- 霜月や軒にかさねし鰻笊 安住敦
- 腰の辺に浮く丸桶や鰻掻 竹下竹人
- 杖のごとき永良部鰻の黒焼よ 高木良多
- 荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ 細見綾子
- 宗右衛門町の裏見て鰻食ふ 浦野芳南
- 鰻簗木曽の夜汽車の照らし過ぐ 大野林火
- 土用鰻息子を呼んで食はせけり 草間時彦
- 土用鰻劉寒吉の歌と待つ 八木林之助
- 黍青く生簀に土用鰻あり 瀧 春一
- 鰻田に及べる遠き霜くすべ 能村登四郎
- 宮川の簗にかゝりし落鰻 竹内 一芝
- 湖の霧に現れ鰻舟 今川 青風
- 簀の鰻がんじがらみに育ちをり 中 裕
- 暁の灯に土用鰻の荷をつくる 中野 貴美子
- この竹瓮鰻の入る筈なりし 後藤比奈夫
- 鰻池に藁ういてゐる朝ぐもり 桂 信子
- 持ちたくて必ず落とす鰻かな 竹本仁王山
- 芦間より夕日を見遣る鰻掻 佐野美智
- あかつきの湯町を帰る鰻捕り 飯田龍太
- 鰻焼く春一番の白波に 岸本尚毅
- 霜月や軒にかさねし鰻笊 安住 敦
- 魚籠のぞく夕日明りに落鰻 秋元不死男
- 鰻簗木曽の夜汽車の照らし過ぐ 大野林火
- 周防灘青し鰻の落ちそめて 大島民郎
- 虫絶えて簗に雨ふる落鰻 水原秋桜子
- 土用鰻今日受難日と思ふべし 法本フミ女
- ルンペンの土用鰻香風まかせ 平畑静塔
- 店長の売り声もして土用鰻 中沢菊絵
- 土用鰻うの字大きく紺暖簾 蕪木啓子
- 黍青く生簀に土用鰻あり 滝 春一
- 家長われ土用鰻の折提げて 山崎ひさを
- 土用鰻店ぢゅう水を流しをり 阿波野青畝
- 遣り過す土用鰻といふものも 石塚友二
- 鰻食ふ会社勤めを諾ひつ 清水基吉
- 鰻裂くを一心に見ていぶかしむ 細見綾子
- 産み月の娘に天然の鰻買ふ 土井朝子
- 鰻掻くや顔ひろやかに水の面 飯田蛇笏
- 竜巻に野蒜飛ぶなり鰻池 水原秋桜子
- 鰻食ふための行列ひん曲る 尾関乱舌
- あかつきの湯町を帰る鰻捕り 飯田龍太
- 鰻入りパスタ何しろ思ひつき 泉田秋硯
- まだ逃げるつもりの土用鰻かな 伊藤伊那男
- 芽柳の触れゐる鰻供養の碑 花田由子
- 丁字屋に鰻食べゐる暮春かな 小宮山政子
- 鰻田に闇うづくまる虎落笛 児玉 寛幸
- 土用鰻焼いて古利根けぶらせり 瀧 春一
- 鰻裂く情け容赦もなかりけり 渡辺 笑子
- 夜の鰻突くとておろす蔓梯子 藤原 如水
- やりすごす土用鰻といふものも 石塚 友二
- 川風や鰻を焼いて三代目 大木かず子
- 平成の茂吉顔して鰻食ふ 細梅数生
- 夕づくや杉菜をさなき鰻塚 小澤満佐子
- 霜月や軒にかさねし鰻笊 安住敦
- 簗の簀の光琳波に落鰻 新村寒花
- 落鰻瀬音に追はれ安からず 鈴木左右
- 川甚の古き暖簾や落鰻 多田香澄
- 魚籠のぞく夕日明りに落鰻 秋元不死男
- 砂川やありあり見ゆる落鰻 籾山梓月
- 簗まろぶ胡桃の中の落鰻 水原秋桜子
- 鰻より穴子を裂くは滑らざる 尾崎木星
- 荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ 細見綾子
- まないたの疵曼陀羅や鰻割く 百合山羽公
- 畦の子ら声つつぬけに鰻捕る 向井いさむ
- 鰻突く人あり湖の日の落ちて 鳥越三狼
- 土用鰻店ぢゆう水を流しをり 阿波野青畝
