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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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↑↓ 名前わかりませんか? 多分同じものだと思うのだが・・。

↑ちじみざさ、赤かたばみ、花ニラ、千日紅に囲まれた草。側溝に生えている。

↓この花の名前も教えて!

ウルシの実か?


以下武庫川公園の風景


公園自体は5キロ以上つづく。
そのうち私が歩いたのは4キロ位。
1000メートルごとに、ジョギングなどをする人とのためであろうか、
標識が立っている。

↑これはここをねぐらとする人のテント(と思う)。
それ以外に本日のためのテント張りが散在。


ここではマージャン大会をやっている。

↑ラグビーの練習


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↓対岸も公園になっている。ただし西宮市。甲山が見える。

裸で走る人もいる。

烏の行水

↑土手は立派な道路だが、日曜日・祝日は車は通行禁止。
土手から見ると、
川岸公園は水に浸かることもある。




猪名川

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尼崎市の西端は武庫川である。北側は伊丹市と接しているが、境界は入り組んでいる。
東側は猪名川と淀川で大坂都(would be)と接している。
そこに農業公園がある。
一年に数回訪れるが、おおむね春から夏にかけてである。
八重桜、牡丹、菖蒲が売りである。薔薇や藤も少しはあるが、
尼崎の薔薇公園は別にある。

シーズンには地元の婦人会のテントが張られ、竹の子ご飯とおでんが買える。

9月下旬という季節に来るのは初めてである。

何もない。よって家族連れも老夫婦もデート中の若者もいない。

でも私はこんな風景も好きである。

薔薇園


↑これなんかイノコヅチなんでしょうか?

↓ミソハギ?

↑↓桑の実だと思う。公園の外側である。


二人して桑の実食うべたりし罪 行方克己 昆虫記

桑の実を喰ふは鴉と山童子 鈴木保彦

桑の実の紫こぼる石舞台 柴崎左田男

黒き赤き桑の実散らし風騒ぐ 堀 古蝶

桑の実や幼くて父亡ひし 天野 逸風子

桑の実の落ち散らばれる飼屋かな 松原 正子

桑の実の青き八十八夜かな 上田 花勢

桑の実や経し世は常に炎なす 落合水尾

桑の実や窓よりじかに老婆出づ 武田伸一

桑の実を口に含めば雲の照り 坂巻純子

舐めてまだ渋い桑の実水の国 河合凱夫

桑の実や擦り傷絶えぬ膝小僧 上田五千石

桑の実や端山に白雨きらめきて 柴田白葉女 『月の笛』

桑の実や軍用倉庫まだ残る 金元喜代子

桑の実や諭してつづく父の文 高橋悦男

桑の実や旧家は町の史料館 下間ノリ

桑の実や家家に残るランドセル 石田仁子

桑の実や馬車の通ひ路行きしかば 芝不器男

桑の実や父を従へ村娘 高浜虚子

桑の実や男素直になる歯並み 椎塚つね子

桑の実を食ぶ師弟の永かりき 根岸たけを

桑の実を噛めり若さはとゞまらず 佐野まもる

桑の実や湖のにほひの真昼時 水原秋櫻子

桑の実の少年の日を口中に 黒坂紫陽子

鮮烈に桑の実あかき殉教址 佐藤国夫

桑の実やその葉がくりに瑞乙女 石塚 友二

桑の実の熟るゝ匂ひや通り雨 黒川 龍吾

桑の実や轆轤たちまち壺をなす 吉良 蘇月

桑の実や行きて返さぬ渡舟 小島昌勝

桑の実を食むや他郷の風の中 岡部名保子

桑の実の熟れて靄立つ高嶺村 飯島 愛

桑の実を夫と食みつつ畦越 大高千代

桑の実の一枝を供へ繭供養 熊田鹿石

葬り路の桑の実黒く踏まれけり 西島麦南

桑の実ややうやくゆるき峠道 五十崎古郷

黒く又赤し桑の実なつかしき 高野素十

桑の実のしみ新しき桑籠かな 富安風生

桑の実や湖のにほひの真昼時 水原秋桜子

桑の実を口のうつろに落す音 高浜虚子

木曽川の瀬のきこえ来し桑の実よ 水原秋桜子

桑の実の手を零れけり草隠 尾崎紅葉

島の長桑の実の酒醸しけり 菅原師竹

桑の実やそゞろありきの掌 巌谷小波

桑の実の甘き旧道坂急に 杉本寛

松下童子に問へば桑の実を食うて夫る 尾崎紅葉

桑の実のうれける枝をやまかゞし 泉鏡花

桑の芽だ山帰来の実が枯れて 北原白秋

桑の実の紅しづかなる高嶺かな 飯田龍太 涼夜

桑の実や馬車の通ひ路行きしかば 芝不器男

桑の実や児にまいらす李氏が環 高井几董

桑の実や花なき蝶の世すて酒 松尾芭蕉


虚子の句と五千石の句が何度も登場する。
私は桑の実を口にしたことがない。麦はしごいて噛んだことがある。あとはスイバ。小さい頃スカンポは近所では見掛けなかった。


オクラ畑

公園の外の田圃の中に神社らしきものを発見。
9月末だから見つけたのかも。

延享の年号を持った石碑が一つあったが、他はみな平成物


農業公園へ通じる並木道の花水木は、満開時は圧巻であるが紅葉も悪くない。
しかし紅葉はこれからである。


亥の子槌

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イノコヅチかどうか。

抜いてみたが、抜けない。イノコヅチの要件を一つ満たしている。
途中で折れたので、それを撮影。

これも気になっている草。

緑化植物園へ行って、イノコヅチの群があるので、これはイノコヅチですよネエと聞いてみた。
葉を一枚取って透かして見ながら、、ヒナタイノコヅチという確認を得た。
しかし家に戻って、上2枚の画像だけ見ると、これがイノコヅチかどうかそうも自信が持てない。
第1に、猫缶さんがいうように、今の季節、イノコヅチは地味な花を咲かせている。



ブータンルリマツリ



ガイドツアー

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昨日午後からNHKは御嶽山の噴火報道のため、多くの時間を割いており、今夕も七時のニュースの後の「ダーウィン・・」
を割愛していた。


句会と吟行会が続く日に美作へ2泊旅行
次の週末の句会開催日には東京へ出かけたため
医院詣でとあいまって、
今日、9月の唯一の句会参加。

作りだめもあまりなく、


工夫らの路上休息百日紅
天高し地下4階を掘削中
金木犀白人少女に追い抜かれ
何の根や秋のマグマを怒らせて
ブラシの木咲いて湾内晴れ上がる

の5句を出句。
猪子槌洪水噴火の狭間にて


という句も用意していたが、席題が「何」であったので、利用しきれなかった。


当日選んだ句は

大学の門に日の丸敬老日
捨てられぬものに囲まれ文化の日
曼珠沙華牧師の声のよく響く
大花野牛呼ぶ声の筒抜けに
秋暑しあまたの家電説明書



2句目「囲まれ」といった客観よりは、主観的な表現にしたいと評。
4句目は、出席者より牛はどう言って呼ぶのかと問われ答えに窮した。
5句目、作者の意図は、テレビ・冷蔵庫・皿洗い機など何冊もの読破していない
マニュアルが積みあがっているというものであったが
それでは「秋暑し」が生きないので、単品にすべきと評。

