雀だと思うがやたらに数が多い。木はリラ
- ライラック海より冷えて来りけり 千葉 仁
- 五月好き札幌が好きライラック 松尾 美子
- ライラック紫うすく漕ぎ疲れ 若森京子
- ライラック咲けば咆哮したき夜 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 東西の森断ちざまにライラック(西伯林、東西独乙画す壁肌寒し二句) 殿村菟絲子 『牡丹』
- ライラック天使の私語の聞こえくる 上野澄江
- 真昼間の夢の花かもライラック 石塚友二
- ライラック猫の眠りの深まりに 北田はれ子
- 真昼間の夢の花かもライラック 石塚友二
- 学園の天濁りなしライラック 沢田緑生
- 翁には間のある二人ライラック 八木 實
- 学園の天濁りなしライラック 澤田 緑生
- ライラック乳高き胸に十字切る 佐野まもる
- ライラック朝の銀輪地を滑り 佐藤喜俊
- 帽胸に牧夫眠れりライラック 益本三知子
- 真昼間の夢の花かもライラック 石塚友二
- ライラック雪が無ければ好きな町 嶋田摩耶子
- 散り敷けることなく終りライラック 嶋田一歩
- ライラック天使に石の翼あり 皆吉司
- 私にも二つの名前ライラック 櫂未知子 蒙古斑以後
- 騎士の鞭ふれてこぼるゝライラック スコット沼藷女
- 真昼間の夢の花かもライラック 石塚友二
- 若者の語らひ長しライラック 茂里正治
- ライラック越しに灯の入る大使館 荒井正隆
- ライラック来 蟹股の神ら 加藤郁乎
逆光のため、若芽の色が見えない。
僅かに花が咲き始めている。
ライラック(英語: Lilac、学名: Syringa vulgaris)はモクセイ科ハシドイ属の落葉樹。フランス語からリラ(Lilas)とも呼ばれる。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)。
ご近所ではここでしか見ることが出来ない。
5月の北海道では、エルムの白い花と共に目立っていた。
- リラ入れて水もリラ色チェコグラス 中村汀女
- 藪巻となりてもリラは姿美し 古賀まり子
- リラ冷えや旅の地酒をすこし酌み 舘岡沙緻
- リラの花朝も夕べの色に咲く 阿部みどり女
- 刳り舟も獄史も古りぬリラの冷え 文挾夫佐恵
- 久闊やリラの匂ひの中に居て 星野 椿
- 押花の香りまだありリラの花 小林 いまよ
- リラ冷えの水を束ねて死者の声 水野真由美
- リラ咲いて窓の裸身の泳ぐらし 林 壮俊
- 言霊は母の繰言リラの花 浜 芳女
- リラ冷や衛兵は眉動かさず 森田 峠
- 花リラを吾が体臭として一夜 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
- 髪黒くこたびもリラに馴染み得ず 殿村菟絲子 『牡丹』
- リラ冷えの教会にある忘れもの 大木あまり 火球
- 旅愁とも旅疲れともリラ冷に 稲畑汀子
- しんしんと子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷
- リラ薫る黒人霊歌かなしき時 加藤知世子
- 舞姫はリラの花よりも濃くにほふ 山口青邨
- さりげなくリラの花とり髪に挿し 星野立子
- ひとつ雲影を移さずリラ咲けり 水原秋桜子
- 夜話遂に句会となりぬリラの花 高浜虚子
- 万寿山仲春にしてリラの雨 飯田蛇笏
- リラ黄葉且つ散り厚くなるカルテ 松浦 釉
- リラ咲くやロダンの像の冷えをらん 津森延世
- リラの雨初見讃美歌遅れつつ 斎藤節子
- リラの香の薄れて姉の七七忌 佐藤知敏
- 裁つ布もむらさき淡くリラ咲けり 福永みち子
- 鶏鳴や旧中仙道リラ日和 三宅郷子
- リラの風腰掛けて杖休ませる 鈴木美千代
- 山峡に灯が入りリラの花真白 青柳照葉
- リラの香や部屋にも風の流れあり 関 弥生
- 雲に浮く大雪山系リラ冷ゆる 深山よしこ
- 夜話つひに句会となりぬリラの花 高濱虚子
- リラの花朝も夕べの色に咲く 阿部みどり女
