↑うまく写っていないが、ホソバヒイラギナンテンの青い実が輝いていた。
排水溝の石垣の間で育つ野草2種。
↑↓どうも私の未だ知らないもののよう
昨日は新開店のイタリアンを下見。近くに住む人を招待しようと思って。
シェフは女性で、ウェイターが旦那さん。
今日は、
ワイフは壬生狂言を見に、早朝からおでかけ。
↑の節分巻きは、北北西へ向けて撮影。
同伴の女性は、ワイフよりはるかに年長だが、今夜の為に巻き寿司を6本巻いて出かけてきたとか。
須賀多餅美味なり。
「壬生」の例句多い。壬生狂言も俳人の必修科目のひとつかも。
- 壬生の鉦きこえて壬生は染屋町 小原菁々子
- 石段を下りて壬生へやをけらの火 松根東洋城
- 独楽きそふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
- 壬生の鉦打てるはいつも向うむき 後藤比奈夫
- 鬼女の出に昼の月あり壬生狂言 山尾玉藻
- 行き行くに李や桃や壬生念仏 森 澄雄
- 春惜しむ鉦とこそ聞け壬生念仏 安住 敦
- 壬生狂言をはる口上なかりけり 高橋克郎
- 壬生狂言うなづき合うて別れけり 岸 風三楼
- うらうらと屋根に日あそぶ壬生念仏 猿橋統流子
- 炮烙を割るにも壬生の笛・太鼓 橋本美代子
- 双手あげ一睡さめし壬生舞台 矢津 羨魚
- なかなかに役者出てこぬ壬生の鉦 経谷 一二三
- 壬生狂言嘆きの肩をゆすりけり 成瀬櫻桃子
- 鬼女の出に昼の月あり壬生狂言 山尾玉藻
- 願ぎ事はみな打消しぬ壬生の鉦 山田みづえ
- 永き日を云はでくるゝや壬生念仏 与謝蕪村
- 壬生狂言に笛が加はり眠くなる 菖蒲あや
- をととひもきのふも壬生の花曇り 古舘曹人
- 壬生狂言淫らなことをちとしたり 細川加賀 『生身魂』
- 壬生の鉦クリーニング屋励むなり 波多野爽波 『一筆』
- 壬生菜採る朝の愛宕の晴れを見て 茨木和生
- 母とほく姉なつかしき壬生菜かな 大石悦子
- 前ぶれもなく壬生踊はじまりし 田中久子
- 早鉦となりて鵺出る壬生狂言 右城暮石
- 壬生鉦や一ト走りして狐雨 椎名書子
- 炮烙の放り出されて壬生念仏 岡村光代
- 壬生狂言こどもが先に笑ひけり 中谷五秋
- 壬生の面したたか泣きて汚れけり 関戸靖子
- うららかに妻のあくびや壬生狂言 日野草城
- 壬生狂言うなづき合うて別れけり 岸 風三楼
- 御影供や人に埋もるる壬生朱雀 太祇
- 糸車見えぬ糸繰る壬生狂言 長谷川佐和
- 壬生狂言笑うてあはれのこりけり 成瀬桜桃子
- 壬生狂言亡者抜かるる布の舌 川井玉枝
- 青鬼の皺だるむ腹壬生狂言 山田みづえ
- 壬生狂言老婆くつくと笑ひけり 八木林之助
- 身振りをば手振りで返し壬生踊 奥野曼荼羅
- 鬼が出て泣く子笑ふ子壬生念仏 中田余瓶
- 壬生念仏美しき子を肩車 高浜虚子
- 壬生狂言淫らなことをちとしたり 細川加賀
- 面の下咽喉笛太し壬生念仏 鈴鹿野風呂
- 壬生念仏女に太きのどぼとけ 中井大夢
- 舞台暫し空しくありぬ壬生念仏 高浜虚子
- あをあをと壬生菜一畝白毫寺 丹野富佐子
- 綱渡る鵺に早打ち壬生の鉦 松本圭二
- 壬生の鉦雨雲つひに雨こぼす 山田ひろむ
- 目つむれば鉦と鼓のみや壬生念仏 橋本多佳子
- 壬生念仏舞台を風の通りけり 西村和子 かりそめならず
- さう言へば壬生寺下ル椿餅 藤田あけ烏 赤松