エアコンの分厚いマニュアル秋暑し

ならリモートコントローラーで何かの調節をしょうとしたが
分厚いマニュアルを開く気にもなれなかったという気分が具象的に示され、
そういえば、カメラやスマホもほとんど説明書を読まずに使っているという連想へもつながるのではないかと思う。


昨日は、月の第4土曜日で、近くの緑化植物園の定例の園内ガイドツアーのある日。
他の用件がなかったので久しぶりに参加。3回目の参加であったが、20名を越える参加者があった。

毎回テーマが決まっていて、今回は「秋の七草」

「春の七草」はみな食べられるが、秋のものはどれも食用にならないという解説が「初耳」だった。

 秋ニレの葉が、仏像などの糊に利用されるというのも新知識。

フジバカマ

アコウの実 もう少しすれば食べられるとか。ただし中にハチがいるので注意とか。

オナモミ

↓昨日のブログに加えたかったが、この画像探し出せなかった。
イノコヅチの群生


カリン  小さい

↑広場ではどこかの保育園だろうか、「運動会」をやっていた。目下パン食い競争。

↓金木犀が満開

キクイモ。いやに背が高くなっていた。



ツルボ

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秋植えの種蒔きに忙しい人もいるよう。

今年蒔こうと思っているのは花大根(オオハラセイトウ 諸葛菜)。

オオアラセイトウ (大紫羅欄花、Orychophragmus violaceus) は、アブラナ科オオアラセイトウ属越年草。別名にショカツサイ(諸葛菜:諸葛孔明が広めたとの伝説から)、ムラサキハナナ(紫花菜)。このため Orychophragmus属はショカツサイ属ムラサキハナナ属とも呼ばれる。

ハナダイコン(花大根)(カブ)とも呼ばれることがあるが、この名前は花の外観が類似した同科ハナダイコン属の Hesperis matronalis にも与えられているため混乱が見られる(ダイコンが野生化したハマダイコンとも別種)。


概要

原産地は中国で、東部に分布し、東北および華北地区では普通に見られる。ヨーロッパ南部に帰化しているほか、日本では江戸時代に輸入されて栽培されたものが野生化し、全土で見られる。

形態

根生葉と茎下部のは羽状深裂し、基部は心形で、縁に鈍い鋸歯がある。上部の葉は長円形あるいは倒卵形で柄を持つ。基部は耳状で茎を抱き、縁には不揃いの鋸歯がある。は茎先につく総状花序で、薄紫色の花弁には細い紋様がある。花期の後期では徐々に花弁の色が薄くなり、最終的には白色に近くなる。稀に白花もある。花弁は4枚が十字状に付き、長さは各1-2cm程度、先端に3-mmの爪状の突起を持つ。雄蕊は6本で花糸は白色、葯は黄色である。萼(がく)は細長く、径3mmほどの筒状で花と同じく紫色。果実は先端に細長い突起を持つ長角果をつける。果実は4本の筋を持ち、内部に黒褐色の種子を多数つける。熟すと自然に裂けて開き種子を弾き出す。種子から芽生えたばかりの頃本葉は腎形をし、寒さに当たり花芽が分化するとやがて切れ込みが生じる。

生態

2月頃から成長を始め、3月から5月にかけて開花する。最盛期には50cmくらいまで直立する茎を伸ばす。5月から6月頃に種子が熟し、自然に、散布される。一年草だが繁殖力は強く、花が咲いて種が散布されると、翌年からは定着しやすい。

侵入生物データベース *1によれば、日本には観賞用および油を採取するため、遅くとも19世紀末には導入され、20世紀中頃から各地に広がった。戦前から戦後にかけて紫金草(シキンソウ)と称して広める活動をした人がいるという。同属では他に帰化した種はないとされる。農地の拡大や都市化の進行によっていったん衰退したスジグロシロチョウが、20世紀後期になって都市部を中心に個体群を増大させたのは、このチョウの食草として好適なオオアラセイトウの分布拡大の影響が大きいといわれている。

利用

群生して開花する様はなかなか美しいため、庭などで栽培されることも多いが、道端や空き地でも普通によく育つ。若い葉は食べられるため、中国北部では野菜として栽培され、種子からはアブラナと同様に油を採取することもある。







ツルボという初めて聞く名前の草(花)の名を教えてもらった。
ブログ本文では、名前を問うていたが、
コメントで「解答」を伝えて貰った。

画像再掲

画像はいずれも武庫川の土手で。

以下引用。
日本(北海道南西部~南西諸島)、台湾、中国東北部~西南部(四川省あたり)などに分布する球根植物です。日本では野原や畑地や林の端っこなど日当たりが良い適度な湿地で見かけます。ツルボの仲間は世界におよそ90種があります。ツルボ自体は園芸ではほとんどみかけませんが、他の仲間はシラーの名前で広く栽培されているものがあります。

葉は細い線形で地際から出てきます。春と晩夏の年2回、はっきりと時期を分けて出るおもしろい性質があります。春に出る葉は510枚で、夏になると枯れます。そののち、晩夏に出る葉は枚数が少なく13枚程度です。晩夏の出葉と同時に花茎を長く伸ばして紫がかった淡いピンク色の花を穂状にたくさん咲かせます。一輪ずつの花は67mmと小さくて一株だけでは寂しいですが、群生している場所では非常にかわいらしく見えます。まれに白い花を咲かせるものがあり、それはシロバナツルボと呼ばれ区別されます。

花後に果実(朔果)が付き、熟すと中から黒くて細長いタネが出てきます。球根は長さ23cmでタイプは鱗茎(葉っぱが肥大して重なり、球根状になったもの)、薄い皮を被っています。球根には毒性があります。

蔓穂の漢字を当てますが、はっきりした理由はわかりません。別名のサンダイガサ(参内傘)はツルボの花穂をたたんだ状態の参内傘に見立てた所に由来します。参内傘は公家などが宮中に参内する際、従者に持たせた柄の長い傘のことです。

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金木犀

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ネメシア

平戸躑躅 帰り花

いたどり 花

箕面の空

行事 目白押し

↑共同募金の絵はプロの絵だと思う

↓絵のうまい中学生の絵だと思う

いつもの公園でも催しがある。
金木犀が数本、満開。いずれも木は若い。

耳鼻科に通院中なれど、木と木の間を通ったらさすがにいい匂いがした。

 金木犀では数句作っているが、
金木犀の有り処わからぬまま投函

以外は思い出せない。

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新たに農業や事業にチャレンジする人を応援!-政府広報: PR

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チャレンジする人を後押し!青年等就農資金と女性、若者、シニア起業家支援資金とは?

