ここを訪ねるのは何度目であろうか?年年、整備されてゆく。午後も遅い時間だったので、
訪れる人は少ない。車の駐車は我が愛車のみ。帰り際に入れ替わるように、もう一台が停まった。
上の標識が立っているところから左手に向けて、テリトリーが大きく拡大しているのに気付いた。
かたくりと共生している水仙葉の植物が相変わらず気になる。
一度、植物の名を尋ねるスレッドへ画像を投稿したが、他の植物については即座に「正解」が
UPされたがこの植物についてはなしのつぶてであった。
帰りかけると、妻が地の人と話しこんでいる。道路を隔ててすぐ脇の家の主で、このカタクリ山の管理をしている人と、もう一人おばあちゃんであった。余り期待せずに、この植物を話題にして見た。「ここらあたりでは狐のカミソリと呼んでいる。7月末頃に花が咲く」ということであった。」家に戻って狐のカミソリを検索すると、我が愛読書にも、ウィキさんにも花の画像が載っていたが、一度葉がすべて消えたあとに花が咲くらしく、花期は8月だそうである。葉の画像がなかったので、同じものかどうかちょっと疑問符。
と同時に、「イチリンソウ」も咲いているというので、もう一度案内役同伴でたちもどった。
不思議な物で、あちこちに一杯咲いているのに、全然気付かなかった。徒然草の一節を思いだした。石清水の件。
縄越える男拒まず一輪草
・・・
話は変わりイチリンソウ(一輪草)に関わる山形県の伝説。
昔、出羽の国の最上侯の小姓に、佐太郎某という美しい小姓がいた。殿もお気に入りで、殿中の女達もこの美しい青年に皆大騒ぎであった。その中に、千代という女中がすっかり佐太郎に心を奪われ、佐太郎も心憎からず思っていたが、これが殿中に広がり、何時か殿のお姫さまの耳にも入るようになった。姫は初めはどんな男かと、物珍しさにその男を呼んだのであったが、その時から姫もその男が好きになり、殿にいってぜひこれをむこ殿に迎えたいと願った。
殿は、姫の相手にはもっと家柄のよい男をとかねが探していたのであるが、願いを入れなければ姫は自殺するほどの心のいれかたなので、しかたなくこれを許した。これを聞いて恋人だった千代は、すっかり世をはかなんで、ある夜御殿を抜け出して、裏山に入り、松の大樹にかかって首をつった。人々はこの儚い千代を憐れんで、念ごろにこれを葬ったが、その墓のあたりから、1本の白い花が咲き出した。これこそ白の装いで死んだ千代の形見だ、今のイチリンソウ(一輪草)はその化身であるというのである。
中国やヨーロッパにおける伝説についても紹介されている。
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