- 鰻食うカラーの固さもてあます 皆川盤水
- 鰻簗木曾の夜汽車の照らし過ぐ 大野林火
- 家長われ土用鰻の折提げて 山崎ひさを
- 魚籠のまま土用鰻の到来す 亀井糸游
- 命けふ鰻肝食べ虔めり 籏こと
- 黍青く生簀に土用鰻あり 滝春一
- ひと切れの鰻啖へり土用丑 石塚友二
- 土用鰻店ぢゆう水を流しをり 阿波野青畝
- 鰻にもならぬ野老の味を知れ 高木蒼梧
- 夜長し家号鰻の絵の添ひて 昭彦
- 夜の目にも鰻のかたち釣れて来る 青葉三角草
- 少年の汗もかかずに鰻裂く 岸本尚毅 舜
- ひつそりと鰻裂きをり稲の花 岸本尚毅 舜
- 鰻焼く春一番の白波に 岸本尚毅 鶏頭
- 鰻焼く春一番の白波に 岸本尚毅
- 牡丹をかたはらにして鰻食ふ 和田耕三郎
- 僧となる鰻も滅入る大暑かな 筑紫磐井 花鳥諷詠
- 周防灘青し鰻の落ちそめて 大島民郎
- 鰻食ふ藍ひといろに山迫り 広瀬直人
- 荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ 細見綾子
- 羅のそもそも鰻嫌ひなる 藤田あけ烏 赤松
- 砂川やありあり見ゆる落鰻 籾山梓月
- 虫絶えて簗に雨降る落鰻 水原秋桜子
- 田鰻の首持ち上げし落とし水 西谷剛周
- 土用鰻店ぢゆう水を流しをり 阿波野青畝
- 深草にぽつちりと灯や鰻捕り 田村木国
- 鰻の日なりし見知らぬ出前持 後藤夜半
- 鰻食ふ役者を捨てし鼻赤く 下田稔
- 売物のへちまに似たる鰻筌 関森勝夫
- 蘭亭の細き田川に鰻掻く 関森勝夫
- 鰻食ひあくまでも二兎追ふ話 川村紫陽
- 三島の宿雨に鰻をやく匂ひ 杉本寛
- 夜長し家号鰻の絵の添ひて 宮津昭彦
- 白魚にまじり鰻の仔も透ける 大橋敦子
- 放生の鰻は桶の円に沿ふ 大橋敦子
ダイエーの食品売り場はよく覗く。
地下売り場が生鮮食料品で、地上１階がパンやバター、調味料などの売り場になっている。
地下でよく買うのは、目刺し、明太子、納豆、もずくなど
１階ではバター、パン、オリーブオイル、濃縮カルピス、各種パスタソース、ワインビネガー
焼きそば・たこ焼き・お好み焼き用ソースと粉
数日前にパンコーナーで↑のような鰻形のパンを見つけたので、一つ買った。
その後で、夕刊の中に、この種のパンが「流行っている」という記事を見つけた。
鰻が希少で、高価になったため、鰻以外の代用かば焼き（なまずなど）とともに、
鰻の形をしたパンも出回っているらしい。
この鰻パンは、ダイエーの遊び心ではなく、
切実なる庶民の願望の代用物らしい。
３月に完成した（一部）１０階建てマンションの裏側（南側）の植え込み。
１階の部屋の目隠しと街の景観確保の二つのもくてきがあるよう。
今咲いているのはシモツケと百日紅。百日紅は若木ほど早く花が咲くように思う。
その近くの公共植え込みは、ボランティアによって維持管理されているが、同種の他の施設に比して豊かでも繊細でもない。人手不足なのであろう。
手伝いたい気も少しはあるが、長続きしないであろうから連絡先などの確認はしていない。
イチビも水不足でやや悲鳴をあげているよう。
暴れ梅雨であちこちで被害を発生させてはいても、全国的には水不足のよう。
梅雨らしい雨は、我が家周辺は一度も降らなかったように思う。
ごく短時間の豪雨は数回あったが。