スワン

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黄櫨紅葉(ただし南京櫨)

スワン


その鵠(くぐひ)スワンと呼ばれゐて静か 中原道夫

初夏のスワンもつとも寡黙なり 二反田秋弓

国境の湖の一つにスワン来る 久米幸叢

青春忌遠雷スワン家の方へ 藤原月彦

スワン 結論は先送りする 小泉飛鳥雄

ボーナスの出る日の濠のスワンかな 龍岡晋

スワン翔ち双眼鏡をましろにす 田村了咲

春惜しむ白鳥(スワン)の如き溲瓶持ち 秋元不死男(1901-77)

スワン来ぬ新樹ゆたかに影ゆれて 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄

暗がりへ野菊のままスワンのまま 永末恵子

ツンドラ・スワン冬草喰めり日本の田 沢木欣一 往還以後

夕ぐれのスワンの不安白梅も 鈴木六林男 悪霊

春惜しむ白鳥(スワン)の如き溲瓶持ち 秋元不死男



オキザリス

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オキザリスは各種各様あるが、
今一番目立つのは、ピンクの花を付け、葉が大きくて緑色が鮮やかなもの。
30年以上前にお伺いした家の亭主殿は、底の浅いトロバコを10以上も並べて
オキザリスだけを育てておられた。
なるほどと思って、トロ箱を種蒔き用に利用することだけは真似たが
オキザリスそのものの種(球根)を購入した記憶はない。

今ではオキザリスをわざわざプランターで育てておられる家は見掛けない。
塀際に野草化している。


↑武庫川の土手際


私って例えば日陰のオキザリス


オキザリスは春の季語として扱われている。しかし上掲のオキザリスは春夏にも咲いているが
今の季節が一番綺麗ように思う。

結構日陰でも咲いている。

今日立派なイノコヅチを見掛けた。小さなマンションの入り口の花段で。

ならば我が家の家の前の溝から芽を出しているものもイノコヅチかも。

相変わらず花は咲いていないが。

棉の実



かたばみ

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カタバミは、「酢漿の花」として、すべての歳時記に登場する。夏の季語である。
しかしオキザリスは、汀子歳時記にも現代俳句歳時記にも、その他のものにも季語として登場しない。
現代俳句歳時記は、かたばみの項で、「むらさきかたばみは園芸種」などと説明している。


↑は、そのむらさきかたばみである。横のものは、白花カタバミと呼ぶのだろうか?
しかしともかく今やムラサキカタバミは園芸種とは言えない。
園芸店でも売っていないと思う。
↓になると名はオキザリスに変る。

これとて平成20年代では園芸種といえないかも。
にもかかわらずオキサリスは未だ俳句歳時記には未登載である。

ではあるが、花かたばみの意味で「オキザリス」を使った句は珍しくはない。

幸福といふ不幸ありオキザリス 石 寒太

露西亜語の文書く卓のオキザリス 大野雑草子

俊寛に消されてゆく船オキザリス 中島衣子

母のゐぬ微熱の午後やオキザリス 岡本 伸

野に埋る地雷のいくつオキザリス 島 青櫻

そらんじてすぐに忘れるるオキザリス 角谷昌子

片思ひならば簡単オキザリス 津高里永子

オキザリス雨の茶房に人在らず 中谷朔風

須磨寺へ松ある道のオキザリス 大竹孤悠

ヒャクニチソウ(百日草)は俳句歳時記に登場するが、ジニアが未登載であるのと同じである。
街中の花段では今やジニアが圧倒的優勢である。

我が家の最後のゴーヤ

おかげで本年は、10回位(8月、9月そして10月にも)同じゴーヤ料理が登場した。
年に1回も登場しなかったチャンプーである。

久しぶりに回転すし屋へ。
パネルタッチの注文は初めてではないが、機能は進化している。

できるだけ大きく写したが5センチあるかないか。
海へ返さねばならない禁漁対象かも↓

追加注文の度に、合計支払い金額まで表示される。

蒟蒻

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桃割れ前の実と割れて棉が出て来た棉の実↓

今年は、棉の栽培には力が入らなかった。
他の花と共生しながら、その結果かどうか、葉巻き虫が付かなかったが、僅かに数個の棉のみ収穫予定。1花分あれば、20個以上の種を採種できる。
発芽率は高い。2年たったものでも発芽率はあまり落ちない。

(上の画像には棉が割れる前の実も写っている。桃のかたちをしている。だから、割れて白い棉が覗く事を、「桃割れ」という。
「桃割れて」などという句を句会で発表したことがあるが、もちろんスコンクであった。
桃割れという言葉をご存じの方がいなかった。

蒟蒻も地植えしたので、半ばほったらかし。
10月になると葉が黄変、さらに全体がぐったりしてくる。
どのあたりが、掘りあげ時期か知らない。
関西平野部ならそのままでも越年できそうだが、
凍らすとダメになるとか。