- 壬生念仏身振りの手足語りづめ 橋本多佳子
- すぐ乾くあくび泪や壬生念仏 阿波野青畝
- 壬生念仏抜かれし舌の風にとび 大橋桜坡子
- 蝶入りて劇中を飛ぶ壬生狂言 古屋秀雉
- うらゝかに妻のあくびや壬生念仏 日野草城
- 人形を子として抱く壬生狂言 古屋秀雉
- 幕引に代へて壬生鉦連打せり 山崎佳世子
- 壬生狂言舞台と席のこの空間 古屋秀雄
- 壬生狂言廂より雨瀧なせり 茨木和生
- 壬生の鉦雨呼ぶ鉦となりにけり 向笠和子
- 壬生狂言炮烙すべて割られけり 丸山哲郎
- 壬生の蝶炮烙割りに驚かず 冨田みのる
- 壬生狂言鬼の出に打つ戸板かな 田中英子
- 独楽競ふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
- 盗人をとらへ縄なふ壬生狂言 八牧美喜子
- 商人面平あやまりよ壬生狂言 八牧美喜子
- うらうらと屋根に日あそぶ壬生念仏 猿橋統流子
- 壬生狂言鬼女に食はれて歩き消ゆ 右城暮石
- 起ち上りまこと泣きけり壬生の鬼 小原菁々子
- 壬生念仏桟敷の谷崎潤一郎 小原菁々子
- 壬生狂言うなづき合うて別れけり 岸風三樓
- 出る月や壬生狂言の指の先 小林一茶 (1763-1827)
- 黒染のうしろすがたや壬生念仏 太祇
- 炮烙を割るにも壬生の笛・太鼓 橋本美代子
- 悪玉が出ねば退屈壬生狂言 品川鈴子
- 壬生念佛くらしくらしと酒買ひに 関戸靖子
- 壬生念仏その夜は月に膝立てて 関戸靖子
- 壬生の面したたか泣きて汚れけり 関戸靖子
- 壬生狂言日向雀に囃されて 山田弘子
- 壬生の舞小袖が蝶を放ちけり 山田弘子
- 狂言は南無ともいはず壬生念仏 炭 太祇 太祇句選後篇
- 墨染のうしろすがたや壬生念仏 炭 太祇 太祇句選
- 出る月や壬生狂言の指の先 一茶 ■文政元年戊寅(五十六歳)
- 暮れかぬる一町ほどや壬生の鉦 山田みづえ 木語
- 世に疎きさまにも打てる壬生の鉦 後藤比奈夫 祇園守
- 壬生狂言うなづき合うて別れけり 岸風三樓
- 壬生念仏大原の春を現じけり 安住敦
- 壬生念仏の笛休む間も鉦は打つ 安住敦
- 壬生狂言老婆くつくと笑ひけり 八木林之助
- 永き日を云ハでくるゝや壬生念仏 蕪村遺稿 春
- 春雨や鼻うちくぼむ壬生の面 高井几董
- 壬生狂言老婆くっくとわらひけり 八木林之助
- 壬生狂言淫らなことをちとしたり 細川加賀
- 出る月や壬生狂言の指の先 小林一茶
当方はインフルエンザ恐怖症で外出中止。
今年も大覚寺へでかけるつもりだったが行けなかった。↑は昨年の2月3日
2014年、15年、16年と3年つづけて大覚寺へ出向いている。
舞台右端の女性は市長さんである。
- 面とりて追儺の鬼も豆を撒く 大橋宵火
- 青竹で屋根押へたる追儺寺 細見綾子
- 八方へ射る芦の矢や追儺式 五十嵐播水
- 行僧の荒び声なる追儺経 能村登四郎
- 末社とて追儺神楽もなかりけり 下村ひろし
- 山国の闇おそろしき追儺かな 原 石鼎
- 荒海の北国に泊つ追儺かな 斎藤梅子
- 一筋の深雪の径の追儺寺 梧桐 青吾
- 月光を容れ何せぬ追儺の夜 佐藤鬼房
- 匂ふほどの雪となりたる追儺かな 小林康治 『玄霜』
- いわし焼く匂ひ流れて追儺の夜 横田和子
- 鬼逐はれ狐栖みつく追儺寺 清水晴子
