朝、いつもはすっ飛ばしてベッドの隅に丸まっている夏用掛け布団をかき寄せた。
「今朝の秋」である。
起きて、いつも通り、半袖のカラーシャツを着たが、寒いので、その上に長袖のものを重ね着した。
秋である。
私は、金木犀が匂い始める10月1日が関西沿岸部平地の秋の始まりだと思っている。
朝起きて、近所の金木犀の木の下へ出かけた。(玄関先から10メートル歩けば数本の金木犀に出会える)
10月10日にして金木犀に金色の花がついていない。よって匂いなし。
美作では金木犀は落花盛んらしいのに。
朝食後、蒔き時を狙っていたロベリアを半分蒔いた。ロベリアを蒔くのは初めて。
午後の散歩は電車と地下鉄利用で、11,000歩
地下鉄心斎橋駅の出口を間違え、四ツ橋方面へ。
旧家かと思ったら寺だった
寺や神社はかならず、踏み込むことにしている。
カトリック教会も。
新教系教会や神道系教会(天理教やPLや金光教)は関係者以外立ち入り禁止の雰囲気が強い。モルモンは立ち入り歓迎だが、10分では退出不可能(過去の経験)。
最近ではアドヴァンティスト教会へ立ち入った。聖堂はプロテスタント風だが、現代カトリック的ともいえる。偶像が見当たらないのがプロ的で、余所者の聖堂立ち入りを禁じていないのがカトリック的。
三津寺 行基菩薩創建。8世紀。
四ツ橋跡付近で、句碑を見つけた
涼しさに四つ橋を四つ渡りけり 来山
- 後の月須磨から連れに後れけり 井上井月
- 湖南の水楼に後の月みんと、前の日よりたれかれうちかたらひて、すゞろおもひ立ける、さなぎだに秋の空のさだめなければ、いかに今宵の清夜を見過し侍らんと、三井の何がしの上人の書屋に至りて 三井寺や月の詩つ
- 後の月魚となりたき人といる 高野ムツオ 蟲の王
- 補陀落の海まつくらや後の月 鷲谷七菜子
- 姨捨や田毎の稲架に後の月 林 翔
- 後の月鼬に鯉をとられけり 舘岡 晋
- 淋し寒し出羽の清水後の月 河東碧梧桐
- 目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
- 後の月高々ありし旅の町 上原 はる
- 後の月機関車一両だけ走る 田中啓介
- 後の月雨に終るや足まくら(絶句) 角川源義『西行の日』以後
- 雪後の月繊し言はずともすむほどに 加倉井秋を 『午後の窓』
- 磐梯の晴るる夜まれに後の月 河東碧梧桐
- 後の月雨に終るや足まくら 角川源義
- 木曽の痩もまだなをらぬに後の月 芭 蕉
- 木の香立つ部屋ぬちにあり後の月 守屋房子
- 靴音をビルより落とし後の月 富川三枝子
- 後の月東寺くろぐろ浮かびけり 今井圭子
- 暫は車窓に添いぬ後の月 丸田美年
- 鶴眠る川面を照らす後の月 高岡秀行
- かくし持つ念珠一連後の月 角川照子
- 壁に笑ふギリシヤの仮面後の月 石田京子
- 串魚のすがたの寂びや後の月 水原秋櫻子
- 後の月祀るや多摩の薄もて 水原春郎
- 球場の森閑とあり後の月 澤田緑生
- 後の月愧色如きを帯びをれり 相生垣瓜人
- 後の月養鶏千羽めつむるも 上田五千石
- 淀むことしらぬ流れや後の月 柏崎要次
- 芭蕉まだ破れずにあり後の月 五十嵐播水
- 目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
- 芭蕉まだ破れずにあり後の月 播水
- 後の月雨に終るや足まくら 源義
- 後の月五臓六腑をおし照らす 鷹女
- 予の国も東のはての後の月 つる女
- 目つむれば蔵王権現後の月 青畝
- 串魚のすがたの寂びや後の月 秋櫻子
- 灯を消せば炉に火色あり後の月 余子
- 後の月稲架を離れて蒼さかな 泊雲