摘めり四辺のの静かなる 森田峠 逆瀬川

摘は月夜濕りを諾へる 中原道夫

神饌の今年のを摘みて干す 野津八洲範

摘むと人びと漂ひはじめけり 熊谷愛子

泉州や海の青さとの花 青木月斗

無戸室の跡を標しての花 吉田亜司

貝に似し小さき蝶や吹ける 小松 虹路

草のとびし小さき虫とびし 河野 伸子

腰布もサリーも汚れ車 佐々木とみ子

の花まばたきばかりして帰る 岸田稚魚 『筍流し』

峡の雲吹く雨をこぼしけり 富岡計次

雲よりもはしづかに咲きにけり 福島小蕾

絆とは入日にしぼむの花 福田甲子雄

浪音も静かに暑しの花 高浜虚子

二つ三つ吹く学級花壇かな 高須禎子

の実や秩父街道土埃 新間絢子

吹いて空の微塵の見ゆるかな 後藤比奈夫

の実を摘みひてうたふこともなし 加藤楸邨

の花ふとまた遠き未知かがやく 宇咲冬男

の実や日落つる沼は横に展ぶ 斉藤英石

の実の花のごとくに霧ふくみ 中村笙川

外海二三日鳴つてふき尽しけり 西村竜児

山風にふき出でてましろけれ 太田鴻村

しろがねの一畝のの尊さよ 栗生純夫

箕と笊に今年のはこれつきり 中田みづほ

旅にして笑む風の北よりす 臼田亜浪

吹くや母が遺愛の糸車 栗田素江

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

朝霧に漂ふごとく摘みぬ 三宅孤軒

廚まで屑ちらし冬仕度 八反田かすみ

の花風音ねむくなるまひる 土屋紫信

雲よりもはしづかに咲きにけり 福島小蕾

の花音といふものなき所 細見綾子

咲くや生を寄するは易からず 加藤楸邨

水無月の筑波蒼さやの花 大竹孤悠

アメリカの宝庫加州のの秋 吉良比呂武

飛行機も農具の一つの秋 吉良比呂武

を摘む髭美しきメキシカン 吉良比呂武

一と日摘みて浮浪者旅つゞく 吉良比呂武

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

この鉢の花の了はれば蒔かん 依光陽子

流弾がぷすりとの花月夜 鈴木六林男

の花まばたきばかりして帰る 岸田稚魚

白骨もみゆ畑のみのりゐる 瀧井孝作

吹かれつゝ雪嶺暗しの花 久保田月鈴子

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

つみや煙草の花の見て休む 蕪村

わらんぢの埃かゝるやの花 岡本癖三酔

船着きの小さき廓やの花 正岡子規

丹波路やの花のみけふもみつ 闌更

の花たまたま蘭に似たるかな 素堂

車驢馬を気儘に歩かする 太田土男

二番摘みのこぼしゆく無蓋貨車 毛塚静枝

熟るる日和ながらも海の荒れ 木村蕪城

白骨もみゆ畑のみのりゐる 滝井孝作 浮寝鳥

水牛立つ朝の摘みは星摘み 金子皆子

爽やかに木橋より歩きけり 山本洋子

絹の道縷々と干し豆も干す 小檜山繁子

摘むや黄河が吐きしこの泥土 加藤秋邨 沙漠の鶴

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤秋邨 寒雷

咲いて天の焼ヶ岳爛れをり 石原八束 秋風琴

旅にして笑む風の北よりす 臼田亞浪 定本亜浪句集

小廻りに蒟蒻の蝶の蝶 石田波郷


↑蒟蒻と棉を同時に詠っている。私、「小廻り」が分からない。「広辞苑」を引いてみたが、
小廻りがきくなどの事例しかない。
分かった!!蝶が棉の花の回りを小さく旋回していることを詠ったのであろう。
しかし、私、蒟蒻に取りついている蝶を見たことがない。
第Ⅰ、蒟蒻には花が咲かない。
花は7年か8年に1回咲いて、その株は枯れると聞いている。
その花を咲かせるべくもう8年以上も1個の球根(種イモ)を毎年机の下周辺で越冬させている。























勝英

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「美作」で検索したら、やたら美作という俳号を持つ人の句が登場。
その人の句も1句だけ残しておいた。

美作の空を横切る火事の雲 赤尾兜子

美作や田の面をのぼる冬の霧 大谷あさ子

実柘榴や因幡美作国境 和田しずえ

美作の茶屋の麦飯三鬼の忌 大岩節子


滴りのつぶやき「山は山たりし」 但馬美作

美作は法然の国かすみ立つ 今川凍光

花木槿美作に来て汗白し 森澄雄


俳人にとって美作といえば、西東三鬼に尽きるよう。


美作路彼岸花殖え空き家増え




町興し頑張って。

一番若く見えた人をトリミング


「かつた おふくろの知恵袋」(かつた生活交流グループ編)も同封されている。
その5ページ(セリのはりはり)、19ページ(にがうりの佃煮)のレシピの中に(7ページ(山ウドの酢みそ和え)にも登場)、
「ゆがして」という言葉が出て来る。
これは「湯がく」の岡山方言ではないかという指摘がワイフからあった。
「湯がく」は確かに「広辞苑」にも登場するが
これまた大阪方言ではないかという指摘もネット上にある。
「湯がく」は連用形で「湯がいて」という使い方もあるが、
「湯がして」は連用形でのみ使われているよう。(すなわち「湯がす」という終止形ではあまり使わないような気がする)
湯がくと茹でるの違いは、さっと茹でること、あるいは箸などでかき回すニュアンスが湯がくにはあるようにも思う。

蒟蒻

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昨日紹介したレシピ集の中に、「鯖寿司」もある。
10人前を想定して、1.8リットルの酢につけろとある。
10人前はご自分の家でのレシピだとわかる。自家消費用だけでなく、
「道の駅」へ出品なさるのであろうか、あるいは近くのご親族へ配分なさるのであろうが、せめて4人前にして紹介して欲しかった。

なにもケチ付けてるんではなく、その文の中に、サバを酢につけてよく「はぜらす」と書いてあったのがよく分からなかったので。

で、また「広辞苑」
「はぜらす」はなかったが、「爆ぜる 罅ぜる」(自動詞下一段活用)
の①は、果実などが熟し、あるいは熱せられて裂ける。裂けて開く。
はじける。とあり、これは誰でも知っている用法。
②これは日葡辞書に登場のものらしい。ということは16世紀後半。
「魚や肉などが酢や熱湯のために白くなる」ことを意味する(意味したらしい)。
この「はぜる」を他動詞として使うと、「はぜらす」となる。

ならばこの言葉、16世紀の京都あたりでは普通に使われていた言葉かも。

桃割れ前の実と割れて棉が出て来た棉の実↓

今年は、棉の栽培には力が入らなかった。
他の花と共生しながら、その結果かどうか、葉巻き虫が付かなかったが、僅かに数個の棉のみ収穫予定。1花分あれば、20個以上の種を採種できる。
発芽率は高い。2年たったものでも発芽率はあまり落ちない。

(上の画像には棉が割れる前の実も写っている。桃のかたちをしている。だから、割れて白い棉が覗く事を、「桃割れ」という。
「桃割れて」などという句を句会で発表したことがあるが、もちろんスコンクであった。
桃割れという言葉をご存じの方がいなかった。

↓10月2日

10月5日

蒟蒻も地植えしたので、半ばほったらかし。
10月になると葉が黄変、さらに全体がぐったりしてくる。
どのあたりが、掘りあげ時期か知らない。
関西平野部ならそのままでも越年できそうだが、
凍らすとダメになるとか。


