16日、17日に名古屋で開催される会合に出席の返事を出したが、
昨日駅前のJTBで新幹線の予約。
急遽、宿泊を止め、日帰りに変更。ひとつのセッションで発言を求められていたので
休むわけにいかない。
6時に起床 7時に家を出て新大阪駅へ
名古屋駅前風景3枚
地下鉄東山線と名城線を乗り継いで
会場は名古屋国際会議場の近く
神戸や大阪の国際会議場に比して広大。京都のそれよりも広い敷地かも。
名古屋市のマンホール蓋
消火栓
たぶんもっと観光用の新しいものがあるはず。
会場のロビーの絵
往復とも「ひかり」利用だったが、自由席は台風接近にもかかわらずよく混んでいた。
昼過ぎに地下鉄の駅前へ行くと、「特殊教育学会」の札を持った黒い制服姿の女子学生が
国際会議場かどこかの案内をしていた。
「特殊」という言葉は古臭いと思うだけに、伝統のある学会なのであろう。
「特殊」では例句なし。
苗木かじかむ赤い教育などとは 堀井春一郎
この「赤い」も古臭い言葉である。
- 梅の花赤いは赤いは赤いはな 惟然
- うめの花赤いは赤いはあかいはな 広瀬惟然 (?-1711)
- 梅の花赤いは赤いはあかひわさ 広瀬惟然
- うめの花赤いは赤いはあかいはな 広瀬惟然
- 飛ぶ夢を見しゆえ茨の実が赤い 高野ムツオ 雲雀の血
- 赤いものこぼしてゆけり注連貰 田村美樹子
- 道祖神に赤い菓子置き春を待つ 藤岡筑邨
- 頬赤い山無花果を童子仏 和知喜八
- 赤い羽根四五歩あゆみて付け直す 肥塚艶子
- 心臓のところにとめて赤い羽根 鈴木伸一
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 駅ごとの赤い椿に停まりゆく 今井千鶴子
- 利休忌や赤い花ある寛永寺 上村占魚
- マスクして赤い車の郵便車 平野 山石
- 赤い花買ふ猛烈な雲の下 富澤赤黄男
- 赤い犀車に乗ればはみだす角 金子兜太
- 叱られて赤い機械を野に棄てる 武馬久仁裕
- 見るものは山 ときに赤い電車が通る 瓜生敏一
- 心のところに青い寺赤い寺かざる 阿部完市
- 赤いドア隔月ごとに人の泣く 滝口千恵
- 赤い林檎の国境囓るミュージシャン 五島エミ
- 赤い羽根つけて身なりは物売女 森田 峠
- 咎やわが氷菓に見せる赤い舌 野間口千佳
- 麦湯飲む赤い馬など近づいて 野間口千佳
- 葉がくれの赤い李になく小犬 小林一茶
- 髪の毛ほどの掏摸消え赤い蛭かたまる 赤尾兜子
- 螻蛄の夜の闇は鳥籠赤い籠 今坂柳二
- 纏足斯くやスケート靴の赤い紐 宮崎二健
- 七曜のはじめ身軽し赤い羽根 河野南畦 『広場』
- 雪責めの絵師を迎えに赤い足裏 仁平勝 花盗人
- 寒夜明け赤い造花が又も在る 西東三鬼
- 拝殿に赤いスリッパ神還る 相馬沙緻
- 赤い羽根つけらるる待つ息とめて 阿波野青畝
- 八月尽の赤い夕日と白い月 中村草田男
- 葉がくれの赤い李になく小犬 一茶
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 髪の毛ほどのスリ消え赤い蛭(ひる)かたまる 赤尾兜子
- 赤い地図なお鮮血の絹を裂く 八木三日女
- 赤い花買ふ猛烈な雲の下 富澤赤黄男
- 赤い口ひらひら地下の語り継ぎ 穴井太
- 漁網たたまれ鳳凰木の赤い花 金子皆子
- 門にさしてをがまるるなり赤いわし 一茶
- ストーブを赤い調度として数ふ 吉岡翠生
- 包みから赤いセーター赤くなる 伊関葉子
- 松茸が異国の赤い砂こぼす 根岸竹葉
- 赤い羽根つけてシネマの列に入る 肥后潤子
- 赤い羽根ダークスーツを華やがす 波多野惇子
- 赤い羽根小さき両手が来てつける 伊東慶子
- 赤い羽根つけてどこにも行かぬ母 加倉井秋を
- 善男が少女に呼ばる赤い羽根 松田ひろむ
- 見はるかす花野の果ての赤い屋根 鈴木文野
- 葉がくれの赤い李になく小犬 一茶
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- ブランコの弓を射るよな赤い服 蘭 東子
- 我が胸に赤い羽根さす指笑窪 鈴木三四郎
- 托鉢の僧の求むる赤い羽根 河野シゲ子
- 枯れきつて赤い造花と路地に棲む 仙田洋子 橋のあなたに
- 犬の眼に冬至の赤い日が二つ 川崎展宏
- 赤い羽根つけ勤め人風情かな 清水基吉
- すぐ失くす「赤い羽根」とはおもへども 吉田北舟子
- 赤い羽根つけゐて胸を病みにけり 中西利一
- 赤い羽根つけてどこへも行かぬ母 加倉井秋を
- 赤い羽根つけらるゝ待つ息とめて 阿波野青畝
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 赤い日へ馬耕の土が噴きあがる 中島斌雄
- 工女帰る浴衣に赤い帯しめて 風生
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 碧梧桐
- 死のついでに赤い椿の赤も消せ 稲葉直
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 赤い羽根つけ再びの雑踏に 小島左京
- 工女帰る浴衣に赤い帚しめて 富安風生
- 赤い羽つけゐて胸を病みにけり 中西利一
- 赤い羽根つけ青年のウールの香 楠本憲吉
- 赤い羽根つけくるる待つ息とめて 阿波野青畝
- 馬の匂ひの夏野の果に赤い橋 星野紗一
- 木の実落つ兵士の帽に赤い星 黒田杏子
- 牛市や赤い椿が泥の上 藺草慶子
- ちぎつてやらねばこんなに赤い芥子になる 夏井いつき
- 寒夜明け赤い造花が又も在る 西東三鬼
- 苗木かじかむ赤い教育などとは 堀井春一郎
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 牛肉の赤いまだらの銀河糸 対馬康子 吾亦紅
- 赤いマフラー届きし島の定期便 対馬康子 吾亦紅
- 春嵐水が持ち去る赤い花 対馬康子 吾亦紅
- 寒灯は待つためのもの赤い箸 対馬康子 純情
- 病むそばにゐて鬼灯よなぜ赤い 櫂未知子 貴族
- 鳥帰る赤い針山窓際に 佐藤和夫
- 赤い月夏蚕は苦い糸を吐く 田口一穂
- 赤い実がひわを上戸にしたりけり 一茶
- 一列のお辞儀が誘ふ赤い羽根 吉井秀風
- つけてすぐ風を捉へし赤い羽根 山崎冨美子
- 赤い羽根さす胸をつく痛み欲し 鎌倉佐弓
- 秋風やむしりたがりし赤い花 一茶
- 葉がくれの赤い李になく小犬 一茶
- 梅雨さむし赤い鼻緒にすげかへて 長谷川双魚
- 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
- 手拭の赤い女房の汐干かな 角田竹冷
- 草餅の包みに掛けて赤い紐 川崎展宏
- 赤い羽根つけて八十二となりぬ 遠藤梧逸