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Channel: ショウちゃんのブログ 俳句のある風景
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中国街道

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山裾に旧街道や桐の花 吉田 伝治

接骨木の花にはじまる旧街道 長谷川せつ子

枸杞の芽や旧街道の機の音 火村卓造

旧街道峠の茶店の長火鉢 蕪木啓子

猪の注意札立つ旧街道 斉藤葉子

芋水車門川流る旧街道 中村しげ子

旧街道草津の宿の蝿叩 橋本榮治 越在

風死して旧街道の半旗かな 中田朗子

旧街道藁屋根残り桐の花 吉屋信子


この標識が立っている辺りは、町並みが一新されている。

阪神淡路大震災の折、液状化で大きな被害があったところであると思う。


淀川を渡し船で渡って西岸に着くとそこが神崎。
そこから西進すればこの地点にたどり着く。
道はすぐに北進して庄下川を渡って北進してまた西へ(西宮市)向かうが、具体的にどの道かは(私は)分かっていない。

中国街道(ちゅうごく かいどう)は、近畿地方に存在した街道である。別名は中国路(ちゅうごくじ)、浜街道(はまかいどう)。大坂西宮を結び、西国街道と合流している。

↑大正時代の、このあたりの風景である。

さるすべりは、赤(紫)もピンクも白も今が一番きれい。



記録を遡れるのは、中世までであるが、近世になると、大坂と西国との物資の流通の要となる。往時の街道沿線には、要所要所に道標が設置されていた。現在では、区画整理の結果、その街道筋を忠実に辿ることは困難になっている。しかし今でも、それら道標のうち幾つかが土中から発掘されるなどして、往時の姿を偲ばせている。大名行列が通ることもあった。

中国街道を大坂(高麗橋)から西宮までを歩き、画像紹介しているブログはいくつかあるが、
このブログもその一つである。

「この」とは私のブログと言う意味ではなく、インク文字クリックで登場するものを指す。

神崎と言えば、遊女塚。
遊女で検索。意外に例句多い。



遊女塚あらはに萩の枯れてゐし 竹中弘明

近松忌重い遊女の木偶頭 浜垣和子

細雪遊女の墓のまへうしろ 福島せいぎ

欠け欠けて遊女の墓や夏蕨 柏 禎

蛞蝓の跡あきらかに遊女墓 相川やす志

遊女の墓おがみ来てより汗疹ふゆ 中村明子

蔦若葉がんじ搦めに遊女の墓 渡辺風来子

松過ぎの泊船へ漕ぐ遊女かな 矢津 羨魚

奥羽を遊女下りけり長い草の葉 安井浩司

山里の星にいるなりあの遊女 阿部完市

かぞえきれない遊女の影のなかにいる 児玉怡子

はまなすや星近付けて遊女塚 堺 信子

芍薬や雨の遊女を思いおり 遠藤秀子

大津絵の遊女と出合ふ手毬花 高橋克郎

春寒や吹き寄せられて遊女墓 増田 守

蓑虫や美しき名の女墓(遊女夕霧の墓) 角川源義 『冬の虹』

捨団扇遊女の顔のあはれなり 正岡子規

夏果ての瀬戸の岬や遊女の碑 木村速子

鏡見てゐるや遊女の秋近き 正岡子規

遊女の帯の細しも青き踏む 橋本多佳子

忌日なき遊女の墓や虎落笛 正岡照世

遊女その墓のよすがの稲の花 諸角せつ子

千両や日陰をつねの遊女塚 中村翠湖

皹や遊女の恋を琴に弾き 熊丸淑子

蓼咲くや墓石となりし遊女たち 大島民郎

太夫待つ遊女ばかりの一桟敷 久保晴

その街に遊女の墓も初閻魔 黒田杏子

名の高き遊女聞へず御代の春 栄阿

我袖の蔦や浮世のむら時雨 遊女薄雲

遊女屋のあな高座敷星まつり 汀女

一つ家に遊女も寝たり萩と月 芭蕉 (越後一振の関にて)

遊女屋の使はぬ部屋の秋の暮 たかし (品川土蔵相模にて)

鏡見てゐる遊女の秋近き 子規

五月雨や船路に近き遊女町 几董

遊女屋のあな高座敷星まつり 中村汀女

山里の星にいるなりあの遊女 阿部完市

一家に遊女もねたり萩と月 芭蕉

愛宕火の燃えて遊女の閑な晩 後藤比奈夫

遊女屋(のすかい)の在りしはここら涼み舟 手塚美佐

若竹や橋本の遊女ありやなし 蕪村

暁の遊女か吐血ほとゝぎす 召波

遊女の墓馬の白息地を這へり 加倉井秋を

木がらしや廿四文の遊女小屋 小林一茶 (1763-1827)

