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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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歳時記

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こんな本が手元にある。2007年第3刷と奥付にある。
私は買った記憶がない。
「ダイソーミニ辞典シリーズ」の第29巻である。
タイトルの「年中行事と歳時記」というのが気になった。

今や歳時記といえば俳句用語である。

神社へ行けば、かならず年中行事を記した掲示板が掛かっている。
あれこそが歳時記の原典であると思う。
年間行事を誌して、それにともなう準備を適当な時期に開始する道標とするのである。

伊勢神宮や皇居などは相当分厚い歳時記を所有しているはずである。皇居では天皇の出番を減らし、行事を簡素化するのに苦労しているらしい。

日本では倭と呼ばれた時代には、ヒミコさんが生れる以前から、いかなる方法によってか中国に新しい皇帝が着座したという知らせがあれば、生口を何人か連れて挨拶に伺っていた。
「歳時」に伺候していたのである。

だから「年中行事と歳時記」というタイトルは同じ内容を2度誌していることになる。

俳句を作る手引としての歳時記は、それゆえに「俳諧歳時記」と名乗る必要があったのである。

そのうちに俳句制作用の歳時記が有名となり、単に「歳時記」といえば俳句作家用のものを指すようになった。

で、この本のように、俳句歳時記から特に年中行事だけを取り出して、「年中行事と歳時記」といったタイトルも許容されるのであろう。

ミニ辞典である。しかもダイソーが発行するものである。
定価は100円のはずである。
11月の項を見ると、最初の1ページで20ほどの行事一覧を載せ、以下8ページを割いて
各々の行事を3~6行で説明している。

11月は旧暦では冬である。だから1月の項の末尾に、冬の季題が一覧で示されている。

↑画像の形式で4ページ使って冬の季語を平仮名表記を加えて紹介している。

最初に「編者」の「はじめに」が置かれているが、誰が編者であるかは紹介されていない。




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