門前で市の郷土史研究会の会長さんと出会った。
我が家の前の道は、会長さんのお家への通り道故、年数回はお会いする。
市報あまがさきで報じられていたが、最後の尼崎藩藩主の業績の発表の内容をお聞きした。
私の質問は、尼崎藩領の境界を示す藩界石の書体が均一なので、
その石屋は誰か分かっているのかというもの。
今に続く渡辺姓の石工が営業しているとか。
今から市内に残る文学碑を調査するが、
近松のものは、市内の女子大内に近松の研究所がある、契沖については研究者はいるが、
句碑については適当な人がいない。貴方(私のこと)はどうですかとも。
今朝まで気づかなかったが、去年ワイフが買った百合が咲いていた
植え替えも肥料もやっていない。
こちらは丁寧に冬越しさせたもの。
例年ならポットに挿し穂しているが、株数が増えても管理しきれないので今年はまだ放置。
これももらい物。株分けだが少し根が付いていた。
これは冬を越したパセリ
いずれも玄関前に配置
- 鈴の音して玄関に礼者かな 豊長みのる
- 玄関に日の差してゐる女正月 宮津昭彦
- 赤壁の寺の玄関花蘇鉄 井上 たか女
- 葉牡丹を大玄関に用始め 小川 真砂二
- 玄関のまつくらがりに竹落葉 中岡毅雄
- 木下闇玄関杏いろに灯す 黒田杏子
- 玄関に出でたる蟇を叱りけり 岡井省二
- 玄関の大きくくらく蚊帳問屋 小澤 實
- 玄関に蟇の来てゐし良夜かな 原裕 『王城句帖』
- 玄関の雪に赤青鉄亜鈴 田川飛旅子 『使徒の眼』
- 玄関に風邪を置き去り風の神 阿部みどり女 『石蕗』
- 玄関に風の訪れ寝正月 阿部みどり女 『月下美人』
- 玄関に蟇のきてゐる星祭 大木あまり 火球
- 玄関のドアうしろ手に閉めて冬 三宅 桂
- 子の留守の玄関に立つ捕虫網 石丸泰子
- 玄関に風の訪れ寝正月 阿部みどり女
- 松葉牡丹玄関勉強腹這ひに 中村草田男
- 北国や玄関にもある置炬燵 中田秋平
- 寒き灯の大玄関はやや明かく 中村汀女
- 松葉牡丹玄関勉強腹這ひに 中村草田男
- 玄関で足袋はきかへし礼者かな 大場白水郎
- 玄関に鶏卵生む淑気かな 小谷舜花
- 自動車と蔦の月夜や玄関は 杞陽
- 玄関に大きな鏡室の花 山田閏子
- 秋晴の玄関手紙来てをらず 上崎暮潮
- 玄関にコパカバーナの夏の海 保田白帆子
- 玄関にまづあらはれし竈馬かな 岸本尚毅 舜
- 玄関の鏡に空や雛まつり 藺草慶子
- 玄関を開けしままなる菊手入 依光陽子
- ととせまへ玄関に秋服の君 田中裕明 先生から手紙
- 玄関に立てば廊下の夏の闇 中田剛 珠樹以後
- 玄関に帽子をあづけ菊膾 藤田あけ烏 赤松
- 玄関を濡らしてゆきぬ蜆売 藤田あけ烏 赤松
- しぐれ来し三千院の玄関かな 田中王城
- 玄関や樗花咲く医三代 渡辺香墨
- 玄関に日の差してゐる女正月 宮津昭彦
- 立冬の玄関灯すみかん色 町田しげき
- 玄関の一隅に書架鏡餅 関森勝夫
- 虫残る玄関近く寝るわれに 田村了咲
- 玄関につけてある灯の夜長かな 道芝 久保田万太郎
- 玄関脇に藁囲ひせる芭蕉哉 寺田寅彦
- 神主の玄関廣き寒さ哉 寺田寅彦
- 敷砂や玄関脇に残る雪 寺田寅彦
- 木犀に玄関遠きともし哉 会津八一
- 玄関の鉄の格子や羽蟻飛ぶ 会津八一
- 暮れてくる玄関にゐて処暑なるや 金田咲子
- つやつやひれあざみうちの玄関だ 北原白秋
- 新社員待つ玄関の観葉樹 大島民郎
- 玄関を水で流して冬田打つ 中拓夫
- 玄関は最上階よ鳳仙花 山田弘子
- 玄関に風の又三郎のマント 辻桃子
- 玄関に架けし十字架(クルス)や冬館 辻桃子
- 茎石が廃めし旅館の玄関に 辻桃子
- 凸柑実玄関も縁側も本棚有 瀧井孝作
- 玄関に日の差してゐる女正月 宮津昭彦
- 玄関にて御傘と申時雨哉 炭 太祇 太祇句選
- はるかぜや玄関番の蝿一つ 永田耕衣 葱室
- 玄関の梟の額にまづ年賀 加藤楸邨
- 松葉牡丹玄関勉強腹這ひに 中村草田男
- 玄関に出て人を待つ夜の柳絮 京極杞陽
- 葉牡丹に大玄関をひらきもし 京極杞陽