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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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ネズミモチ

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私の世代なら、ネズミモチという名を聞けば、なるほどと思うが、
13歳児や7歳児では、ネズミモチのどこがネズミに似ているか見当がつかないかも。

立派なネズミモチの木をみた。



ネズミモチ(鼠黐、Ligustrum japonicum)はモクセイ科イボタノキ属樹木和名は、果実ネズミの糞に、モチノキに似ていることから付いた。暖地に自生するとともに、公園などに植えられている。「タマツバキ」の別称も用いられる。

高さ数mになる大型の低木。よく横枝を出して、塊状の樹形になる。茎は灰褐色をしており、その表面に多数の粒状の皮目が出るのが特徴。

葉ははっきりと対生し、長さ4-8cm、楕円形から広卵状楕円形、厚手でのっぺりとしており、表面にはつやがある。葉柄は長さ5-12mm、紫色を帯びることが多い。

花は6月頃に咲く。花序は円錐形で、枝先に出て長さ5-12cm、多数の花をつける。花は経5-6mm、花冠は白で、中程まで四つに割れ、それぞれが反り返る。雄しべはこの花冠の裂け目の内の対面する二つのところから出て、花冠の裂片くらいの長さがまっすぐに突き出る。花序が多数出るため、木全体に真っ白の花の塊が散らばったようになり、遠目にもよく目立つ。また、ハナムグリなどもよく集まる。

果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、はじめ緑、後に表面に粉を吹いて黒く熟する。


ネズミモチ(鼠黐)では例句を見つけることができなかった。

碑の陰の碑にの花雪白に 加藤知世子

の花ここだく散りて侍町 松崎鉄之介

想ひ出の石窪に鳥を搗く 中溝 八重子

渡り来し小雀はにつき易き 太田鴻村

夕月は水色なせりの花 草間時彦

掌をあてて散る枝散らぬ枝の花 加倉井秋を

ちるや蟇こもりゐる垣の下 村上鬼城

七ツ星光る山家や匂ふ 岡田日郎

虚空には日の流れをりの花 水野爽径

仏陀笑むおぼろにの花振りて 内田秀子

の花神秘は人の眼に見えず 三橋鷹女

夕凪の木斛にきはまりぬ 渡邊千枝子

懸命に装ふがよしの花 本田秋風嶺

同じ道とりてもどらぬの花 畑井政蔵

夕べまでいつもひとりやの花 星野すま子

夕月は水色なせりの花 草間時彦

の花こぼるる風の重さだけ 能村登四郎

とり出でて花散るに蚊帳を干す 西島麦南

医師の来て垣覗く子やの花 富田木歩

禽むるる大椿樹下に搗けり 飯田蛇笏

つくや蒼蝿の賦に書き漏らし 青木鷺水

の花人集まつてゐる暗さ 和田耕三郎

夕月は水色なせるの花 草間時彦

の木の余技こまごまと花降らす 中尾壽美子

の花こぼるる花の重さだけ 能村登四郎

暗がりにの木のある夏休み 藤田あけ烏 赤松

若楓囮のの雨ざらし 憂々

散りぬ見得の写楽の終焉地 山内遊糸

機嫌悪き日や八方にの花 草間時彦

躁の雨を手で拭くの花 松岡隆子

ちるや蟇こもりゐる垣の下 村上鬼城

額咲いてさいて梅雨古きかな 市川東子房

暗くなるの木を見つ木歩の忌 下田稔

咲くや降るともなしに道濡れて 荒井正隆

棒の蠅のうなりや駄菓子店 会津八一

咲いて照り放題の川の面 岡本眸

着ゆるめての花降る薄日かな 渋谷道

マタニティ妹に譲る咲くころ 田川飛旅子

眠る山埋め穴に埋め終へし 内田百間

木斛かか知らねど朝曇 久保田万太郎 草の丈

の花こぼれたければ匂ふなり 後藤比奈夫 花匂ひ

水とりや心の闇の流し(もち) 黒柳召波 春泥句集

の香やこどもらとすれちがふ 赤城さかえ

桐もやゝ皀角も芽をぞふく 加舎白雄

目白捕るをコツコツ叩きをり さざなみやつこ


クロガネモチの実は結構めだつが例句なし。
真っ白になる6月の黐の花を詠った句が多い。

この木のある付近で、屋敷跡とみられる更地(になりかけ)があった。

かなり冷え込んだが、まだ雪は降らない。
ヒツジ田は凍っていたが。





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