これから1週間は「桜追う人」である。
といっても全国各地の名木を追うというのではなく、
尼崎とその周辺限定で、結果的に去年と同じ展開になるかも。
朝桜
我が家と道路を隔てて対角線上にあるお家のもの。
我が家で育った4人の子の入学式の朝は、この木の下で記念撮影をした。(させてもらった)。
椀田公園(近くの近隣公園の名前。この地区の名前であったが、今はこの公園の名称としてのみ残っている)の桜
まだ開花していない木もある。
例年だと今の時間帯でも場所取りのシートが何枚か敷かれていた。大きいシートには
幹事役が座っていることもある。「バーベキュー禁止」の立札は尼崎市の地区公園、近隣公園のすべてに立っているが、ルールを逸脱する団体もある。私のような撮影者はにぎやかに騒いでくれた方が楽しいので、バーベキュー大歓迎である。私の知る限り付近住民(この公園の場合は西側には公園に沿って富松川が流れているが、その他の公園の境目は住宅の庭と接している)とのいざこざはないように思う。
公園の桜はまだちらほら段階
朝のニュースでは、桜の満開は神戸で4月3日、大阪5日とのこと。
午前の桜 神戸市北区淡河
車が示している外気温は自宅周辺も淡河も14℃で同じだったが
太公望もいない。蕾膨らむの状態
ここの桜は菌害にあい、最近植え替えられたので、まだ若木である。
昼桜
南塚口町某所
南側に中層住宅が建っている。
8分咲きである。何故に南がさえぎられると花が早く咲くのか?2例目。
緑化植物園
西門の外 上坂部川沿い
園内にはソメイヨシノはない。
園内の昆陽川沿いに、山桜、里桜、八重桜が植えられているが開花はまだ先。
↓寒緋桜は葉桜になっている。
園内西側の枝垂れ桜は満開 京都御所内近衛邸と同じ
枝の先まで咲ききっている。
俳誌のsaon から引用(拝借)
枝垂桜 151句 高麗の里枝垂桜が紅潮す 細見綾子 花 彼岸桜 糸桜 しだれ桜 枝垂桜 山桜 朝桜 花疲れ 花守 | ||||
作品 | 作者 | 掲載誌 | 掲載年月 | 前書その他 |
木椅子あり枝垂れ櫻を潜り来て | 小澤克己 | 遠嶺 | 199805 | 六義園 |
支柱たす枝垂櫻のみどりかな | 山村桂子 | 遠嶺 | 199908 | |
枝垂れ桜三時間前の火は消えて | 尾上有紀子 | 船団 | 199908 | |
枝垂桜真下に入れば花少な | 櫻井多恵 | 朝 | 199908 | |
枝垂桜遠き日の揺れ今日の揺れ | 櫻井多恵 | 朝 | 199908 | |
枝垂桜のなかの大地は君のもの | 甲田夏湖 | 船団 | 199909 | |
枝垂れ桜二時間前の灯は消えて | 尾上有紀子 | わがまま | 200002 | |
散りそめし垂桜の傘に入る | 阿部ひろし | 酸漿 | 200005 | |
鳥百羽容れて桜の枝垂れかな | 朝妻力 | 俳句通信 | 200005 | |
よし野よき目覚めの枝垂桜かな | 三村純也 | 円虹 | 200006 | |
美しく垂れてさくらと嬰の涎 | 川名将義 | 銀化 | 200006 | |
櫻垂る武甲の天の扇より | 小澤克己 | 遠嶺 | 200007 | |
くろがねの幹より枝垂桜満つ | 池森昭子 | 馬醉木 | 200008 | |
大枝垂桜さゆれもなき山気 | 安原葉 | ホトトギス | 200010 | |
夕桜枝垂れて風のなかにかな | 朝妻力 | 春耕 | 200012 | |
わが宿は枝垂桜に包まれて | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200104 | |
記念館枝垂桜に未来置く | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200104 | |
陽を孕む枝垂櫻の傘の裡 | 中川濱子 | ぐろっけ | 200106 | |
父祖五代枝垂桜の庵主たり | 服部菰舟 | 雨月 | 200107 | |
后の陵の枝垂れ桜の冬芽かな | 竹中一花 | 槐 | 200203 | |
一本の枝垂れ桜に手を合わす | 森理和 | あを | 200204 | |
師のさくら吹かるるために枝垂れたり | 岸風三樓 | 朝 | 200204 | |
幹あまり太らず枝垂桜かな | 西宮舞 | 狩 | 200206 | |
ほころびて風呼ぶ枝垂櫻かな | 大谷茂 | 遠嶺 | 200206 | |
