ヨーロッパではありふれた草のようであるが、気付かなかった。
路傍で見たことがあるようにも思うが、名を知りたいとは思わなかった。
なにしろ周囲には名を知らない草がいっぱいだったし、当時の関心は
園芸草花であったから。
園内では半ば野草化してあちらこちらで花開いている。オルレア
花色:
学名:Orlaya grandiflora
別名:オルラヤ ‘ホワイトレース’
科名:セリ科
分類:常緑多年草(秋まき一年草扱い)
原産地:ヨーロッパ原産
大きさ:背丈10~60cm 横幅15~50cm
主な見所:花(4~7月)
画像上ではイベリスと似ている。
↑↓は宿根草で、野草化の気配
共に一般の園芸店で扱いだしたのはここ数年内だと思う。
オルレアの方が高性なので、見間違うことはない。
両者ともどの歳時記にも採録されていないが、間もなく街中野草化してゆくと思う。
サルビアの名で呼ばれる新種・変種も多い。↑↓サルビア・レウカンサ
比較的よく見かける。私も数年前から1鉢保持。アメジスト・セージと呼んでいる。
サルビアをセージと呼ぶのも新傾向。理由は知らない。
花と緑の図鑑などではサルビア・○○で10種以上が紹介されている。
俳人は赤いサルビアだけを知っている。
- サルビアの花の盛りのいつとなく 行方克己 昆虫記
- サルビアの花にあしたのあるでなく 行方克己 知音
- 山の日に燃ゆるサルビア美術館 大津信子
- サルビアの花紅き日の訃報かな 坂田 玲子
- 庭中にサルビア硝子の馬買いたし 中北綾子
- サルビアがつなぐ黒人の家と家 有馬朗人
- サルビアを咲かせ老後の無計画 菖蒲あや
- サルビアの散つて同床異夢なりし(四誌連合解散) 波多野爽波 『湯呑』
- サルビアの二時が燃えをり花時計 前橋春菜
- サルビアを咲かせ老後の無計画 菖蒲あや
- 日陰りしサルビアの赤沈黙す 嶋田摩耶子
- サルビアの花の衰へ見れば見ゆ 五十嵐播水
- ちひさく叫ぶサルビアの果つるとき 能城檀
- サルビアの真赤な殺し文句かな 徳永球石
- サルビアの真つくれなゐに自負一つ 松本千恵女
- サルビアの紅に雨降る玻璃戸越し 因藤周一
- サルビアに染まりし霧の湖へ出づ 武井耕天
- 青春にサルビアの朱ほどの悔い 岩岡中正
- 日陰りしサルビアの赤沈黙す 嶋田摩耶子
- サルビアの上に懸かれる切子かな 岸本尚毅 鶏頭
- サルビアの枯れし夜空を花火飛ぶ 岸本尚毅 鶏頭
- サルビアや船に生きたる日を語り 依光陽子
- サルビアの緋の一枚の馬券買う 対馬康子 純情
- サルビアの朱色死病の人と見る 相馬遷子
- サルビアの咲く猫町に出でにけり 平井照敏(1931-)
- サルビアの花にあしたのあるでなく 行方克巳
- サルビアの映ると見しは緋鯉飼ふ 大島民郎
- サルビアを燃え立たせ居てサガン読む 伊藤敬子
- サルビアが恥へ傾く金曜日 坪内稔典
このサルビアは、スプレンデスの名が付いている。
画像は29日撮影