キンポウジュ(金宝樹)よりは、最近ではブラシノキと呼ぶのが一般的である。
ウィキさん曰く「オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。雪吊をこの細枝にも高野槙 山本健吉
高野槙ふかく雨月の真闇かな 西村公鳳
梅雨の槙おのれ支ふることに耐ふ 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
元旦の槙をめぐりて何の鳥 中村祐子
白き布たためば槙に冬の靄 鈴木鷹夫
仲秋の松に並びて槙の影 織田敦子
郭公のこゑ槙柏の高みより 平賀扶人
栂の尾のしぐれ槙の尾しぐれざる 池内たけし
犬槙に風のあつまる小正月 肇
槙の木に日の暈かかる夏花摘 藤田あけ烏 赤松
槙の空秋押移りゐたりけり 石田波郷(1913-69)
又寝するや明て槙の戸水鶏じゃ物 才丸 選集「板東太郎」
冬黝き槙電線をふりかぶり 石田波郷
ウィキさん曰く「オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。
果実は朔果で、見た目には枝全体を取り巻く昆虫の卵のように見える(前記の特徴から、2,3年前の果実が順に枝に付く)。果実には粉状の種子が入っており、オーストラリアでよく起こる森林火災が起こると割れて種子を放出する。」
花槙という異名もあるが例句なし。
「槙」の例句なら少々
オーストラリアに居た友人が、種を持ち帰り、大津に地所を買って、
家の周りをこの木で囲ったらおおいに珍しがられたらしい。
若木を貰って
我が家で育てたが、あんまり花を付けず、その割に大きくなりすぎて伐ってしまった。
それから数年して近所でもよく見かけるようになった。
オーストラリア原産の植物は、キダチダチュラもそうだが、温度さえあれば周年さいている。夏の花というより3シーズンの花である。
その点、季語になりにくい。
ずらり並ぶカップから好きなものを選べと言われ、
コーヒをいただく。
どうやら1客10万の代物のよう。