私が普段家から駅まで歩く道で、駐輪できそうなところには、緑のペンキが塗られて、駐輪禁止地帯と表示されていることもあり、違法駐輪はなくなったが、阪急電車の線路を越えたこの一画は例外。
取り締まりがなくなったせいか、最近めっきり駐輪数が増えた。
遂に掲示が出た。 11月9日までに撤去せよ。10日に処分しますよ、と。
駅前の3番館周辺の駐輪状態
↑は3番館の北館(専門店街)と南館(元のダイエー)との間のスペース
2時間まで無料の車止めにはめ込むかたちになっている。
場所により、3時間まで無料、4時間まで無料の区域がある。
バイク専用の区域もある。
定期のコーナーもある。
3番館の解体・新築の過程で、周辺部分が囲い込まれると、駐輪スペースが減るのではないかと心配している。
- 虫絶えてから自転車がぞろぞろと 高野ムツオ 鳥柱
- 木枯の夜空を墜ちし自転車か 高野ムツオ 鳥柱
- 倒れたまま自転車が冬の夜の夢に 高野ムツオ 陽炎の家
- これもさすらい自転車の頭が草に 高野ムツオ 陽炎の家
- 自転車の不意に重たく沈丁花 行方克己 知音
- 自転車が朽ちてをりたる青芒 行方克己 無言劇
- 年立つて自転車一つ過ぎしのみ 森 澄雄
- 分校へ自転車通ひ耳袋 田北 ぎどう
- 自転車の荷台に歳暮女行く 岸 栄一
- 火に透けて自転車観世音菩薩 在 気呂
- 新任教師の自転車に寝袋 鈴木清子
- 自転車の燈に浮かび出て鼬逃ぐ 茨木和生
- 自転車のチェーンの緩み秋燕 山崎 篤
- 片蔭に置く自転車の数知れず 片山由美子
- 青鬼灯風の自転車神隠し 塩野谷 仁
- 女坂に自転車(ちゃりんこ)倒す麦の秋 後藤貴子
- 空腹の自転車が逃げてゆく山吹 三浦北曲
- 捨ててあるげんげの束と自転車と 窪田丈耳
- 自転車で田を見にくるや栗の花 飴山實 『辛酉小雪』
- 秋霖や駅に自転車捨て置かれ 川越寛子
- 自転車を停めて見てゐる秋出水 田原央子
- 置去りの自転車ころぶ野分中 坂本登美子
- 自転車の投げ込んであり夏むぐら 大串 章
- 自転車の声飛んでくる踊子草 上野澄江
- 自転車に括られ鶏や涅槃西風 清原枴童
- 自転車で鮒来しよ春遠からじ 秋元不死男
- 自転車の軋みを笑ふ寒鴉 脇本幸代
- 旅立ちし子の自転車の飾取る 幡野淳子
- 砂走れぬ自転車海は生の力 上月章
- 例えば自転車 機関車よりも速く 木村聡雄
- 自転車の荷は草市のものばかり 関根照子
- 盗まれし自転車どこへ文化の日 渡部ツマ子
- 自転車を降りて仰ぎぬ桐の花 藤野艶子
- 風切って自転車親子の森林浴 赤澤新子
- 虹の根に行くに自転車買ひ替へし 折原あきの
- 薫風や自転車で来て朝のミサ 八木マキ子
- 雲の峰より自転車の僧衣くる 中山一路
- 自転車の籠にバイエル下萌ゆる 楠本莞爾
- 自転車に積む子落すな二月の陽 長田 蕗
- 駅前に自転車あふれ日脚伸ぶ 大町 莞子
- 自転車に苧殼音たつ盆支度 林 翔
- 片蔭に自転車置きて患家訪ふ 山下 公三
- 自転車の空気入れたすみどりの日 井門 伸
- 雪の果自転車押して下校子ら 大東晶子
- 海沿ひに自転車つらね夏隣 岡部名保子