大枝垂桜に支へ木の数多 | 酒井康正 | 百鳥 | 200206 | |
鉾蔵は閉ぢ丸山の枝垂桜かな | 神蔵器 | 風土 | 200206 | |
天蓋の垂桜の古刹かな | 広瀬敏子 | 酸漿 | 200206 | |
近づけば枝垂桜がそよぎくれ | 北畠明子 | ぐろっけ | 200207 | |
楚々として垂れ桜の若木かな | 稲岡長 | ホトトギス | 200208 | |
神苑を八重紅枝垂桜染め | 粟津松彩子 | ホトトギス | 200208 | |
川あれば川へ枝垂れて桜咲く | 宮原みさを | 花月亭 | 200208 | |
空円くなりゆく枝垂桜かな | 岩岡中正 | ホトトギス | 200209 | |
その道は枝垂桜に続きます | 須賀敏子 | あを | 200305 | |
八ヶ岳浮びて枝垂糸桜 | 須賀敏子 | あを | 200305 | |
むかし死者垂直に埋めさくらどき | 宮坂静生 | 岳 | 200305 | |
嫩葉あり花あり枝垂桜かな | 林翔 | 沖 | 200306 | |
極楽寺枝垂桜の傘に入る | 加藤サヨ子 | 築港 | 200306 | |
紅桜枝垂れて濠を赤く染む | 川浪広子 | 築港 | 200306 | |
枝垂桜柵囲ひして人寄せず | 森田久枝 | 築港 | 200306 | |
闇まとふ枝垂桜の重さかな | 清水節子 | 馬醉木 | 200307 | |
滝の如枝垂桜の枝垂れをり | 細原由起子 | 築港 | 200307 | |
枝垂ざくら馬簾の如く黄葉づれり | 金升富美子 | 濱 | 200401 | |
枯きつて垂桜が日浴びをり | 村田さだ子 | 酸漿 | 200402 | |
まづ宿の枝垂桜に問ふ吉野 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200404 | |
源氏読む枝垂桜を真向ひに | 中村洋子 | 風土 | 200406 | |
雨しとど枝垂桜を伝ひ落つ | 古賀貞美 | 築港 | 200406 | |
糸桜水面に垂れて細字書く | 磨家泉 | 築港 | 200406 | |
笛の音に枝垂桜の枝揺るる | 大森玲子 | 築港 | 200406 | |
垂桜ゆらぎとどむる時のあり | 阿部ひろし | 酸漿 | 200406 | |
雲間より垂れて音なき滝桜 | 中村翠湖 | 馬醉木 | 200407 | |
駅前の垂桜を散らす雨 | 池田いつ子 | 酸漿 | 200407 | |
三百とふ樹齢に枝垂れ大桜 | 綿谷美那 | 雨月 | 200407 | |
旅終へし家居に枝垂桜かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200504 | |
戦友会枝垂桜にひざまづく | 堀内一郎 | あを | 200504 | |
桜枝垂れて心よりありがたう | 古宇田敬子 | 対岸 | 200506 | |
枝垂桜少しもじつとしてをらず | 塩川雄三 | 築港 | 200506 | |
枝垂桜フアツシヨン街の芯となし | 岩田都女 | 風土 | 200506 | |
小夜更けて垂れ桜の泣きじやくる | 篠田純子 | あを | 200506 | |
魚跳ねしところに枝垂桜かな | 卓田謙一 | 万象 | 200507 | |
高台院湖月尼枝垂桜かな | 山路紀子 | 風土 | 200507 | |
地に触るる枝垂桜や弥陀の前 | 山路紀子 | 風土 | 200507 | |
一縷の雨枝垂桜を濡らしけり | 布施まさ子 | 風土 | 200507 | |
浮足の枝垂桜の支へ棒 | 真角多賀子 | 対岸 | 200507 | |
大枝垂桜仰ぎぬ御歴々 | 田口武 | さうぢやなくても | 200512 | |
枝垂桜しだれて赦すことにする | 堀内一郎 | あを | 200604 | |
たまゆらの枝垂ざくらの音なりし | 本多俊子 | さくらの音 | 200605 | |
吊鐘の枝垂桜に隠れをり | 斉藤裕子 | あを | 200605 | |
雪の嶺一朶のさくら垂るるもとに | 瀧春一 | 常念 | 200606 | |
囀のゆるがす枝垂櫻かな | 瀧春一 | 常念 | 200606 | 信濃坂北 |
たましひに触れんばかりに桜垂る | 有賀三奈子 | 四葩 | 200606 | |