恋ひ死なば我が塚で鳴け郭公(ほととぎす) 奥州 (未詳。元禄頃の遊女)

遊女屋の使はぬ部屋の秋の暮 松本たかし(1906-56)

若竹や橋本の遊女ありやなし 蕪村

一つ家に遊女も寝たり萩と月 芭蕉

陽炎にいらか並ぶや遊女町 寺田寅彦

春風や遊女屋並ぶ向ふ河岸 寺田寅彦

陽炎や遊女の嘘はたくみにて 尾崎紅葉

文殻の手鞠はづまぬ遊女哉 尾崎紅葉

しぐるゝや潮来は古き遊女町 幸田露伴 拾遺

水鳥や港に近き遊女町 会津八一

遊女屋の草履つめたし花菖蒲 田中冬二 行人

白玉や遊女屋の昼閉ざしつつ 田中冬二 行人

遊女屋の厠の灯暗し遠蛙 田中冬二 行人

遊女屋の渡り廊下の朧かな 田中冬二 行人

遊女の昼流るでもなきトマトの帯 八木三日女

葦火とろとろ西行も遊女も 後藤綾子

いなづまや僧と契りし遊女の碑 後藤綾子

ひらきゆく屏風に遊女現はるる 下村梅子

ゆく春の江口の遊女即菩薩 下村梅子

野の中の遊女屋ばかり櫻見し 横光利一

長き夜の更けて遊女の目井・乙前 辻桃子

初鴈や遊女にあぶらさゝせけり 炭 太祇 太祇句選後篇

幟たつ母なん遊女なりけらし 炭 太祇 太祇句選後篇

膳の時はづす遊女や納豆汁 炭 太祇 太祇句選

愛宕火の燃えて遊女の閑な晩 後藤比奈夫 初心

柳まけ去年の男のとつた髪 遊女-唐土 俳諧撰集玉藻集

恋死なば我が塚でなけ郭公 遊女-奥州 俳諧撰集玉藻集

朝顔やのいたる人もなつかしく 遊女-花崎 俳諧撰集玉藻集

石竹や誰が花ごまを捨たらん 遊女-かう 俳諧撰集玉藻集

爪はづれ華奢に育つや若楓 遊女-好女 俳諧撰集玉藻集

猪も抱れて萩のひと夜かな 遊女-高尾 俳諧撰集玉藻集

男なき寝覚はこはい蚊帳かな 遊女-花崎 俳諧撰集玉藻集

虫干や具足櫃から転(まろ)び出る 遊女-小原 俳諧撰集玉藻集

千鳥啼き出づれば雌か雄かいの 遊女-いくよ 俳諧撰集玉藻集

色紙や色好みの家に筆はじめ 遊女-利生 俳諧撰集玉藻集

我が袖の蔦や浮世の叢しぐれ 遊女-薄雲 俳諧撰集玉藻集

蹴あぐれど裳(もすそ)にたまる霰かな 遊女-ときは 俳諧撰集玉藻集

児の親の手笠いとはぬしぐれかな 遊女-夕霧 俳諧撰集玉藻集

我のせて廓を出でよいかのぼり 遊女-たま 俳諧撰集玉藻集

櫛さすに力なきこそ薄なれ 遊女-長門 俳諧撰集玉藻集

月はのう淋しいでこそ哀れなる 京遊女-九重 俳諧撰集玉藻集

かきつばたいつ見んことぞ沢ながら 遊女-奥州 俳諧撰集玉藻集

おもふこと伏籠にかけて朧月 遊女-のざと 俳諧撰集玉藻集

タ立やいとしい時と憎い時 遊女-しづか 俳諧撰集玉藻集

暁の遊女が吐血ほととぎす 召波 五車反古

遊女屋の使はぬ部屋の秋の暮 松本たかし

遊女等もたむろしてをり月の浜 篠原鳳作

うちかけを着たる遊女や螢狩 篠原鳳作

遊女なりし母が勵ます夜學かな 松瀬青々

一家に遊女も寝たり萩と月 松尾芭蕉

梅咲て帯買ふ室の遊女かな 蕪村 春之部 ■ 摺子木で重箱を洗ふがくせよとは、政の嚴刻なるをいましめ給ふ、賢き御代の春にあふて

若竹や橘本の遊女ありやなし 蕪村 夏之部 ■ 諸子此枝の僧房に會す、余はいたづきのために此行にもれぬ

住吉の雪にぬかづく遊女かな 蕪村遺稿 冬

大坂の遊女かしらずさくら狩 高井几董





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