大事な画像の紹介を忘れていた。Mrs K宅のおしぼり。なかなかの出来栄え。崩すのが惜しくて、しばらく使わなかった。
ホテルの夕食の席についても、美作で、私が支払う程度の料金の場合は、
たいてい紙ナプキンで、しかもかなり小さい。
低料金での提供、省資源、人件費節約の観点からはやむを得ないが、
布のカラーテーブルクロス、綿の熱い(あるいは冷たい)おしぼり、アイロンのあたったナプキン、それに2組以上のナイフとフォークが並ぶとそれだけでかなり豊かな気分になれるのも事実。
4月14日のこのブログで、
「曾井川の初恋橋ほどの小さき橋・・・」の歌を紹介した。その折に「初恋橋」の画像を示せなかった。
橋そのものは古いが、欄干だけ近年新しくなったようである。
裏は初恋/待兼の小糠雨 仁平勝 東京物語
初恋は色水を飲む役どころ 仁平勝 東京物語
初恋は遠し唐黍の葉が赤し 永井龍男
コスモスや初恋の日の風と会ふ 中村真由美
青林檎初恋日記ひらきけり 仙田洋子 雲は王冠
初恋のモールス信号雲の峰 仙田洋子 雲は王冠
初恋や燈籠に寄する顔と顔 太祇
初恋を秘めて女の出代りぬ 岡本綺堂
初恋のモールス信号雲の峰 仙田洋子
鳥たちの初恋女人高野かな 能村登四郎
初恋や燈籠に寄する顔と顔 蕪村
初恋のあとの永生き春満月 池田澄子
初恋もカンブリア紀も遠くなる 林桂(1953-)
初恋は遠し唐黍の葉が赤し 永井龍男
初恋や燈籠によする顔と顔 炭 太祇 太祇句選後篇
茫々と初恋遠し春を待つ 稲畑汀子 汀子第二句集
初声は初恋よりもささやきぬ 富安風生
初恋や燈籠に寄する顔と顔
の句の作者は大祇なのか蕪村なのか?
ともかく「初恋」という言葉は江戸中期にはあったようだ。
橋の上から見る曾井川の流れ。
夜はホタルが飛んでいるように思う。
ただし鹿も群れをなしているかも。
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田んぼの向こうがかたくり群生地であるが、6月9日の時点でこの状態であるから
耕作放棄地かもしれない。
狐の剃刀がどんな状態か確かめたかったが、
草がぼうぼう、雨上がりでもあり、踏み込めなかった。
↑ここまではたどりついた。
キツネノカミソリはまだ葉が残っている。これがすべて消えてから花が咲く。
ヒガンバナ科であるが、葉と花の順序は逆である。
目立つのが、わらびシダ。
ここはかたくり群生地故、山菜採りの人も踏み込みを控えているのであろう。
というよりかなり急斜面である。
わらびについてのウィキペディアの解説:
ワラビ(蕨、学名:Pteridium aquilinum)はシダ植物の1種。コバノイシカグマ科。かつてはイノモトソウ科に分類されていた。草原、谷地、原野などの日当たりのよいところに群生している。酸性土壌を好む。山菜のひとつに数えられている。
春から初夏にまだ葉の開いてない若芽(葉)を採取しスプラウトとして食用にするほか、根茎から取れるデンプンを「ワラビ粉」として利用する。ただし、毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統的な調理方法として、熱湯(特に木灰、重曹を含む熱湯)を使ったあく抜きや塩漬けによる無毒化が行われる。
特徴
茎は地下を横に這い、よく伸びる。葉は冬には枯れ、春に新芽が出る。成長すると0.5 - 1m くらいの背丈になる。葉は羽状複葉で、小葉にはつやがなく、全体に黄緑色で、やや硬い。
森林内に出ることは少なく、火事、植林地などの攪乱(かくらん)されて生じた日当たりの良い場所に出現する。山腹の畑地周辺などにもよく出て、大きな集団を作る。
この名は同時にシダ類の代表的な名として流用され、たとえばイヌワラビ、クマワラビ、コウヤワラビなどがある。
食用
ワラビは山菜の中でも灰汁が強く、食べる為には灰汁抜き(アク抜き)が必要である。処理の前にある程度長さを揃えておき、折り口を綺麗に切り揃えておくと良い。家庭によっては切りそろえたものを紐などで1食分くらいに束ねておく。ワラビの上から重曹や木灰をふりかけ(揃えた切り口に重曹や木灰を擦り込む方法もある)、沸騰した熱湯をその上からかけ、新聞紙や大き目のポリ袋で落し蓋をして一晩置く。翌日きれいな水で洗いアクを流し、調理する。おひたしや漬物、味噌汁の実などとして食べる。採集する時は手で根元付近から人差し指を鍵状にして、親指でなぞるように曲げながら引っ張る。折れた所から上は柔らかいが、ある程度長く伸びたものは折った部分から3 - 5センチ程度は皮が硬いので後で切り捨てる。きれいに折れない硬いものは食用に向かない。
ワラビのおひたしについては家庭によって様々な変わり醤油をつけて食べる習慣があり、三杯酢、ワサビ醤油、からし醤油、酢醤油、ポン酢の他に、酢味噌やマヨネーズ味噌、醤油マヨネーズなど様々なつけダレがある。また、サラダに混ぜてドレッシングで食べるのも美味しい。