指切りや枝垂櫻を潜りては | 小澤克己 | 遠嶺 | 200606 | |
主亡き魁夷の庭の紅枝垂桜 | 林いづみ | 風土 | 200606 | 東山邸 |
風立ちて垂桜の花の波 | 町田政子 | 酸漿 | 200606 | |
鴉とぶ枝垂ざくらの枝くはへ | 大坪景章 | 万象 | 200606 | |
名園の枝垂桜と篝火と | 磯野しをり | 雨月 | 200607 | |
撮らるると枝垂桜に添ふ娘 | 高橋大三 | ぐろっけ | 200607 | |
白川に触れて枝垂るるさくらかな | 大竹淑子 | 風土 | 200607 | |
しだるるは雨脚枝垂桜かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200703 | |
あの枝垂桜の下に悌を | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200704 | |
花影へ枝垂桜の散り初むる | 山田六甲 | 六花 | 200705 | |
白川の枝垂桜の礼礼し | 岩下芳子 | 槐 | 200706 | |
妖気とも夕づく枝垂桜かな | 安達実生子 | 苑 | 200707 | |
夜ざくらの枝垂れを支ふ水あかり | 藤岡紫水 | 京鹿子 | 200707 | |
見透しに枝垂桜の薬医門 | 中谷葉留 | 風土 | 200707 | |
竿足して枝垂櫻のもつれ解く | 石橋萬里 | ぐろっけ | 200707 | |
犬の尾の枝垂れ桜に触れて行く | 平きみえ | 船団 | 200710 | |
何か咲き継ぎつつ枝垂桜かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200804 | |
夢違観音枝垂ざくらかな | 須田紅三郎 | 鴫 | 200804 | |
千年の塔に桜の枝垂れたり | 大橋晄 | 雨月 | 200807 | |
咲き初むる枝垂桜を遠目とし | 田所洋子 | 雨月 | 200807 | |
句碑に侍すさくら侍史咲き枝垂れ咲き | 丸山冬鳳 | 京鹿子 | 200808 | |
枯れに入る枝垂れ桜も刻止めて | 山田暢子 | 風土 | 200902 | |
二階より見てゐて枝垂桜かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200904 | |
老木の気魂の枝垂れざくらかな | 高橋和女 | 春燈 | 200906 | |
枝垂桜競ふ里坊川繋ぐ | 上野昌子 | 春燈 | 200906 | |
池の面に垂桜のいと淡し | 青木政江 | 酸漿 | 200906 | |
嫋やかな垂桜の近く見ゆ | 牧原佳代子 | 酸漿 | 200906 | |
御苑なる枝垂ざくらの雅び色 | 桂敦子 | 璦 | 200907 | |
あめつちをつなぐ桜の枝垂れかな | 大坪景章 | 万象 | 200907 | |
枝垂れ咲く桜の屋根でおままごと | 岡崎春菜 | 万象 | 200907 | |
風に揺る枝垂桜の花重し | 橋本ふさ子 | 笹 | 200907 | |
咲き満てる枝垂桜の中暗し | 藤原春子 | 六花 | 200907 | |
まだ硬き枝垂れさくらの枝に触る | 四條進 | 峰 | 201004 | |
やはらかに枝垂桜の縺れ解く | 篠田純子 | あを | 201005 | |
狛犬を枝垂桜が撫でてをり | 坂根宏子 | 璦 | 201006 | |
母容れて撮りたき枝垂れ桜かな | 望月木綿子 | 沖 | 201006 | |
植ゑくれし枝垂桜のさ揺れかな | 高橋照子 | 雨月 | 201006 | |
子らのポーズ枝垂ざくらの傘の中 | 加藤美貴 | 笹 | 201006 | |
垂桜紅の雨滴にしらべあり | 阿部悦子 | 酸漿 | 201006 | |
篝火や枝垂桜の厚み増す | 内田俊弘 | 狩 | 201007 | |
雨傘に枝垂桜の重さかな | 荒井和昭 | 鴫 | 201007 | |
皇城の空より枝垂れ桜かな | 堀田こう | 雨月 | 201007 | |
耿耿の月下に垂桜かな | 天田美保子 | 酸漿 | 201007 | |
囲いから大きく枝垂れ滝桜 | 鈴木多枝子 | あを | 201007 | |