摘めり四辺のの静かなる 森田峠 逆瀬川

摘は月夜濕りを諾へる 中原道夫

神饌の今年のを摘みて干す 野津八洲範

摘むと人びと漂ひはじめけり 熊谷愛子

泉州や海の青さとの花 青木月斗

無戸室の跡を標しての花 吉田亜司

貝に似し小さき蝶や吹ける 小松 虹路

草のとびし小さき虫とびし 河野 伸子

腰布もサリーも汚れ車 佐々木とみ子

の花まばたきばかりして帰る 岸田稚魚 『筍流し』

峡の雲吹く雨をこぼしけり 富岡計次

雲よりもはしづかに咲きにけり 福島小蕾

絆とは入日にしぼむの花 福田甲子雄

浪音も静かに暑しの花 高浜虚子

二つ三つ吹く学級花壇かな 高須禎子

の実や秩父街道土埃 新間絢子

吹いて空の微塵の見ゆるかな 後藤比奈夫

の実を摘みひてうたふこともなし 加藤楸邨

の花ふとまた遠き未知かがやく 宇咲冬男

の実や日落つる沼は横に展ぶ 斉藤英石

の実の花のごとくに霧ふくみ 中村笙川

外海二三日鳴つてふき尽しけり 西村竜児

山風にふき出でてましろけれ 太田鴻村

しろがねの一畝のの尊さよ 栗生純夫

箕と笊に今年のはこれつきり 中田みづほ

旅にして笑む風の北よりす 臼田亜浪

吹くや母が遺愛の糸車 栗田素江

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

朝霧に漂ふごとく摘みぬ 三宅孤軒

廚まで屑ちらし冬仕度 八反田かすみ

の花風音ねむくなるまひる 土屋紫信

雲よりもはしづかに咲きにけり 福島小蕾

の花音といふものなき所 細見綾子

咲くや生を寄するは易からず 加藤楸邨

水無月の筑波蒼さやの花 大竹孤悠

アメリカの宝庫加州のの秋 吉良比呂武

飛行機も農具の一つの秋 吉良比呂武

を摘む髭美しきメキシカン 吉良比呂武

一と日摘みて浮浪者旅つゞく 吉良比呂武

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

この鉢の花の了はれば蒔かん 依光陽子

流弾がぷすりとの花月夜 鈴木六林男

の花まばたきばかりして帰る 岸田稚魚

白骨もみゆ畑のみのりゐる 瀧井孝作

吹かれつゝ雪嶺暗しの花 久保田月鈴子

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤楸邨

つみや煙草の花の見て休む 蕪村

わらんぢの埃かゝるやの花 岡本癖三酔

船着きの小さき廓やの花 正岡子規

丹波路やの花のみけふもみつ 闌更

の花たまたま蘭に似たるかな 素堂

車驢馬を気儘に歩かする 太田土男

二番摘みのこぼしゆく無蓋貨車 毛塚静枝

熟るる日和ながらも海の荒れ 木村蕪城

白骨もみゆ畑のみのりゐる 滝井孝作 浮寝鳥

水牛立つ朝の摘みは星摘み 金子皆子

爽やかに木橋より歩きけり 山本洋子

絹の道縷々と干し豆も干す 小檜山繁子

摘むや黄河が吐きしこの泥土 加藤秋邨 沙漠の鶴

の実を摘みゐてうたふこともなし 加藤秋邨 寒雷

咲いて天の焼ヶ岳爛れをり 石原八束 秋風琴

旅にして笑む風の北よりす 臼田亞浪 定本亜浪句集

小廻りに蒟蒻の蝶の蝶 石田波郷


↑蒟蒻と棉を同時に詠っている。私、「小廻り」が分からない。「広辞苑」を引いてみたが、
小廻りがきくなどの事例しかない。
分かった!!蝶が棉の花の回りを小さく旋回していることを詠ったのであろう。
しかし、私、蒟蒻に取りついている蝶を見たことがない。
第Ⅰ、蒟蒻には花が咲かない。
花は7年か8年に1回咲いて、その株は枯れると聞いている。
その花を咲かせるべくもう8年以上も1個の球根(種イモ)を毎年机の下周辺で越冬させている。

今夕は、駅前彷徨

開業したばかりの店の、夜の開店早々に一番客で入り、

味玉100円、チャーシュ200円追加して↑で1000円ちょうど。
リピーターにはならないはず。

庄下川

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今日の夕焼け  台風一過で空が澄んでいる。
半年ぶりに半袖シャツではちょっと寒く感じる。

↑六甲山を覆う雲。


グーグルの地図で、庄下川の支流の名前を調べようとしたが、小さな川の表記がない。それに川そのものがあちらこちらで交差したり、地図上から姿を消してしまう。

ふとウィキペデイアで検索すればいいのではないかと思いついた。

以下はウィキペディアの解説:

庄下川
(しょうげがわ)は、兵庫県尼崎市に流れる淀川水系の一級河川1972年二級河川から一級河川となった。
↓以下の画像は8月に撮影したもの。
3つの川が合流して(その3つの川の正式名が分からなかった)庄下川の本流となる付近。

↑この部分では、また別の地下水が「合流」する
鉄分を多く含んでいる。

上流の東富松川の伊丹市境を起点とし、尼崎市南塚口町八丁目で2つの支流が合流する(以前はこの合流地点より下流を庄下川と称した)。川は南下し、大西町と名神町の境で五合橋線と交差(新庄下橋)、昆陽(こや)川と尾浜町で合流。南下してJR神戸線東海道本線)と交差し、工業地帯の間を通り、西長洲町で玉江橋線(長洲橋)をくぐり同道路の東側に出る。左岸に尼崎総合文化センターを見ながら国道2号(玉江橋)をくぐり、さらに阪神尼崎駅の東側で阪神本線阪神なんば線の線路をくぐる。国道43号阪神高速道路3号神戸線と交差して、この南側で東西へ向きを変え、西へ分かれた流れ(旧左門殿川)は工場地域の運河となり河口部で尼崎閘門に達し東浜排水機場(ポンプ)により尼崎港大阪湾)へ注ぐ。東へ分かれた流れは松島排水機場・庄下川水門によって大阪市との境目を流れる、神崎川分流である左門殿川(さもんどがわ)に合流する。同排水機場は大阪高潮対策事業の一環として建設、1971年に完成した。

大正から昭和初期には尼崎閘門の完成で流れが淀み、また流域の工場排水などにより水質が悪化したが、昭和末期から平成にかけての整備工事によりが住めるほどに水質が改善。2000年には建設省の「甦る水100選」の一つに選ばれた。

(上坂部川と昆陽川は、緑化植物園の中を並行して流れている)

支流

尾浜町の尼崎インターチェンジ南側で東から昆陽川が合流する。昆陽川をさかのぼると上流部ではさらに上坂部川伊丹川昆陽川捷水路に枝分かれする。昆陽川捷水路は、猪名川の分流である藻川から水を取り入れており、途中で伊丹川と交差している。

南塚口町八丁目の合流地点から北に3つに分かれる。東側から富松(とまつ)川、北からは東富松川、西からは西富松排水路(西富松川)の3川となっている。

↓合流直前の西冨松川
武庫川の水をとりいれているために綺麗である。

西冨松川沿いには僅かながら田園が残っている。

↓これは合流前の冨松川

なお、東富松川は尼崎・伊丹市境までの区間を庄下川に含むこともある。富松川と東富松川は一級河川に含まれるが、西富松排水路は普通河川の扱いとなっている。

東富松川を上流へたどると途中で富松川と交差し、南塚口町の3川合流地点から東側に分かれていた富松川が東富松川の西側に移る。東富松川はさらに上流をたどるといくつかの川が枝分かれするがそのうちの一つが伊丹市昆陽池に達する。

西富松排水路は、尼崎市立尼崎高等学校の敷地を通り、武庫之荘五丁目で尼宝線と交差、西武庫団地の東側付近からは水路が複数に分かれる。最終的には市内最北端の宮ノ北団地の西側にある六樋に達する。
この六樋は武庫川の水を農業用水にするため設けられた取水口であり、それまであった野間井、生島井、武庫井、水堂井、守部井、大島井の6つの取水口を1924年の武庫川改修に際し統合したものである。このため、庄下川には武庫川の水も流れていることになる。

文化

市中心部では、船で庄下川を下る祭り「船だんじり」が行われている。明治時代から昭和初期に行われていたが、平成に入り復活させた。



庄下川の下流では、淀川の水も武庫川の水も含まれていることになる。

武庫川は、尼崎市内では大河である。しかし2級河川である。
庄下川は地元の人間でも名前を知らない人がいる並みの川であるが1級河川である。

1級は、国(国土交通省)が管理する。2級の管理主体は県であろう。
とりわけ県境を流れる川は、少々並以下の川でも、1級河川とせざるを得ない。

武庫川も庄下川も兵庫県の中を流れる川である。猪名川・藻川よりも武庫川の方が大きいと言えるが、猪名川・藻川は一部で大阪府との県境となっている。ために1級河川である。

武庫川はせいぜい、同じ県内の市境であるために2級河川である。

では伊丹市あたりに源流があり、市境ともなっていない庄下川が何ゆえに国土交通省管理下の1級河川なのか?