灰汁が防腐剤の代わりとなるため、水をこまめに交換すれば1週間は大丈夫という説もあるが、3日を過ぎると腐りやすくなるので注意。確実に日持ちさせたい場合はチャック付き保存用バッグに練りワサビを溶かした水(充分に濁るくらい。中のバッグにチューブのワサビを絞って3 - 5センチ程度必要)と共に処理したワラビを入れて空気を抜き、冷蔵庫に保管するとワサビの殺菌作用で1週間ほどは持つ。食べやすい大きさに小口切りしておくと、袋から取り出して洗ってそのまま食べられる。
地方によっては、濃い塩湯(熱湯に多めの塩を溶かしたもの)をワラビを敷き詰めたタライに流しこんで、灰汁を抜くという方法もある。また、温泉地では単純アルカリ泉(飲泉が可能なもの)で灰汁を抜く方法もある。こうした場所ではフキなど他の山菜も、山から採って来た長いままで切らずに茹でる光景も珍しくない。
生の物を5センチ程度に切ってかき揚げにするか、1本のままで天ぷらにしても良い。生のまま揚げたものは灰汁抜きしたものより苦味が強いが、ほろ苦い独特の風味があり美味である。後述の中毒の事もあり食べすぎには十分注意。茹でて灰汁抜きしたものは苦味も少なく柔らかいので、1 - 数本を軽く結んで束ねたものに衣をつけて揚げても良い。
塩漬けにする場合は、多めの塩を振りかけながら束ねた生のワラビを漬物樽に敷き詰めてビニールを被せ、蓋と重石をして空気が入らないように密封する。食べる時は取り出したワラビをよく洗い、一晩塩抜きしてから調理する。塩漬けした物は煮付けや卵とじなどの調理にする。そのまま生では食べない。
中毒
牛や馬、羊などの家畜はワラビを摂取すると中毒症状を示し、また人間でもアク抜きをせずに食べると中毒を起こす(ワラビ中毒)。
ワラビには発癌性のあるプタキロサイド(ptaquiloside)[1]が約0.05-0.06%含まれる[2]。また、調理したものであっても大量に食べると全身が大量出血症状になり、骨髄がしだいに破壊され死に至る。しかし、ワラビ中毒がきのこ中毒のように問題にならないことから判るように、副食として食べている程度ならば害はない。またアク抜き処理をすればプタキロサイドはほとんど分解され、ジェノンという物質になる。
1940年代に牛の慢性血尿症がワラビの多い牧場で発生することが報告され、1960年代に牛にワラビを与えると急性ワラビ中毒症として白血球や血小板の減少や出血などの骨髄障害、再生不能性貧血、あるいは血尿症が発生[3]し、その牛の膀胱に腫瘍が発見された。これが現在のワラビによる発癌研究の契機となった。
8日はポピースプリングス、9日は作東バレンタインに宿泊。
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部屋のベランダからの風景。2,3,4階どの階、どの部屋からでも風景はあまり変わらない
植林の桧が大きくなって、樹林の下の風景が見えなくなった。
木のてっぺん越しに見下ろすと私が生まれた家(もちろんいまや茅葺ではないが)が見えた。
今の家も昔の家と同じ方角を向いて建っている。
遠景は樹の上に見える。
川を挟んだ東側の集落は今でも見える。
↑見えている集落は「鯰」という。もちろん明治29年までは1集落がひとつの村であった。
見えている川は吉野川。「すさい」(漢字を探すのが面倒)という備前の国の北端、美作の国との南端で名を吉野川から吉井川に変えて、瀬戸内海へ流れ込む。
この地点でしばしば氾濫の歴史がある。
4階、5階はメゾネット形式になっている。
4月は他に部屋がなく、メゾネットに宿泊。
下に応接セット付きのリビングと洗面所がある。
階段を上がるとベッドルームである。
土日に結婚式がある場合の金曜日とか土曜日以外は空き部屋状態である。
ホテルの玄関横でグミが実っている。ワイフの所望で10粒ほど採集。
私はエグミが嫌いで食べないが、
是非にと勧められ、口にした。
うまかった。
9日の夕刻はよく晴れていて、午後7時過ぎでも
ホテルの部屋のベランダから後山の姿を見ることができた。
こんな日の翌朝は霧がすごい。
午前6時~7時頃だと川も鯰の集落も何も見えない。
こんな日に、九州へ帰郷するという女性をホテルから津山駅まで運んだことがある。
美作インターから津山インターまで生きた心地がしなかった。
のろそろ運転ではあるが、10メートル前を走っている車のテールランプが見えない。
10日の朝もそんな状態であった。
8時を過ぎると霧はなくなる。
ホテルの近くの遊歩道であるが草がはびこって踏み込めない。↑
10日の朝、朝食後、ホテルの周りを散歩しながら撮影していると、
給仕役の男性が出てきて、ツーショットのサービス。
この季節はカメラを野や山に向けるとかならず栗の花が視野に入ってくる。
夏霧の漂着物なり眠る子は 高野ムツオ 陽炎の家
夏霧の陰陽石のかくれんぼ 原裕 『青垣』
オパールの青き変身夏霧に 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
夏霧や蝶は追はるる遊びして 殿村菟絲子 『菟絲』
夏霧やしなやかに行く一馬身 楠本憲吉
夏霧や馬のしづかな息青し 吉原文音
夏霧にたつぷり濡れる魚のごと 吉原文音
夏霧や巴里は毎晩舞踏会 皆吉司
夏霧の飛ぶや鶴富姫の家 早瀬紀子
夏霧に暗き両手となりゐたる 櫛原希伊子
夏霧にホツプ畑の蔓見ゆれ 八木林之介 青霞集
夏霧のじはっと鳴れる日本海 ぱらりとせ