更地

家の近くに更地がまた一つできた。３方が道路に面している角地である。５０坪あるかどうか。

中へ足を踏み入れたことがなかったが、赤い花が目に入ったので、初めて踏み込んでみた。
塀も縄張りもない出入り自由地帯である。

こぼれ種のペチュニアは色が雑色花して白っぽくなるが、不思議にこの色のものは、原色を保持しているようで、時々、余所でも見かけるが、幼苗からは育てにくいペチュニアがかたちよく野生化しているのを見るのは嬉しい。

↑余所ではとっくに花時がおわり、姿かたちも変化している仏の座が３月中旬の様相で花を咲かせている。ちょっとだけ感動。
ホトケノザの左側に見えるのは、メヒシバだと思う。右側のものはヨウシュヤマゴボウである。

↑↓　この地の開拓植物は、エノクログサであった。

水仙の咲き継いでゐる更地かな水谷ひさ江

生家いま更地となりて花八つ手森川いさを

すみれ咲く更地に青図描きけり石井孝子

蝙蝠や更地の闇のまたここに山田弘子懐

そう言えば、夏には我が家にも蝙蝠が飛びこんでくることがあった。勿論我が家にも縁台があった。うるさかった蛙の声もとんと聞かない。

この空地の周辺

他にもう一個所、広い更地がお目見え。
ただし周囲の塀は残されたまま故、陸橋の上からしか拝めない。

数日前に、取り交わした後のコンクリートブロックなどの除去が終り、作業車が姿を消したばかりだから、草はまだ生えていない。ざっと２反と見積もって、建築予定標を覗きに行く。

１０階建て！三菱のマンション建設に反対する幟をよく見かける。我が町内でも建設反対運動をやっている。署名要請が我が家にも舞い込んだ。（鎌倉では、古都の景観を壊すマンション建設反対の幟が景観を壊していた）。
もともと某銀行の社員寮で、２階建が数棟建っていた。その銀行が三菱ＵＦＪ銀行に統合されたあと、かなりの期間、数戸だけに夜の灯が点いていた。

　最寄駅へ徒歩５分ほどの距離で、私などは、駅前へ行くにはどうしてもその前を通らなけらばならないが、高い塀に囲まれていたので存在を意識することは少なかった。

　そのためかどうか、このマンション建設に関しての反対運動は起きていない。

神戸三宮駅周辺