8月31日まで小中学校の夏休みというパターンは、数年前に無くなっているようである。
川沿いを最後の散歩
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昼顔![]()
最後のアイス![]()
8歳児は京都行のため、見送りに参加できず。![]()
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同じ番線に、新大阪始発ののぞみが短い間隔で入線する時間を狙って24番線ホーム。![]()
短い行列は、母親に任せて![]()
意外に空いているホームのベンチで休憩。乗車すれば、2時間で横浜に着く。
帰郷して蜜柑山でもやりたまへ 藤後左右
雪卸すための帰郷にあらねども 箱崎一好
藁屋根に帰郷の睡り茶立虫 桜井柳城
帰郷して小さき運動会を見る 桜井幹郎
看護婦となりて帰郷やシクラメン 工藤 芳久
突然の息子の帰郷目刺焼く 南 冨美子
帰郷する日までチケット壁に留め 外崎紅馬
甘夏の袋種透く帰郷かな 橋本 薫
道をしへ帰郷の吾と知りて飛ぶ 大串 章
振り向けば帰郷なり遠青嶺 尾田明子
月の出に添う帰郷なり春の鮒 川田由美子
ギター持ち帰郷バス待つ大晦日 近藤勇夫
大鰤を手土産にして子の帰郷 山田紀子
帰郷した鼻でさまよう茸山 伊丹三樹彦
帰郷の夜たちまち更けぬ夜光虫 福永みち子
帰郷して冬三つ星の粒揃ふ 福永耕二
伊吹嶺の鹿の声聞く帰郷かな 野原 春醪
立待の月や帰郷の道すがら 千原草之
帰郷すでに見馴れし山や酢茎売 村山古郷
帰郷後を鮑の殻の照り合えり 五島高資
茶の花を心に灯し帰郷せり 村越化石
帰郷すだに見馴れし山や酢茎売 村山古郷
帰郷する妻に夏山雲を育て 大井雅人
帰郷者に古き山河と初蛙 近藤一鴻
凌霄に雨のこまかき帰郷かな 伊藤京子
帰郷女工ら胼の手叩き合唱す 羽部洞然
春著縫ひ帰郷のほかは旅しらず 赤松[ケイ]子
貝寄風に乗りて帰郷の船迅し 中村草田男(1901-83)
帰郷われに拳をあづけ芋掘る父 栗林千津
帰郷とはりょうぶの花の白房にあり 金子皆子
風と競ふ帰郷のこころ青稲田 福永耕二