私の世代なら、ネズミモチという名を聞けば、なるほどと思うが、
13歳児や7歳児では、ネズミモチのどこがネズミに似ているか見当がつかないかも。
立派なネズミモチの木をみた。
ネズミモチ(鼠黐、Ligustrum japonicum)はモクセイ科イボタノキ属の樹木。和名は、果実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることから付いた。暖地に自生するとともに、公園などに植えられている。「タマツバキ」の別称も用いられる。
ネズミモチ(鼠黐)では例句を見つけることができなかった。
碑の陰の碑に黐の花雪白に 加藤知世子
黐の花ここだく散りて侍町 松崎鉄之介
想ひ出の石窪に鳥黐を搗く 中溝 八重子
渡り来し小雀は黐につき易き 太田鴻村
夕月は水色なせり黐の花 草間時彦
掌をあてて散る枝散らぬ枝黐の花 加倉井秋を
黐ちるや蟇こもりゐる垣の下 村上鬼城
七ツ星光る山家や黐匂ふ 岡田日郎
虚空には日の流れをり黐の花 水野爽径
仏陀笑むおぼろに黐の花振りて 内田秀子
黐の花神秘は人の眼に見えず 三橋鷹女
夕凪の黐木斛にきはまりぬ 渡邊千枝子
懸命に装ふがよし黐の花 本田秋風嶺
同じ道とりてもどらぬ黐の花 畑井政蔵
夕べまでいつもひとりや黐の花 星野すま子
夕月は水色なせり黐の花 草間時彦
黐の花こぼるる風の重さだけ 能村登四郎
とり出でて花散る黐に蚊帳を干す 西島麦南
医師の来て垣覗く子や黐の花 富田木歩
禽むるる大椿樹下に黐搗けり 飯田蛇笏
黐つくや蒼蝿の賦に書き漏らし 青木鷺水
黐の花人集まつてゐる暗さ 和田耕三郎
夕月は水色なせる黐の花 草間時彦
黐の木の余技こまごまと花降らす 中尾壽美子
黐の花こぼるる花の重さだけ 能村登四郎
暗がりに黐の木のある夏休み 藤田あけ烏 赤松
若楓囮の黐の雨ざらし 憂々
黐散りぬ見得の写楽の終焉地 山内遊糸
機嫌悪き日や八方に黐の花 草間時彦
躁の雨を手で拭く黐の花 松岡隆子
黐ちるや蟇こもりゐる垣の下 村上鬼城
額咲いて黐さいて梅雨古きかな 市川東子房
暗くなる黐の木を見つ木歩の忌 下田稔
黐咲くや降るともなしに道濡れて 荒井正隆
黐棒の蠅のうなりや駄菓子店 会津八一
黐咲いて照り放題の川の面 岡本眸
着ゆるめて黐の花降る薄日かな 渋谷道
マタニティ妹に譲る黐咲くころ 田川飛旅子
眠る山黐埋め穴に埋め終へし 内田百間
木斛か黐か知らねど朝曇 久保田万太郎 草の丈
黐の花こぼれたければ匂ふなり 後藤比奈夫 花匂ひ
水とりや心の闇の流し黐(もち) 黒柳召波 春泥句集
鳥黐の香やこどもらとすれちがふ 赤城さかえ
桐もやゝ黐皀角も芽をぞふく 加舎白雄
目白捕る黐をコツコツ叩きをり さざなみやつこ
クロガネモチの実は結構めだつが例句なし。
真っ白になる6月の黐の花を詠った句が多い。
この木のある付近で、屋敷跡とみられる更地(になりかけ)があった。
かなり冷え込んだが、まだ雪は降らない。
ヒツジ田は凍っていたが。
13歳児や7歳児では、ネズミモチのどこがネズミに似ているか見当がつかないかも。
立派なネズミモチの木をみた。
ネズミモチ(鼠黐、Ligustrum japonicum)はモクセイ科イボタノキ属の樹木。和名は、果実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることから付いた。暖地に自生するとともに、公園などに植えられている。「タマツバキ」の別称も用いられる。
高さ数mになる大型の低木。よく横枝を出して、塊状の樹形になる。茎は灰褐色をしており、その表面に多数の粒状の皮目が出るのが特徴。
葉ははっきりと対生し、長さ4-8cm、楕円形から広卵状楕円形、厚手でのっぺりとしており、表面にはつやがある。葉柄は長さ5-12mm、紫色を帯びることが多い。
花は6月頃に咲く。花序は円錐形で、枝先に出て長さ5-12cm、多数の花をつける。花は経5-6mm、花冠は白で、中程まで四つに割れ、それぞれが反り返る。雄しべはこの花冠の裂け目の内の対面する二つのところから出て、花冠の裂片くらいの長さがまっすぐに突き出る。花序が多数出るため、木全体に真っ白の花の塊が散らばったようになり、遠目にもよく目立つ。また、ハナムグリなどもよく集まる。
果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、はじめ緑、後に表面に粉を吹いて黒く熟する。
ネズミモチ(鼠黐)では例句を見つけることができなかった。
クロガネモチの実は結構めだつが例句なし。
真っ白になる6月の黐の花を詠った句が多い。
この木のある付近で、屋敷跡とみられる更地(になりかけ)があった。
かなり冷え込んだが、まだ雪は降らない。
ヒツジ田は凍っていたが。