1971年に尼崎閘門の先の方で、排水施設が完成したが、これが国の事業として行われたことと関係があるのだろう。1972年に庄下川は1級河川に格上げされたようだ。


筑紫次郎やがて銀河に合流す 北川英子

合流す木曽の三川夕千鳥 神谷美和

合流の白濁はるか合歓の花 西村和子 かりそめならず

合流をはたしての緩冬芒 上田五千石


パン屑のそのまま流れトベラの実


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秋の草

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「春の野」というフレーズは俳句でもよく登場するが、
「秋の野」は見掛けない。
代わりに登場するのが「花野」「大花野」である。

この直感は正しいかどうか?例句登場数で確認。

「春の野」では62句と表示。(もちろん重複が多いが、そのまま引用)


春の野を持上げて伯耆大山を 森 澄雄

春の野に機関銃など磨いてる 岸本マチ子

春の野の水とろとろと沼に入る 今井杏太郎

春の野の水とろとろと沼に入る 今井杏太郎

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

春の野に出でて摘むてふ言葉あり 後藤比奈夫

春の野を持上げて伯耆大山を 森 澄雄

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

春の野をよぎりて運ぶ産湯桶 野中亮介

春の野の影でこぼこと二人かな 藤井寿江子

春の野に窓開け放つ司祭館 根岸善雄

春の野や手籠にしむる日の匂 岡部名保子

春の野や遊び疲れし影法師 市ヶ谷洋子

春の野を持上げて伯耆大山を 森澄雄

吾も春の野に下り立てば紫に 立子

春の野に出でて摘むてふ言葉あり 比奈夫

春の野を持上げて伯耆大山を 澄雄

春の野に蹲踞てゐるわかなつむ 鬼貫

春の野は気が広うなる初めかな 杉風

春の野の高き彼方や道消ゆる 法師

春の野や何に人行き人帰る 子規

音高き春の野水に歩をとゞめ 虚子

春の野に夕日傾き野火止の流れはあかくきらめき続く 原田清

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

春の野や遊び疲れし影法師 市ケ谷洋子

春の野に妻と居ることふしぎなり 今井杏太郎

春の野や匂ひ出でたる宵の月 庄司瓦全

春の野の水とろとろと沼に入る 今井杏太郎

春の野に出でて摘むてふ言葉あり 後藤比奈夫

春の野の高き彼方や道消ゆる 佐久間法師

春の野へ胸開きたる鳩時計 東一碧紅

春の野を持上げて伯耆大山を 森澄雄

いま春の野へ放ちたき心かな 稲畑汀子

春の野へ出る水筒を探しをり 青葉三角草

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

吾子つれて人はたのしむ春の野にわれはもひとり草つみて居ぬ 九条武子

約束も言葉もいらぬ春の野にくちなはは無韻によぢれ合ひつつ 青井史

春の野を持上(もた)げて伯耆大山を 森澄雄

春の野や水より続く里の数 家足

春の野に犬とさうして小供かな 上野雲外

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

春の野も寂しや暮の馬一つ 由水 古句を観る(柴田宵曲)

ふり上ぐる鍬の光や春の野ら 杉山杉風 (さんぷう)(1647-1730)

春の野を持上(もた)げて伯耆大山を 森澄雄(1919-)

吾(あ)も春の野に下り立てば紫に 星野立子(1903-85)

春の野や仕合せさうな人集ひ 坊城中子

名を書くや春の野茶屋の記名帳

春の野を持上げて伯耆大山を 森澄雄 鯉素

春の野の狂(ふ)れなば如何に父如何に 永田耕衣 物質

春の野に出でて摘むてふ言葉あり 後藤比奈夫 祇園守

春の野の思い溜りに嵌り行く 永田耕衣 殺祖

春の野に心ある人の素顔かな 園女 俳諧撰集玉藻集

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子

春の野や鶉の床の表がヘ 井原西鶴

世わたりに春の野に出て若菜つむわが衣手の雪も恥ずかし 鯛屋貞柳

餅酒に慍じて春の野づらかな 加舎白雄

春の野やいづれの草にかぶれけむ 野澤羽紅女

春の野に心ある人の素貌かな 斯波園女

春の野も寂しや暮の馬一つ 由水

ふり上ぐる鍬の光や春の野ら 杉山杉風

春の野を持上(もた)げて伯耆大山を 森澄雄

吾も春の野に下り立てば紫に 星野立子


「秋の野」、予想よりは多く33句

膝蓋は秋の野窪をたしかめつ 中原道夫

秋の野をはろばろと行き木隠れぬ 藤田湘子

秋の野やとりのこされて石舞台 前 踏青

秋の野の妻へ口笛遠くより 中矢荻風

秋の野の花の高さに風遊ぶ 後藤 ヨシ江

富士見えぬ秋の野面に石斧あり 阿保恭子

秋の野をはろばろと行き木隠りぬ 藤田湘子

秋の野や草の中ゆく風の音 松尾芭蕉

秋の野路歩々に土から石の音 中村草田男

秋の野は藁屋一ツにくれにけり 二葉亭四迷

秋の野の葬ひ果てし真昼かな 中川宋淵

秋の野に溝とび踰えてたのしきろ 山口誓子

秋の野をはろばろと行き木隠りぬ 藤田湘子

秋の野に鈴鳴らしゆく人見えず 川端康成

秋の野は藁屋一つにくれにけり 二葉亭四迷

秋の野よ家ひとつありて傾けり 室生犀星

秋の野の葬ひ果てし真昼かな 中川宋淵

人老いて祷りの長し秋の野に 依田明倫

秋の野にライターの火の爪立つる 皆吉司

秋の野よ家ひとつありて傾けり 室生犀星 犀星発句集

山裾の野葡萄熟す秋の霜 渡辺香墨

秋の野や花となる草ならぬ艸 千代女

秋の野に溝とび踰えてたのしきろ 山口誓子

秋の野の葬ひ果てし真昼かな 中川宋淵

秋の野の其の紫の草木染 高浜虚子

獵人の野太刀を洗ふ秋の水 寺田寅彦

秋の野よ家ひとつありて傾けり 室生犀星 犀星発句集

秋の野の其の紫の草木染

秋の野を舞台に見たる薄かな 万里 俳諧撰集玉藻集

秋の野をあそびほほけし薄かな 李由 九 月 月別句集「韻塞」

秋の野を舞台に見たる薄かな 膳所-万里女 俳諧撰集「有磯海」

秋の野よ家ひとつありて傾けり 室生犀星

秋の野や花となる草ならぬ草 千代尼

「花野」は534句

「花野」は秋の季語だと知っている人は、句会へ参加経験があることの証かも。


野の水となりて花野を奔るなり 谷野予志

花野より花野へ抜けし葬り鉦 山崎羅春

見はるかす花野の果ての赤い屋根 鈴木文野

便追や雲の奥まで梅雨花野 黒木野雨

野仏となるぞ花野に長居せば 狩行

山臥の火を切こぼす花野かな 野坡

母連れて花野の果ての枯野まで 鳴戸奈菜

なにとなく君に待たるる心地して出でし花野の夕月夜かな 与謝野晶子

なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな 与謝野晶子

見ゆる限り野を傾けて花野あり 伊藤石楠子

山伏の火をきりこぼす花野かな 野坡

花野より花野へ湖を渡りけり 太田土男

山伏の火を切りこぼす花野かな 志太野坡 (1663-1740)