- 天高く自転車を漕ぐ尼僧かな 仙田洋子 雲は王冠
- 自転車の車輪とまらず鳥の恋 仙田洋子 雲は王冠
- 自転車が倒れて真つ赤田植寒 佐々木六戈 百韻反故 初學
- 自転車のセーター赤し林透き 谷迪子
- 年立つて自転車一つ過ぎしのみ 森澄雄
- 年立つて自転車一つ過ぎしのみ 澄雄
- 秋の田の自転車汽車におくれゆく 六子
- 居酒屋にわが酔ひし間を自転車のサドルにしるく雪たまりけり 吉野秀雄
- 自転車の風に苧殻のとびたがり 吉年虹二
- 満月を足しても足しても自転車 前田圭衛子
- 自転車につむ鮟鱇の尾が見えて 岸本尚毅 舜
- 自転車に子供を乗せて鹿の中 岸本尚毅 舜
- 自転車を押せり頭上に滝光る 岸本尚毅 鶏頭
- 自転車のベルもいら立つ節季かな 西村和子 かりそめならず
- 避暑の村自転車族が占領す 西村和子 夏帽子
- 自転車を押せり頭上に滝光る 岸本尚毅
- 緑ゆく自転車かごにパイ・ミルク 上田日差子
- 自転車を路地に洗へば鳥帰る 依光陽子
- 自転車は遠き夏木に停め来しと 依光陽子
- 自転車で過ぐ逃げ水を見しあたり 辻美奈子
- 自転車に昔の住所柿若葉 小川軽舟
- 自転車の灯のよるべなし芋嵐 小川軽舟
- 追ひ越してゆく自転車もとんぼうも 石田郷子
- 自転車の大きな車輪草の花 石田郷子
- ノーリツ號といふ自転車や盆の風 田中裕明 櫻姫譚
- 山門の裏に自転車牛蛙 田中裕明 山信
- 自転車を漕ぐ子と父の夏果てて坂の上なるかなかなしぐれ 三枝昂之
- 自転車のカゴからくわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ 俵万智
- とれたての冬は自転車こぐ瞬間 櫂未知子 貴族
- 自転車に乗れた日の土手ゐのこづち 櫂未知子 貴族
- 松過ぎの自転車を踏む思ひかな 藤田あけ烏 赤松
- 捨自転車狗尾草に沈みをり 舘岡沙緻
- 自転車の汗打かをる公子かな 尾崎紅葉
- 放置自転車拉致されてゆく油照り 能城檀
- 河べりに自転車の空北斎忌 下村槐太
- 青芝に自転車寝かせおく恋よ 正木ゆう子
- 自転車の荷台の法華もさるおがせ 安井浩司
- 自転車の灯の行く春野暮れきらず 右城暮石
- 借りて乗る田植よごれの自転車に 木村蕪城
- こどもの日自転車納屋を出て光る 亀井糸游
- 緑陰に自転車止めて賭将棋 吉屋信子(1898-1973)
- 自転車で鳩分けてゆく恵方かな 飯島晴子(1921-2000)
- 秋桑の照りに自転車疾かりけり 久米正雄 返り花
- 自転車の立てかけてあり薔薇の門 寺田寅彦
- 自転車を巧に汗を拭ひ行く 尾崎紅葉
- 自転車の汗打かをる公子かな 尾崎紅葉
- 自転車の音無く去つて月おぼろ 幸田露伴 江東集
- 夏の暮この自転車でどこまで行ける 宇多喜代子 象
- 緑蔭に自転車止めて賭将棋 吉屋信子
- 自転車が退けとベルしぬ芋の道 中村汀女
- 本屋の前自転車降りるカンナの黄 鈴木しづ子
- 栗たゝく信濃の少女自転車立て 殿村菟絲子
- 青芝に自転車寝かせおく恋よ 正木ゆう子
- 自転車の隠されてあり鯨幕 森田智子
- 自転車を乗り捨ててゆく親不孝 高澤晶子