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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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葉桜

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ソメイヨシノは平地では葉桜になった。
わずかに花びらを残しているものもある・


野草学習者にとっては復習と「発見」を兼ねた好季節でもある。


カラス麦が繁茂、穂を出し踏み込みにくい場所ができている。
ボランティアによって月1位のペースで草刈りがされる。
ハエや蚊が繁栄していた時代には、あるいは牛などを飼っていた時代には
重要な作業だったと思う。


馬こやしであろうか。

ヘラオオバコはまだ目立たない。今元気なのは、チチコクサ系譜のものである。
タチチチコクサやチチコクサモドキの識別は、目下のところ不可能。

イタリアンパセリの種苗箱

芽が正体を示し始めた。
↑には、

ひと株だけだが、上の方に千日紅が芽吹いている。
他に本葉を出し始めたのは、ホトケノザ、メヒシバ、カタバミ・・

みたところ正体不明のものはない。


どれがbefore でどれがafterか画像取入れ後も分からないくらい。
かなりイタリアンパセリ以外には抜いてつもりでも、まだまだそれ以外のものが残っている。


本命を抜いていないことを90%確信。

「本命」で検索するも例句みつからず。

「葉桜」ならいっぱいある。


瀬の音のして葉桜の山泊り 神原栄二

葉桜や寝釈迦台座を落ちさうな 宮坂静生

葉桜の濃きより出でて桂川 橋場千舟

葉桜の蔭重ねけり立石寺 橋本春燈花

葉桜一樹もて覆ふべし女人堂 吉野義子

葉桜や発つときめたるときの雨 久保田万太郎

葉桜の影ひろがり来深まり来 星野立子

葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵

葉桜や蕎麦屋でたのむ玉子焼 鈴木真砂女

葉桜や女の旅の雨となる 半澤 律

葉桜や毛虫太らす街あかり 篠田悦子

葉桜に爆ぜているのは赤ん坊 大口元通

葉桜の奥で大和がふりむいた 筑網敦子

葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波 『湯呑』

葉桜をつくづくいとこはとこかな 長谷川双魚 『ひとつとや』

葉桜や大き喪の空垂れにけり(悼山本健吉先生) 野澤節子 『駿河蘭』

校庭の葉桜となり父兄会 福田清人

葉桜の影ひろがり来深まり来 星野立子

葉桜や吉野の駅の小ざぶとん 中井啓子

葉桜のみちは艇庫に来てをはる 北澤瑞史

葉桜や発つときめたる時の雨 久保田万太郎

ひびきふる雨千本の葉桜に 滝 春一

葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵

葉桜の街見下しに父逝けり 沢木欣一

葉桜や石工ひねもす墓石彫る 大和田亨子

葉桜や同じ祷りに隣り合ふ 中村草田男

葉桜やきのふにかはるくらしむき 鈴木真砂女

葉桜の下にて赤子見せ合うて 橋本美智代

一亭へ葉桜昏くくぐりけり 森高たかし

葉桜や誰もゐぬ日の貸ボート 大森理恵

葉桜に正体みせぬ大使館 横山白虹

葉桜や海を見たるは十五歳 柳澤和子

葉桜や金婚式は彼の国で 郡山とし子

葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵

葉桜や研屋のわざの今もあり 黒木 野雨

葉桜やかつて高等女学校 上村米子

遺児けふは葉桜の影満身に 石田波郷

葉桜やふかぶか沈む鯛生簀 秋光泉児

葉桜やたてがみ白き神の馬 佐藤幸男

葉桜となりて沈思の仏たち 橋本榮治 越在

葉桜や夜は海鳴りの羽摶つごと 進藤一考

葉桜へ厠の暗さ負ひ出づる 柏禎

葉桜を見遣るや清風湧くゆゑに 野沢節子

葉桜の万の囁き夜の椅子 森大暁

葉桜の夕べかならず風さわぐ 桂信子

葉桜の下帰り来て魚に塩 細見綾子

花すくなかりしが葉桜となれり 谷野予志

遺児けふは葉桜の影満身に 石田波郷

葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原梵

葉桜や逢うて手を挙げ白々と 山口青邨

葉桜や忘れし傘を取りに来ず 安住敦

葉桜のかぶさつて来るチューリップ 中村汀女

葉桜や発つときめたるときの雨 久保田万太郎

月なくて葉桜は燈をいつくしむ 昭彦

葉桜にわが噛む音の欹(あばだ)つよ 子郷

葉桜は花終りたる木にあらず 雅人

葉桜や車空なるきつね雨 源義

葉桜のなほこぼすもの風に舞ふ 汀子

葉桜の夕べかならず風さわぐ 信子

葉桜の下帰り来て魚に塩 綾子

葉桜の中の無数の空さわぐ 梵

葉桜やすゞろに過ぐる夜の靴 梅の門

葉桜や沖まで波の限りなく 飛旅子

葉桜や屋根より下りて大鴉 浩山人

葉桜や深夜犬ども睦しく 不死男

遺児けふは葉桜の影満身に 波郷 (九段にて)

葉桜や一宙劃(かぎ)る仏の手 槐太 (奈良博物館にて)

葉桜や逢うて手を挙げ白々と 青邨

葉桜や同じ祷りに隣り合ふ 草田男

葉桜の並木つゞけり曲りても 立子

葉桜の駅に字を書く洋傘の尖 誓子

葉桜や流れ釣なる瀬戸の舟 久女

葉桜や発つときめたるときの雨 万太郎

葉桜に地中の闇の行きわたる 佃悦夫

葉桜となり屈葬の者つつむ 坊城俊樹

葉桜の大柄洩れ日多佳子の忌 堀内薫

葉桜に弓立てかけてありしかな 藺草慶子

葉桜の中の騒ぎは是一羽 依光陽子

葉桜のころの奉納相撲かな 日原傳

葉桜やはるかな水が井戸の底 夏井いつき

葉桜の中に金星あらはれて 岩田由美

葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原梵

葉桜の夕ベかならず風さわぐ 桂信子

葉桜の影ひろがり来深まり来 星野立子

葉桜となる少年の日の履歴 対馬康子 愛国

葉桜や武道館より太鼓鳴る 土井三乙

遺児けふは葉桜の影満身に 石田波郷

パン屋が出来た葉桜の午の風渡る 河東碧梧桐

葉桜の下帰り来て魚に塩 細見綾子

葉桜の風松籟に紛れゐる 手塚美佐

葉桜になりおふせたる堤哉 篠崎霞山

葉桜やすゞろに過ぐる夜の靴 金尾梅の門

葉桜や湖のしめりの陶の椅子 伊藤京子

葉桜一樹もて覆ふべし女人堂 吉野義子

葉桜やまむしを提げし人と行く 小原菁々子

葉桜や藁屋根厚き能舞台 遠藤梧逸

葉桜となりをはるまで見届けぬ 徳永山冬子

葉桜のうへに赤しや塔二重 唯人 古句を観る(柴田宵曲)

葉桜や人に知られぬ昼あそび 永井荷風(1879-1959)

葉桜や家出をおもひ家にゐる 中尾寿美子(1914-89)




葉桜の奥から母が駆けてくる

夕暮れに帰郷する母花は葉に


1句目は今作句。
2句目は旧作の改作。


4つ葉のクローバーという名のかたばみ

すぐに花が咲くので、元肥を十分にと解説されていた。



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