花野の川越えてまた茅花の野 辻田克巳

蝶々の身の上しらぬ花野かな花野 千代尼

蕎麦白き花野をゆけば花野かな 野澤凡兆

山伏の火を切りこぼす花野かな 志太野坡

花野よりどこ吹く風といふ漢 中原道夫

花野風より水の急ぎけり 黛 執

降り出して花野あかるむ疲れかな 鍵和田[ゆう]子

躬を沈め花野は柩よりつめたし 篠崎圭介

合掌して花野の僧となりゆけり 永作火童

放牛に日のおとろへし花野かな 青柳志解樹

倒れては起きて花野の子供達 村野鶴諒子

花野ゆく小舟のごとき乳母車 八染藍子

膝抱けば夕べのごとき花野かな 山田みづえ

塩の道末は花野にまぎれけり 野崎ゆり香

花野より白根を指せる雲の日矢 細見綾子

降り出でて花野明りや立石寺 角川源義

行くほどに湖の冷えある花野かな 原田青児

天渺々笑ひたくなりし花野かな 渡辺水巴

花野に薩摩おごじよは髪吹かる 八木林之助

一天のあり風のあり花野行く 稲田 眸子

花野ゆく過去となりゆく過去のこと 久保田 洋子

花野蒜今日も来たりし鳩の群 村井 葉月

夜は花野昼は押入れが好きだった 武田伸一

身をしばるものなかりけり夕花野 黒田杏子

花野ゆく小舟のごとき乳母車 八染藍子

棺打ちし石を花野へ戻しけり 小原啄葉

花野遠くに人の待つごとし 藺草慶子

花野や犬はやはらかくうづくまり 山田みづえ

金剛の杖受けし夢花野なか 原裕 『王城句帖』

こめかみに花野を通りきし湿り 長谷川双魚 『風形』

羽抜鳥花野に熱き卵置く(奥日光周辺) 殿村菟絲子 『樹下』

花野にて見えぬ獣を連れてゐる 田川飛旅子 『使徒の眼』

花野にて獣のごとく傷つく日 田川飛旅子 『植樹祭』

風なごみ花野かがやくばかりなり 柴田白葉女 『夕浪』

老僧の花野遊びは苦行とも 齋藤玄 『無畔』

花野あまり白くて鴉降りられず 加倉井秋を 『風祝』

花野まなこひかりに動く雲 上村占魚 『方眼』

再会の友よ花野に綱引かむ 仁平勝 東京物語

蛇に眼を奪はれもして花野かな 大木あまり 火球

凶の日の大股に行く花野かな 大木あまり 山の夢

風敏し花野の中の吾亦紅 草間時彦

撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一

二人乗りリフト花野の上を行く 宮田俊子

カウベルの遠ざかり行く大花野 斉藤志津子

忘られて花野の中の三輪車 浅見さよ

ひといきに日の沈みたる花野かな 鷲谷七菜子

川一つ跳んで花野の人となる 神蔵 器

風呂場より花野のみえて糠袋 中山純子

白妙に山羊飼ふ島の花野かな 野見山ひふみ

昼は日を夜は月をあげ大花野 鷹羽狩行

花野来て神の妬みの雨にあふ 檜 紀代

鳥銜へ去りぬ花野のわが言葉 平畑静塔

岐れてもまた岐れても花野みち 富安風生

花野にて子を負ふ男謳ひ出す 原コウ子

噴煙や花野に坐して花摘まず 及川 貞

満目の花野ゆき花すこし摘む 能村登四郎

花野や犬やはらかくうづくまり 山田みづえ

花野夕日とどまるところなし 鬼島雄司

いつまでも花野に出口なくてよし 安田直子

花野亡き父と行く風と行く 関澄ちとせ

花野二十六聖人浮かぶ 廣瀬之扶子

召されなば花野このままさまよひて 原 柯城

一すじの光り花野の忘れ水 橋口ふみ

枝折戸や花野を自我として持てり 中村和弘

秋月の町を花野としたりけり 津森延世

シヨパン忌を花野に遊ぶ何も持たず 岡崎光魚

名ばかりの花野ありけり恐山 石野冬青

霧深き花野や声が命綱 黒坂紫陽子

小さき手の何か言ひたげ花野ゆく 中村ふみ

岐路あまた花野にありて愉しけれ 西野たけし

道問へばだんだん遠くなる花野 御崎敏江

両脇の子が跳ねてゐる花野道 小西久子

風の絵師花野を縫ふて帰らざる 石橋 哲

花野道やさしくなれるまでひとり 吉田三千子

銃口を花野ヘクレー射撃場 水田光雄

名も知らぬ花野に子等の遊びをり 平川まゆみ

猫も鳩も出さぬ花野のバスケット 山本紫黄

ほどでなけれど趣は花野かな 新井ひろし

花野ゆく白をもつとも美しく着て 森川 潔

放馬離々柵は花野の中を縫ひ 太田光子

地獄谷隣合せの大花野 菅野一狼

踏み入りて花野の深さ感じをり 平林孝子

花野より生れて真白きグライダー 窪田英治

一輌車に慣れて花野の二三日 前田正治

風に立ち汝も花野の花となる 大隅三虎

花野ときどき雲の影に入り 加藤瑠璃子

わがゆめのつづきの花野なりしかな 加藤三七子


「春の野」に比して「秋の野」が圧倒的に多い理由は、「春の野」については、それに代わる季語が一杯あるからであろう。

この草の名前は?
以下自問自答。添削大歓迎、というより、請う誤謬修正!

秋の野

①紫式部?小むらさき

② 以下3枚 ???(一番最初のがうまく写っている) スズメノテッポウ?ではなさそう。



③↓イノコヅチ (カゲよりヒナタの方が穂の出が遅い(悪い 目立たない))

↑回りの草はメヒジバ
④⑤ 中央ないし左側はアレチノギクで、右は???
おなじものかなあ?

⑥↑ヘラオオバコ
⑦↓チチコクサ ロゼット

⑧↑シロツメクサ

⑨ウスミドリ色のものは、かたばみ↑
⑩ 薄紫の花弁??? シャリンバイの間から。


⑪ムラサキカタバミではなくオキザリス?

↑これなどは絶対にオキザリスと呼ぶべきもの

⑫??? ↑
⑬↓これは誰かに教えてもらったが、名前忘れた!?