- しんしんと子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷
- リラ薫る黒人霊歌かなしき時 加藤知世子
- リラ冷といふ書き出しの美しき 大沢呑舟
- リラ冷えや歯車見せる置時計 松居萬里子
- リラ冷や猫背を写す大鏡 榛谷三枝子
- リラ冷や鏡に向かふ馬と騎手 折井眞琴
- リラ冷えや旅の地酒をすこし酌み 館岡沙織
- リラ冷えに古りたる町の新聞社 森田 峠
- 空もまた暮れつつリラの色となる 水原秋櫻子
- リラ咲くや野にこぼれ建つチーズ小屋 有働 亨
- リラ咲いて煉瓦歩道の街古ぶ 有働 亨
- リラ挿せば羽ばたき過ぎし月日かな 林 翔
- リラの風人の言葉を待ちてをり 渡邊千枝子
- リラほつほつソフィに十日ほど逢はぬ 小池 文子
- 匂ひ出てリラの夕づく異郷かな 小池 文子
- リラ白し何告げて鳴る朝の鐘 那須 乙郎
- 頬杖のねむるともなしリラの花 中山 良章
- リラの雨匂ふ夕べや弥撒の刻 坪井かね子
- リラ白く泡立ち咲けり婚約期 岡田 和子
- 裁つ布もむらさき淡くリラ咲けり 福永みち子
- 眼帯をはづしてよりのリラ曇り 岡本まち子
- リラの風握手撒きつつ新神父 矢野 聖峰
- リラ冷ゆる鉄棒に錆うすうすと 奈良千代子
- 福音の書にリラ匂ふ夕明り 加藤春彦
- 長ながとシェフの帽子やリラの花 内田 圭介
- リラの雨初見讃美歌遅れつつ 斎藤節子
- リラ匂ふギヤマン窓の旧校舎 仙田洋子 雲は王冠
- リラの花心顫ふと娘の告ぐる 井上綾子
- リラの香やいく度か読む創世記 北本極子
- リラの夜のほと~吾子の長電話 金田あさ子
- リラほつほつソフイに十日ほど逢はぬ 小池文子
- われ征きて還らざる野にリラは咲き 小田黒潮
- リラ薫る黒人霊歌かなしき時 加藤知世子
- リラの花匂ひて夜気の重くなり 野田禎男
- 枯山の暖かさうな不思議かな 三神リラ
- 重ねあふ真昼の翳りリラ白し 今橋眞理子
- 子を育て子を手放してリラの家 嶋田一歩
- 舞姫はリラの花よりも濃くにほふ 山口青邨
- 山の端のいちにち逃げるリラの花 齋藤愼爾
- かかる家欲しと仰ぎてリラの花 西村和子 夏帽子
- リラの夜のギターぽろぽろ窓あかり 吉原文音
- 泣きしあとリラの夜闇は冷えにけり 有働亨
- しんしんと子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷
- リラの花卓のうへに匂ふさへ五月はかなし汝に会はずして 木俣修
- 能成がくれたリラの木も芽をふいた 青木健作 落椎
- 旅舎の窓遅月さしてリラの花 飯田蛇笏
- リラの花人を愛して老いまじく 藤田厚子
- リラ咲けり含羞つとに忘れられ 酒井弘司
- 開拓史古りリラ咲ける丘残る 高浜年尾
- 山の端のいちにち逃げるリラの花 斎藤慎爾
- 舞姫はリラの花より濃くにほふ 山口青邨
- リラを憶えば睡くてならぬ波の上 宇多喜代子
- リラ嗅いで青空がすぐうしろかな 宮津昭彦
- 子等が来る母の日のリラ房かがやき 町田しげき
- リラ冷や聖堂までの甃 関森勝夫
- 美術館開門前をリラ匂ふ 関森勝夫
- リラ冷えといふを大路に諾へり 茂里正治
- 指さされ富士見ゆと知るリラ月夜 川村紫陽
- イタリヤのリラに親しみ林檎買ふ 小原菁々子
- リラ濡れて白夜の町の波のこゑ 石原舟月
近くの10階建てのマンションの1階部分の目隠しに植えられた雑木。
台風でかなり傷んだが、ヤマツツジが満開状態
狭い土の部分に10種くらいの矮性、中性のものが植えこまれ、今は躑躅以外ではユキヤナギが咲いている。マンションの西側の道路幅が広いので10階建てまでが建築可能なようだが、東側の部分は北も南も6メートル幅の道路故か、6階になっている。
それより東、駅前周辺は規制がないようで、狭い土地に15階建てのマンションが次々に姿見せる。
駅の南側のビル建設は旧の6階建てビルの2階部分を巡っていた回廊が取り壊しへ
よって歩道部分がふさがれてしまった。
遮蔽幕めぐらし燈火親しけれ 岸風三樓