨にぬれる心配のない専用通路が通じている。
駅前から徒歩2分は超良心的表示。
私が不動産屋なら駅直結、徒歩0分とするところ。

大阪の地下鉄なら地上出入口へ足を踏みいれて改札口まで3分、改札口を入って目的の番線ホームへたどり着くのにさらに3分くらいかかるところはたくさんある。
その出入口がある通りにマンションが建っていれば、不動産屋は「駅直結」「徒歩1分」と良心の呵責なく朱文字表示するだろう。

もっとも最近の駅前不動産屋は協定を結んでいるようであり、80メートル=1分計算で徒歩距離を表示しているようである。

上の矢印の方向に向かうとマンションの案内状があり、向いに戸建地区のインフォメーションセンターもある。この地区に車でやってきて、かつての森永製菓の正門地区から中へ入ろうとするとガードマンに止められて、上の踏切を西側から渡って上の図が示すようなルートを示されたが、私はその踏切が狭隘な時しか知らなかったので、案内通りには進まず、かなり東側から
阪急電車の南側を通っている道を目指した。その道は、ズットシティの開発に伴う改善・改良の対象外であった。


ズットシティの建設を覗き見していた、JR塚口駅2階改札口からの通路の端は、シティへの連絡橋建設のために封鎖されていて何も見えない。

一番最初に着工された高層マンションは間もなく内装工事へ移るようである。
端にある柵がズットシテイ内プラウドシティの南限のようである。その横の地区は森永製菓がキープし続けるよう。

関西統括支社といった看板がかかっていた。物流拠点ではなさそう。
中学1年の時に同級生と二人で予約なしで工場見学に訪れて、板チョコ1万枚分くらいのチョコレートが練られる様を目の前にして感動したのを覚えている。
いい応対をしてもらったので、今でも森永には好意を持っている。
森永ばかりか、川上塗料も東洋リノリューム(東リ)も大阪酸素も親切だった。
それに反して三菱では守衛に追い払われたので今でも悪印象が残っている。
高校の先輩であった欧州三菱電機の社長(彼も課長としてこの三菱電機伊丹製作所での勤務経験がある)にロンドンのすし屋で御馳走になったが悪印象はまだ消滅していない。

無機質な画像が続いたので、
帰り道の途上にある地区公園(上坂部西公園)の秋の夕暮れ風景
上坂部は立花地区ではなく、園田地区なので、この公園は園田地区公園である。

この広場の向いに上坂部小学校の正門がある。だから上坂部小学校の校庭の延長だと思っているだろう。遊んでいる子供は。
ここに限り下校時の寄り道は許されているのであろう。多くは学校用の鞄をどこかに置いている。背負っている子もいる。
身成りの悪い人に声掛けられても口きいてはいけませんよとは言われていないようである。
そういえば、私よりさらに身成りの悪い人が、いつもベンチで寝ている。
裸足で。

尼崎市内で目立つのはこのラクウショウ(沼杉)とナンキンハゼである。
あとはフーとメタセコイア。いずれも黄葉がきれい。

↑川は昆陽川

楠の大木はよく見かけるし、保護樹木の札が立つものも多いが、オオイチョウは見かけない。

保護樹木になっている大銀杏↓ 塚口御坊跡正玄寺境内

↑保護樹木を示す標識が見える
もう姿を消しているが少し前までは、地面にびっしり銀杏が落ちていた。

本堂の横の部分は貸し駐車場に、そのまた奥は(かつての)郵政省に売り渡したようで宿舎ビルになっている。


主要5駅

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新聞報道では、尼崎主要五駅から半径500メートル以内のひったくり事件の発生件数が、県下ワースト1位から今年は「卒業」できそうとのこと。昨年が10月末までで、138件だったのが、69件になったとか。

掲載されていた画像は、市長がJR尼崎駅前でその件について広報活動をしているものだった。

主要5駅の中にJR尼崎駅が入ることは、その駅が尼崎市内では一番乗降客数が多いので当然であろう。乗降客数で言えば、2番武庫之荘駅、3番阪急塚口駅、4番阪神尼崎駅となる。

ネットで調べるとJR立花駅(市役所最寄駅)が乗客数25、218/日となっている。乗降客数はその倍として50,436、武庫之荘駅は、乗降客数、53,797/日 阪急塚口駅52,750/日
阪急園田駅は3万人台.

