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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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1周年

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昨年の秋に、新俳句結社を立ち上げ、季刊誌を創刊。

早くも4号を出版し、1周年を迎えたので、記念行事を企画。

 

会場は神戸ポートピアホテル

 

 

雪が雪追ふ犬ホテルホテル 大木あまり 火のいろに
 
ホテルみな白しホテルは何充つ城 楠本憲吉
 
志摩ホテル白き毛布の目ざめかな 車谷 弘
 
小鳥来るSLホテル窓開き 神蔵 器
 
クレソンを積む流れあり避暑ホテル 岩崎照子
 
阿寒湖のホテルの軒の燕の巣 荒巻 大愚
 
十指どの指もて射つやホテルのシャンデリヤ 寺田京子
 
一夜のみ生きて手つなぐ春の雁(四月十七日朝、夫京都都ホテルにて事故のため脳内出血にて倒る手術後無意識のまま) 殿村菟絲子 『旅雁』
 
グラス噛むばかり愛しむちゝろ虫(軽井沢万平ホテル) 殿村菟絲子 『牡丹』
 
火山ホテル暖炉に土語も親しうす(ハワイ) 河野南畦 『湖の森』
 
早春のこころ燃やせる埴輪の眼(熱海、梅園ホテル) 河野南畦 『風の岬』
 
小鳥来るSLホテル窓の開き 神蔵 器
 
秋霖やホテルに傘の販売機 金元喜代子
 
打水のホテルに残る屋号の名 村本畔秀
 
初読はホテルの聖書かもめどり 鈴木鷹夫
 
十指どの指もて射つやホテルのシャンデリヤ 寺田京子
 
里心つましホテルの薺粥 今関幸代
 
雪に睡り 真夜 野兎の来るホテル 伊丹公子
 
山若葉昼を点せる旧ホテル 塚田順子
 
蟇鳴いて木隠れ灯す奈良ホテル 松岡 英士
 
雲海やホテルの地下にバスの駅 澤田 緑生
 
穂芒を抱いて子のゐる日のぬくみ(絶根富士屋ホテルにてジョン・レノン忌八句) 橋本榮治 麦生
 
沢庵を漬ける宿屋をホテルといふ 渋谷鉄郎
 
睡蓮の今も変らぬホテルかな 京極杞陽
 
階少し軋むも月の奈良ホテル 水田むつみ
 
残る灯の霧の灯となる山ホテル 岩垣子鹿
 
ホテルあり木槿づたひにグリルあり 京極杞陽
 
開かざるホテルの窓よ夏嵐 対馬康子 吾亦紅
 
菊正宗の一升瓶沢山ホテルかな 山崎斌 竹青柿紅
 
死にも触れ晩夏のホテルの夕食会 関森勝夫
 
ホテル卓上ナフキン尖り秋日澄み 及川貞
 
ホテル氷河明りに壁炉燃え 小原菁々子
 
何のはづみにか渡されたりし花束をホテルに置きて発つ一人旅 齊藤史 風翩翻
 
軽井沢万平ホテル、グランドホテルもヒヤシンス 田中冬二 俳句拾遺
 
逢引のホテルのロビー春の雷 田中冬二 若葉雨
 
ホテルその窓々の春灯 田中冬二 麦ほこり
 
灯のホテル弥生は月を上げながら 桂信子
 
ホテルはともす鳴くかなかなに似合ふ灯を 桂信子
 
星屑 岩屑 まばたく 氷河ホテルの夜 伊丹公子
 
山麓ホテルの 黄金時間 角笛は 伊丹公子
 
峇峇(ばば)言葉 失せゆく宙に ホテルの燦 伊丹公子
 
こは サマセット・モームの木椅子 椰子ホテル 伊丹公子
 
湖風の山頂ホテル灯を派手に 柴田白葉女
 
裂傷もつホテルの硝子冬怒濤 寺田京子
 
暖冬が慮外なホテル生みつづく 寺井谷子
 
枯山のホテルにポーの黒猫飼ふ 横山房子
 
いちじゆくのホテルに熟す閑吟集 加藤郁乎
 
水仙やホテル住ひに隣なく 久保田万太郎 草の丈
 
大連の梅雨のホテルの不親切 久保田万太郎 草の丈
 
ホテルはともす鳴くかなかなに似合ふ灯を 桂信子 晩春
 
花冷も雨もホテルの窓の外 稲畑汀子 汀子句集
 
氷雨東京 ひとりで寝ろと ホテルの鍵 伊丹三樹彦 樹冠
 
火蛾去れり岬ホテルの午前二時 久保田万太郎 流寓抄
 
このあたりホテルばかりの白夜かな 久保田万太郎 流寓抄
 
二夜はや馴染むホテルの秋灯 中村汀女
 
鯛網の海を控へし島ホテル 高濱年尾
 
深海のホテルの壁を蛾が叩く 横山白虹
 
 
 

朱文字で示した三樹彦の句にも思い出がある。

冬の号に掲載されたいたので。

 

氷雨の例句  同じ俳句検索を利用しているから三樹彦の句も登場

 

猥本をめくれば世界中氷雨 高野ムツオ 蟲の王
 
火口ちかし降りし氷雨に手を衝たる 山口誓子
 
氷雨来る財閥の名が機関車に 武田伸一
 
野辺送る鉦や氷雨の畦とほる 小林泰子
 
氷雨して野は竹馬の子に光る 晩羊原
 
町空のくらき氷雨や白魚売 不器男
 
童謡の母は迎えに来ぬ氷雨 対馬康子 吾亦紅
 
暗がりに氷雨抜けきし傘たたむ 対馬康子 純情
 
教会の奥ほど氷雨激しかり 対馬康子 愛国
 
戻り鵜を発止発止と氷雨打つ 倉橋羊村
 
小豆粥氷雨の甲斐に婿が来て 塚本邦雄 甘露
 
竹千竿すずめかくるる氷雨かな 中勘助
 
鐵兜玄光迸る氷雨かな 幸田露伴 拾遺
 
いつよりの村のまぼろし氷雨の馬 北原志満子
 
一夜緑に遠く氷雨の中の媒酌 小泉八重子
 
氷雨の夜こんなところに芳香族 鈴木六林男 王国
 
検車掛ら氷雨が来れば濡れて敲く 鈴木六林男 第三突堤
 
氷雨東京 ひとりで寝ろと ホテルの鍵 伊丹三樹彦 樹冠
 
枇杷の花しくしく氷雨下りけり 臼田亞浪 定本亜浪句集
 
氷雨する空ヘネオンの咲きのぼる 篠原鳳作
 
氷雨よりさみしき音の血がかよふ 篠原鳳作
 
警笛に頭光に氷雨降りまどふ 篠原鳳作
 
町空のくらき氷雨や白魚売 芝不器男
 
白梅にこはそも氷雨の降日哉 高井几董

 

ネット上の国語辞典では、

 

  1.  雹 (ひょう) 霰 (あられ) のこと。《 夏》

  1.  冷たい雨。また、みぞれ。《 冬》

となっている。

 

ホトトギスの歳時記では6月の季語になっている。

 

 

 

開会前の会場

昼食会場

29階のレストランからの眺望

 

 

IKEAが見える。横浜で孫一家とikeaのモーニングサービスに同伴したことがある。カルチュア・ショックを受けた。

 

 

ポートライナー乗り場前の花壇

 

 

ジニア、インパチエンスが今盛りと咲いている

 

 


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