- 面取つて鬼拾ひ出す追儺豆 荒井英子
- 追儺豆帽子をぬぎて受くるあり 細見綾子
- 山国の闇恐ろしき追儺かな 原 石鼎
- 追儺寺骨董市も加はりて 妻藤玲子
- 魚糶りし闇に追儺の豆を撒く 鈴木夢亭
- 追儺鬼逃れし方へ山動く 岩崎憲二
- 山国の闇恐ろしき追儺かな 原 石鼎
- 大樟の走り根こがす追儺の火 下村ひろし
- 追儺果て月隈なきを畏れけり 山岸 治子
- 光るまで渡殿みがく追儺まへ 村上 光子
- 追儺の夜餓鬼の如くに出て歩く 福永 耕二
- 真闇にも濃淡ありし追儺の灯 根岸善雄
- 追儺豆肱触れて妻やはらかき 石田勝彦
- 書架に棲む鬼何々ぞ追儺豆 肥田埜勝美
- 戸をあけてしりぞく闇へ追儺豆 岡村浩村
- 病床やよべの追儺の豆さびし 中尾白雨
- 匂ふほどの雪となりたる追儺かな 小林康治
- 山国の闇恐しき追儺かな 原石鼎
- 馬にやる蕎麦湯さめたる追儺かな 萩原麦草
- 追儺豆あびて歓ぶめしひかな 斎藤雨意
- 追儺の夜餓鬼の如くに出て歩く 福永耕二
- 山国の闇恐ろしき追儺かな 原石鼎
- 出番待つ追儺の鬼が髪を梳く 北川素月
- 追儺豆帽子をぬいで受けるあり 細見綾子
- 鬼外れし追儺の豆に打たれけり 茂里正治
- 追儺狂言鬼の出となりざわめけり 茂里正治
- 破魔矢あり追儺豆買ひ忘れても 及川貞
- 豆用意忘る追儺は今宵なり 及川貞
- 以前以後追儺の豆の皮剥がれ 加倉井秋を
- 追儺豆母のしとねにあめふらす 赤松[ケイ]子
- 山国の闇恐ろしき追儺かな 原石鼎(1886-1951)
- わがために撒く影もある追儺かな 中勘助
- 病む父に打ちてしまひぬ追儺豆 大石悦子
- 打連れて追儺の闇はあたたかし 山田みづえ
- 老いぬれば鬼も内なる追儺かな 野見山ひふみ
- 打連れて追儺の闇はあたたかし 山田みづえ 忘
- 追儺うらの町にも聞えけり 黒柳召波 春泥句集
- 追儺豆闇をたばしり失せにけり 篠原鳳作
降ろしたシャッター雨戸を開けて、ワイフはやっていた、例年通り。「鬼は外」
2013年は雪の長浜盆梅展へ出かけている。
- 盆梅の漂ふ香り人の来し 梅林 清
- 盆梅に隣りて項剃らせをり 中原道夫
- 愛の巣が丸焼け盆梅残りたる 中原道夫
- 盆梅のさかりの白き夕かな 安藤 立詩
- 盆梅のそばにカチリと指輪置く 波多野爽波 『骰子』
- 盆梅や甲冑いつも死の匂ひす 田川飛旅子 『邯鄲』
- 盆梅の咲きそめて気の弛みたる 柴田白葉女 『朝の木』
- 盆梅を戸口に並べ理髪店 石丸泰子
- 盆梅にお礼の肥料たつぷりと 小川ユキ子
- 盆梅をほめて切出す婚の使者 大口蘇峰
- 盆梅の花の香を置く亡母の部屋 安斉君子
- 盆梅のしだれし枝の数へられ 松本たかし
- 点眼のしみて盆梅紅うるむ 福本天心
- 盆梅が満開となり酒買ひに 皆川盤水
- 盆梅を新刊におく書店かな 吉崎礫川
- 盆梅の真青き枝の四方にたれ 広田青陽
- 盆梅の咲きそむ室に朝日満つ 伊藤智代
- 盆梅のとぼしき花を日にあてぬ 中尾白雨
- 盆梅の影現れし障子かな 高浜虚子
- 盆梅の枝垂れし枝の数へられ 松本たかし
- 盆梅や八重も一重も緋も白も きくちつねこ
- 盆梅を置くや彼方に在るごとく 依光陽子
- 盆梅の枝垂れし枝の数へられ 松本たかし
- 盆梅に雪玉吸はせ炉辺の春 西本一都
- 盆梅の花の大きさ目に立ちて 高濱年尾