主要5駅とは、JR尼崎、JR立花、阪急塚口、阪急武庫之荘、阪神尼崎ということになるが、
これが尼崎市民の一般常識とは思わない。


そもそも「市内主要5駅」などという概念はこの新聞で初めて知ったものである。

尼崎に永く住んでいる人に主要5駅はどことどこでしょう?
と聞いたら、上記5駅を挙げる人の方が少ないと思う。

ほとんどの人が、その駅を利用して生活していない限り、武庫之荘駅を挙げる人はいないと思う。

紅葉葉ゼラニューム
最近よく見かけるようになった。調べたら1986年にカナダで作出された新しい種である。

ホソバヒイラギナンテン


傍へ寄ると今の季節はいい匂いがする。

フーとメタセコイア(栗山町中之島公園(街区公園)

我が住む街は住宅密集地区であるが、こんな風景もある。

第22番ということは他にもこんな場所が20か所以上あるということであろう。
   農場に大櫻あり春惜しむ 西本一都

草の実や今年かぎりの貸農園 斉藤葉子

秋旱一家総出の貸農園 梅田男

一様に茄子を育てて貸農園 飯田弘子

青葡萄農園に灯の増えずひとつ 宮津昭彦

農園も観光コース夏薊 榎本栄子

鯉のぼり貸農園に立ちにけり 小笠原須美子

指導員ゐて農園の種下し 松尾千代子

藁屋根は農園民宿通草咲く 穂坂日出子

マイカーで来て芋植うる貸農園 荒川邪鬼

啓蟄や抽籤当る貸農園 川口 洋

啓蟄や区画新たに貸農園 穂坂日出子

春雷や皆腰浮かす貸農園 毛利友美

芋茎みな捨ててあるなり貸農園 吉武靖子

地声にて聖母農園鳥威す 平畑静塔

猟銃を提げ農園の雪みだす 民郎

市民農園田鼠鶉となりにけり 高野良

梨熟れて農園守も子を二人 宮津昭彦

青葡萄農園に燈の増えずひとつ 宮津昭彦

猟銃を提げ農園の雪みだす 大島民郎

農園の家畜こゑなし濃りんだう 堀口星眠 火山灰の道


バコパ

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生島神社の「立看」が新年用に変わっていた。

この前にここへ来たのは、10日ほど前だった。
その時は、まだ羊だった。

けっこう新しいものに見えたので、来年は羊歳かと思っていた。↑
一年経っているようには見えない。


社務所の玄関先

バコパないし新属名はステラ  差し込んであった札には、バコパ・エバーシリーズとなっていた。

英語表記はステラである。

生島神社の東側に生島北公園という街区公園があった。まったく知らなかった。
このあたり公園が多い。そこから庄下川沿いの中之島公園までも徒歩数分である。



園児クラスから小学校上級クラスまでやたら繁盛している公園である。

園児等の手毬遊びや良寛忌 青柳薫也

空風に園児吹き飛ばされしとか 川井 梅峰

青葉に泣く園児よ母も独りなる 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

餅搗や掛声そろふ園児の輪 土井朝子

風呂敷が園児の衣装聖夜劇 西村和江

園児等の声秋天に風となる 関口美子

水遊び水をこはがる園児ゐて 松村多代子

園児等は流動木に青田風 新 純子

大人びて昨日の園児入学す 石塚友二

鬼やらひ園児自作の面つけて 山口恵子

縄電車降りて落葉になる園児 石井紀美子

窓に溶け園児昼寝の雪だるま 杉本弥生

園児らの数だけ濡れて甘茶仏 大東晶子

百日草園児の描く絵さまざまに 行廣すみ女

春睡や瀬音のごとく園児過ぐ 黒坂紫陽子

園児去る微光の中のかたつむり 橋本榮治 麦生

寒木瓜の上を園児の笑ひ過ぐ 中村梶子

園児らに近目遠目の寒雀 龍太

日向より園児消えれば寒き町 飯田龍太



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