ミソハギは日本各地の湿原や小川、用水路の縁などに見られる多年草です。茎はまっすぐに立ち、株元は少し木質化します。そして細い地下茎を伸ばして群生します。葉はふつう対になってつき、細長い卵形で小さく、濃い緑色です。濃いマゼンタピンクの花が、茎の先端に穂になって咲きます。1輪の花の大きさは1cm弱です。
エゾミソハギ(Lythrum salicaria)も同じような環境に生え、全体にやや大きく、花が密につきます。花穂の部分に毛が生えているのが明確な区別点です。
お盆の迎え火をたく前に、この花で周囲に水をまく風習は現在でも各地で広く見られます。開花期間が長く、これといった病害虫がないうえ、水湿地の植物のためウォーター・ガーデンの植え込みに適していて、普通の草花が育たないような湿った土壌でよく生育します。
群生はしていなかったが、一面のヌスビトハギの紛れて咲いていた。
左右に見える茎もミソハギならば群生といえるかも。
Wikipedia:
ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草。
湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。
盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。
神戸市北区の施設の駐車場の山手
盗人萩がびっしり
今は花時ゆえに傍に寄っても問題はないが、もう少し季節が進むと、ズボンにびっしりとヒッツキムシが付く。
ヌスビトハギだけではない。猛暑とはいえ、秋を感じさせるものが咲いている。落ちている。
虎杖の花は多様な色・形をゆうするよう
きごさい歳時記の解説
いたどりのはな
晩夏
明月草の花/紅虎杖
【解説】
七月ごろ、茎の先と葉腋に白い花を多数開く。雌雄異株。花の色が紅色をしているものは紅虎杖とも明月草とも呼ばれる。
ツリガネニンジン
ツリガネニンジン(釣鐘人参、学名: Adenophora triphylla var. japonica )はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。
花期は8–10月で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。花冠は長さ15–20 mmで先端はやや広がり、裂片は反り返る。萼片は糸状で鋸歯があり、花柱が花冠から突出する。
↑この花は調べた記憶があるが思い出せない。
フジバカマも見たことがあるが、これがそうかそうか
↑背後は駐車場の後輪止め
フジバカマの解説の中に見える画像↓
葉形から判断すると、フジバカマで間違いなさそう。
次回は9月20日頃にでかけるので、確認できるはず。
- 神主の申して言へる藤袴 斉藤美規
- 雁坂の方は雲なり藤袴 村沢夏風
- 家持の妻恋ひ日和藤袴 牧長幸子
- 藤袴見しよりくもる田原坂 桑原志朗
- 丹波けふいづこも照りぬ藤袴 岡井省二
- 藤袴にもひとこゑや山鴉 藤田湘子
- 藤袴花の終りの絮とばし 本岡 歌子
- 霧じめりせし紫や藤袴 射場 秀太郎
- 聞き流すつもりの雑音藤袴 落合よう子
- 藤袴切腹衝動堪えけり 浅賀穀象虫
- たまゆらをつつむ風呂敷藤袴 平井照敏
- 重なりて木の暮れてをり藤袴 永田耕一郎
- 吹かれゐる大いなる絮は藤袴 阿部みどり女 『石蕗』
- 想ひごとふと声に出づ藤袴 永方裕子
- たまゆらをつつむ風呂敷藤袴 平井照敏
- 藤袴手に満ちたれど友来ずも 橋本多佳子
- 藤袴手折りたる香を身のほとり 加藤三七子
- 藤袴色と見つつも淡かりし 稲畑汀子
- 八一歌碑撫づるがごとく藤袴 和田春雷
- 藤袴ゆれれば色を見失ふ 山下美典
- 藤袴白したそがれ野を出づる 三橋鷹女
- 酒かくされて雨の日の藤袴 増山美島
- 嵯峨なれや道すがらなる藤袴 宮本すま子
- 喪の列に入る順ありし藤袴 青木綾子
- 幾代経し蔵の罅かも藤袴 松井葵紅
- 熔岩を置く小みちは濡るる藤袴 杉山岳陽
- 藤袴手に満ちたれど友来ずも 橋本多佳子
- 藤袴白したそがれ野を出づる 三橋鷹女
- 藤袴吾亦紅など名にめでて 高浜虚子
- 藤袴歌に詠むべき名なりけり 佐藤紅緑
- みづからをすこし咎めて藤袴 友岡子郷
- 肉体というやっかいなもの藤袴 大西泰世
- あさっての花も済みたり藤袴 金子晋
- 一泊の荷重りは詩書藤袴 桂樟蹊子
- 肉体というやっかいなもの藤袴 大西泰世
- すがれゆく色を色とし藤袴 稲畑汀子 汀子第二句集
- 白がねの目ぬきやさしや藤袴 浜田酒堂