- 後の月に明るうなりぬ八重むぐら 鬼城
- 磐梯の晴るる夜まれに後の月 碧梧桐
- なぎの花こんにやくの花後の月 乙二
- 後の月須磨より人の帰り来る 士朗
- 後の月葡萄に核のくもりかな 成美
- 川音の町へ出づるや後の月 千代女
- 菊痩せて雁が音ふとる後の月 許六
- 木曾の痩もまだなをらぬに後の月 芭蕉
- 復興に遅速ありけり後の月 五十嵐哲也
- 門出れば後の月ある別れかな 赤星水竹居
- 野となりし国衙を照らす後の月 橋田憲明
- 後の月虧けきて余命思ひけり 牧野春駒
- 療養の須磨の雲間の後の月 田畑美穂女
- 峡深し後の月とていづくより 稲畑汀子
- 後の月仰ぎ生涯一学徒 大久保橙青
- 火をひとつ残しておきぬ後の月 鈴木誠一郎
- 一葉に十三夜あり後の月 富安風生
- 後の月天動説の捨て難し 江隅順子
- 後の月蕪村ふどしを落し去る 佐藤惣之助 春羽織
- 後の月翌は秋なき思ひあり 白居
- 藤棚をはづれて雲や後の月 長谷川かな女
- 思はざる山より出でし後の月 福田甲子雄
- なぎの花こんにやくの花後の月 乙二
- 清水によき人こもる後の月 松瀬青々
- 仲秋の韻を畳むや後の月 正岡子規
- きりぎりす行灯にあり後の月 二柳
- さや豆を手向て悲し後の月 去来
- 菊痩せて雁が音ふとる後の月 許六
- 後の月冷えは白樺林より 原田青児
- 目つぶれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
- 後の月ニコライ堂に通夜の弥撒 原田しずえ
- 木曽の痩もまだなほらぬに後の月 芭蕉
- 後の月庭の山より上りけり 松本たかし
- 後の月ふところ紙に身のぬくみ 下田稔
- 泣虫山闇に沈めて後の月 八牧美喜子
- 山さらに深めて後の月のぼる 佐野美智
- 後の月満ち了りたる夜も見たり 相生垣瓜人
- 後の月そだつや瑞児玉抱きに 赤松[ケイ]子
- 十人の広間泊りに後の月 亀井糸游
- 後の月鼬に鯉をとられけり 龍岡晋
- 目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝(1899-1992)
- 水涸れて池のひづみや後の月 蕪村
- 後の月人待顔をてらしけり 尾崎紅葉
- 後の月虫はと惜む人もなし 尾崎紅葉
- 後の月饂飩もてなす貧おかし 尾崎紅葉
- 下戸同士団子はどうぢや後の月 尾崎紅葉
- 後の月句を売りに行く人に逢ふ 尾崎紅葉
- 後の月清光今夜としたり顔なる 尾崎紅葉
- 白樺の冴きりにけり後の月 幸田露伴 拾遺
- 後の月君姨捨て泣いて行け 会津八一
- 補陀落の海まつくらや後の月 鷲谷七菜子
- 後の月二夜あふぎて一夜欠け 井沢正江
- 後の月に逢ふも揚羽のゆかりなる 沼尻巳津子
- 煮つめゆくたれ糸を引き後の月 熊谷愛子
- 後の月潮の満ちくる鏡の間 加藤三七子
- 円空仏生家に並ぶ後の月 柿本多映
- 後の月のぼれば汐の早くなる 山本洋子
- 雲を出し三田界隈の後の月 深見けん二
- 後の月きのふの如く虚子語り 山田弘子
- 入つてくるなり後の月うつくしと 辻桃子
- うかれ女や言葉のはしに後の月 炭 太祇 太祇句選後篇
- 後の月庭に化物作りけり 炭 太祇 太祇句選
「後の月」最初の100句に、鬼貫の句登場しないので、
「後の月 鬼貫」で検索。
後の月入りて顔よし星の空 上島鬼貫
心斎橋筋も、あと50mで戎橋ともなると身動きできないほど停滞。
その名も道頓号
西アジア系の人も多い。
国慶節休暇は終わったが、賑わいはつづいている。
↑は参道になっている
行きつく先は、
ここも行列
スーツケース引きずっての参拝も