満開の垂桜や開山忌 | 阿部文子 | 酸漿 | 201106 | |
石庭に枝垂桜の影揺るる | 坂根宏子 | 璦 | 201107 | |
輪塔へ枝垂桜の影移り | 田中臥石 | 末黒野 | 201107 | |
汀子句碑に枝垂桜のまだ残り | 近藤豊子 | 雨月 | 201107 | |
大空のしだれて枝垂桜かな | 十川たかし | 槐 | 201107 | |
桜散る枝垂れに添うて一二片 | 布川直幸 | 峰 | 201203 | |
城壁のさくら枝垂るる水面かな | 上村光八 | 末黒野合同句集 | 201203 | |
桜茶に摘む枝垂花介護士と | 品川鈴子 | ぐろっけ | 201205 | |
蕾みたる枝垂桜へ風少し | 太田具隆 | 春燈 | 201206 | |
枝垂れては空うすくする桜かな | 遊橋惠美 | 風土 | 201207 | |
枝垂れ桜山傾けて日暮れけり | 田代貞枝 | 空 | 201207 | |
我のみに枝垂れて夜の桜かな | 今井千鶴子 | ホトトギス | 201208 | |
日の暮れの風来る枝垂桜かな | 天野美登里 | やぶれ傘 | 201209 | |
枝垂れて先の先まで桜の芽 | 西村博子 | 馬醉木 | 201304 | |
頭を下げてしだれ桜の籠目へと | 山田六甲 | 六花 | 201305 | |
太閣の御土居のしだれ桜かな | 伊藤和子 | 璦 | 201306 | |
しだれ桜しづかに風を待ちゐたり | 亀田やす子 | ははのこゑ | 201306 | |
風を呼ぶ枝垂れ桜となりにけり | 太田具隆 | 春燈 | 201306 | |
板前の枝垂れ桜や寿司つまむ | 丸山酔宵子 | かさね | 201306 | |
瞑想のはじまり枝垂桜かな | 山田暢子 | 風土 | 201306 | |
枝垂桜吉祥殿の格に添ひ | 大橋晄 | 雨月 | 201306 | |
黄桜に枝垂桜に終の客 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201404 | |
まつ直ぐに雨降る枝垂桜かな | 山尾玉藻 | 火星 | 201405 | |
黄桜も枝垂桜も葉桜に | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201405 | |
氷の神の枝垂桜を眼福に | 西村しげ子 | 雨月 | 201406 | |
ひと本の枝垂桜に寺苑映え | 横田矩子 | 璦 | 201406 | |
紅枝垂桜や主三代目 | 菅野蒔子 | 末黒野 | 201407 | |
寺の庭枝垂桜の三百年 | 赤塚篤子 | 末黒野 | 201407 | |
振り仰ぐ枝垂桜に人の波 | 岡本ヨシエ | 末黒野 | 201407 | |
群大の池の辺枝垂れ桜祭 | 鈴木石花 | 風土 | 201407 | |
鳥の飛ぶ形に枝垂桜かな | 志方章子 | 六花 | 201407 | |
井戸の辺の枝垂桜の百年経 | 青木朋子 | 空 | 201408 | |
参詣とも枝垂桜の花見とも | 原田しずえ | 万象 | 201607 | 身延 |
つつしみて枝垂桜の下に入る | 三好かほる | 万象 | 201607 | |
長谷寺墓前へ枝垂桜かな | 鈴木庸子 | 風土 | 201607 | |
乳母車枝垂桜の中へ入る | 青木朋子 | 空 | 201707 | |
大枝垂桜しだるる庁舎裏 | 丑久保勲 | やぶれ傘 | 201805 |
2018年5月号の俳誌まで引用されている。
汀子邸の庭には各種各様の花が植えられているようだ
阪急塚口駅東側踏切の北側
江戸彼岸桜
この地点から東へ冬桜、八重桜の道がつづく
江戸彼岸桜が2本、そのつぎに寒緋桜
やはり葉桜になっている。
本日(私なりの)「大発見」
「尼崎のみちしるべ」という郷土史研究会編集の小冊子を片手に、市内に残る30基の石造り道標のすべてを約1か月かけて画像に収め、このブログで紹介したが、
今日、まったく偶然にそこに掲載されていない道標を見つけた
尼崎66社の中に数え上げられない社
愛宕権現社
その鳥居が江戸期の制作であることを確認。
施主 大坂 道具屋 勝兵衛 と読める。
他にも何か文字情報が無いかとウロウロ。隣接する浄土真宗の門前まで
「左」しか読めない。「月」の字もなんとか
↑の面は「右 大坂」と読める。間違いなく江戸期製作の道標である。