庄下川上流1月半ばの風景
ツユクサはまだ枯れていない。
- 引く草がみんな露草なららくちん 高澤良一 暮津
- 野菊殘り露草枯れぬ石の橋 枯草 正岡子規
- 露草の中にたまたま野菊哉 露草 正岡子規
- 露草や露の細道人もなし 露草 正岡子規
- 牛部屋に露草咲きぬ牛の留守 露草 正岡子規
- 露草や野川の鮒のさゝ濁り 露草 正岡子規
- 露草や濃淡絶し今朝の空 中村草田男
- 風露草雨すれすれに落ち来たる 高澤良一 暮津
- 露草を引く掌に残る露臭さ 高澤良一 暮津
- 露草のたやすく引けてなんまいだ 高澤良一 暮津
- 露草がひょろりと長けて命日来 高澤良一 暮津
- 露草のもって生まれし審美眼 高澤良一 石鏡
- 露草は藍の匂ひの露こぼす 永方裕子
- 露草の忘れをりたる色に咲く 山尾玉藻
- 露草へ屈めたる身のしめりかな 山尾玉藻
- 露草に朝露にじむ祈りかな 加藤知世子
- 露草のむらがり咲けば人恋し 池上不二子
- 露草の露や半身滴れり 中村 苑子
- 両墓詣り露草の碧路つづり 土田祈久男 『素心』
- 人影にさへ露草は露こぼし 古賀まり子
- 露草の露千万の瞳かな 富安風生
- 露草も露のちからの花ひらく 飯田龍太
- 露草のまはりの暮色后陵 長谷川双魚
- 露草の瑠璃をとばしぬ鎌試し 吉岡禅寺洞
- 露草や飯噴くまでの門歩き 杉田久女
- 立膝の海女の囲める磯焚火 佐藤露草
- 露草の種はいびつや神に謝す 向笠和子
- 外泊のことに美しきや初景色 倉石露草
- 露草の日差せば濡れてゐたりけり 鈴木鷹夫 千年
- 露草や幕末いろの竜馬の碑 宮脇 弘
- 露草の花うたかたの恋の彩 岐志津子
- 露草のホントは白といふ秘密 谷 さやン
- 露草や降服せし日の空の色 佐々木 茂
- 露草のきれいな空気歩きだす 伊関葉子
- 露草や巡る月日を疑はず 上条法子
- 露草の青の極みは空よりも 松原星城
- 露草の花までの折れ曲りかな 中里二庵
- 露草も露のちからの花ひらく 飯田龍太
- 軍配は大きてのひら宮相撲 水野露草
- いやが上に野菊露草かさなりぬ 野菊 正岡子規
- 蟲鳴くや花露草の晝の露 虫の声 正岡子規
- 晩年といひて久しや風露草 兼谷木実子
- 風露草日陰は風のゆるやかに 渡邊千枝子
- 露草を震はせ手折る山の朝 高澤良一 素抱
- 跼み見る露草の露鳴りさうな 高澤良一 ももすずめ
- 露草に古き紺なし鶏二の忌 大岳水一路
- 板仏囲む雨乞踊かな 水野露草
- 橡の実を晒せる象の小川かな 水野露草
- 花雪洞連らね巡らす岸和田城 森本露草
- 露草や温見峠の空濁る 斎藤英樹
- 一叢の露草映すや小矢部川 前田普羅
- 露草のひとむら信濃国分寺 斎藤小夜
- 露草の露ひびきあふ岬の家 柴田白葉女
- 露草の千の瞳をあらふ霧 岡本まち子
- 露草や飯噴くまでの門歩き 杉田久女
- 露草や高原の汽車唯二輌 瀧春一
- 露草も露のちからの花ひらく 飯田龍太
- 露草の刈り取られあり戻り道 高橋よし
- すこしづつ死ぬ露草の漂ふなか 田中正一
- 露草の負けずぎらひの海の色 貞好弘子
- 鋏濡らしぬ露草を剪りしのみ 檜山たつ子
- すぐ眠る露草のよき男かな 渡部恵美子
- はびこりて露草の名のそぐはざる 杉村凡栽
- 露草や小鳥葬りし石ひとつ 井口光雄
- 露草に五情五欲のただよへる 秦夕美
- 露草の咲き寄せてくる机かな 黒田杏子
- 露草に露おもたけれ母娘の朝 折笠美秋
- 露草も露のちからの花ひらく 飯田龍太
- 露草に鱗一枚乗つてをり 今井聖
- 露草に袴を染めよ山の児 菊也
- 露草の露ひかりいづまことかな 石田波郷
- 露草のさかりを消えて夜の雲 闌更
- 軍配は大きてのひら宮相撲 水野露草
- 老僧の箒に悟れ朝露草 乙由「類題発句集」
- 萩咲いて露草咲いて雨となり 百瀬美津
- 露草の露の曼荼羅地に吸はれ 古市絵未
- 鎌の刃は露草の花つけてをり 長谷川櫂 天球
- 人だれも霧に消えゆく風露草 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
- 露草の露をいただく土佐硯 黒田杏子 花下草上
- けさひらきたる仙翁と露草と 黒田杏子 花下草上
- わが知命露草露にひかり咲き 新明紫明
- 露草の露にひとづまゆび濡らす 前山松花
- 露草も露のちからの花ひらく 飯田龍太
ミゾソバは一気に姿を消した。
花だけでなく葉も枯れ、本拠地とおぼしき場所でわずかに姿をとどめているがあと数日でそれも
姿を消すであろう。
(ヒメ)リュウキンカは花数を増やしてはいない。
↑は例外的
小さな花を一輪咲かせたばかかりの株が点々とあるのみ
枯れすすきの間から沢山の株が芽吹いている。
ぎしぎしが目立つ ↑コサギ
オオキバナカタバミ
オオキバナカタバミ(大黄花片喰・大黄花酢漿草、学名:Oxalis pes-caprae)は、カタバミ科カタバミ属の多年草[6]。南アフリカ原産で、現在では世界各地の温帯に帰化植物として定着している。葉に紫褐色の斑点が多数見られることで他のカタバミと識別が可能[5]。春先に鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。別名キイロハナカタバミ[3]
↑ゆりかもめ ↓カルガモ
サクラ
セイヨウカラシナの大株
カラシナ(芥子菜、辛子菜、Brassica juncea、英: Mustards)はアブラナ科アブラナ属の越年草。「芥」でカラシナを意味し、「芥子」はカラシナの種子の意味。
別名ともされるセイヨウカラシナは、カラシナの原種である野生種が、明治期以降に帰化植物となったもの。