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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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アキノタムラソウ

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アキノタムラソウ (Salvia japonica) は、野原に普通な多年草。細長い穂を伸ばして、薄紫色の花を付ける。

ウィキエディアが紹介している画像

 

Salvia japonica akinotamurasu01.jpg

 

草丈は20cmから80cmにもなる[1]。茎は角張って四角形、まっすぐに立ち上がる[2]。根元で分枝して、数本の束を作る事もある。葉は対生で、その形は単葉のものから複葉に分かれるもの、それも三出複葉から一-二回羽状複葉にまでなるが、とにかく変異が多い。葉の長さは葉柄を合わせて3-15cmと変異の幅が大きい。葉身はおおよそ卵形、深緑で表面はつやがなくて草質、まばらに毛がでることもあるが、無毛のこともある。縁には粗くて丸い鋸歯が出る。

花期は7月から11月にわたる。茎の先端が分枝し、長く伸びて穂状に花を着け、花序の長さは10-25cmにもなる。花は長さ10-13mm、青紫色で唇形、やや斜め上を向いて咲き、花冠の内側の基部近くに毛環がある。雄蘂は2本で、はじめ花冠の上唇に沿って上に伸びて前方に突き出すが、葯が開いてしまうと下向きに曲がる[3]

和名は秋の田村草だろうが、意味は不明とのこと[4]。なお、タムラソウの名は、キク科にそれを標準和名に持つ種 Serratula coronata ssp. insularisタムラソウ属)がある。こちらもその由来は不明[5]。漢名は紫参で、鼠尾草は誤りであると、牧野は記している[6]

 

花の姿は似ている。葉は多様な変異を示すとある。

私はこれもアキノタムラソウではないかと思っている。

オオバコやヌスビトハギの葉が目だって、花を識別しにくい↑

ほとんど葉が目立たない。

森林の林縁部から明るい草原、あるいは道ばたにも見られ、日本産のこの属のものではもっとも人里に出る。雑草的な性質が強く、草刈りなどにあっても、再び根元や茎の半ばから枝を出して花をつける。そのため、本来の姿とは大きく異なった形で咲いているのを見ることも多い。

 

よく見る夏草が多種蔓延っている

 

葛、ヤブカラシ、セイタカアワダチソウ、すすき、ヒルガオ

よく見る夏の花

 

 

マンジュギクと呼ばれるアフリカンマリーゴールドはちょっと珍しい。

フレンチマリーゴールドはクジャクソウと呼ばれたこともあるが、今ではだれもこの名前を口にしない。

起きぬけにおどけし母や孔雀草 山田みづえ
 
絹機を干す機屋あり孔雀草 黒沢宗三郎
 
孔雀草淡路のかたは灘鳴りす 角川源義 『冬の虹』
 
孔雀草今年も咲きて鳥の墓 初村迪子
 
借家見やどこの庭にも孔雀草 星野立子
 
蘂の朱が花弁にしみて孔雀草 高浜虚子
 
孔雀草金精様の天辺に(シヴァ・リンガム) 佐々木六戈 百韻反故 初學
 
孔雀草吹かれて蛇の目うちみだす 木田素子
 
孔雀草紋のかぎりを吾に向くる 大森紅蔦
 
サーカス見たき母の希ひや孔雀草 山田みづえ
 
敷砂利の裏まだ濡るる孔雀草 神谷紫光
 
孔雀草なげかけてあるたすきかな 本田あふひ
 
孔雀草かゞやく日照続くかな 水原秋桜子
 
三樹彦が
 
ヒマラヤ展開 露霜マリーゴールドから 伊丹三樹彦

と詠っているのを、「575筆まか勢」で知った。

 

 

 


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