⑭これは猫缶さんむけ。これなら園芸店ないし花屋でドライフラワーとして売られているのを
ご覧になったことあるでしょう。↓

今日、採種用に抜きとり。

これは木。回りをよく見ろと猫缶さんに教わったので、回りを見回したら百日紅の木がありました。

照紅葉

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シナダレスズメガヤ

シナダレスズメガヤは侵略的外来種らしい。↑

↑の草は、穂が細く、実(花)が小さい。草丈もそれほど高くはない。シナダレスズメガヤは60センチ以上になって川岸法面補強に利用されたらしい。

カヤ、アワ、ヒエ等のイネ科植物は見わけが難しいらしい。

どうもこれはスズメガヤではないのかも。


ある俳句結社誌で「心に残る紅葉の1句」を特集。
ある人が「照紅葉うなづくだけの母とゐて」という句を「読み人知らず」として取りあげておられた。
「パソコンで探して」いてこの句を見つけたと記されている。
作者をみつけてやろうと、例の検索エンジンで「照紅葉」を検索したがなかった。

句を丸ごと検索対象にしたら

照紅葉うなづくだけの母とゐて木山杏理京鹿子200303
出てきた。この雑誌の編集者には、メールがつながるので、早速、お知らせ。末尾の数字は、2003年3月号の意味である。


照紅葉障子閉めても開きても 中嶋秀子

心願の色あらばこの照紅葉 渡辺昭

照紅葉生家は母の残るのみ い 若園真義

廃校の尊徳像や照紅葉 岡田幸弘

霊泉の味の濃かりし照紅葉 安藤 節

大本山永源禅寺照紅葉 久保曲浦

瑠璃沼の瑠璃深めたる照紅葉 鎌田 茂

谿流の音飛びあがる照紅葉 雨宮抱星

大王のごとき白鶏照紅葉 道下則子

照紅葉あづまをとこを迎へたる 山田弘子 懐

一条の日矢に応ふる照紅葉 山田弘子 こぶし坂

照紅葉ひたすら山を支へけり 雨宮抱星

照紅葉確かにありぬ魚の道 松井国央

照紅葉谷に谺の美辞麗句 高橋綾子

照紅葉風の祓ひし鏡池 関森勝夫

ごくらくもぢごくもひとつ照紅葉 小島千架子

水底にたむろしてなお照紅葉 小宅容義

キリシタン処刑湯地獄照紅葉 岡部六弥太

照紅葉廃坑すでに鬼哭なし 宮脇白夜

寄進札大寄進札照紅葉 高野素十

堂ふかく染めて向つ尾の照紅葉 原 柯城





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カゼクサ

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↑のような画像を示して、カゼクサという名を紹介しているHPがあった。
猫缶さん!私の画像はカゼクサと思いませんか?

ともかくスズメガヤという初めて目にし、耳にする名前をご教示していただいたので、
検索もできた次第だから、改めて猫缶さんに御礼。

早速2句

本日の句会に提出。


その歴史頂きましょう雀茅
知風草第1象限で生きる知恵



歴史とは「歴史観」としたいところではあるが7音になるので、発表時は5音に。
「知風草」はカゼクサの中国名。微風にも敏感でないと++(プラス プラス)の世界では生きてゆけない。現在の中国はマイナス・マイナスの第3象限で、すなわち独裁と弾圧で生き抜こうとし
韓国はx軸とY軸で何を示すかに依存するけれど、第2象限か第4象限で生きぬこうとしている。


しかし抜粋と翻訳を通じての情報であるが、中国の若者たちは削除を免れたネットを通じて、
日本への共感を、そして多分香港のデモへの支持を示している。情報遮断には限界がある。

知風草については風知草の間違いではないかという指摘があった。
フウチソウは俳句の中によく登場するが、チフウソウは、初めてかも。
どの俳句歳時記も取りあげていないであろう。


もう1句は

天高く生田の森の細りゆく

出句前に、生田の森を散策

残っている楠の大樹

徒歩1分で通り抜けることが出来る樹林は、普通には森と呼ばない。
「森跡」的存在になっている。

本殿でなにか行事をやっていた。結婚式かと思って近づいてみたがそうではなかった。
新郎新婦らしき人物がいなかった。

本殿の近くに

「かつらぎ」主宰ご夫婦の真新しい句碑


そばの石垣の下に↓ 傍を見まわしたが親木を見つけることが出来なかった。草ではなさそう。

「東門筋」の東門とは、生田神社の東門を意味することを私、知っていたかどうか怪しい。
↓これは正門である。南門に相当する。

つかしん

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本日は吟行会。といっても探訪先は家から徒歩20分位のところ。
「つかしん」と呼んでいる。
吟行案内にも吟行先、「つかしん界隈」と記されている。
元は郡是製糸という会社の工場。
中国が世界の(紡績)工場になって、日本の繊維産業はダメになったが
中には「世界遺産」となるものもある。

この工場跡地に西武百貨店をキー店舗とする一大モールが建設された。
しかし今度は、大型電化店や洋服の青山のような専門店化の波が押し寄せて
JRや私鉄のターミナル駅前ではないという立地とあいまって
百貨店は撤退。各種専門店の集合体のような店舗経営に変った。


温泉も掘削されたし、大きなペットショップなどは結構にぎわっている。

1匹50万円の子犬もいた。
グンゼの名を残すスポーツセンターも一時はよく利用していた。

敷地内の川の名前が伊丹川であることは、以前から知っていた。
これが庄下川へ合流する川の一つである。
よってこの細い川も一級河川のようである。


出句2句


山法師の実へふと手を出して寡婦
十月桜咲くインナー工場跡

フェイジョアの実 ↓

クルミ

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阪急電車伊丹線稲野駅前

この駅から歩いて数分の所に住所を移して、伊丹南小学校を卒業した。
駅のすぐ傍に産婦人科の医院があった。同級生の女の子が後継ぎになった。
電車の窓から見たら、名前は同じだが、看板は内科に変っていた。息子さんが3代目を継いだのであろうか。


 私のクラスで一番成績の良かった子は、神戸女学院に進学した。灘中を受験した者が2名いたが2名とも不合格であった。その内の1人は、兄が二人とも灘中・灘高であったが、誕生日パーティに呼んで招待してもらって部屋を覗いて驚いた。鉄腕アトムやさざえさんが全巻揃っていた。
 パーテイは上の空で、漫画を読みふけっていたのを覚えている。
 それまでの転校前に通っていた小学校では、誕生日パーテイなど耳にしたこともなかった。



 駅周辺の様子は、もちろん様変わりしていた。

綺麗な公園があった。

胡桃の木があった。



木曜日の句会での私の選句5句

いのこずち他人任せの旅に出る
雁帰る湖ふところのがらんどう
わたくしも路傍のひとり猫じゃらし
道の駅バケツにどかっと萩すすき
秋桜誰もがみんな旅なかば



出句されていた句に啓発されて一句。

 天高くスリムな子らの棒倒し

その句は

 運動会線細き子ら奮闘す

今時棒倒しなどメニューにはないかも。
棒倒しも騎馬戦も戦争の匂いがする。
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