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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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コスモス

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髭の渡し跡周辺は広大なコスモス園になっている。
往路は阪急電車の武庫之荘(この駅名は小林一三が命名者らしい。よって駅ができた当時、武庫之荘という地名はなかった。武庫村の元になった武庫庄という地名を「改変」したようである。六麓荘の成功からヒントを得たか?)からバスを利用。「西昆陽」で下車。一つ手前のバス停が「髭茶屋」。

コスモス園を目指す。



同じ場所を撮っているような感じになっているが、
1ブロックが500平米位に区切られ四方に遊歩道が巡っている。
縄張りが最小限なのがいい。

髭の渡し跡にたどりついた。


  1. 法会の一種。経典を講じる法会。講会(こうえ)。
  2. 転じて、民俗宗教における宗教行事を行なう結社のこと。またその行事・会合のこと。講社(こうしゃ)。
  3. さらに転じて、相互扶助的な団体や会合のこと。


石碑に現れる、山本講や吉野講は上記の2の意味である。

この地点で一度土手道へ上がり、常松春日神社へ

 オキザリス


のぼたん

流れている川は、すぐ北の取水口(六樋)から取り入れた用水路のものゆえ、きれい。

ハヤが泳いでいる

春日神社



狛犬は安政期のものだった。

記念碑が二つに中折れしている。大正天皇が東宮であった時代に、この位置で休まれたとか。この辺りで陸軍の演習があったようである。

コスモス園に舞い戻って、さらに南へ(新幹線の高架ちかくまで)

キバナコスモス

終わったのか?これからなのか?

流転はじまる車窓のコスモスとは別に 高野ムツオ 陽炎の家

潮騒なり午前一時のコスモスは 高野ムツオ 陽炎の家

コスモスに冷たき雨の日なりけり 行方克己 知音

吹かれづめなるコスモスに色見ゆる 行方克己 知音

コスモスや赤児生まれし駐在所 柳田清子

ゆれかはしゐてコスモスの影もなし 大橋宵火

コスモスの裏口出れば日本海 長谷川エミ

コスモスの戸口明りや遠野郷 平綿涼風

燈台のコスモス海になだれおつ 石原八束

コスモスや結城大事にしんし張 野村喜舟



コスモスや無人駅にもある別れ 溝口麗子

コスモスの小径いそぎぬ逢ひたくて 飯泉 たつ子

コスモスが揺れ蝶が揺れ空が揺れ 前山 百年

日の温みあるコスモスの種を採る 栗原 義人堂

ある朝は少年であり野のコスモス 大西健司

長い航海どこもかしこもコスモスだらけ 鴻巣又四郎

コスモスを仆し続ける父の耳鳴り 武政 郁

コスモス畑で野菜のようなkiss 橋田サカエ

コスモスがじやんけんしながら咲いてくる 遠藤寛子

愛に安心なしコスモスの揺れどほし 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

風船をつれコスモスの中帰る 石原八束 『空の渚』

コスモスのそよぐに何を話すべく 大木あまり 火球

コスモスの色をこぼして風過ぎぬ 大多和永子

コスモスに風ある日かな咲き殖ゆる 杉田久女

コスモスより目を離す空揺れてをり 今瀬剛一

コスモスを離れし蝶に谿深し 水原秋桜子

コスモスに遠嶺を入れて娘を写す 横山房子

コスモスや初恋の日の風と会ふ 中村真由美

コスモスの花ゆるがせて鼓笛隊 大河原一石

コスモスや風も日差もしなやかに 土生重次

コスモスの花見えて駅現はれし 右城暮石

コスモスのよく動きゐる花の数 高浜虚子

晴天やコスモスの影撒きちらし 鈴木花蓑

コスモスや一打百円鳴り止まず 小高沙羅

コスモスを見てゐて風になりにけり 福本五都美

コスモスに来なばローランサンの少女 西岡正保

コスモスの高さの風の見ゆるなり 細木芒角星

コスモスや乳首まさぐる児も仏 野口とほね

コスモスも地に縛られて白河市 鈴木俊策

コスモスや魚箱天辺よりくづれ 奥田恵以子

コスモスの揺るぎ始めはゆるやかに 永川絢子

コスモスのふんだんに風つかひをり 築城百々平

コスモスや馬車に吊りたる油差 井上鶏平

コスモスのピンクが与党他は野党 林 直入

コスモスや友に明るき母ありて 進藤明子

コスモスの気ままや予後の束ね髪 松浦 釉

コスモスや小学校の兎小屋 椎名康之

ありなしの風にコスモス応へけり 小川悠子

コスモスの花遊びをる虚空かな 高濱虚子

コスモスを離れし蝶に谿深し 水原秋櫻子

焼跡のコスモスに子等育つなり 三嶋 隆英

コスモスの凡そ百輪色同じ 水原秋櫻子

↑これはつまらない句だ

コスモスの籬に病めば子等のぞく 中尾 白雨

コスモスに溺れゆくなり風の中 手島 靖一

コスモスや泣きても泛ぶ子のゑくぼ 堤 京子

コスモスの花の上行く肩車 大高時子

コスモスや髪漆黒に狂女達 池田定良

コスモスに寿貞の声のきこえけり 平井照敏

コスモスの一輪昼の月にふれ 生駒俊太郎

コスモスのむこう向けるは泣けるなり 秋沢猛

コスモスの押し寄せてゐる厨口 清崎敏郎

コスモスが空地に咲きて愛されず 土屋鶴子

コスモスの揺れやむひまもなかりけり 久永雁水荘

コスモスの揺るる影さへしあはせに 内田啓

風船をつれコスモスの中帰る 石原八束

コスモスや遠嶺は暮るゝむらさきに 五十崎古郷

コスモスの向ふむきよりしぐれきぬ 加藤楸邨

コスモスに雨ありけらし朝日影 水原秋桜子



コスモスの裏側こそは寂しけれ 新森英二

コスモスを剪り青空を連れて来し 蔦三郎

コスモスの色の分れ目通れさう 稲畑汀子

コスモスや我より問ひてきく話 星野立子

コスモスの花揺れて来て唇に 星野立子

つき放す貨車コスモスのあたりまで 深川正一郎



コスモスに山脈影の世のごとし 齋藤愼爾

月明りにもコスモスの揺れやまぬ 西村和子 夏帽子

コスモスは臥し鶏頭は憤り 西村和子 夏帽子

コスモスは乾けり菊は乾かざる 山西雅子

コスモスににらみをきかす赤ん坊 夏井いつき

黄昏てコスモスは彩失へり 柴田奈美

瀧みちのくらさコスモス剪つてきて 田中裕明 櫻姫譚

コスモスの花粉を吹けり黒表紙 田中裕明 山信


コスモスのむこう向けるは泣けるなり 秋澤猛

コスモスに溺れ晩年はじまるか 西村逸朗

コスモスの押しよせてゐる厨口 清崎敏郎

コスモスを離れし蝶に谿深し 水原秋櫻子

コスモスなどやさしく咲けど死ねないよ 鈴木しづ子

コスモスのように眠りて寝台車 対馬康子 吾亦紅

コスモスを挿して産婦となりし朝 対馬康子 吾亦紅

コスモスに出会う化石の部屋を出て 対馬康子 愛国

コスモスやいまも誰かが地雷踏む 守屋春陽

月の兎皆コスモスに飛ばせたし 長谷川かな女

コスモスの百万本に日照り雨 山田圓子



コスモスの海へ漕ぎ出す乙女たち 桑原道子


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