今日あたりが見ごろか?しかしまだまだ咲いていくはず。
次回ここへ来るのは5月13日。
背景にあった山藤は姿を消している。
代わりに、白藤かと思うようなアカシアに出会う。
- 山藤は山藤を吐きつづけおり 五島高資
- 山藤を流しかけたり競べ馬 行方克己 昆虫記
- 身のほとりたちまち昏るる茸山 藤木倶子
- 山藤に着ききし虫を飼ひにけり 阿部みどり女 『陽炎』
- 山藤や短き房の花ざかり 正岡子規
- 山藤を指しては山に深く入る 成海 静
- 客船のゆつくりよぎる枯木山 藤井寿江子
- 部屋ごとに変はる瀬音や夏の山 藤森成吉
- 腹中に師の墓収め春の山 藤松遊子
- 山藤の蔓はね上がる冬日かな 岸本尚毅 選集「氷」
- 山藤のけむりのごとく咲き古ぶ 宮津昭彦
- 行く鳥と来る鳥遇はず春の山 藤田湘子
- 野の萩や安達太良にある乳首山 藤田あけ烏 赤松
- 稲淵の梟よ日の柞(ははそ)山 藤田あけ烏 赤松
- 峰入りの法螺聞えけり秋の山 藤田あけ烏 赤松
- さそり座の尾の刺さりたる芒山 藤田あけ烏 赤松
- かや吊り草葛城山は黒き山 藤田あけ烏 赤松
- 枯菊やつむりふたつの二上山 藤田あけ烏 赤松
- 寒雁のこゑの触れたる畝傍山 藤田あけ烏 赤松
- 余花の淵山藤の瀬と舟をやる 高浜年尾
- 山藤に虹の念仏の途切れなし 橋本美代子
- 山藤の雲がかりしてさきにけり 飯田蛇笏
- 山藤が散つたと肉親のように 末永有紀
- 山藤の実は夕雨に泣くごとく 加藤水万
- 山藤も借景寺苑に水の音 望月紫晃
- 山藤や佐渡に水替無宿人 徳生玲子
- 山藤をくぐりて方位やや狂ふ 橋本美代子
- 山藤に汽笛ならすよ土讃線 後藤綾子
- 山藤の香や香水は十円と 岡田史乃
- 山藤のもとのゆがみを机かな 向井去来
句会にも流行がある。
上の句に、土讃線を詠った句があるが、そうえば、結社内句会で誰かが予讃線を詠って高点句を占めたら
それ以降、三江線とか姫新線とか地方支線を題材にした句が続いて現れたのを思い出す。
こころみに「予讃線」で検索。0.
「土讃線」で検索。上の句が1句のみ登場
山藤に汽笛ならすよ土讃線 後藤綾子
姫新線、三江線、神戸線みな例句なし。
「北陸線」
- 北陸線鵜の礁鵜の礁暗くなる 森 澄雄
- 春雨に重き簑笠北陸線 沢木欣一
- すでに雪國北陸線分岐駅 山口誓子 大洋
神戸市北区淡河 弓の木という交差点の市の浄水場の前
テレビ見ながら、ワイフに「とうきょう」なんてグループ聞いたことがないと言ったら「ときお」と読む(呼ぶ)と訂正された。
この種の報道に驚くほど無関心。「向島」の脱走事件も。
昨年か1昨年、緑化植物園でも1鉢、草藤を育てていた。
貧相な1鉢ならカラスノエンドウと見間違うかも
ここにもカラスノエンドウも育っているが、そちらは実
この角度で見えていた山藤が見えない。期限切れか。
上の畑は草藤に包囲されている。
数年前には、大量に刈られた草藤の山が見られたが、地主さんは根気が続かなかったか、あるいは貴重な観光資源の保存を勧められたか。
↓昨年5月14日の画像 同じ場所。
草藤もまた1週間以上早生になっている気配。